Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

ヤマメのおっぱいの事しか考えられなくなったキスメちゃんには良くあること

2010/08/03 23:23:51
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「キスメ……い、いい加減私の胸から離れてくれないかな?」
「私のこと……嫌いなの?」
「そういう訳じゃなくてだね」
 旧都の一角。様々な店の立ち並ぶ街道の隅にて。
 黒谷ヤマメは困った顔で、自分の胸に抱き着く友人――釣瓶落としの少女、キスメの顔を見つめた。
「ほらさ。人の目とか、あるじゃない? 変な目で見られちゃうよ?」
「ヤマメちゃんとなら平気だもん」
 そう言ってキスメは、ぎゅむーっと、ヤマメの豊満な胸の中に顔を沈める。
 大胆なキスメの発言に、思わず顔を紅潮させてしまうヤマメ。
 キョロキョロと周りを伺うと、過ぎ行く人々は、何だか微笑ましげな目でこちらを見ていた。
 二人の体格差のおかげで、姉妹か何かに思われたのかもしれない。
 ホッとしたの半分、ちょっぴりショックなのが半分。実際二人の関係は、姉妹の様なものなのだけれど。

「ヤマメちゃんのお胸……気持ち良い」
「本当、アンタは昔から成長しないねぇ」
 クスクスと、ヤマメは微笑する。
「むっ……ちょっと馬鹿にされた気分だよ」
 キスメは頬を膨らませて、笑うヤマメの顔を見上げた。
「何でヤマメちゃんのお胸だけ、こんなに大きくなるの……? 食べてるものはあんまり変わんないのに」
「揉むな揉むな」
「あイタっ」
 ヤマメの拳骨がキスメの頭にゴッツン。
「アンタがインドア派過ぎるのさ。もっと外に出るべきなんだよ」
「むぅ……もう嫌だよ。この前外に出たら変な巫女にやられちゃったし」
「あれは特殊な例だってば」
 たはは、と笑って、ヤマメはキスメの頭を撫でてやる。
「今度は、ずっと私が傍にいてあげるからさ。二人で地上の川にでも遊びに行こうよ。ね?」
「むぅ……」
 キスメは再び、ヤマメの胸に顔を沈めた。
「私は狭い所が好き……桶の中と……」
「桶の中と?」

 キスメは少し顔を赤らめさせて、上目遣いで囁く。

「ヤマメちゃんの、お胸の中」

「本当……馬鹿だねぇ」

 今日は初めて、キスメと桶無しでデートした日。
 狭い所に執着しがちなのを治そう、という狙いがあったのだけれど……どうやら失敗の様だ。

「じゃあ、好きなだけ抱き着いてて良いからさ。一緒に地上へ遊びに行くって、約束してくれる?」
「人の目が気になるんじゃ……なかったの?」
「んー?」
 ヤマメはキスメの小さな身体を抱き上げて、笑った。
「どうだって良くなったのさ。キスメがあんまりに可愛すぎるもんでね」
「……バカ」

 二人は歩く。旧都の雑踏の中を、並んで歩く。

「ねぇ、ヤマメちゃん。私達って……」
「何だい?」
「……何でもない」

 ヤマメは小さく嘆息し、キスメの身体を抱き上げて、その唇を自分のもので塞いだ。
 周囲の視線が集まる。キスメの顔が真っ赤に染まる。
 長い長い、けれど短い口づけを終えて……ヤマメは微笑んだ。

「まだ、不安かい?」



 ――以下本編。

 その日の晩のこと。

「ヤマメちゃんのおっぱいが大きい理由が分かったんらよ!」
「キ、キスメ、アンタ飲み過ぎだって」
「飲んれなんかいないんらよ!」
 キスメは真っ赤な顔のまま、コップに入った日本酒をガーッと一気に飲み干した。
「私がず~~~っと、小さな頃からず~~~っと揉みに揉み上げてきたから! ヤマメちゃんはそんなたゆんたゆんなバストになったんらよ!」
「あ、アンタ、いつそんなことやってたんだい!?」
「ヤマメちゃんが寝た後らよ!」
 アッサリととんでもないことを暴露するキスメに、ヤマメは茫然とする。
「そう言えば胸がちょっと痛いなと思う朝が――って、アンタ一体何やってんのさ!?」
「おっぱいを揉んでたんらよ!」
「そう言うこと言ってんじゃない!」
「うるさいんらよ! 猥符『釣瓶ボッシュート』!」
「うわわっ!?」
 頭上から釣瓶が落ちてきて、ヤマメの頭にズッポリと嵌った。
 これでは何も見えない。
「キスメ、ちょ、ちょっとこれ!」
「そう。これから遂に計画が実行されるんらよ!」
「……計画!?」
「土蜘蛛乳蜘蛛化計画」
「何それ!? 語呂悪っ!」
 真っ暗な視界の中、ヤマメはキスメの足音が近づいてくるのを聞いた。
「ふふふ……ヤマメちゃんは今日、勇儀さんに匹敵する巨乳を手に入れるんらよ」
「要らない! 断固として、要らない!」
「私が見たいんらよ!」
「アンタ仕舞いにゃブッ叩くよ!?」
 キスメはグヘヘへと下品を笑い声を立てた。
「ブッ叩かれる前に……ブッ揉むんらよぉぉぉぉおおお!」
「い、嫌ぁぁぁぁぁあああああああ!!!」


 ――次の日の朝、胸に包帯を巻くヤマメに抱き着こうとしたキスメは、そのままジャーマンスープレックスを食らい、入院した。
 
 ヤマメちゃんはきっと巨乳。そのふくよかな胸で圧死出来たらもう悔いなんて無いんじゃないかな、って思う。
 貧乳なヤマメちゃんも良いですよ。良いですけども。全然アリなんですけど。
 巨乳の方が夢あるじゃないですか。夢はたくさん詰まっていた方が良いってレモニースニケット爺ちゃんも言ってたし。やっぱりヤマメちゃんには夢をたくさん胸に詰め込んでいて欲しいと思うわけです。たゆんたゆんなお胸で包み込んで欲しいわけです。
 ヤマメちゃんのおっぱいは大きい方が素晴らしいと思うわけです。

 と、キスメが言ってました。

 二か月ぶりの投稿がこんなのですいません……ヤマメちゃんマジ天使。
藤八景
http://www.pixiv.net/member.php?id=1051402
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
ある先人は言った。おっぱいそれすなわちカリスマだと。
つまりヤマメにもカリスマがあるということだ!
2.名前が無い程度の能力削除
乳蜘蛛が渋のお気に入りタグな俺にはこのSSはご褒美過ぎた
キスメちゃん俺とポジション代わってくれ!
3.奇声を発する程度の能力削除
おいおい、素晴らし過ぎるじゃねーの!
4.名前が無い程度の能力削除
グングニルが>>1を狙って放たれたようです。
5.名前が無い程度の能力削除
コレって、キスメは何も知らず、いつもみたいに抱きつこうとしただけだったのに、ジャーマン喰らったことになるのか…?

ある意味、自業自得とはいえ…
哀れな(苦笑)