第一回 森近霖之助のお悩み相談室
一人目
がらら
「失礼するのだ」
「やぁ、いらっしゃいルーミア」
「リンノスケがお悩みを解決するって聞いてきたのだ」
「内容によるけどね。ここに椅子があるから座りなさい」
「お~」
「で、悩みとは何かな」
「おお、そうなのだムシャムシャ…」
「喋りながらは行儀が悪いよ」
「ゴメンなのだムシャムシャ…」
「…」
「食べ終わったかい?」
「満腹なのだ…てあれ?なんだっけ」
「どうしたんだいルーミア?」
「なんでここにいるのだ?ここはどこなのだ」
「君は落ちている食べ物によって食中毒になったんだよ」
「なんだってー」
「だから君は僕の食べ物を食べているのだ」
「そーなのかー」
「こんどから無闇に食べようとはしないことだ」
「わかったのだー」
がらら
二人目
がらら
「失礼します」
「やぁ、いらっしゃいリグル。かなり深刻な顔だね」
「そうなんですよ…」
「まぁ座りなさい」
「で、悩みとは?」
「霖之助さん、私って男みたいですか?」
「君はオカマなのかい?」
「違いますよ、れっきとした女です」
「これは失礼した。しかし、男といわれても仕方ないと思うね」
「どうしてですか?」
「まず服装だね。マントをつけた男の子にしか見えないよ」
「これマントじゃなくて羽なんですけど…」
「あとはズボンかな。女の子はスカートみたいなのを着るもんだよ」
「そっ、そうでしょうか」
「現に妹紅はズボンだ。だから皆から『男らしい』って言われてるんだよ」
「妹紅さんはかっこいいですから…」
「君がスカートを着るか、妹紅みたいにかっこいい『男っ娘』でも目指すのかは君次第だね」
「私、スカート着たことない…」
「まぁ、これはどうでもいいが。髪型を変えてみるとか?」
「参考にしてみます…」
がらら
三人目
がらら
「こんにちは~」
「やぁ、いらっしゃいミスティア。悩みが無さそうな顔だね」
「そう見えるかしら?」
「す、すまない」
「命に関わる悩みなのよ」
「まぁ、座りなさい」
「最近あの亡霊の女が私を追っかけてくるのよ。どうして私がこんな目に合わなきゃいけないのよ」
「亡霊の女…?まさか幽々子の事かい?」
「そうよ。毎回毎回私を追っかけて、営業妨害にも程があるわよ」
「それはお気の毒に…」
「ちょっとちゃんと考えてるの?」
「あの暴飲暴食の幽々子に対策案があると思うかい」
「…うーん」
「…そうだ。君にこれをあげよう」
「なにそれ」
「ある人の声を録音した魔法具だよ。もし追いかけられたら使ってみるといい」
「こんなのが効くのかしらね~」
(効くさ、トラウマの再来を意味する機械だからね)
がらら
「ぎゃーーーー来るなーーーー」
「今度こそ捕まえるわよ、妖夢」
「はぁ…。なんで私がこんな目に」
(はっ!!あの店主に貰ったラジカセで)
「ふふふっ、降参しなさい…」
「それはあんたの方よ」
カチッ
「「「………」」」
(なにも起こらないじゃないのー)
「もう終わりかしらね~。さぁ私の血肉となるがいい」
「ゆ、幽々子さま…」
「ん~?何よ良い所なのに」
「あっ…、あれを」
「もう~、なんな…の…」
「探しましたぞ、幽々子お嬢様さま」
「白玉楼のお嬢様である御方が弱いものいじめをしていたとわ…」
「い…いや、違うの…」
「妖夢もお嬢様の側近でありながら、なんという体たらく」
「し、師匠。すいません!!」
「これは一層厳しくしなければいけませんなぁ」
ギラリ
「ご、ごめんなさーい。だからお尻ペンペン1000回は勘弁してー」
「あっ、待ってください幽々子様ー」
「いくらお嬢様でも許しませんぞー!!」
「「きゃーーーーーーー」」
「…なにあれ。すごく怖かったのですが…」
「それ以降、幽々子さまが部屋から出てこないんですよ」
「それはお気の毒に」
第一回 森近霖之助のお悩み相談室 完
一人目
がらら
「失礼するのだ」
「やぁ、いらっしゃいルーミア」
「リンノスケがお悩みを解決するって聞いてきたのだ」
「内容によるけどね。ここに椅子があるから座りなさい」
「お~」
「で、悩みとは何かな」
「おお、そうなのだムシャムシャ…」
「喋りながらは行儀が悪いよ」
「ゴメンなのだムシャムシャ…」
「…」
「食べ終わったかい?」
「満腹なのだ…てあれ?なんだっけ」
「どうしたんだいルーミア?」
「なんでここにいるのだ?ここはどこなのだ」
「君は落ちている食べ物によって食中毒になったんだよ」
「なんだってー」
「だから君は僕の食べ物を食べているのだ」
「そーなのかー」
「こんどから無闇に食べようとはしないことだ」
「わかったのだー」
がらら
二人目
がらら
「失礼します」
「やぁ、いらっしゃいリグル。かなり深刻な顔だね」
「そうなんですよ…」
「まぁ座りなさい」
「で、悩みとは?」
「霖之助さん、私って男みたいですか?」
「君はオカマなのかい?」
「違いますよ、れっきとした女です」
「これは失礼した。しかし、男といわれても仕方ないと思うね」
「どうしてですか?」
「まず服装だね。マントをつけた男の子にしか見えないよ」
「これマントじゃなくて羽なんですけど…」
「あとはズボンかな。女の子はスカートみたいなのを着るもんだよ」
「そっ、そうでしょうか」
「現に妹紅はズボンだ。だから皆から『男らしい』って言われてるんだよ」
「妹紅さんはかっこいいですから…」
「君がスカートを着るか、妹紅みたいにかっこいい『男っ娘』でも目指すのかは君次第だね」
「私、スカート着たことない…」
「まぁ、これはどうでもいいが。髪型を変えてみるとか?」
「参考にしてみます…」
がらら
三人目
がらら
「こんにちは~」
「やぁ、いらっしゃいミスティア。悩みが無さそうな顔だね」
「そう見えるかしら?」
「す、すまない」
「命に関わる悩みなのよ」
「まぁ、座りなさい」
「最近あの亡霊の女が私を追っかけてくるのよ。どうして私がこんな目に合わなきゃいけないのよ」
「亡霊の女…?まさか幽々子の事かい?」
「そうよ。毎回毎回私を追っかけて、営業妨害にも程があるわよ」
「それはお気の毒に…」
「ちょっとちゃんと考えてるの?」
「あの暴飲暴食の幽々子に対策案があると思うかい」
「…うーん」
「…そうだ。君にこれをあげよう」
「なにそれ」
「ある人の声を録音した魔法具だよ。もし追いかけられたら使ってみるといい」
「こんなのが効くのかしらね~」
(効くさ、トラウマの再来を意味する機械だからね)
がらら
「ぎゃーーーー来るなーーーー」
「今度こそ捕まえるわよ、妖夢」
「はぁ…。なんで私がこんな目に」
(はっ!!あの店主に貰ったラジカセで)
「ふふふっ、降参しなさい…」
「それはあんたの方よ」
カチッ
「「「………」」」
(なにも起こらないじゃないのー)
「もう終わりかしらね~。さぁ私の血肉となるがいい」
「ゆ、幽々子さま…」
「ん~?何よ良い所なのに」
「あっ…、あれを」
「もう~、なんな…の…」
「探しましたぞ、幽々子お嬢様さま」
「白玉楼のお嬢様である御方が弱いものいじめをしていたとわ…」
「い…いや、違うの…」
「妖夢もお嬢様の側近でありながら、なんという体たらく」
「し、師匠。すいません!!」
「これは一層厳しくしなければいけませんなぁ」
ギラリ
「ご、ごめんなさーい。だからお尻ペンペン1000回は勘弁してー」
「あっ、待ってください幽々子様ー」
「いくらお嬢様でも許しませんぞー!!」
「「きゃーーーーーーー」」
「…なにあれ。すごく怖かったのですが…」
「それ以降、幽々子さまが部屋から出てこないんですよ」
「それはお気の毒に」
第一回 森近霖之助のお悩み相談室 完