私こと小悪魔は、今現在わくわくしています。
それはなぜかというと、ただいま、図書館でお嬢様とパチュリー様がお話中なのです。こあー。
それぐらいの事でわくわくするのってどうなの?と思う方もいらっしゃるでしょうが、それには理由があるのです。
その理由はというとですね。今日、アリスさんが図書館に居らっしゃったのです。
それだけならばそれほど珍しい事でもないのですが、訪問の目的が普段と違いました。
アリスさんが、紅魔館の部屋を一つ、暫くの間貸してもらえないかお嬢様に聞いてほしい、とパチュリー様にお願いをしに来たのです。
それはなぜかとパチュリー様がお尋ねになると、アリスさんは白黒のせいで家が燃えてしまって、再建するまでの仮住まいが欲しいのだとお答えになりまして。
パチュリー様は白黒に甘い顔を見せるからそうなるのだとアリスさんに小言を言ってから、アリスさんの要請に応える旨を伝えました。
パチュリー様は、アリスさんをお人よしの未熟者だとよくお言いになり、先ほどのような小言も言うのですが、何の事はありません、本人はアリスさんに甘々なのです、こあー。
そんなわけで、お嬢様が起きてすぐにパチュリー様はお嬢様を図書館にお呼びになったのです。こあー。
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「それでレミィ、答えを聞かせてもらおうかしら。」
「良いんじゃないの?部屋の一つや二つ、どうせ余っているのだから貸してやっても損にはならないだろうし。
この前やたらとゴツくて硬くて四角い人形も作ってもらったし。
都会派を自称してるからには教養もあるんだろうし。
ってかこの前からかうつもりで帝王学のテストやらせてみたら模範解答みたいな解答提出しやがったし。
普段の行動を見るに礼儀作法とかもきちんとしてるし。
唯一不安があるとすれば咲夜の負担が増える事だけれど、
アリスの奴は几帳面な奴だから、むしろ紅魔館に世話になってるとかいって人形で家事を手伝ってくれるだろうし。
それに何より、パチェが認める優秀な魔法使いだからな。恩を売っておくのも悪くないだろう。
個人的にも、アリスは大成する予感があるしな。
そんなわけで、私としてはアリスを紅魔館入りさせるのは賛成だ。
むしろアリスの家が完成しても手元に置いておきたいぐらいだな。」
「本音は?」
「いやさー。咲夜が門番とイチャこいて乙女じゃなくなった(血の味が悪くなった的な意味で)っぽくてさー。
八雲の奴はその辺がわからないからめったに美味い血を仕入れてくれないし。
かといって今里で生血啜ったりしたら霊夢にボコボコにされるし…
その変あいつはなんか聞いたところによると結構いいとこの出っぽいし、何より美味そうな乙女の匂いがするんだよなー。
きっちりしてるけどその変だけは抜けてそうっていうか、夜中忍び込んで視線で魅了してやればイチコロできる予感がするっていうか」
「駄目ね。」
「そりゃあそうか。
まあ、建前の方も満更嘘ってわけじゃないから。」
「アリスに夜這いをかけるのは私の役目だから、レミィにはちょっと。」
「え?」
総受けアリスはいいですよね
な、なんだってー
あと饒舌お嬢様とわくわく小悪魔は自重。
アリス総受、その考え方には全面的に同意させていただきたい。
先生…俺、続きが読みたいです
でも最近良い総受けアリスを見て無くて…
是非とも続編期待するZE☆
先生…私も、続きが読みたいです
でも続きが見当たらないんですが、こあー?