※注意※
この話は「天子のちょっとした一日」の続き物となっております、そちらを先に読んで頂ければ分かりやすくなると思います
僕、森近霖之助はここ魔法の森で古道具屋、香霖堂を営んでいる。
魔法の森という危険地帯に構えているせいか客は来ない、いや、一人だけいる、その子は今…
「…というわけで膝から降りてくれないかな」
僕は膝の上で本を読んでいる少女、比名那居天子に向かって言った
「やだー」
それが彼女からの返答だった
「…どかないと食事が作れないのだが」
「それはいやだ」
そう言うと彼女は渋々と僕の膝から降りた、まったくいつもこう素直だったら良いのに
今日の献立は鮭の切り身に味噌汁、そしてご飯、少し質素かなと思うが現段階で他人に自信を持ってもてなせるのはこれくらいだ
「ねーねー今日は何作るの?」
僕が台所に立って調理してると彼女はメニューを聞いてくる、これはいつもの光景だ
「今日は鮭と味噌汁だ」
そうすると彼女は子供のようにはしゃぐ、僕と同じくらい生きているとは思えないくらいに可愛らしい
「いただきまーす」
できあがった料理を彼女は満面の笑みで食べてくれる、それはとても幸せな光景だ、自分が作った料理を人が喜んで食べてくれるのはとても嬉しい
「ごちそうさまでしたー」
そうして彼女は料理を綺麗に平らげる
「じゃあ、食器を下げてお茶を入れてくるからのんびりしててk…なんだい?」
僕が食器を持っていこうとしたとき彼女は僕の服の袖を掴み用件を述べた
「今日のお茶は私が入れるから良いわよ」
そう言うと彼女は食器を台所まで持って行き、お茶の準備をしていた
僕はと言うとちゃぶ台の前でただ座っていた
「はいお茶」
僕は彼女から差し出された湯呑みを受け取り、一口飲んだ
「…美味しい?」
彼女が不安げな瞳でこちらを見てくる、勿論返す言葉は決まっている
「あぁ、美味しいよ」
こういうと彼女はさっきまでの暗雲を顔から払いのけ満面の笑顔となるのだった
「ありがとう」
彼女は安心しきった顔でそう述べるのだった
僕は知っている、彼女が僕に美味しいお茶を飲んで貰いたいがため博麗神社にお茶くみの修行をやっていることを
「…ありがとう」
僕は彼女の気持ちを知るだけで幸せになれる気がした、いや、幸せなんだろう
「総領娘様~」
外から聞き慣れた声が聞こえてきた、お迎えが来たのだろう
「ごめん、もう行くね」
彼女は寂しそうな笑顔を向けて店を去るのだった
「…じゃあね、天子」
僕がそう言い終えると彼女はドアノブにかけていた手をはずし僕に走り寄ってきた、実際狭い店内だ、走らなくとも良いのだが
「どうしたんだい、天s…」
言い終える前に僕の唇に何か柔らかいものがふれてきた
「…じゃあね、霖之助」
そう言って彼女はドアの向こうで待っている竜宮の使いの元へ走っていった
「…またね」
僕は呆然としながら彼女が去っていったドアを見つめているだけだった
この話は「天子のちょっとした一日」の続き物となっております、そちらを先に読んで頂ければ分かりやすくなると思います
僕、森近霖之助はここ魔法の森で古道具屋、香霖堂を営んでいる。
魔法の森という危険地帯に構えているせいか客は来ない、いや、一人だけいる、その子は今…
「…というわけで膝から降りてくれないかな」
僕は膝の上で本を読んでいる少女、比名那居天子に向かって言った
「やだー」
それが彼女からの返答だった
「…どかないと食事が作れないのだが」
「それはいやだ」
そう言うと彼女は渋々と僕の膝から降りた、まったくいつもこう素直だったら良いのに
今日の献立は鮭の切り身に味噌汁、そしてご飯、少し質素かなと思うが現段階で他人に自信を持ってもてなせるのはこれくらいだ
「ねーねー今日は何作るの?」
僕が台所に立って調理してると彼女はメニューを聞いてくる、これはいつもの光景だ
「今日は鮭と味噌汁だ」
そうすると彼女は子供のようにはしゃぐ、僕と同じくらい生きているとは思えないくらいに可愛らしい
「いただきまーす」
できあがった料理を彼女は満面の笑みで食べてくれる、それはとても幸せな光景だ、自分が作った料理を人が喜んで食べてくれるのはとても嬉しい
「ごちそうさまでしたー」
そうして彼女は料理を綺麗に平らげる
「じゃあ、食器を下げてお茶を入れてくるからのんびりしててk…なんだい?」
僕が食器を持っていこうとしたとき彼女は僕の服の袖を掴み用件を述べた
「今日のお茶は私が入れるから良いわよ」
そう言うと彼女は食器を台所まで持って行き、お茶の準備をしていた
僕はと言うとちゃぶ台の前でただ座っていた
「はいお茶」
僕は彼女から差し出された湯呑みを受け取り、一口飲んだ
「…美味しい?」
彼女が不安げな瞳でこちらを見てくる、勿論返す言葉は決まっている
「あぁ、美味しいよ」
こういうと彼女はさっきまでの暗雲を顔から払いのけ満面の笑顔となるのだった
「ありがとう」
彼女は安心しきった顔でそう述べるのだった
僕は知っている、彼女が僕に美味しいお茶を飲んで貰いたいがため博麗神社にお茶くみの修行をやっていることを
「…ありがとう」
僕は彼女の気持ちを知るだけで幸せになれる気がした、いや、幸せなんだろう
「総領娘様~」
外から聞き慣れた声が聞こえてきた、お迎えが来たのだろう
「ごめん、もう行くね」
彼女は寂しそうな笑顔を向けて店を去るのだった
「…じゃあね、天子」
僕がそう言い終えると彼女はドアノブにかけていた手をはずし僕に走り寄ってきた、実際狭い店内だ、走らなくとも良いのだが
「どうしたんだい、天s…」
言い終える前に僕の唇に何か柔らかいものがふれてきた
「…じゃあね、霖之助」
そう言って彼女はドアの向こうで待っている竜宮の使いの元へ走っていった
「…またね」
僕は呆然としながら彼女が去っていったドアを見つめているだけだった
朴念仁じゃない霖さんも素晴らしい!
素晴らしい!
最初から(二回目だけど)こんなにデレてるてんこかわいいよ!
でれたでれた。
これでまた戦える!
GJです。