パチュリー様は私の尊敬するお方です
なんだかんだ言ってやさしいし
あ、はじめまして、小悪魔です
名前は未定です。随時募集中
今日はそんなパチュリー様を観察してみたいと思います
断じてストーキングなどではありません
毎月自分の場所を決めて山のような量の本を読んでいます
今月はd-24Nですね
先月はe-17Wでした
あ、こっちの話です
ある程度決まった場所じゃないと落ち着かないらしいです
今読んでいる本は・・・
「にとりが覗いた幻想郷」という本ですね
最近カッパさんが本を出すようになりました
でもなんでああいう本なんでしょうか?
イメージとしては電子系の理論とかの方があってますが
面白いんでしょうか、たまにニヤニヤしてます
後で読んでみようっと
あ、あくびしてます。最近あまり寝ていないようです
丈夫じゃないんだから、しっかり寝てくださいね
私なんかはいつも徹夜ですが
妖精メイドさんが来ました
珍しいなぁ、いつもなら迷うからって言って来ないのに
あ、パチュリー様が私に気付いたのでいったん仕事に戻ります
うーん、近頃目に見えるほど本が減ってきています
これもあの白黒魔法使いさんが持って行ってしまうからですね
最終的には返してくれそうな感じでしたが・・・
一体いつになるのやら
あ、パチュリー様が呼んでます
「なんですか?」
「この本どこにあったやつだっけ?」
「ああ、それなら私が戻してきますよ」
「そう、ならついでにこれもお願いね」
すごい量の本です
これは骨が折れそう・・・
でもがんばらなきゃ
~数十分後~
終わりました
何度か本の津波に襲われましたが、もう慣れてます
ってもう新しい本の山が用意されてます
いつの間に・・・
あれ? パチュリー様動いてませんね
寝てるのかな?
近づいてみましょう
音を立てずに・・・起こさないように・・・
「小悪魔」
「ひゃっ!?」
どうやら起きていたようです
これは罠ですね
なんということでしょう
「さっきからずっと見てたわね」
「な、何のことですか?」
「全部分かってるのよ」
「え・・・あ、その、すみません」
「私なんか見てて楽しいかしら?」
「楽しいって言うか・・・和みます」
「・・・そう」
怒ってる・・・のかな?
「そんなに面白い?」
「どっちかって言うとかわいいです」
「・・・・・・」
これは気まずい沈黙です
どうしよう
「・・・変な空気を作ってしまったわね
小悪魔、この本全部戻してきて頂戴」
「え? あ、はい」
なんか・・・かわいいなぁ