Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

はつこい☆めろんそーだ

2010/06/26 08:47:13
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早苗は、あの人の事を想っていた。

何時も、緑色の炭酸水を持ってくる、あの人を。

白と黒の、魔法を放つ、箒に乗って来る少女を。

何時もいつも、想っていた。

「よーっす、早苗」

想っていたそばから、本人が来た。

「ああ、魔理沙さん。また来てくれたの?」

「おう。また持ってきたからさ、冷やして飲もうぜ」

「そうしたいけど、まだ境内の掃除が終わってないから、待っててくれる?」

「おう、私なんかでよければいつでも待つぜ」

冗談だが、早苗の心には、かなり来る言葉だった。

心がふわふわとなり、体も軽くなる。

来てくれるだけで、普段より二倍も三倍も早く、掃除が終わる。

しかし、その言葉を聞いて、五倍の早さで掃除を終わらせる。

「じゃ、川まで行こうぜ」

そう言って、早苗の手を引いて、飛ぶ。

早苗の顔は、真っ赤に染まっている。

大好きな、大好きな人の箒の後ろに、乗る。

「飛ばすけど大丈夫か?」

「ぜ、全然平気です!」

「よっし、じゃあいくぜ!」

そう言って魔理沙は、早苗の大好きな魔理沙は、箒をフルスピードで飛ばす。







          ☆






魔理沙は、ある人を想っていた。

何時も箒を持って、掃除をしているあの人を。

緑髪の、青い巫女服の、少女の事を。

いつも何時も、想っていた。

「魔理沙さん、ちょっと速いです・・・」

いきなり声をかけられ、ちょっとびくっとした。

いつも想ってる人が、自分の箒に乗っているのだ、力が入りすぎて、いつもの二倍程の速度で飛んでいた。

「あ、悪い・・・ちょっとゆるめるぜ・・・」

「そんなに落ち込まなくても良いですよ、魔理沙さん」

名前を呼ばれた。

心がきゅんとなる。体がふわってなる。

正直なところ、飲み物を持ってきたというのは、会いたいが為に、香霖に貰っている。

いつもなら代金とか言う香霖が、何も言ってこない。

どうやら、彼も彼なりに応援している様だ。

「川、着いたぜ」

「あ、はい」

ゆっくりと、後ろに居る人を傷付けないように、ゆっくりと降りる。

「じゃ、冷やして飲もうぜ」

「はい!」

元気な返事をして早苗は、魔理沙の大好きな早苗は、川でビンジュースを冷やしても流れないように、石を積み始めた。







           ☆






早苗と、魔理沙は、想っている。

今、隣に居る人の事を。

片方は、両手で瓶を持ち、中の液体を飲み。

もう片方は、片手で瓶を持ち、中の液体を飲む。

「あのっ!」「なぁ」

喋ろうとして、被った。

「さ、早苗から、いいぜ・・・?」

「いや、魔理沙さんから・・・」

二人とも、もじもじと、顔を赤くして、話す。

「じゃ、じゃあ、私から・・・良いか?」

「は、はい・・・」

魔理沙が、意を決して、言った。















「早苗、私は、早苗のことが、好きだ」















いきなりの告白に、早苗はびっくりしたが、顔を真っ赤にして、さらに涙を流して、こう言った。















「私も・・・魔理沙さんが・・・好き・・・です・・・」














魔理沙も、顔を真っ赤にして、涙を流し始めた。

「・・・は、ははっ、何でだろう・・・ぐすっ・・・同じ事なのに・・・ひぐっ・・・涙が止まんないぜ・・・」

「私もです・・・ひぅ・・・うれしいのに・・・うぐっ・・・止まりません・・・」

「さな、えぇ・・・」

「まりさ・・・さん・・・」

二人は、顔を赤くして、泣きじゃくりながら、名前を呼びあい、気を落ち着かせた。

「・・・本当に、私の事、好きなのか・・・?」

「はい・・・魔理沙さんも、私の事が・・・?」

「お、おう・・・一目惚れ、だ・・・」

「私も・・・です・・・」

だいぶ落ち着いて来たようだ。

本当に現実か、確かめ合う。

「こんなに、こんなに嬉しいの、初めてです・・・」

「わ、私もだぜ・・・」

二人とも、顔を真っ赤にして、手をつなぐ。

照れくさいだろうけど、お互いに、手をつなぐ。

そして、軽い、かるーい



口づけを、一つ。














夕日に揺らぐ、二つの瓶。

中身は、あまい、あまい、メロンソーダだった。

                    ...fin
メロンソーダっておいしいですよね。

そこからふっとでてきて速攻執筆です。

如何に短く、甘く書けるかの挑戦でもあったりします。

マリサナの理由は、友に頼まれたからです。

でも、私も好きになってしまいました、マリサナが。

十時五十五分
誤字直しました。
報告ありがとうございます。
下上右左
コメント



1.華彩神護削除
ついにお前も甘を書くようになったか。
GJ!!
ついでにマリサナタグが欲しかった。
2.名前が無い程度の能力削除
香林→香霖ですね
いいレイサナでした!
3.奇声を発する程度の能力削除
マリサナ…この組み合わせも結構良いですね!
>2氏
レイサナ?
4.下上右左削除
>華彩神護様
そりゃもう
授業中に書きたくなって書いたんですけどね

>2様
誤字報告ありがとうございました!
レイサナ・・・?

>奇声を発する程度の能力様
共にマリサナロードを突き進みましょう
5.ぺ・四潤削除
なぜメロンソーダなのか。瓶に入ったメロンソーダなんてあったか?そんなことをずっと思っていたら早苗さんの髪がメロンソーダに思えてきた。
魔理沙がいつもメロンソーダを持ってきてたのには「メロンソーダのこの色が好きなんだ」とか告白の切っ掛けにしたかったのかとか勝手に想像してみたり。
6.名前が無い程度の能力削除
マイナーCPでも「これもありだな」と思えてしまうところが東方のいいところだと思ってる。
節操がなさ過ぎるだけですかそうですか。

さて、チェ●オを買いに行ってくるか
7.下上右左削除
>ぺ・四潤様
ペットボトルは当分、消えることは無いと思って急遽瓶に・・・
もうメロンソーダが早苗さんにしか見えなくなってしまいました

>6様
マイナーでも関係なく書けるのが東方の魅力です
チェ○オのお得さは異常だと思います