昼下がりの紅魔館――――
「おーい、パチェ?いるー?」
「いるんなら返事くらいしなさい?まったく…ん?」
「…」
レミリアの少し先の物陰から何かが突き出した。腕…のようだ。
おそらくはパチュリーのものだが、彼女はその手で何らかのジェスチャーをしているようだった。
「んん?…お願い…ちょっと…手伝って…?はいはい」
――手話ではないらしい。親友のなせる業というやつだろうか?
さておき、レミリアは手のほうへと向かう。
「…新しい趣味?それやったら私も頭良くなる?」
「レミィね?見たら分かるでしょうに。助けてよ」
「勉強熱心でよろしい。じゃ、帰るかー。」
「置いてかないでー」
何故か本の山に埋もれているパチュリー。本望じゃない、とレミリアは軽く吹き出しそうになる。
「で、一体何をしていたのかね?パチュリー君?」
「ああ、思い出した。『斑の紐』返しといてね。…は後にして、新しいスペル開発に勤しんでいたのよ」
「ほう。新しい、か。また月火水水木金金を操るスペル?」
「…時間外手当請求するわよ?…過去の文献に興味深い呪文があったの。夢中になって読んでたら」
「本の山の洗礼ってわけね?パチェが机に戻らずに読み耽るなんて珍しいじゃない」
パチュリーは滅多な事では机以外で本を読むなどしないのだが、それだけその文献が面白かったらしい。
彼女は得意顔で続けた。
「で、さっき試作型がいくつかできたのよ」
「おっ、見たい見たい」
「じゃあ、一つ目。」
~舐符「KCNの悲劇」~
「んー、特に難しい弾幕じゃ…あれ?何か甘い香りが?」
「あまり吸わない方がいいわ。毒だから」
「!…っと、危ないわね、もう。…KCNって何?何で舐符?」
「ぐぐれかす、ね」
「次は?」
~旗符「親子2代の宿命」~
「え?これはちょっと簡単すぎない?」
「ふ…」
「パチェ?一体何…く っ 、 目 に ゴ ミ が !!」
ピチューン
「…セコっ…でさ、スペルの名前と内容の関連性が分からないのだけど」
「外の世界の文献だからね」
「他には?」
~裏技「約束された馴染みの呪文」~
「お?…おお?変な弾幕ね?法則性のかけらもないわ?」
「ふ…レミィ。実はこれ、完全パターンなのよ!」
「へえ!?どうやるのさ?」
「口外無用よ?…上上下下左…」
「あ、何かもう分かったからいいや」
…
本にのめり込みすぎるのも考え物だなあ、と思うレミリアなのでした。
おわり
「おーい、パチェ?いるー?」
「いるんなら返事くらいしなさい?まったく…ん?」
「…」
レミリアの少し先の物陰から何かが突き出した。腕…のようだ。
おそらくはパチュリーのものだが、彼女はその手で何らかのジェスチャーをしているようだった。
「んん?…お願い…ちょっと…手伝って…?はいはい」
――手話ではないらしい。親友のなせる業というやつだろうか?
さておき、レミリアは手のほうへと向かう。
「…新しい趣味?それやったら私も頭良くなる?」
「レミィね?見たら分かるでしょうに。助けてよ」
「勉強熱心でよろしい。じゃ、帰るかー。」
「置いてかないでー」
何故か本の山に埋もれているパチュリー。本望じゃない、とレミリアは軽く吹き出しそうになる。
「で、一体何をしていたのかね?パチュリー君?」
「ああ、思い出した。『斑の紐』返しといてね。…は後にして、新しいスペル開発に勤しんでいたのよ」
「ほう。新しい、か。また月火水水木金金を操るスペル?」
「…時間外手当請求するわよ?…過去の文献に興味深い呪文があったの。夢中になって読んでたら」
「本の山の洗礼ってわけね?パチェが机に戻らずに読み耽るなんて珍しいじゃない」
パチュリーは滅多な事では机以外で本を読むなどしないのだが、それだけその文献が面白かったらしい。
彼女は得意顔で続けた。
「で、さっき試作型がいくつかできたのよ」
「おっ、見たい見たい」
「じゃあ、一つ目。」
~舐符「KCNの悲劇」~
「んー、特に難しい弾幕じゃ…あれ?何か甘い香りが?」
「あまり吸わない方がいいわ。毒だから」
「!…っと、危ないわね、もう。…KCNって何?何で舐符?」
「ぐぐれかす、ね」
「次は?」
~旗符「親子2代の宿命」~
「え?これはちょっと簡単すぎない?」
「ふ…」
「パチェ?一体何…く っ 、 目 に ゴ ミ が !!」
ピチューン
「…セコっ…でさ、スペルの名前と内容の関連性が分からないのだけど」
「外の世界の文献だからね」
「他には?」
~裏技「約束された馴染みの呪文」~
「お?…おお?変な弾幕ね?法則性のかけらもないわ?」
「ふ…レミィ。実はこれ、完全パターンなのよ!」
「へえ!?どうやるのさ?」
「口外無用よ?…上上下下左…」
「あ、何かもう分かったからいいや」
…
本にのめり込みすぎるのも考え物だなあ、と思うレミリアなのでした。
おわり
ただ、話にまとまりがなくオチがちゃんと落ちていないと思います。