※最初に断っておきます。作者は地の文を書くことが苦手です。なのでほとんど会話文になる可能性がありますので、そういう話が嫌いな方はどうぞお引取りを。
〈魔法図書館〉
紅魔館の地下にある巨大な図書館。今日もいつものようにあの黒白がやってくる。
魔理沙「よぉ、今日も今日とて借りに来たぜ。」
パチェ「そろそろ静かに入って来なさい、図書館が崩れたらどうするのよ。」
魔理沙「もう何度も来てるけど崩れるようには見えないな。」
パチェ「それと前に借りた本はいつ頃返してくれるのかしら?『死ぬまで』以外の回答で。」
魔理沙「命尽きるまでだぜ。」
パチェ「ものは言い様ね。」
魔理沙「なぁ、この『お仕置きBOX』って何だ?」
パチェ「あぁそれは・・・昔小悪魔が私に反抗的だった時に使ったのよ。」
魔理沙「そんな風には見えないがな。」
パチェ「時が経てば変わるものなのよ。」
~数十年前~
パチェ「またやってくれたわね小悪魔、何度も本棚を倒すなと言ったでしょ。」
小悪魔「へへー、私は悪魔だから悪戯くらいするんだぞー!」
パチェ「私の使い魔だってことを忘れないで欲しいわね。」
小悪魔「本の整理ばっかじゃつまんなーい!」
パチェ「・・・悪い子にはお仕置き。」
小悪魔「棒切れで叩かれてももう慣れちゃったよーだ!」
パチェ「それはどうかしら?」
小悪魔「何その箱は。」
パチェ「呼んで字の如く『お仕置BOX』よ。この中に何枚か紙が入っているの、その中から私が引く。その紙に書いてあることが今回のお仕置き。」
小悪魔「体罰は平気だよーだ!」
パチェ「どうかしらね・・・」
紙に書かれていたのは
「紅魔館の時計台に下着姿で張り付け」
小悪魔「はぁーーーーー?!」
パチェ「あら、一昨日レミィにやったやつじゃない。」
小悪魔「だんだんアンタが悪魔に見えてきた・・・。」
パチェ「ちなみに九割弱が張り付けよ。」
小悪魔「どんだけ張り付け好きなんだよ?!というか何枚入ってんの?!」
パチェ「1000枚中912枚。他にも『湖の真ん中に張り付け』『冥界に張り付け』とかあるわ。」
小悪魔「多すぎよ!!しかも全部寒いとこじゃない!!」
パチェ「悪魔って風邪ひくのかしら?」
小悪魔「知るかー!!」
パチェ「さて、覚悟はいいわね?」
小悪魔「ギロチンの方がまだマシよぉー・・・。」
~今に至る~
魔理沙「ははは、凄い代物だな。」
パチェ「最近は咲夜が妖精メイドに使ってるわ。おかげで夜は泣き声で五月蠅くって寝られない。」
魔理沙「どんだけ使ってるんだよあいつは。」
パチェ「ところで・・・」
パチェ「未だに本を返さない貴方にも使わせてもらうわよ?コレを。」
魔理沙「え・・・」
その夜、時計台からは時計の音の変わりに少女の泣き声が聞こえた。
あと「強大な図書館」…?
「巨大な図書館」の間違いかな?