はじめがき。
この話はカオスです。
言っておきますがカオスです。
カオスや混沌、メルトダウンが苦手な方はブラウザバックを推奨します。
あと水濡れ注意ですので、ご留意ください。
では、どうぞ。
「はいと言うわけで幻想郷ラジオも記念すべき第一回です、いえーい(ぱちぱちぱち)」
「なにが「と言うわけ」なんですか?ってのはあえて聞かないとして。第一回ですねー。いえーい(ぱちぱちぱち)」
文 「さて、そんなわけで幻想郷ラジオと言うことでパーソナリティーを勤めさせていただく射命丸 文と」
椛 「犬走 椛ですー」
文 「今回はですね、セリフだけで乗り切ってしまおうと言う小説としてどうなのかという挑戦に作者が乗り出してるわけなんですがね」
椛 「小説とか作者とか、作中で言っていいのかどうか怪しいセリフが一杯ですが・・・この際、それはいいとして。なかなか無い挑戦ですよね?」
文 「ですねー」
椛 「というか、幻想郷にラジオなんてあるんですか?以前に電波とかそういった類を配信する機器が一切無い気がするんですが・・・」
文 「そうですね、ズバッと言っちゃうと実際、幻想郷に電波を配信する類のものも無いですし、ラジオも無いんですよね。申し訳程度に、にとりが作った録音機で声が録音されている程度の設備ですね。ぶっちゃけた話、ミキシング?何それ美味しいの?って状態ですね」
椛 「ホントにぶっちゃけましたねぇ・・・。ていうかラジオのくせにオンエアーされてないんですか。録音ですか」
文 「そう言う事ですね。ラジオと名乗るのもおこがましいレベルです」
椛 「いやはや、人間界が進歩しすぎると如何せん、長く生きた私達が時代に乗り遅れてるみたいな気がして嫌ですね・・・」
文 「確かにそうですね。この際、人間の文明が一旦滅んでくれたりすれば、また私達が時代を作り直していけるんですけどねー」
椛 「サクッと怖いこと言いましたねー、下手したら人間を敵に回したりしたかもしれないですよ?」
文 「あやややや、それは困りましたね。人間に本気になられたら流石の私もちょっと勝てる気がしないですねぇ」
椛 「本当に今はなんでもありますからねぇー。鉄砲とか大砲とか。時代が進歩すると同時に人を殺す道具も進歩して行きますからねー」
文 「人を殺す道具を進化させる人間は、進化しているとは言えないんですけどねぇ」
椛 「この際、そういう難しい話は置いておきましょうよ。だってラジオですもの。教育チャンネルみたいになったら周波数を変えられちゃいますよ?」
文 「むむっ。それは大変ですねぇ、じゃあこの際ですから、企画をやっちゃいましょうか」
椛 「ほえ?企画ですか?そんなの私、聞いてないですよ?」
文 「椛のアドリブが欲しかったので、企画とかの話は一切してないんですよ。だから、その手元のカンペももう使い物になりませんよぉ?」
椛 「ほぅわ!?やっぱりバレてましたかぁ・・・。わかりました!私、アドリブでがんばりますね?」
文 「さてさて、幻想郷ラジオ、記念すべき一回目の最初の企画は・・・・題して!『自分以外の幻想郷住民への質問に文と椛が答える!!』」
椛 「えぇと、あえて本人が答えず私達が答えるところがミソなんですよね?」
文 「幻想郷にいる人たちは怖い人が多いですからねー。直接聞いたりしたらそれこそ大怪我しかねませんから。こうして安全そうな私達に聞いてみようじゃないか!というなん
とも親切な企画なんですよ」
椛 「なるほど、親切かどうかは別として、企画としてはとっても面白そうです!」
文 「そういうことです」
椛 「で、企画を実行するにあたって、質問なのですが」
文 「はい、なんでしょう」
椛 「オンエアーされてないのにどうやって質問が来るんですか?」
文 「ふふふ!そこら辺は抜かりがありません。私が事前に質問を集めておきましたから」
椛 「さすが文様!用意がいいです!でも、そこはかとなく寂しいのですがなぜでしょう?」
文 「気づいても黙ってることが必要な時も、長い人生あるんですよ・・・」
椛 「す、すみません・・・・」
文 「さてさて、では気を取り直して、記念すべき第一回目の企画、第一番目の質問者はこの人!幻想郷にお住まいのラジオネーム『スキマ妖怪』さんからの質問」
椛 「ラジオネームで個人が特定できてしまうです!?ラジオネームが意味ないです!?」
文 「『紅魔館の主の胸は一体いつごろ成長するのをやめたのでしょうか・・・』」
椛 「スルーです!?私のツッコミ、スルーされて質問を読まれちゃいましたぁ!?ていうか、そこはかとなく質問内容が地雷ですぅ!?」
文 「はい、ということで。某メイド長に詳しい事情をお伺いしたところ」
椛 「あ、あの人が紅魔館の主様のことを喋ったんですか!?」
文 「ナイフで迎撃されたので詳しいことは答えることができません」
椛 「いやいや、訊く人を選びましょうよ。なんで一番の側近に聞きにいくんですか」
文 「仕方ないので私のよそうですが、レミリ・・・あ、違った。紅魔館の主さんの胸は恐らく9歳くらいの頃から成長してないと思われます。なお胸に留まらず身長体重も変わって
ないですね」
椛 「いま本名出しそうになりましたよね?大丈夫なんですかこれ、この録音テープは破棄した方がいいんじゃないですか?」
文 「何言ってるんですか、これは複製して幻想郷中にばら撒きます」
椛 「それはもう一種の嫌がらせですよ・・・・」
文 「漏れなく椛も共犯者なんですけどねぇ・・・」
椛 「うわ巻き添えですか・・・」
文 「それはそうですよ?だってこうして私と肩を並べてラジオなんてやってるわけですから、当然、共犯者にもなりますよ」
椛 「まぁ、そうでしょうね・・・」
文 「さてさて、では気を取り直して次の質問ですよー!」
椛 「あ、まだ続きますか」
文 「そりゃ続きますとも、企画一つだけやって終了するラジオなんて無いですよ!」
椛 「まあ、確かに、そうでしょうけども・・・・」
文 「えぇと、幻想郷にお住まいの『楽園の素敵な巫女』さんからの質問です」
椛 「そんな衆知に知れ渡った肩書きをラジオネームにして採用されてしまうんですか?このコーナー・・・」
文 「もしかしたら本物の楽園の素敵な巫女さんじゃないかもしれませんよ?名乗ってるだけかもしれません」
椛 「紛らわしい偽者をわざわざこのコーナーで紹介しなくても・・・。だいたい、ほんとに偽者なんですか?」
文 「いえ、まあ、本物ですけど」
椛 「これでまた誰からの質問かが公開されてしまったと」
文 「まあ、ラジオネーム云々は置いておいて・・・」
椛 「置いておいて良いんですか・・・・・・。ところで、どんな質問内容なのですか?」
文 「はいはい、では読み上げちゃいますねー・・・。えとえと『幻想郷に電気が無いのに、どうやって録音機を動かしてるのよ?』」
椛 「番組のシステムに対しての質問ですね、これは」
文 「あやややや、予想の斜め上を行きましたね・・・・」
椛 「この際だから私にも説明してくださいよ。あそこでガリガリ動いてる機械ってどうやって動かしてるんですか?」
文 「気合」
椛 「そんな少年漫画の主人公の原動力みたいな力で機械を動かさないでください」
文 「冗談ですよ。実はですね、にとりに同時に作らせた発電機でしてね・・・・」
椛 「ああ、じゃあさっきからあそこでゴウンゴウン唸ってるのは発電機でしたか。てっきり何かしらの研究設備かと思いましたよ」
文 「まあ、そういうわけですね・・・。それでです。あれがどの程度優れた発電機か、皆さんに分かるように、今日はちょっとした実験をしたいと思います!」
椛 「ええと、企画の趣旨から大きく外れてしまうのでは・・・」
文 「大丈夫ですよ。ラジオなんて騒いでればあっという間ですから」
椛 「ぶっちゃけますねー・・・」
文 「それでですね、今日は某スキマ妖怪さんからですね、人間界の「ドライヤー」という一品を借りてきております」
椛 「どらいやー・・・?ですか。それは一体どういう・・・」
文 「なんでも、あったかい風が出てきて、濡れたものをあっという間に乾かすとか言う代物らしいですよ?」
椛 「ほええ・・・・、人間界もいっぱいありますねー・・。変なものが」
文 「さすが大量消費大量生産社会です。ぬれたものは拭けば良いんですよ。って、そんなこといったら今回の実験、やる前から否定しちゃうんですけどね?」
椛 「まあ兎にも角にも実験ですよ、実験!文様、どうやるんですか?」
文 「こうやります」(ばしゃー!)
椛 「きゃぅ!?つ、つめたいです!文様!?」
文 「びしょびしょでエッチぃですよ?椛」
椛 「むぅ・・・・」
文 「今日の下着はピンクですか、可愛らしいことですね」
椛 「何言っちゃってくれてるんですかぁ!?」
文 「ほら、力を抜いてください、椛・・・・ほら、暴れちゃ駄目ですよ・・?」
椛 「何1人でマイクに向かって喋ってるんですか、ノリませんからね!私は絶対!」
文 「そんなこといっても、体は正直ですよ。ほらもうビショビショになって・・・」
椛 「バケツ一杯の水をかければ全身ビショビショになりますっ!!」
文 「あやややや、残念ですね、ラジオじゃこのかわいらしい椛の姿を皆さんにお見せすることができません・・・・」
椛 「不思議なことですが、音声だけのはずなのにとっても恥ずかしいものに仕上がってる気がします・・・」
文 「さて、では実験を開始しましょうか!」
椛 「い、いえーい・・・」
文 「マズは、ドライヤーから伸びているこのコードをこのコンセントとかいう穴に差し込みます!」
椛 「はい・・・」
文 「それでドライヤーのスイッチを入れると!」(ぶおおお!)
椛 「ふお!?あったかいです!おおおおお!!」
文 「おお!ホントにあったかいです!よし、じゃあもう少しパワーをあげてみますよ!!」
プツン。
<ここからは録音されていません>
文 「?」
椛 「?」
文 「あ、どうやら規定電力を超えたみたいですね・・・・」
椛 「ふえええ?ちょっと!早くもう一回その発電機動かしてくださいよ!?」
文 「私、どうしたら良いか分からないんですよね?」
椛 「ええええ・・・・・」
文 「ああー・・・録音機も止まっちゃってますね・・・・」
椛 「じゃあ、これで終わりですか?」
文 「そうなりますね・・・・・。じゃあ、とりあえず一回締めておきますか」
椛 「へくちっ!!そ、そうですね・・・・ずずっ・・・・」
文 「第一回幻想郷ラジオ。皆さんお楽しみいただけたでしょうか!機会があればまた次回もお会いしましょう!」
椛 「機会が無くて、機械も無いことを祈ります・・・・・」
ちなみに、余談であるが。彼女達の声が吹き込まれたテープはアンダーグラウンドで数千万円の価値を持つテープとして闇市場に出回ることとなる。無数の模造品、偽物が出回り、元々のテープは消失、以後そのテープは「アカシックテープ」として長く、一部のマニア達の間で探されるものとなる。
この話はカオスです。
言っておきますがカオスです。
カオスや混沌、メルトダウンが苦手な方はブラウザバックを推奨します。
あと水濡れ注意ですので、ご留意ください。
では、どうぞ。
「はいと言うわけで幻想郷ラジオも記念すべき第一回です、いえーい(ぱちぱちぱち)」
「なにが「と言うわけ」なんですか?ってのはあえて聞かないとして。第一回ですねー。いえーい(ぱちぱちぱち)」
文 「さて、そんなわけで幻想郷ラジオと言うことでパーソナリティーを勤めさせていただく射命丸 文と」
椛 「犬走 椛ですー」
文 「今回はですね、セリフだけで乗り切ってしまおうと言う小説としてどうなのかという挑戦に作者が乗り出してるわけなんですがね」
椛 「小説とか作者とか、作中で言っていいのかどうか怪しいセリフが一杯ですが・・・この際、それはいいとして。なかなか無い挑戦ですよね?」
文 「ですねー」
椛 「というか、幻想郷にラジオなんてあるんですか?以前に電波とかそういった類を配信する機器が一切無い気がするんですが・・・」
文 「そうですね、ズバッと言っちゃうと実際、幻想郷に電波を配信する類のものも無いですし、ラジオも無いんですよね。申し訳程度に、にとりが作った録音機で声が録音されている程度の設備ですね。ぶっちゃけた話、ミキシング?何それ美味しいの?って状態ですね」
椛 「ホントにぶっちゃけましたねぇ・・・。ていうかラジオのくせにオンエアーされてないんですか。録音ですか」
文 「そう言う事ですね。ラジオと名乗るのもおこがましいレベルです」
椛 「いやはや、人間界が進歩しすぎると如何せん、長く生きた私達が時代に乗り遅れてるみたいな気がして嫌ですね・・・」
文 「確かにそうですね。この際、人間の文明が一旦滅んでくれたりすれば、また私達が時代を作り直していけるんですけどねー」
椛 「サクッと怖いこと言いましたねー、下手したら人間を敵に回したりしたかもしれないですよ?」
文 「あやややや、それは困りましたね。人間に本気になられたら流石の私もちょっと勝てる気がしないですねぇ」
椛 「本当に今はなんでもありますからねぇー。鉄砲とか大砲とか。時代が進歩すると同時に人を殺す道具も進歩して行きますからねー」
文 「人を殺す道具を進化させる人間は、進化しているとは言えないんですけどねぇ」
椛 「この際、そういう難しい話は置いておきましょうよ。だってラジオですもの。教育チャンネルみたいになったら周波数を変えられちゃいますよ?」
文 「むむっ。それは大変ですねぇ、じゃあこの際ですから、企画をやっちゃいましょうか」
椛 「ほえ?企画ですか?そんなの私、聞いてないですよ?」
文 「椛のアドリブが欲しかったので、企画とかの話は一切してないんですよ。だから、その手元のカンペももう使い物になりませんよぉ?」
椛 「ほぅわ!?やっぱりバレてましたかぁ・・・。わかりました!私、アドリブでがんばりますね?」
文 「さてさて、幻想郷ラジオ、記念すべき一回目の最初の企画は・・・・題して!『自分以外の幻想郷住民への質問に文と椛が答える!!』」
椛 「えぇと、あえて本人が答えず私達が答えるところがミソなんですよね?」
文 「幻想郷にいる人たちは怖い人が多いですからねー。直接聞いたりしたらそれこそ大怪我しかねませんから。こうして安全そうな私達に聞いてみようじゃないか!というなん
とも親切な企画なんですよ」
椛 「なるほど、親切かどうかは別として、企画としてはとっても面白そうです!」
文 「そういうことです」
椛 「で、企画を実行するにあたって、質問なのですが」
文 「はい、なんでしょう」
椛 「オンエアーされてないのにどうやって質問が来るんですか?」
文 「ふふふ!そこら辺は抜かりがありません。私が事前に質問を集めておきましたから」
椛 「さすが文様!用意がいいです!でも、そこはかとなく寂しいのですがなぜでしょう?」
文 「気づいても黙ってることが必要な時も、長い人生あるんですよ・・・」
椛 「す、すみません・・・・」
文 「さてさて、では気を取り直して、記念すべき第一回目の企画、第一番目の質問者はこの人!幻想郷にお住まいのラジオネーム『スキマ妖怪』さんからの質問」
椛 「ラジオネームで個人が特定できてしまうです!?ラジオネームが意味ないです!?」
文 「『紅魔館の主の胸は一体いつごろ成長するのをやめたのでしょうか・・・』」
椛 「スルーです!?私のツッコミ、スルーされて質問を読まれちゃいましたぁ!?ていうか、そこはかとなく質問内容が地雷ですぅ!?」
文 「はい、ということで。某メイド長に詳しい事情をお伺いしたところ」
椛 「あ、あの人が紅魔館の主様のことを喋ったんですか!?」
文 「ナイフで迎撃されたので詳しいことは答えることができません」
椛 「いやいや、訊く人を選びましょうよ。なんで一番の側近に聞きにいくんですか」
文 「仕方ないので私のよそうですが、レミリ・・・あ、違った。紅魔館の主さんの胸は恐らく9歳くらいの頃から成長してないと思われます。なお胸に留まらず身長体重も変わって
ないですね」
椛 「いま本名出しそうになりましたよね?大丈夫なんですかこれ、この録音テープは破棄した方がいいんじゃないですか?」
文 「何言ってるんですか、これは複製して幻想郷中にばら撒きます」
椛 「それはもう一種の嫌がらせですよ・・・・」
文 「漏れなく椛も共犯者なんですけどねぇ・・・」
椛 「うわ巻き添えですか・・・」
文 「それはそうですよ?だってこうして私と肩を並べてラジオなんてやってるわけですから、当然、共犯者にもなりますよ」
椛 「まぁ、そうでしょうね・・・」
文 「さてさて、では気を取り直して次の質問ですよー!」
椛 「あ、まだ続きますか」
文 「そりゃ続きますとも、企画一つだけやって終了するラジオなんて無いですよ!」
椛 「まあ、確かに、そうでしょうけども・・・・」
文 「えぇと、幻想郷にお住まいの『楽園の素敵な巫女』さんからの質問です」
椛 「そんな衆知に知れ渡った肩書きをラジオネームにして採用されてしまうんですか?このコーナー・・・」
文 「もしかしたら本物の楽園の素敵な巫女さんじゃないかもしれませんよ?名乗ってるだけかもしれません」
椛 「紛らわしい偽者をわざわざこのコーナーで紹介しなくても・・・。だいたい、ほんとに偽者なんですか?」
文 「いえ、まあ、本物ですけど」
椛 「これでまた誰からの質問かが公開されてしまったと」
文 「まあ、ラジオネーム云々は置いておいて・・・」
椛 「置いておいて良いんですか・・・・・・。ところで、どんな質問内容なのですか?」
文 「はいはい、では読み上げちゃいますねー・・・。えとえと『幻想郷に電気が無いのに、どうやって録音機を動かしてるのよ?』」
椛 「番組のシステムに対しての質問ですね、これは」
文 「あやややや、予想の斜め上を行きましたね・・・・」
椛 「この際だから私にも説明してくださいよ。あそこでガリガリ動いてる機械ってどうやって動かしてるんですか?」
文 「気合」
椛 「そんな少年漫画の主人公の原動力みたいな力で機械を動かさないでください」
文 「冗談ですよ。実はですね、にとりに同時に作らせた発電機でしてね・・・・」
椛 「ああ、じゃあさっきからあそこでゴウンゴウン唸ってるのは発電機でしたか。てっきり何かしらの研究設備かと思いましたよ」
文 「まあ、そういうわけですね・・・。それでです。あれがどの程度優れた発電機か、皆さんに分かるように、今日はちょっとした実験をしたいと思います!」
椛 「ええと、企画の趣旨から大きく外れてしまうのでは・・・」
文 「大丈夫ですよ。ラジオなんて騒いでればあっという間ですから」
椛 「ぶっちゃけますねー・・・」
文 「それでですね、今日は某スキマ妖怪さんからですね、人間界の「ドライヤー」という一品を借りてきております」
椛 「どらいやー・・・?ですか。それは一体どういう・・・」
文 「なんでも、あったかい風が出てきて、濡れたものをあっという間に乾かすとか言う代物らしいですよ?」
椛 「ほええ・・・・、人間界もいっぱいありますねー・・。変なものが」
文 「さすが大量消費大量生産社会です。ぬれたものは拭けば良いんですよ。って、そんなこといったら今回の実験、やる前から否定しちゃうんですけどね?」
椛 「まあ兎にも角にも実験ですよ、実験!文様、どうやるんですか?」
文 「こうやります」(ばしゃー!)
椛 「きゃぅ!?つ、つめたいです!文様!?」
文 「びしょびしょでエッチぃですよ?椛」
椛 「むぅ・・・・」
文 「今日の下着はピンクですか、可愛らしいことですね」
椛 「何言っちゃってくれてるんですかぁ!?」
文 「ほら、力を抜いてください、椛・・・・ほら、暴れちゃ駄目ですよ・・?」
椛 「何1人でマイクに向かって喋ってるんですか、ノリませんからね!私は絶対!」
文 「そんなこといっても、体は正直ですよ。ほらもうビショビショになって・・・」
椛 「バケツ一杯の水をかければ全身ビショビショになりますっ!!」
文 「あやややや、残念ですね、ラジオじゃこのかわいらしい椛の姿を皆さんにお見せすることができません・・・・」
椛 「不思議なことですが、音声だけのはずなのにとっても恥ずかしいものに仕上がってる気がします・・・」
文 「さて、では実験を開始しましょうか!」
椛 「い、いえーい・・・」
文 「マズは、ドライヤーから伸びているこのコードをこのコンセントとかいう穴に差し込みます!」
椛 「はい・・・」
文 「それでドライヤーのスイッチを入れると!」(ぶおおお!)
椛 「ふお!?あったかいです!おおおおお!!」
文 「おお!ホントにあったかいです!よし、じゃあもう少しパワーをあげてみますよ!!」
プツン。
<ここからは録音されていません>
文 「?」
椛 「?」
文 「あ、どうやら規定電力を超えたみたいですね・・・・」
椛 「ふえええ?ちょっと!早くもう一回その発電機動かしてくださいよ!?」
文 「私、どうしたら良いか分からないんですよね?」
椛 「ええええ・・・・・」
文 「ああー・・・録音機も止まっちゃってますね・・・・」
椛 「じゃあ、これで終わりですか?」
文 「そうなりますね・・・・・。じゃあ、とりあえず一回締めておきますか」
椛 「へくちっ!!そ、そうですね・・・・ずずっ・・・・」
文 「第一回幻想郷ラジオ。皆さんお楽しみいただけたでしょうか!機会があればまた次回もお会いしましょう!」
椛 「機会が無くて、機械も無いことを祈ります・・・・・」
ちなみに、余談であるが。彼女達の声が吹き込まれたテープはアンダーグラウンドで数千万円の価値を持つテープとして闇市場に出回ることとなる。無数の模造品、偽物が出回り、元々のテープは消失、以後そのテープは「アカシックテープ」として長く、一部のマニア達の間で探されるものとなる。