ここは白玉楼の縁側。
ただいま幽々子様と今日のおやつについて会議中・・・・
「ねぇ妖夢、やっぱり饅頭にしない?」
「いや、でも人間の里で買ってきたらもう晩御飯の時間になっちゃいますよ?」
「そんなに遠かったかしら」
「そんなに遠いです」
いや、本当は買いに行くのが面倒なのだけれど。
幽々子様を一人にしておくのも危険だ。いろんな意味で。
もし万が一私が行ってる間に餓死なんて事が・・・それは無いな。死んでるし。
「それにしても、もう秋ね~」
「もう秋なんですか!?まだ夏かと・・」
遠くに見える山の木々はまだ濃い緑色で、紅くなるのはもう少し先の事だろう。
「作者の友人が(九月になったら秋)って言ってたからたぶん」
「そんな間接的な情報を・・・・って作者って誰ですか!」
私がそう言うと、背後からガォンという空間が裂ける音と共に声が聞こえた。
こんな事ができるのは私はあの方くらいしか知らない。
「作者というのは、私達の運命を操れる人間の事よ」
「あら、紫。久しぶりね~」
「お久しぶりです、紫様」
「お久しぶり。幽々子、妖夢」
まったくこの方はいつ出てくるか分からないから怖い。
むしろ出てこないでほしい。
「ところで、運命を操る、ってあのレミリアさんの能力みたいですね」
「そうね。でも、あのレミリアの運命さえも操ってしまうの。」
「しかも、その作者によっては、暗い話だったり、楽しい話になるのよ」
「ぬう・・・・よく分かりません」
「そうそう、これ、持って来たの。食べる?」
その時、紫様は両手を裂けた空間の中に入れ、何かを取り出し、私達の目の前に持って来た。
「ゆ、紫、それは・・・餡蜜!?」
「ピンポーン」
紫様が取り出したのは、なんとも美味しそうな餡蜜だった。
表現が難しいが、とにかく美味しそうだ。
「紫様、どうしたんですか?これは」
「うちの藍が作ったの。幽々子と妖夢にもって」
さすが藍さん!私がおやつで悩んでる時にこんなものを作ってくれるなんて!
お互い気を使う者同士気が合いますね!
感謝感激雨あられです。
「ねぇねぇ!紫!これ食べていいのかしら?」
「えぇ、どうぞ」
幽々子様、目が輝いてます。可愛いです。
「それじゃあ、私は帰るわね~」
「あの~、紫様達の分は?」
「私達の分はちゃんとあるから心配しないでいいわよ~」
「心配症ねぇ妖夢は」
「では、ありがたく頂きます」
「じゃね~。ぐっば~い」
「ぐっば~い、紫~。ほら、妖夢も!」
え~!私もですか!
第一うまく言えるか分からないし。
「え~っと、good bye!紫様!」
良し!うまく言えた!私偉い!
「「良く言えました~」」
やった、褒められた。二人ともシンクロしてるし。
もっと褒めても良いんですよ。
――――――――――
紫様がスキマの中に入っていった後、私達は餡蜜を食べる事にした。
「んん~。美味しいわね~」
「はい」
幽々子様が蕩けたような表情で手を頬にあてながら餡蜜を味わっている。
幽々子様がこのような表情をするのは久しぶりだ。
・・・すこし悔しい。が、確かに今まで食べた餡蜜の中で一番美味しいのは確かだ。
そういえば、餡蜜は自分で作った事は無い。
後で藍さんに作り方を聞いてみよう。
そして、幽々子様のこの表情をまた見たい。
「あ~ん」
気が付くと幽々子様が口をあ~ん。と開けてこちらを見ていた。
え~っと、つまりこれは「食べさせて~」って事なのだろうか?
とりあえず、自分の餡蜜をスプーンで掬い、幽々子様の口の中に入れた。
ぱくっ
「どうですか?」
どうですかって聞いちゃったよ!私!
自分で作ったのじゃないし、同じもの食べてるんだから味が変わる筈無いじゃん!
うわっ、恥ずかしっ!
「ん~。さっきよりおいしいわ~」
いや味は変わらないですって。
「ん。味が変わる訳がない。って思ってるわね?」
心を読まれた。
悔しいので、今度はこっちから心を読んでやる。
「次に幽々子様は、「はい、あ~ん」と言う」
「妖夢、はい、あ~ん・・・ハッ」
良しッ!読めた!私すごい!
・・・が、今度は私が幽々子様に食べさせて貰う番のようだ。
食べさせるのはいいが、自分で食べさせて貰うのは恥ずかしい。
やめさせる丁度良い言い訳は無いだろうか。
「幽々子様!あれ見てください!」
「私の目にはあなたしか映らないわ」
引っかからない上になんか聞いてて恥ずかしい事言ったよこの人!
ならば次は・・・
「甘いの嫌いなんですよ、実は」
「私はあなたの事が好きよ」
なんか嬉しいこと言われた気がする。
幽々子様の顔が少し赤く見えるのは気のせいだろう。
「ほら、紫様が見てるかも・・・・」
「見てたって良いじゃない。見せ付けてあげましょうよ」
これでは埒が開かない。
もうあきらめよう。
あ~ん
幽々子様が見せ付ける、と言ったが、それも良いかも知れない。
私は幽々子様のことが好きだし、幽々子様も好きと言ってくれたし。
「最初からそうしてればいいのに。まぁ、そういう所が可愛いのだけれど」
幽々子様がスプーンを私の口の中に入れた。
ぱくっ
その一口は、さっきまで食べていたものよりも、ずっと甘かった・・・気がする。
「ね、美味しいでしょう?」
「・・・美味しいです」
「妖夢、あ~ん」
「またですかぁ~?もう嫌ですよ」
私が口を閉じていると、幽々子様が顔を近づけてきて頬に幽々子様の唇が触れた。
ちゅっ
「なっ!何するんで、むっ!」
私が口を開いた瞬間、幽々子様のスプーンが口に入った。
ぱくっ
やっぱり自分で食べるより美味しかった。
「妖夢~。今度は食べさせて~」
「はいはい、あ~んしてください」
この後、晩御飯も二人で食べさせあいをしていたのは言うまでも無いだろう。
ただいま幽々子様と今日のおやつについて会議中・・・・
「ねぇ妖夢、やっぱり饅頭にしない?」
「いや、でも人間の里で買ってきたらもう晩御飯の時間になっちゃいますよ?」
「そんなに遠かったかしら」
「そんなに遠いです」
いや、本当は買いに行くのが面倒なのだけれど。
幽々子様を一人にしておくのも危険だ。いろんな意味で。
もし万が一私が行ってる間に餓死なんて事が・・・それは無いな。死んでるし。
「それにしても、もう秋ね~」
「もう秋なんですか!?まだ夏かと・・」
遠くに見える山の木々はまだ濃い緑色で、紅くなるのはもう少し先の事だろう。
「作者の友人が(九月になったら秋)って言ってたからたぶん」
「そんな間接的な情報を・・・・って作者って誰ですか!」
私がそう言うと、背後からガォンという空間が裂ける音と共に声が聞こえた。
こんな事ができるのは私はあの方くらいしか知らない。
「作者というのは、私達の運命を操れる人間の事よ」
「あら、紫。久しぶりね~」
「お久しぶりです、紫様」
「お久しぶり。幽々子、妖夢」
まったくこの方はいつ出てくるか分からないから怖い。
むしろ出てこないでほしい。
「ところで、運命を操る、ってあのレミリアさんの能力みたいですね」
「そうね。でも、あのレミリアの運命さえも操ってしまうの。」
「しかも、その作者によっては、暗い話だったり、楽しい話になるのよ」
「ぬう・・・・よく分かりません」
「そうそう、これ、持って来たの。食べる?」
その時、紫様は両手を裂けた空間の中に入れ、何かを取り出し、私達の目の前に持って来た。
「ゆ、紫、それは・・・餡蜜!?」
「ピンポーン」
紫様が取り出したのは、なんとも美味しそうな餡蜜だった。
表現が難しいが、とにかく美味しそうだ。
「紫様、どうしたんですか?これは」
「うちの藍が作ったの。幽々子と妖夢にもって」
さすが藍さん!私がおやつで悩んでる時にこんなものを作ってくれるなんて!
お互い気を使う者同士気が合いますね!
感謝感激雨あられです。
「ねぇねぇ!紫!これ食べていいのかしら?」
「えぇ、どうぞ」
幽々子様、目が輝いてます。可愛いです。
「それじゃあ、私は帰るわね~」
「あの~、紫様達の分は?」
「私達の分はちゃんとあるから心配しないでいいわよ~」
「心配症ねぇ妖夢は」
「では、ありがたく頂きます」
「じゃね~。ぐっば~い」
「ぐっば~い、紫~。ほら、妖夢も!」
え~!私もですか!
第一うまく言えるか分からないし。
「え~っと、good bye!紫様!」
良し!うまく言えた!私偉い!
「「良く言えました~」」
やった、褒められた。二人ともシンクロしてるし。
もっと褒めても良いんですよ。
――――――――――
紫様がスキマの中に入っていった後、私達は餡蜜を食べる事にした。
「んん~。美味しいわね~」
「はい」
幽々子様が蕩けたような表情で手を頬にあてながら餡蜜を味わっている。
幽々子様がこのような表情をするのは久しぶりだ。
・・・すこし悔しい。が、確かに今まで食べた餡蜜の中で一番美味しいのは確かだ。
そういえば、餡蜜は自分で作った事は無い。
後で藍さんに作り方を聞いてみよう。
そして、幽々子様のこの表情をまた見たい。
「あ~ん」
気が付くと幽々子様が口をあ~ん。と開けてこちらを見ていた。
え~っと、つまりこれは「食べさせて~」って事なのだろうか?
とりあえず、自分の餡蜜をスプーンで掬い、幽々子様の口の中に入れた。
ぱくっ
「どうですか?」
どうですかって聞いちゃったよ!私!
自分で作ったのじゃないし、同じもの食べてるんだから味が変わる筈無いじゃん!
うわっ、恥ずかしっ!
「ん~。さっきよりおいしいわ~」
いや味は変わらないですって。
「ん。味が変わる訳がない。って思ってるわね?」
心を読まれた。
悔しいので、今度はこっちから心を読んでやる。
「次に幽々子様は、「はい、あ~ん」と言う」
「妖夢、はい、あ~ん・・・ハッ」
良しッ!読めた!私すごい!
・・・が、今度は私が幽々子様に食べさせて貰う番のようだ。
食べさせるのはいいが、自分で食べさせて貰うのは恥ずかしい。
やめさせる丁度良い言い訳は無いだろうか。
「幽々子様!あれ見てください!」
「私の目にはあなたしか映らないわ」
引っかからない上になんか聞いてて恥ずかしい事言ったよこの人!
ならば次は・・・
「甘いの嫌いなんですよ、実は」
「私はあなたの事が好きよ」
なんか嬉しいこと言われた気がする。
幽々子様の顔が少し赤く見えるのは気のせいだろう。
「ほら、紫様が見てるかも・・・・」
「見てたって良いじゃない。見せ付けてあげましょうよ」
これでは埒が開かない。
もうあきらめよう。
あ~ん
幽々子様が見せ付ける、と言ったが、それも良いかも知れない。
私は幽々子様のことが好きだし、幽々子様も好きと言ってくれたし。
「最初からそうしてればいいのに。まぁ、そういう所が可愛いのだけれど」
幽々子様がスプーンを私の口の中に入れた。
ぱくっ
その一口は、さっきまで食べていたものよりも、ずっと甘かった・・・気がする。
「ね、美味しいでしょう?」
「・・・美味しいです」
「妖夢、あ~ん」
「またですかぁ~?もう嫌ですよ」
私が口を閉じていると、幽々子様が顔を近づけてきて頬に幽々子様の唇が触れた。
ちゅっ
「なっ!何するんで、むっ!」
私が口を開いた瞬間、幽々子様のスプーンが口に入った。
ぱくっ
やっぱり自分で食べるより美味しかった。
「妖夢~。今度は食べさせて~」
「はいはい、あ~んしてください」
この後、晩御飯も二人で食べさせあいをしていたのは言うまでも無いだろう。
あ~んって、何か見るのも恥ずかしいような微笑ましいようなw
甘すぎて口の中から砂糖とか出ましたわなんですかこの新婚さんたち
ゆゆ様の返しが上手くて素敵過ぎる(笑
ゆゆさま達にはいつもそうであってほしいと思う私です。
>>2.唯 様
ゆゆさまあぁぁぁ!!
みょぉぉぉぉぉぉぉんん!!
>>3.工クシア 様
これをゆゆみょんと認めて頂けるのですか!?
ありがとうございます!
>>4.名無し 様
結婚ですか・・・。
果たしてみょん達は結婚できるのでしょうか!?
妖忌じいちゃん怒らないかな・・・?
>>5.名無し 様
砂糖が・・・ふふふ・・・
ありがとうございまスッ!
>>6.奇声を発する程度の能力 様
甘いと言って頂けるなんてうれしいですッ!!
やったー!!
>>7.名前が無い程度の能力 様
すり替えておいたのさ!!
ゆゆみょん好きの男、ナガレダーマッ!!
ありがとうございます。
ゆゆみょん最高!ゆゆみょん可愛い!