春の出来事。
「パチュリー様、この本はなんですか?」
小悪魔がパチュリーに聞く。
「それはレミィに頼まれてた本よ。『妹のしつけ方』」
「レミリア様もいろいろ大変なんですね・・・・・・」
夏の出来事。
「パチュリー様」
小悪魔がパチュリーに声をかける。
「どうしたのこあ、今日はもう仕事はないわよ?」
「いえ、咲夜さんから本を預かってまして……」
「あぁ、この前貸していた本ね。ありがとう」
パチュリーはその本を、近くの棚に放り込む。
「あの、あの本って何の本だったんですか? 咲夜さん、ずいぶん熱心に読んでましたけど・・・・・・」
ふと、小悪魔が訊く。
「女には訊いちゃいけないこともあるのよ。察しなさい。あなたは胸大きいんだから」
「? はぁ・・・・・・」
秋の出来事。
「パチュリー様、この前魔理沙に盗まれた本、再入荷しておきました」
小悪魔はパチュリーに報告する。
「あぁ、ありがとう。アイツのせいでまた余計な出費か・・・・・・」
パチュリーはため息をつく。
「・・・・・・あの、なぜ魔理沙はこんな本ばかり盗むんでしょうか?」
小悪魔は魔理沙に盗まれた本のリストを見ながら訊いた。
「さあ・・・・・・アイツもやっぱり女ってことかしらね」
パチュリーは細い目で呟いた。
魔理沙の盗んだ本のリストには、『乙女の恋心』『あの人が気になる』『気になる人へのアピール百選』などが記載されていた。
冬の出来事。
「パチュリー様、暖かいコーヒーです」
小悪魔はコーヒーカップをパチュリーの机の上に置く。
「ありがとう。これ終わったら飲むわ」
パチュリーはなにやら編み物をしているようだった。
「あの・・・・・・何を編んでいるんですか?」
小悪魔は訊いてみる。
すると、パチュリーはクスクス笑ってこう言った。
「秘密よ。大事な物なんだから」
小悪魔はどこか楽しそうなパチュリーを見て、誰かへのプレゼントかな? と思った。
・・・・・・数日後・・・・・・
「こあ、ちょっと来なさい」
「あ、はい。今行きます」
パチュリーが小悪魔を呼び出す。普段あまりないことなので、小悪魔は不思議に思った。
「これ、あげるわ」
「・・・・・・え?」
パチュリーは小悪魔にそっとマフラーを巻く。
小悪魔はきょとんとして、パチュリーを見つめた。
「・・・・・・これ、私にだったんですか?」
「そうよ。いつも頑張ってくれてるし、そのお礼ってところね」
パチュリーは照れくさそうに笑う。
「・・・・・・えへ、ありがとうございます♡」
そんなパチュリーの笑顔がくすぐったくて、小悪魔も微笑んだ。
「こあ・・・・・・これからもよろしくね」
「こちらこそ、よろしくお願いします!」
幻想郷を冬が包む中、紅魔館の図書館はいつまでも暖かかった・・・・・・
「パチュリー様、この本はなんですか?」
小悪魔がパチュリーに聞く。
「それはレミィに頼まれてた本よ。『妹のしつけ方』」
「レミリア様もいろいろ大変なんですね・・・・・・」
夏の出来事。
「パチュリー様」
小悪魔がパチュリーに声をかける。
「どうしたのこあ、今日はもう仕事はないわよ?」
「いえ、咲夜さんから本を預かってまして……」
「あぁ、この前貸していた本ね。ありがとう」
パチュリーはその本を、近くの棚に放り込む。
「あの、あの本って何の本だったんですか? 咲夜さん、ずいぶん熱心に読んでましたけど・・・・・・」
ふと、小悪魔が訊く。
「女には訊いちゃいけないこともあるのよ。察しなさい。あなたは胸大きいんだから」
「? はぁ・・・・・・」
秋の出来事。
「パチュリー様、この前魔理沙に盗まれた本、再入荷しておきました」
小悪魔はパチュリーに報告する。
「あぁ、ありがとう。アイツのせいでまた余計な出費か・・・・・・」
パチュリーはため息をつく。
「・・・・・・あの、なぜ魔理沙はこんな本ばかり盗むんでしょうか?」
小悪魔は魔理沙に盗まれた本のリストを見ながら訊いた。
「さあ・・・・・・アイツもやっぱり女ってことかしらね」
パチュリーは細い目で呟いた。
魔理沙の盗んだ本のリストには、『乙女の恋心』『あの人が気になる』『気になる人へのアピール百選』などが記載されていた。
冬の出来事。
「パチュリー様、暖かいコーヒーです」
小悪魔はコーヒーカップをパチュリーの机の上に置く。
「ありがとう。これ終わったら飲むわ」
パチュリーはなにやら編み物をしているようだった。
「あの・・・・・・何を編んでいるんですか?」
小悪魔は訊いてみる。
すると、パチュリーはクスクス笑ってこう言った。
「秘密よ。大事な物なんだから」
小悪魔はどこか楽しそうなパチュリーを見て、誰かへのプレゼントかな? と思った。
・・・・・・数日後・・・・・・
「こあ、ちょっと来なさい」
「あ、はい。今行きます」
パチュリーが小悪魔を呼び出す。普段あまりないことなので、小悪魔は不思議に思った。
「これ、あげるわ」
「・・・・・・え?」
パチュリーは小悪魔にそっとマフラーを巻く。
小悪魔はきょとんとして、パチュリーを見つめた。
「・・・・・・これ、私にだったんですか?」
「そうよ。いつも頑張ってくれてるし、そのお礼ってところね」
パチュリーは照れくさそうに笑う。
「・・・・・・えへ、ありがとうございます♡」
そんなパチュリーの笑顔がくすぐったくて、小悪魔も微笑んだ。
「こあ・・・・・・これからもよろしくね」
「こちらこそ、よろしくお願いします!」
幻想郷を冬が包む中、紅魔館の図書館はいつまでも暖かかった・・・・・・
パッチェさんが小悪魔に甘いだと!?
続編を希望します、超お願いします!
あと、乙女魔理沙もお願いします!!!!