Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

「めいさく」のていり

2009/11/08 15:58:35
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「名作と呼ばれる書物は、何を持ってそう呼ばれるか、ね?」


 薄暗い図書館に響く、少女の声。
 それは、この図書館の主、パチュリー・ノウレッジの物だ。


「例えばソレを読んだ者にとって、それが感銘を受けるものであったり、共感や羨望、ひょっとすると同情や嫉妬を覚えるようななにかが記されているとしたら。
 それはある意味で立派な名作とされる存在になり得るわ」


 納得したような、それでいて釈然としない。そんな相手の表情を知ってか知らずか。
 もっとも、―――と彼女は言葉を重ねる。


「ソレが全てではないけれど」








「で、どうしてパチュリー様が本を書かれることになったんですか?」

「…こんな本だらけの場所にずっといて、ずっと本を読んでいるのよ。
 そんな私が本くらい書けないわけがないじゃない」

「研究内容をまとめられたりもしてますもんね」

「そう。だから、問題はないはずなのよ。
 研究の息抜きにちょっと『名作』を書き上げるくらい。
 …さっぱり書けないけれど」

「そりゃあ。魔道書と読み物じゃ畑が違いすぎますし…」

「そのことを失念していたのが最大の誤算ね。
 例えば、私にとってこの魔道書は名作に違いないわ。
 でも、魔法に関心を持ってない生物にとってこの本は良くわからない『メイサク』止まりよ」

「どっちにしろ『名作』なのは譲らないんですね…」

「字が違う。名と迷。似ても似つかないわ」

「…言葉遊びで暇を潰すくらいには余裕があるじゃないですか…。
 いっそのこと、迷いに迷いまくった迷作でも書いて、『メイサク』の出来上がりよ!とでも言っちゃえばいいんじゃ」

「それよ!!」

「こぁ!?」

「なんでそんな簡単な事に気付かなかったのかしら!
 ありがとう小悪魔。おかげで何とかなりそうよ。
 ……あと、その驚き方は禁止。怒られるわ、誰かに」







後日、パチュリーの書いた本が人里に並んだ。

人々は口々に、
「これはめいさくだ」「いや、めいさくだな」「いやいや、りっぱなめいさくだとおもうよ」「むしろさくめい」「幻想郷では常識にとらわれてはいけないんですね!」
などと話し始め、ちょっとしたベストセラーにまでなったらしい。




紅魔館の日常
『美鈴と咲夜』
著:パチュリー・ノウレッジ
もやし炒め食べてたら、なんか急に電波がピピッと入ってきた。

テーマは言葉遊び。
名作と迷作と美咲(めいさく)がごっちゃに。
日本語の難しさを再認識したようなそうでもないような。
言葉遊びが楽しめる程度には日々に余裕を持ちたいです。
半死半生
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
流石にオチがわかるなぁ…
2.名前が無い程度の能力削除
タイトルでめーさくだと思って開いた俺はどうすればいい
3.名前が無い程度の能力削除
 さあ、本の中身について語って貰おうか。
4.名前が無い程度の能力削除
きっとほのぼのとした一日なんだろうなあ…
5.名前が無い程度の能力削除
ノウレッジ→ノーレッジ

中身は美咲であるだけではなく、迷作で名作なカオスフルであろうと予想。
6.名前が無い程度の能力削除
さあ、本の中身(ry
7.半死半生削除
1さん>
すみません、頭の中身が単純なもので(汗

2さん>
ごめんなさいごめんなさい!
生きてる間に書きます

3さん>
さんさんって言いにくいな、言ってないけど
頑張って書きたいですが力不足

4さん>
ほのぼのあり、わらいあり、なみだありのホーム(?)コメディとか書いてみたいです

5さん>
そんなまさか私が書き間違えるなんてありえないぜ!
…………あ、あれ?
ごめんなさいPC使えるように成り次第修正します

6さん>
内容なんて無いよウワヤメロナニヲスr