※注意!
この作品は暴走の末に生み出された物です。
『唯(ゆい)の暴走作品』・『ゲームパロディ』・『半カオス』・『闘う霖之助』
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それでも大丈夫だというお方はどうぞ。
……忠告はしましたからね?
***
始まりは、店に遊びに来ていた妖夢の一言だった。
『店主さんって強そうじゃないですよね』
言葉の意味は分かる。
魔法の森は妖怪が少ないとはいえ、危険な場所である事には変わりない。
それに僕は荒事はどちらかといえば苦手だし、自分から進んで疲れるような真似はしない。
だから妖夢の言葉の意味は『自衛手段』的な意味であるとは分かっている。
分かってはいるが……
『失礼だね。こんな所に店を構える以上、それなりに力はあると思っているよ』
『でもとてもそうは見えないですよ?』
『………………』
恐らく、ここ数日まともに睡眠を取っていない所為だろう。
その言葉が、侮辱に聞こえたのだ。
『……いいだろう。なら自分の目で確かめるといい』
『へっ?』
『表に出ようか妖夢。流石に店の中では暴れたくない』
『な、何でそうなるんですか!?』
『問答無用だ。それとも君は自分が弱いと思った相手に喧嘩を売られて物怖じする様な弱者なのかい?』
『!……ふふ、いいでしょう店主さん。返り討ちにしてあげます!』
……それが、数分前店内であった出来事。
そして、現在僕と妖夢は店の外で対峙している。
ちなみに、偶然通りかかった早苗君が観客として居るが、まぁ気にしなくていいだろう。
「あのー……店主さん?」
「何だい?」
「ホントにそれで闘うんですか?」
言って、妖夢は僕の手を指差す。
僕の手に握られているのは、形こそ違えど妖夢と同じ二対の刀。
「あぁ、そのつもりだが?」
「え、でも……私は楼観剣と白楼剣ですよ?いいんですか?」
「あぁ」
「えー……っと……私から挑んで?おいて何なんですけど……すぐに終わっちゃうんじゃ……?」
「……どういう事だい?」
「え、だってそんなので闘える筈ないじゃ「あ゙ぁ゙!?」……え?」
妖夢の言葉を遮り、それまで静観していた早苗君が割って入る。
「貴女は馬鹿ですか!?この刀で勝負がすぐに終わる?ふざけないで下さいよ!?この刀は外の世界でも一級品、私ですら実物は初めて見たんですから!」
どうやら早苗君はこの刀の事を知っているらしい。確かに彼女の言う通り、この刀は一級品だ。無縁塚に落ちていたのを見つけた時、草薙には劣るが良い物を見つけたと喜んだものだ。
「で、でも!あんな何処で斬れるかも分からないような刀で闘える訳……!」
――ぶちり。と。
何かが切れた様な音が聞こえた気がした。
「……妖夢、さん?」
「え、あ、は、はい……?」
「貴女はこの刀を……見た目だけで使えない刀だと思ってるんですか……?」
「……そうなのかい?妖夢」
「だ、だって……」
「「だって?」」
声が重なる。道具を馬鹿にされた事で僕にも熱が回ってるらしい。
「だ、だって!そんなふざけた形の刀で闘える訳ないじゃないですか!!!」
――僕と早苗君の時が、止まった。
「………………」
「………………」
「……え?」
「………………」
「………………」
「ふ、二人とも?どうしたんですかー……?」
「………………」
「………………」
「………………」
「……馬鹿だな」
「……馬鹿ですね」
「な!私は正論を言ったまでで……!」
ぶちり。
何かが切れた音が聞こえた。それも二つ。
「「馬鹿めが、馬鹿めが!本質もしらぬ凡愚め!!今に見よ!!!」」
「え、えぇぇ!!??」
どうやら、もう一つの音は早苗君だったようだ。
「霖之助さん!やっちゃって下さい!」
「そのつもりだよ。今回は流石に僕も怒った……!」
言って、腰のポーチからある液体入りの小瓶を取り出す。
「そ、それはまさか!」
「幻想郷には、忘れられた存在が流れ着く……早苗君、君なら分かるだろう?」
「は、はい!」
返事を聞きながら、瓶の中身を一気に飲み干す。
準備は、整った。
「さぁ、始めようか」
「え、は、はい!」
言って、妖夢は刀を構える。僕も右腕を前に出し、戦闘の構えを取る。
「勝負、開始ィ!!!」
何時の間にか審判を務めていた早苗君の合図の元、戦が始まった。
***
「ハァッ!」
先手を取ったのは妖夢。掛け声と共に上段から刀を振り下ろす。
「………………」
それを左手で受け止め、下段に流す。避けようと思えば余裕で避けれたが、この刀の力を見せるという意味も含め受けてみせた。
「フッ!!」
次いで、横からの一薙ぎ。これも右手を使い受け止める。
僕は刀を抑える為に、妖夢は抑えられている為に動きが止まる。
「ホントに……ちゃんとした刀だったんですね……ッ!」
「…………フッ」
妖夢はそう言うが、矢張り彼女は半人前だ。
何故なら、僕はまだこの刀を解放してはいないからだ。
一度後ろに飛び退き距離を取る。
下がったのを見、好機とでも思ったのか。妖夢が突っ込んできた。
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!」
「…………ハァ」
……そろそろ良いか。
思い、僕は腕を交差させ、刀の力を解放した。
「鬼人化ァ~~~!!!」
「なぅっ!!??」
僕の声を聞いて、妖夢は躓き減速した。
この刀はこの声を除けば良い物なんだが……これはもう一種の呪いの様なものなのだろう。
とにかく今妖夢は減速し、力も抜けている。ここを突かない手は無い。
「ハァッ!!」
軽快な声が自然と口から漏れ、それと同時に刀を振るう。当たる寸前に妖夢は身を翻して躱わした様だが、浅く背中を捉えた。
だがとっさに避けた所為か、尻餅をついている。まるで追撃してくれと言わんばかりに、だ。
そしてそれを見逃す程僕の目は節穴じゃない。
「斬々舞(きりきりまい)~!」
刀を振るう。右上段から、左下段から、体を捻り再び右から。
「くっ……!」
妖夢は何とか抵抗するが、所詮はその場しのぎ。後数回も斬れば剣は腕から離れ、無防備となってしまう事だろう。
その瞬間、僕の勝利は確定する。
だが……
「ぐぅぅっ……!!!」
妖夢は先程から僕の連激に耐え続けている。ちょっとやそっとでは崩れないだろう。
「ハァァァァァァァァァッッッ!!!!!」
なら……本気を出すまでだ。
「フハァッ!」
「ぐぅっ!」
右上段から、一発。
「ホォアッ!」
「がっ!」
左上段から、一発。
「ハッ!フハァッ!フハハハハハハハハァァァァァッッッ!!!!!」
右下段、左中段、右中段、左下段、右下段、左中段……
一撃、また一撃入れる度に妖夢の防御が少しずつ崩れていく。
そして、
「ハッハァ!!!!!」
止めの上段からの二本同時振り下ろし。
それと同時に、妖夢の防御が崩れた。
「がっ!?」
今まで受けていた衝撃以上のものを受け、手から楼観剣と白楼剣が吹き飛び、妖夢は背後の木に叩きつけられる。
「ぐぅっ!!?」
「(今だっ!)」
本能的にそう感じ、一気に駆け出す。
そして、木を背に怯えた目でこちらを見つめる妖夢に向かい刃を向け、そこから躊躇い無く振りかぶる。
「きゃ……!」
ドスッ。
そんな擬音が自然に聞こえた。それぐらい見事に突き刺さった。
「お、おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおっ!!!???」
「……僕の勝ちだ、妖夢」
「……へっ?」
突き刺さったのは、背面にある木。丁度妖夢の顔を挟む様な感じで二つ突き刺さっている。
「僕は君を殺そうと思えば殺せた」
「あ……」
言いながら、刀から手を離す。それと同時に声も元に戻る。
「だが、そんな事をすれば今度は僕が霊夢と幽々子嬢に殺されてしまうからね」
「………………」
「取り敢えず、僕の力とこの刀の力が分かってもらえたから良しとするよ」
言って刀を引き抜き、踵を返す。向かうのは当然香霖堂。
「……すみませんでした」
呟く様な声の妖夢の謝罪。
「………………」
足を止め、振り返る。
「………………」
「………………」
「別にもう気にしなくてもいいよ」
関西人の様な軽快な声が、青い空に響いた。
強走薬が双剣ではもう意味なくなったのもいい思い出ですよ、ええ…(遠い目
私は双剣とライトボウガンと太刀しか使えません
G級訓練所を全武器クリアとか無理すぎる
クック先生に負けてた頃が懐かしいのぜ
鬼人化ァァで脳内にイメージが湧いた我はすでにMH脳だった
>>奇声を発する程度の能力 様
無駄に性能良いんですよね、アメザリw
>>2 様
珍しいですか……増えないかなぁ……
>>淡色 様
知らない時強走薬グレート二十個ぐらい使いましたよ私……(遠い目
>>4 様
あれは無理ですよねw
>>こじろー 様
クック先生……何度もお世話になったなぁ……
自分もMH脳ですw
読んでくれた全ての方に感謝!
そんな私が一番目についたのは、やっぱり早苗君。
いいなぁ、早苗君って呼び方…
そうか、無限鬼人化も幻想入りですか…、と言ってもフロンティアはやってない小官には関係ないであります
とても面白かったです、さて店主は次どんな武器を見せてくれるのか、期待してます
早苗君っていいですよね!
>>投げ槍 様
そこに笛があったらホントに後方支援ですねw
次の武器!?えと、次は……ライトかな?
読んでくれた全ての方に感謝!