太陽がサンサンと降り注ぐ幻想郷!
風がそよそよと気持ちの良い幻想郷!
だが、永遠亭の空気はめちゃくちゃ重かった。
それは、幻想郷の未来に関わる会議をしているからで。
メンバーは紫・永琳・諏訪子といったそうそうたるメンバーだ。
どいつもこいつも圧倒的力を持ち、しかも曲者ぞろいとくる。
しかし、三人の顔は苦悩の表情に満ち溢れていた。
その顔には、いつもの相手を馬鹿にするような余裕さなど微塵も無い。
まさか、あいつがこの幻想郷に来るなんて予想外だわ……。
しかも、奴に対策する手段が何も無い。
妖怪代表の紫は頭を抱えた。
「貴方の医学でも、奴を殺せないのかしら?」
紫に問いかけられた、人間代表の永琳は首を横に振る。
無理ね、蓬莱の薬を作れた私にさえどうしようもないわ。
永琳は静かに呟いた。
「貴方の呪いで、奴を殺せないの?」
永琳は祟り神の頂点、諏訪子に問いかける。
神の力なら! 守矢の力ならなんとか出来るかもしれない!
そう期待を込めたが、諏訪子はケロケロと苦笑いをするだけだった。
「奴を殺すには、信仰力が足りないよ……」
キリストや天照大神でさえ、奴を完全に消滅する事は出来ないだろう。
残念だけど、外の世界から消えた私じゃ無理だ。
諏訪子は、自分の無力さを悔やんだ。
なぜこの三人がこんなも苦しんでいるのか。
それは、幻想郷に新たな住民が増えようとしているからだ。
普段なら喜んで歓迎するところ。ここは全てを受け入れるのだから。
しかし今回は、流石の紫でも受け入れる事は出来なかった。
なぜか?
それは、幻想郷を恐怖のどん底にまで貶める力が、そいつにはあるからだ。
いつもの弾幕ゴッコすら、そいつにはまったく通用しない。
それどころか話すら通わせることが出来ない。
そんな危険な奴を、ここに迎えるわけにはいかなんだ。
「長い間、外の人間はこいつを消す事なんて出来なかったのに!」
諏訪子は悔しさのあまり、机を思いっきり叩く。
長年、人間はこいつに苦しみを味あわされてきた。
しかし外の世界は、到頭そいつを克服する事が出来たのだ。
それは技術の進歩ではなく、偶然に奴を殺す薬が発見されたらしい。
これはまさに、奇跡と言ってもいい発見だった。
萃香が禁酒するよりも、その奇跡が起きる確立は低い。
だけど外の世界は、運よくそいつの克服法を発見できた。
だから、外の世界からは奴は忘れられてしまう。
だから、幻想郷に奴が来てしまう!
「もう、お終いなのかしらね」
神の来襲にも負けず、月人とのじゃれ合いにも屈しなかった紫が、珍しく諦めてしまった。
しかし、それを永琳と諏訪子は馬鹿にはしなかった。
諦めているのは、紫だけじゃなかったのだから。
「みんなの足を取ればいいんじゃないの? そしたら解決よ」
「それはいいね永琳、最高の策だよ!」
永琳のジョークに、諏訪子がお腹を抱えて笑い出す。
足を取ればいい? 確かにそうだ。
それで全てが解決する。
しかしそんな簡単に足が取れたら、誰も苦労なんかしない。
そんな事、当然みんなわかっていた。
(これでこの幻想郷もおしまいじゃー!)
三人の脳内に、ナマズ様のお言葉が横切る。
しかし、そのときである。
何者かが、部屋の障子を勢いよく開けたのだ。
「待ってくださいみなさん!」
救世主が颯爽と現れたのだ!
三人が期待の眼差しでその人物を見る!
「奇跡の巫女、早苗の登場です!!」
「「「……」」」
なんだ早苗か。
お前は神社に帰ってフルーツの盛り合わせでも食べてろ。
三人は溜息を吐きガッカリしたが、早苗は一歩も引かなかった。
「諦めちゃダメですよみなさん! いつもの気持ち悪い笑みはどうしたんですか諏訪子さま! いつもの変人っぷりはどこへ行ったのです永琳さん! 紫さんもそんな腑抜けだから天子さんに舐められるんですよ!」
普段だったらこんな事を言えば、今頃早苗は湖の底で海水浴を楽しむ事になるだろう。
しかしこのときは違った。
三人は、早苗なんかに馬鹿にされるくらい弱気だった事を悔いた。
なにをやっているんだ私達は、こんな苦難今まで何回も乗り越えて来たじゃないか!
紫・永琳・諏訪子の目に炎が宿る。
三人の熱気を感じた早苗は、さらにみんなを捲くし立てる。
いまだ、今こそみんなの力を合わせるとき!
「奇跡の力を信じてください! そして守矢神社に信仰力とお賽銭をください!」
賽銭はやらんが奇跡の力は信じてもいい、そう紫と永琳は思った。諏訪子は早苗のあざとさに笑った。
最後の最後くらい、みんなで足掻いてみよう。
もしかしらた奴に打ち勝てるかもしれない!
三人は、早苗の諦めない心を信用したい、そう思った。
「まさか幻想郷に入りたての、貴方の言葉で目が覚めるなんてね。歳は取りたくないわ」
「紫さん、私はもう立派な幻想郷の住民だと自負していますよ! この早苗が次回から主人公です!」
「よく言った早苗! 祟り神の力を今こそ奴に思い知らせてあげるよ!」
紫、諏訪子、早苗の三人は手を重ね合わせる。
熱い展開になって来た。
そう、永琳はくすっと微笑んだ。
思えば私は今まで他人の力を一切借りず、自分だけの力で事をやり遂げた気がする。
だけど、こうやってみんなで団結するもの悪くないわね。
そう想い、永琳も三人の掌に、すっと自分の手を重ね合わせた。
四人の心が、いまひとつになる!
「行きますよみなさん! 今こそ奇跡を! 信じる力を私に集めてください!」
「「「いいですとも!」」」
このとき早苗達を中心に、永遠亭がキラキラと、神々しく輝き出した。
みんなの力で本当に、奇跡が起こったのだ。
奴の気配が、この幻想郷から完全に消える。
信じる心が、この幻想郷を救ったんだ!
風がそよそよと気持ちの良い幻想郷!
だが、永遠亭の空気はめちゃくちゃ重かった。
それは、幻想郷の未来に関わる会議をしているからで。
メンバーは紫・永琳・諏訪子といったそうそうたるメンバーだ。
どいつもこいつも圧倒的力を持ち、しかも曲者ぞろいとくる。
しかし、三人の顔は苦悩の表情に満ち溢れていた。
その顔には、いつもの相手を馬鹿にするような余裕さなど微塵も無い。
まさか、あいつがこの幻想郷に来るなんて予想外だわ……。
しかも、奴に対策する手段が何も無い。
妖怪代表の紫は頭を抱えた。
「貴方の医学でも、奴を殺せないのかしら?」
紫に問いかけられた、人間代表の永琳は首を横に振る。
無理ね、蓬莱の薬を作れた私にさえどうしようもないわ。
永琳は静かに呟いた。
「貴方の呪いで、奴を殺せないの?」
永琳は祟り神の頂点、諏訪子に問いかける。
神の力なら! 守矢の力ならなんとか出来るかもしれない!
そう期待を込めたが、諏訪子はケロケロと苦笑いをするだけだった。
「奴を殺すには、信仰力が足りないよ……」
キリストや天照大神でさえ、奴を完全に消滅する事は出来ないだろう。
残念だけど、外の世界から消えた私じゃ無理だ。
諏訪子は、自分の無力さを悔やんだ。
なぜこの三人がこんなも苦しんでいるのか。
それは、幻想郷に新たな住民が増えようとしているからだ。
普段なら喜んで歓迎するところ。ここは全てを受け入れるのだから。
しかし今回は、流石の紫でも受け入れる事は出来なかった。
なぜか?
それは、幻想郷を恐怖のどん底にまで貶める力が、そいつにはあるからだ。
いつもの弾幕ゴッコすら、そいつにはまったく通用しない。
それどころか話すら通わせることが出来ない。
そんな危険な奴を、ここに迎えるわけにはいかなんだ。
「長い間、外の人間はこいつを消す事なんて出来なかったのに!」
諏訪子は悔しさのあまり、机を思いっきり叩く。
長年、人間はこいつに苦しみを味あわされてきた。
しかし外の世界は、到頭そいつを克服する事が出来たのだ。
それは技術の進歩ではなく、偶然に奴を殺す薬が発見されたらしい。
これはまさに、奇跡と言ってもいい発見だった。
萃香が禁酒するよりも、その奇跡が起きる確立は低い。
だけど外の世界は、運よくそいつの克服法を発見できた。
だから、外の世界からは奴は忘れられてしまう。
だから、幻想郷に奴が来てしまう!
「もう、お終いなのかしらね」
神の来襲にも負けず、月人とのじゃれ合いにも屈しなかった紫が、珍しく諦めてしまった。
しかし、それを永琳と諏訪子は馬鹿にはしなかった。
諦めているのは、紫だけじゃなかったのだから。
「みんなの足を取ればいいんじゃないの? そしたら解決よ」
「それはいいね永琳、最高の策だよ!」
永琳のジョークに、諏訪子がお腹を抱えて笑い出す。
足を取ればいい? 確かにそうだ。
それで全てが解決する。
しかしそんな簡単に足が取れたら、誰も苦労なんかしない。
そんな事、当然みんなわかっていた。
(これでこの幻想郷もおしまいじゃー!)
三人の脳内に、ナマズ様のお言葉が横切る。
しかし、そのときである。
何者かが、部屋の障子を勢いよく開けたのだ。
「待ってくださいみなさん!」
救世主が颯爽と現れたのだ!
三人が期待の眼差しでその人物を見る!
「奇跡の巫女、早苗の登場です!!」
「「「……」」」
なんだ早苗か。
お前は神社に帰ってフルーツの盛り合わせでも食べてろ。
三人は溜息を吐きガッカリしたが、早苗は一歩も引かなかった。
「諦めちゃダメですよみなさん! いつもの気持ち悪い笑みはどうしたんですか諏訪子さま! いつもの変人っぷりはどこへ行ったのです永琳さん! 紫さんもそんな腑抜けだから天子さんに舐められるんですよ!」
普段だったらこんな事を言えば、今頃早苗は湖の底で海水浴を楽しむ事になるだろう。
しかしこのときは違った。
三人は、早苗なんかに馬鹿にされるくらい弱気だった事を悔いた。
なにをやっているんだ私達は、こんな苦難今まで何回も乗り越えて来たじゃないか!
紫・永琳・諏訪子の目に炎が宿る。
三人の熱気を感じた早苗は、さらにみんなを捲くし立てる。
いまだ、今こそみんなの力を合わせるとき!
「奇跡の力を信じてください! そして守矢神社に信仰力とお賽銭をください!」
賽銭はやらんが奇跡の力は信じてもいい、そう紫と永琳は思った。諏訪子は早苗のあざとさに笑った。
最後の最後くらい、みんなで足掻いてみよう。
もしかしらた奴に打ち勝てるかもしれない!
三人は、早苗の諦めない心を信用したい、そう思った。
「まさか幻想郷に入りたての、貴方の言葉で目が覚めるなんてね。歳は取りたくないわ」
「紫さん、私はもう立派な幻想郷の住民だと自負していますよ! この早苗が次回から主人公です!」
「よく言った早苗! 祟り神の力を今こそ奴に思い知らせてあげるよ!」
紫、諏訪子、早苗の三人は手を重ね合わせる。
熱い展開になって来た。
そう、永琳はくすっと微笑んだ。
思えば私は今まで他人の力を一切借りず、自分だけの力で事をやり遂げた気がする。
だけど、こうやってみんなで団結するもの悪くないわね。
そう想い、永琳も三人の掌に、すっと自分の手を重ね合わせた。
四人の心が、いまひとつになる!
「行きますよみなさん! 今こそ奇跡を! 信じる力を私に集めてください!」
「「「いいですとも!」」」
このとき早苗達を中心に、永遠亭がキラキラと、神々しく輝き出した。
みんなの力で本当に、奇跡が起こったのだ。
奴の気配が、この幻想郷から完全に消える。
信じる心が、この幻想郷を救ったんだ!
最初Gの話かと思ったw
ここでオチが読めたww
……いや、別に俺がそうだから、ってわけじゃないんだよ?ホントだよ?
来たれ早苗!パワー(信仰心)を奇跡に!
夏なら靴下履かずにサンダルですごせばどうにでもなるぞ
ゆかりんと諏訪子様はとりあえず靴下脱ごうかww
でも、えーりんなら流石に水虫の薬作れると思うけどな……Gには勝てないかもしれないけど。
水虫の蟹って食いたくないな……茹でたら殺菌されるかな?
教えてえr
>奇声を発する程度の能力さん
Gも全滅すればいいんですけどね(´・ω・`)
>ずわいがにさん
やはり露骨過ぎましたかw
>3さん
実は自分水虫になった事ないんです
>4さん
そんな事言ったら殺されます^^
>5さん
ニーソはやめちゃダメですよね……
>ぺ・四潤さん
え? 足以外にも出来るんですか
それは知らなかったです。
正直えーりんなら水虫の薬は作れる気がしますw
>7さん
実は自分水虫になった事ないから対策わからないんですよね……
>8さん
花粉消したらゆうかりんとの戦争の話になっちゃいそうですw
>9さん
一応諏訪子の力=守矢の信仰力だと思ったのでこの場合は守矢にしました。