Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

『静葉と穣子の! 冬まで狂いのオヲトシハーベスター!』

2009/09/04 23:31:14
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 うだるような暑さが段々と遠のいていき、心地よい涼しさがそろそろと近付いてくる。
 食卓では、ざるそばの代わりに蕎麦が出てくるようになった。
 西瓜も葡萄にその場を明け渡す。デザート。



 つまり、夏が去り、秋がやってきた――。



 ――天高く馬肥ゆる秋、皆さまどう過ごされるつもりでしょうか!?

 『静葉と穣子の! 冬まで狂いのオヲトシハーベスター!』、始まるよぅ。
 パーソナリティは豊穣の神こと私、秋穣子と!
 紅葉の神こと。

「秋静葉……」

 で、お送りいたします!
 実質私一柱じゃないこれ!
 ギャラは? ねぇ、ギャラは!?

 ごめんなさい、取り乱してしまいましたわ。
 この番組は皆様の信仰心で提供しております。
 ……うん、山の上の二柱に負けてらんないからね!



 さて!



 頭に秋をつければ何でも話題にできるこの季節!
 トップバッターは「食欲」でいきましょう。
 花より団子とか言うな!

「此処でお便りを一通……」

 フェイスネーム『恋するこちや』ちゃん!
 『なぜ巫女を好きになると、こんなにもお腹がすくんでしょう』
 それは心が君のこと急かして蹴飛ばしているからで――いいから喰え、腋祝!

 無理なダイエットは禁物! 今日のおゆはんは何、姉さん!?

「……穣子ちゃんの栗」

 姉さん放送コードって知ってる!?
 あ、いやいや、栗御飯、栗御飯です!
 塩のきいたお米にほんわか甘い栗が絶品! 正直、私の栗よりも――じゃない!?

「……み・だ・ら」

 喧しいわぁっ!



 食べてばかりじゃいけないわ。
 適度に体を動かさないと太っちゃう。
 と言う訳で、次は「運動の秋」をセレクトよ!

「匿名で、二通……」

 はいはい、どれどれ。
 『諏訪子のスパッツ姿が見たい』
 『神奈子のぱっつんぱっつんなブルマ姿が見たい』

 ちっくしょう余裕ですか!? お便り、ありがとう!

「夜の大運動会……」

 夜のってつけると何でもえっちに聞こえるよね!?
 ……違うでしょう。それはなんか違うでしょう。
 あ、でも、「夜の穣子」っていい響きかも。

「……それはない」

 うわぁん、笑顔で言い切るなぁ!

 だ、大体姉さんは私を子供扱いするけど、こう見えても大人なんだからね!
 ドロワのプリントモノは止めたし、ブラだってつけてるんだから!
 まぁ、その、ぱっつんぱっつんには程遠いけど。

「……知らない訳がない」

 だからって私のドロワ持ってこないで!
 あぁ、プレゼント箱に入れちゃダメ!?
 じゃあしょうがないって腋に挟むな! 返しなさぁい!



 はい! 体を動かした後は頭を動かしましょう。
 幻想郷の識字率だって捨てたもんじゃないんだからっ。
 我々神々は言わずもがな、妖怪や妖精だって読み書き算数できるのよ!

「穣子ちゃんは分数が苦手……」

 分母とか分子とか訳わかんない!
 ん、ん、いいから姉さん、次のお便りを頂戴な。
 むむ、ちょっと長いわね。それに、難しそうな漢字が多そう。

「……腰取りながら教えてあげる」

 手と足は何処いったの!?
 良いわよ読むわよっ。
 んぅ、こほん。

 『初秋の候、漸く過ごし易い季節となり、灯下親しむころとなりましたが、穣子ちゃんはどうお過ごしでしょう。
  私はと言えば適度な気温の有難味を感じつつ、趣味の読書に浸りきりです。
  知である文字は血となって、私の体を流れいく――。
  なんて言うと大げさでしょうか。
  姉さん大好』

 って、何よこの唐突な一文!?

「――き。
 私は、小さく呟く。
 自身の呟きに頬を朱に染め、身を捩る。
 熱いのは心だけじゃない――はしたない自身に気付いていた。
 朝なのに……思いつつ、私は、右手で膨らみかけの胸をまさぐり、左手をスカートの」

 続けない! や、なんでソラで言えるの!?

「私が書いたもの……?」

 どうしてそんな当り前の事を聞くのって顔しないでよ!

「……拙いわ、穣子ちゃん」

 今度は何よ!?

「私も、火照ってきちゃった……」

 濡れろーっ!!



 なんでこぉ毎回毎回バケツをぶん回す展開になるのかしら。
 姉さんが乾かしている間に次行こ次。
 えっと、残るは「芸術の秋」!

 げ、芸術かぁ。
 正直、苦手な分野なんだよね。
 そう言うのは姉さんに任せてるし……。

 で、でも、挑戦することに意義がある!
 姉さんも素直に褒めてくれるかも知んないし。

 「芸術」ボックスのお便りをっと。

 わ、真っ赤な絵葉書!
 紅葉かな、後で姉さんにも見せてあげよ。
 んーと、なになに。『脱いで下さい。撮らせて下さい。あぁでもドロワは穿いたままで』。

 ……。
 フェイスネーム『真実に最も近い天狗』からでした。
 あー、椛かな。椛だろうな。射命丸、よく出せたなぁ。次からは書きなおしてね。

「ただいま……」

 あ、おかえり姉さん。

「豊かさにする? 稔りにする? それとも、み・の・り・こ……?」

 あのね、今、「芸術の秋」をお話してるの。
 だけど、やっぱり私には難しくて。
 姉さんなら、何かない?

「……私が、芸術」

 綺麗だけどさ。
 去年やった葉っぱだけの服はどうかと思うわ。
 今みたいにちゃんと正装すればもっと信仰も……あれ、服、ぼろぼろじゃない?

「ええ。今の私の格好が、芸術……」

 んと。
 えーっと。
 まさか、ボディペインティング?

「……だから、火照ると拙いって」

 落ちちゃうもんね。
 や、違、汗だよ、汗で!
 別に変な事言ってるわけじゃ!?

「……うん。やっぱり、穣子ちゃんにしましょう」

 うわぉう、拙い部分が落ちてきた!
 姉さんストップ、ちょっとタンマ!
 入ってる、まだ入ってるから!?

「まだ入れてないわ……?」

 入れるものがおありでしたか。じゃねぇ!?
 放送、放送が入ってるんだってば!
 だから――!



「……静葉の秋は、穣子の秋。いただきまぁす」



 オチのつもりかぁぁぁぁ! ――ひゃん!?





                  ――――<ぷつっ>
・信仰が一定量を超えたので断線しました。お読み頂き有難うございます。

・静葉姉さんは、紅葉を纏い優越感に浸りつつ、穣子ちゃんが大好きです。
・穣子ちゃんは、甘い香りで優越感に浸りつつ、静葉姉さんが大好きです。

・文曰く。この番組の肝は、静葉姉さんが穣子ちゃんに襲いかかる様、だそうで。
・風祝が出かけてても盛矢神社は元気です。体操着で二回戦。あれ、変換が(ry。
・霊夢逃げて―。
道標
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
なぜ巫女を好きになるとお腹が空くのってあんたは妖怪か!
2.謳魚削除
穣りんのノリツッコミが秀逸ですです。

静葉姉さんが良い意味でやらしい。いいぞもっt(ry

「夜の大運動会」は流石に駄目だと思いますよ二柱様。見に逝きますが。スパッツとブルマ最高。

霊夢さん超逃げて。十中八百九十無理だろうけれど。
3.名前が無い程度の能力削除
何だこの姉、最高だ
4.名前が無い程度の能力削除
だれも腋祝からは逃れられない
5.名前が無い程度の能力削除
ミュージックアワーwww
静葉様を信仰せざるをえない
6.名前が無い程度の能力削除
懐かしのポルノグラフィティw
とりあえず静葉姉さんのボディペインティングが凄く見てみたい。
7.名前が無い程度の能力削除
腋祝www

>『神奈子のぱっつんぱっつんなブルマ姿が見たい』
俺だ
8.回転魔削除
わwきwはwふwりwww