Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

これだから冬ってやつはっ!

2009/12/14 21:06:36
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※創想話の方の作品集93にある『神様の神様による神様のための神奈子様』の設定を引き継いでます





幻想郷も冬の寒さに覆われ、夜は特に冷え込んでいる。
妖怪が跋扈する深夜。ここ、守矢神社の寝室では震える影が一つ。

「おー、さむさむっ。 凍えるねぇ、しばれるねぇ」

守矢神社の二柱の神が片割れ――“洩矢諏訪子”は、蛙の姿をとるが故に寒さには滅法弱く、蒲団に包まってもなかなか寝付けずにいた。思わず愚痴もこぼれてしまう。

「ったく、これだから冬ってやつは……」
「煩いわねぇ、早苗が起きちゃうじゃないの」
「流石にそれはないわ」

諏訪子の隣には、守矢神社のもう一人の神――天然軍神こと“八坂神奈子”が同様に蒲団に包まって横になっていた。
蛇を象徴する神奈子も寒さには弱そうに思われるかもしれないが、神奈子の場合は単に諏訪子への対抗意識からあくまで象徴としているに過ぎないので、特に寒さに弱いということもない。
ちなみに早苗は自分の部屋で寝ているので、寝室には神奈子と諏訪子の二人しかいない。よって諏訪子がちょっとやそっと騒いだぐらいで早苗の眠りを妨げることはないだろう。

「毎年毎年、そんなに寒いんだったら“顕現”しなければいいじゃないの」

神は実体の有無も自在である。故に本来なら実体化さえしなければ寒さなど関係無いのだ。が、

「それじゃ寂しいじゃない」

諏訪子は即、却下した。

「じゃあ神気を込めたら? そしたら寒さなんて平気でしょ」
「そんなことでいちいち力、使いたくない」

しかし諏訪子は駄々をこねる。それは何故かと言えば、そもそも、諏訪子の目的は寒さを凌ぐことではないからだ。
肝心なのは――、

「神奈子は私と一緒に寝たくないの?」
「……」

諏訪子の問いに神奈子は無言で返した。が、少しすると、やがてもぞりと蒲団が動き、毛布が捲くられた。
入れ――ということである。

「えっへへ、ありがと~」

迷わず自分の蒲団を抜け出し、神奈子の蒲団に潜り込む諏訪子。その顔は実に満足気である。
そう、肝心なのは“寒さを感じないこと”ではなく、“神奈子の温もりを感じること”なのだ。

「か、勘違いしないでよ? たまたま私も、今ちょっと寒いなって思ってただけなんだから」
「うんうん、わかってるわかってる、よーくわかってますよ~」

神奈子の偽りの弁明も、長年連れ添った諏訪子には軽く流されてしまう。しかしそれ以上追求しないのは、結局は神奈子も諏訪子にあまいのだ。
そんな自分に溜め息を吐いた後、自分の体に抱きついてくる諏訪子をぶすっとした顔で一瞥し、しかし両腕で閉じ込めるようにしてしっかりと抱きしめた。
その行動には流石に諏訪子も驚き、予想以上の温もりに眠気もふっ飛んでしまった。

(~っ、これだから冬ってやつは……!)





――そして数分後。

「うふふ、神奈子の胸は柔らかいねぇ」
「うぁ、ちょっ、ちょっと諏訪子、やめ……~っ、ぅ」

ここぞとばかりに神奈子の胸を揉みしだく諏訪子。一応明記しておくが、二人ともちゃんと服は着ている。
しかし布地の上からでもその張りを遺憾無く発揮する神奈子の胸は、諏訪子の手に押し潰されてなお、おさまりきらないボリュームを見せつける。

「よいではないか、よいではないか」
「こんの、調子に乗って……んあぅ……っ」

先ほどの積極的な神奈子にすっかり調子付いた諏訪子は、制止の声にも全く耳を貸さず、ひたすらに神奈子の胸を鷲掴みにして弄んでいた。
そしてついに――

 ブチッ

――ときた。諏訪子の理性ではなく、神奈子の“堪忍袋の尾”が。

(あ、やば)

諏訪子はそう思い、慌てて手を離したがもう遅かった。
誰も触れてもいないのに、庭に面した障子がひとりでに開いた。神奈子の神通力である。

「出てけーっ!」
「あーっ、うー!?」

神奈子に思いっきり蒲団から蹴り出された諏訪子は、何にぶつかって止まることもなく庭に転げ落ちた。
その後、諏訪子がいくら謝っても、神奈子はもう蒲団どころか寝室にすら入れることはなかった。
仕方なく諏訪子は屋根の上で体育座りをし、ついには鼻水を啜りながら、青みがかって薄くなった夜空の星を茫然と眺めた。

「ずずっ、……はぁ~、これだから冬ってやつは――」










そして後から温かいお茶を持ってきてくれた神奈子と、一枚の毛布を共有しながら、この日の朝焼けを拝んだのである。

(これだから冬ってやつは……っ、大好きだ!)
アァハァ~ン……寒い、寒いよ……っ。
……俺はぁ! 電っ気ストーブだとかエアコンなんかじゃなくってぇっ、
神 奈 子 様
に、温めてもらいたいんd(鉄の輪
ずわいがに
コメント



1.ぺ・四潤削除
じゃあ私は諏訪子様をいただきますね。胡坐をかいたひざの上に諏訪子様を座らせて、頭の上にアゴを乗っけるような感じで後ろから抱きついて、中々暖まらないストーブに一緒にあたってるみたいなシチュエーションとか。
2.名前が無い程度の能力削除
じゃあ僕は諏訪子の帽子をいただきますね。
3.名前が無い程度の能力削除
ならオンバシラは俺が貰った。
4.名前が無い程度の能力削除
後書きで作者が指しゃぶりながらクネクネしてるww
5.名前が無い程度の能力削除
これだから冬って奴はぁぁぁあああああ!
6.名前が無い程度の能力削除
かなすわ素晴らしい。
7.名前が無い程度の能力削除
神奈子さまも諏訪子さまも可愛いなあ可愛いなあ