二十四日夜、紅魔館で開催されたキャラ・オブ・ザ・イヤー兼クリスマスパーティーの席上、香霖堂店主 森近霖之助氏が大量に吐血し永遠亭に緊急入院した。
本来こういった行事は欠席するのが常である森近氏が紅魔館当主であるレミリア・スカーレットさんたっての依頼(当紙の取材によると姉妹揃って香霖堂店内でひっくり返ってだだをこねたとのこと)により、サンタクロース役で参加しプレゼントを配り歩くというサプライズの席上で事件は発生した。
プレゼントを配り終えどことなく充実した表情の森近氏に対し、博麗霊夢・霧雨魔理沙・十六夜咲夜・東風谷早苗ら被疑者四名が駆け寄り
「ありがとう、サンタクロースのおじいちゃん」
と唱和したところ森近氏が吐血した、と事件現場に居合わせた複数名が証言している。
吐血量が頸動脈を切った時以上に出ていることに気がついた魂魄妖夢さんが同じく招待されていた鈴仙・優曇華院・イナバさんとともに永遠亭に搬送する事態となった。
なお、吐血の凄まじさについて、日頃パチュリー・ノーレッジさん他数名の出血を見慣れている小悪魔さんによると、「色・ツヤ・量、どれをとっても、あれほど綺麗な出血が暮れも押し迫ったこの時期に見られるとは思いませんでした」とのことだが、残念ながら血染みのついたカーペットは壁掛けとしてどちらが持って行くかで喧嘩となったスカーレット姉妹によって破壊されており、現在はそのすばらしさを確認するすべがないので注意されたい。
永遠亭に搬送された森近氏の容態について主治医である八意永琳さんによると、「霖之、森近さんの容態ですが、ひとまず峠を越しました。しかし今回のようなケースでは思い出しによる再発の可能性が高く予断を許しません」とのことで、当面絶対安静との診断が下されている。
今回の件について、なにはともあれ胡散臭い八雲紫さんは、「霖之、森近さんが入院と聞き非常にショックを受けています。我々妖怪はとかく精神的なものですので、今回のような悪意ある年齢についての表現は規制を検討する時期に来ていると思います」とコメント。
またキャラ・オブ・ザ・イヤーに輝いたうっかりしょうちゃんを崇拝する命蓮寺貫首の聖白蓮さんは、「妖怪とあらば清濁軽重を問わぬ博麗神社の悪逆非道な行いに対して、命蓮寺は断固抗議する所存です」とのコメントを残している。
一方で事件について、電飾として参加していた永江衣玖さんは、「霖之、店主殿は半妖にも関わらず、巫女や魔女に対して隙がありすぎましたから、いつかこういったことが起きるのではないかと危惧しておりましたが」と、森近氏の巫女および魔女への危機感の薄さが事件の遠因となった点を指摘している。
幸いなことに森近氏は、一昨日二十五日昼から意識を取り戻し、八意永琳さん・八雲紫さん・聖白蓮さんら(編集部注:年齢順などではありません。あくまで看護のために部屋を訪れた順です)の手厚い看護を受けているが、今朝の段階で既に昨日よりも顔色が青白くなっているとの情報が永遠亭亭主の蓬莱山輝夜さんおよび寺子屋教師の上白沢慧音さんから寄せられており、森近氏の今後が危ぶまれている。
この件に関して、比那名居天子さんは、「色欲に溺れるにも、器が深くなければ叶わぬ夢。うだつの上がらない店主には荷が重いのでしょう。惜しいヒトを亡くすことになります」と談話を残している。
なお、二十七日現在のオッズであるが、日傘・メス・巻物は同率で1.1倍。鉈が1.2倍、鋸が1.36倍。以下、包丁、ひのきの棒、チェーンソーと定番品が名を連ねている。なお大穴では陰陽玉と八卦炉がそれぞれ42倍と35倍を記録している。
また時期については、三箇日内が最も高く1.26倍。ついで松の内が1.49倍となっており、早期にこの関係が決着するとの見方で大勢は占めている。最も早期なものが大晦日で35倍の大穴狙いが数口賭けられているので参考にして頂きたい。
本来こういった行事は欠席するのが常である森近氏が紅魔館当主であるレミリア・スカーレットさんたっての依頼(当紙の取材によると姉妹揃って香霖堂店内でひっくり返ってだだをこねたとのこと)により、サンタクロース役で参加しプレゼントを配り歩くというサプライズの席上で事件は発生した。
プレゼントを配り終えどことなく充実した表情の森近氏に対し、博麗霊夢・霧雨魔理沙・十六夜咲夜・東風谷早苗ら被疑者四名が駆け寄り
「ありがとう、サンタクロースのおじいちゃん」
と唱和したところ森近氏が吐血した、と事件現場に居合わせた複数名が証言している。
吐血量が頸動脈を切った時以上に出ていることに気がついた魂魄妖夢さんが同じく招待されていた鈴仙・優曇華院・イナバさんとともに永遠亭に搬送する事態となった。
なお、吐血の凄まじさについて、日頃パチュリー・ノーレッジさん他数名の出血を見慣れている小悪魔さんによると、「色・ツヤ・量、どれをとっても、あれほど綺麗な出血が暮れも押し迫ったこの時期に見られるとは思いませんでした」とのことだが、残念ながら血染みのついたカーペットは壁掛けとしてどちらが持って行くかで喧嘩となったスカーレット姉妹によって破壊されており、現在はそのすばらしさを確認するすべがないので注意されたい。
永遠亭に搬送された森近氏の容態について主治医である八意永琳さんによると、「霖之、森近さんの容態ですが、ひとまず峠を越しました。しかし今回のようなケースでは思い出しによる再発の可能性が高く予断を許しません」とのことで、当面絶対安静との診断が下されている。
今回の件について、なにはともあれ胡散臭い八雲紫さんは、「霖之、森近さんが入院と聞き非常にショックを受けています。我々妖怪はとかく精神的なものですので、今回のような悪意ある年齢についての表現は規制を検討する時期に来ていると思います」とコメント。
またキャラ・オブ・ザ・イヤーに輝いたうっかりしょうちゃんを崇拝する命蓮寺貫首の聖白蓮さんは、「妖怪とあらば清濁軽重を問わぬ博麗神社の悪逆非道な行いに対して、命蓮寺は断固抗議する所存です」とのコメントを残している。
一方で事件について、電飾として参加していた永江衣玖さんは、「霖之、店主殿は半妖にも関わらず、巫女や魔女に対して隙がありすぎましたから、いつかこういったことが起きるのではないかと危惧しておりましたが」と、森近氏の巫女および魔女への危機感の薄さが事件の遠因となった点を指摘している。
幸いなことに森近氏は、一昨日二十五日昼から意識を取り戻し、八意永琳さん・八雲紫さん・聖白蓮さんら(編集部注:年齢順などではありません。あくまで看護のために部屋を訪れた順です)の手厚い看護を受けているが、今朝の段階で既に昨日よりも顔色が青白くなっているとの情報が永遠亭亭主の蓬莱山輝夜さんおよび寺子屋教師の上白沢慧音さんから寄せられており、森近氏の今後が危ぶまれている。
この件に関して、比那名居天子さんは、「色欲に溺れるにも、器が深くなければ叶わぬ夢。うだつの上がらない店主には荷が重いのでしょう。惜しいヒトを亡くすことになります」と談話を残している。
なお、二十七日現在のオッズであるが、日傘・メス・巻物は同率で1.1倍。鉈が1.2倍、鋸が1.36倍。以下、包丁、ひのきの棒、チェーンソーと定番品が名を連ねている。なお大穴では陰陽玉と八卦炉がそれぞれ42倍と35倍を記録している。
また時期については、三箇日内が最も高く1.26倍。ついで松の内が1.49倍となっており、早期にこの関係が決着するとの見方で大勢は占めている。最も早期なものが大晦日で35倍の大穴狙いが数口賭けられているので参考にして頂きたい。
新聞記事風にしたててあるのはいいですけれど、
これだけ短いと、どうしてもプロットを読んでいるよう、自分には思えてくるので。
もう少し文章を長く、ついでに各キャラクターごとのコメントも引き伸ばしてもらえると、面白い展開が出てきそうです。ついでにいうと最後にオチが欲しかったです。
寒い中、作品の投稿お疲れ様でした。
+α
『八雲紫さんは、「霖之、森近さんが』は「霖之助、森近さんが」では?
というか子供におじいさんとか爺とかそんだけ生きてて言われたことが無いわけじゃないでしょうにww
しかし店主可哀そうに聖白蓮さんはともかく胡散臭い二人に看護されるとはwwwでも店主があの三人(とくに宇宙人と大妖怪)で色欲に溺れそうに無いと思うんですけどねぇ……真意の分からない気味の悪さで心労を重ねるというのはありそうですがwww
おじいちゃんと言われて倒れる霖之助か……実年齢はともかく見た目は20代だからねぇ。
シット物なのに「霖之助かわるな」といいたくなる代物でした。
年上であろうスカーレット姉妹に振り回される霖之助まじ哀れ。