Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

「私の名前はパチュリー。 そう、パチュリー・ノーレッジ。 突然だけど朝起きたら」

2010/07/06 02:28:48
最終更新
サイズ
4.13KB
ページ数
1

分類タグ


猫になってた















ええと……

あれ?

何で猫なん?

目の前にある鏡を見て、私は状況を理解した。
目が覚めたら視点がえらい低かったこと。
右手を目の前にかざしたら猫のそれだったこと。
そして鏡。
これらから導き出される結論は…………っ!!

「にゃ~…………」

やばい、声も出ない。
てかそうだ。あれだ。
だんだん思い出してきた。

昨日確か猫又に関する魔術書読んでて……
それが面白かったからつい、いつ読んだかもわからない禁書引っ張ってきて……
テクマクマヤコンったら眠くなって……
この有様だよ!!

私は某徳山動物園のクマのツヨシ君もビックリな勢いで困った。
困った。
超困った。

何が困ったって、まず声が出ない。
声が出ないと、魔法の詠唱ができない。
魔法の詠唱ができないと、元に戻れない。
元に戻れないと、色々と困る。
困ったことにより色々と困る。
つまり私の困った現象が困ったより困る困ってこま……

「にゃあああああああああ」

いかん、ゲシュタルト崩壊する。
冷静になろう。






そうだ、小悪魔だ。
小悪魔なら、それでも小悪魔ならなんとかしてくれる……っ!!

おーい、小悪魔やーい。

「にゃー にゃー にゃー」

呼ぶ。

「にゃー にゃー にゃー」

呼ぶ。

「にゃー にゃー にゃー」

「何か変な音が……パチュリー様ぁー、もうお昼ですよー…………ってあれ?」

来た!

「ナー、ナー」

バンバンと机を叩く。
私だよ、パチュリーだよ。
お前のご主人様だよ。

「…………か」

「…………にゃう?」

「かわいい!!」

THE・小悪魔ヘッドロック。
やべえ、首折れる。

「シャァァ! ブルスコファー!!」

「痛っ、いたたっ」

三回ほど引っかいたところでようやく解放された。
まったく、主人を殺す気かこの使い魔は。

あー、とりあえず、どうしようか。
早くなんとかしないと、私の目の前で目をキラキラさせている馬鹿が私を殺しかねん。
うーん……

「にゃぅ……」

「はぅ…………やべぇ……鼻血ブーですよこれは」

今時鼻血ブーは死語だと思う。
頬を真っ赤にしてヘヴン状態になってる阿呆はほっといて、早く考えないと。
…………あ、そうだ、モールス信号だ。
通じるかはわからんけどこれは有効な通信手段だ。
試す価値はある。
えーっと、とりあえずSOSでいくか。

「にゃ、にゃ、にゃ」

「ん……?」

「にゃーん、にゃーん、にゃーん」

「んん……?」

「にゃ、にゃ、にゃ」

「……これはっ!」

気づいた! さすが小悪魔さん、ッパネェ!!

「超かわいい!!」

うん死ね。

「にゃうゴロゴロ あふ~ん……」

「あぁ、困ったポーズもかわいい……」

どうしようどうしよう。
そろそろ鼠の捕り方でも練習しといたほうがいいのかしら。
私、猫としてやっていけるかな。

「それにしても、パチュリー様ってばまた本開きっぱなしなまま出かけてるし……」

小悪魔が私の周りに積んであった本の山を整理し始める。
ちくしょう、この本さえなければ。
この本めっ! 本めっ!

「あぁもう、駄目ですよ悪戯しちゃ。 怒られるの私なんだから」

心配しなくても既に怒ってるよ。

「えーっと、『哺乳類に関する召喚術研究とその実戦』……?」

研究とか言いつつ中身はなかなかグロいけどね。

「この猫ちゃんもパチュリー様が召喚したのかなぁ……えーっと……」

小悪魔がパラパラと本をめくりだす。
あれ、この展開はもしや。

「あ、これかなぁ、猫の章」

ビンゴ!

「ふむふむ……ははぁ」

お願い、早く戻して。
わたしゃキャットフードの味を知る前にまだまだやりたいことが沢山あるのよ。

「まさか、この猫ちゃんがパチュリー様、なーんて」

そうだよ私だよパチュリーだよ。
もう元に戻してくれたら休暇でもご褒美でも何でもあげるから。

「試して……みる……かな」

よしこいさあこいはやくこい。

「えっと、ら……ラミパス ラミパス ルルルルル~」

「…………」

「…………」

しかし MPが 足りない!

「あぁー、やっぱパチュリー様くらいの魔力ないと出来ないかー」

「…………」

「あ、そろそろ掃除再開しないと……また怒られちゃうよ……じゃ、猫ちゃんまたね」

「…………」











「にゃあ」




















その後、私は死に物狂いで橙を見つけ、翻訳してもらって事なきを得た。
その道中に私が得た素晴らしき体験をおすそ分けすべく、小悪魔に素晴らしいプレゼントをした。
小悪魔は泣いて喜んでいた。
も、もうやめてくだ……あひぃとか言ってるの、かわいい。
超かわいい。
さっきレミィが猫拾ってきて飼うとか言ってた。
私猫汁が好物なのって言ったら捨ててくるって言い残して出て行った。
残念。
「鼠って結構いけるわよ」

「え」

「タンパク質も豊富だし」

「…………」

「ねぇ小悪魔、今日の晩ごは「いやもう勘弁してくださいマジで」
ハリー
http://kakinotanesyottogan.blog66.fc2.com/
コメント



1.奇声を発する程度の能力削除
猫パチェさん可愛いな
2.名前が無い程度の能力削除
結局猫に順応してんじゃねぇかw
3.名前が無い程度の能力削除
つまりパチェ×ナズですね。
4.名前が無い程度の能力削除
画像貼れるんすねwww
5.時空や空間を翔る程度の能力削除
開いてびっくり!!
画像が出てくるなんてwww