「妖夢、何このデブの石像」
「ダメですよ幽々子様、そんな風に言っては」
「で、何、なんで白玉楼にこんなのがあるの??」
「紫様が少し預かっていてくれと」
「ふーん、大事な物なのかしらね??このデブの石像」
そんなにデブデブ連呼しなくても言いと思うんですけど……。
それに紫様の話だと何処かの神様の像らしいですし罰が当るんじゃ。
でもどこかで見たことのあるような、ないような像ですね、これ。
「とりあえず妖夢ご飯ー」
「もう五回目ですよ??少しは自重されたらどうですか」
「妖夢、亡霊は一食抜いたら餓死してしまうのよ??この私が言うんだから間違いないわ」
「聞いた事もない事をよくもまぁいけしゃぁしゃぁと」
「あ、全て大盛りね??」
「わかってますよ」
『……………………』
翌日
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
こ、この悲鳴は幽々子様っ!?
まさかこの白玉楼に曲者がっ??
いや、そんな事よりも幽々子様をお守りせねばっ。
「幽々子様ご無事ですかっ」
「あ、ああ」
「あ、あれ??」
誰もいないじゃないですか。
それじゃあ一体何が??
お風呂場にあの黒い悪魔でも出たんでしょうか??
「幽々子様??」
「あ、あははは」
「ゆ、幽々子様??」
「………妖夢、今日はもう何も食べたくないわ。寝る」
「ゑ??」
あの幽々子様が何も食べたくない??
まさか天変地異の前触れ??
新たな異変の知らせ??
いずれにせよ、由々しき事態だ。
白玉楼のお庭番として、幽々子様の守り刀として。
そして何より死んだ師匠(ピンピンしてます)の名にかけてこの問題を解決せねば。
さらに翌日
「あのー、幽々子様??」
「…………なぁに妖夢」
「あの、その、どうして何も手をつけないのですか??何かお気に召しませんでしたか??」
「いいえ」
「そ、それでは何故」
「妖夢、女にはね、意地があるのよ………」
はぁ、結局今日も一食とて口にして頂けなかった。
焼き魚もほどよい塩加減の筈だし、味噌汁も渾身の出来だった。
自惚れではないけど、料理に問題は無いと思う、たぶん。
一体幽々子様はどうしたというのだ。
普段は余裕で五人前は食べてしまうのに。
「紫様に相談してみるか??」
「へー、幽々子が絶食ねぇ」
「はい」
「それ、太ったんじゃない??(幽霊が太るかどうかは知らないけど)」
「ゆ、幽々子様が??栄養は全て胸に行ってるという噂まで立っているのに??」
「…………まあ、女の意地は大体そんなものよ。特に幽々子」
「だ、だから絶食を」
「とりあえず私からダイエットの方法を薦めてみるわよ」
「お願いします」
さすがは紫様だ。
やはり幽々子様のことをよく理解しておられる。
私もより精進せねば。
で、次の日
「もう嫌」
「ま、また増えたんですか??」
「毎日十キロ、もう直大台にのるわ………」
「心無しか床がギシギシ言ってますものね」
「ううう、体型は全くかわらないのにぃ」
こんな不思議な事ってあるんでしょうか??
ズボッ
そもそも幽々子様は何も食べてないのに何故太って………ズボ??
「ゆ、幽々子様ぁぁぁーーーー!!」
「妖夢、床が腐ってたみたいね」
「お、おいたわしや」
等々床が重みに耐えかねるだなんて。
一体今何キロなのですか。
うにょん
「幽々子ー、アナタもしかして…………あー」
天井付近に隙間を空けて出て来た紫様はなんともいえない表情を浮かべると、天を仰いだ。
そして、目頭を拭った。
「紫、私達友達よね??」
「そ、そうね」
「何か見たかしら??」
「いいえ、何も見て無いわ」
「そう、良かったわ」
こ、怖い。
私も直に忘れよう、自分の身と幸せの為に。
とりあえず幽々子様を引き上げましょうか。
「お、重いわねぇ、庭に場所を移しましょ。引き上げるのはもう無理よ」
「自分で動くのも大変だわ」
「殆ど鉄の塊ですね、これじゃあ」
「そう、それよ、幽々子私が預けた石像に変な事しなかった??」
「して無いわよ……」
「ホントに??ピザとかデブとか言ってない??」
「…………デブって少し」
「それよ、あの石像は体重を好きにできちゃったりするのよ」
まさかあの石像がデブって言われた事を怒って??
結構根に持つタイプなんですねぇ。
「とりあえずこのままだと幽々子、アナタは自重で地面に埋もれて地霊殿に行くことになるわよ」
「それは大変だわ、でもお腹が空いて………」
「一応何が起きてもいいようにオニギリはあります」
「よくやったわ妖夢、それでこそ私の従者よ」
「あ、ありがとうございます」
「中身は勿論オカカよね??」
「昆布です」
「………妖夢、アナタには失望したわ」
「みょん!?」
や、やはり私は半人前だったんですね。
幽々子様の好みも知り尽くせていないだなんて……。
「コントやってないで早く食べてしまいなさい」
「それもそうね」
「あ、食べるんですね」
「当然よ」
ところで、例の石像はどこだろうか。
紫様が持っていた筈だが。
「さて、幽々子石像を見ても怒っちゃダメよ??」
「粉砕したら戻れなくなるのね??」
「そうよ、それどころか一気に地中に埋まるかもしれないわ」
「大丈夫よ、ふふ、私は常にcoolだもの」
「………それじゃあ出すわよ、白岩様」
『デブ言うなー』
でた、どこかで見たような、見て無いような石像だ。
でも一体どうやって戻すんでしょう??
「うふふふふ、トイレは済ませた??神様にお祈りは??部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする心の準備はOK??」
「幽々子、押さえて押さえて」
「そうですよ、ここで怒ったら地霊殿直行ですよ」
「ううう、そうよ、頭をcoolに保つのよ西行寺幽々子」
とりあえず早くせねば幽々子様が怒りに任せて動き出してしまう。
こんな掴み所の無い性格をしていながらその実は乙女なのだからメンドクサイ。
「で、どうしたらいいんですか??」
「白岩様に土下座して謝るしかないわね」
「…………紫、この像粉砕していい??」
「ダメに決まってるでしょ」
それに粉砕したら誰が庭の掃除をすると思ってるんですか。
私の手間を増やさないでください。
「むうううううう、し、白岩様、ど、どうぞお許しください」
「よく言ったわね幽々子、これで軽くなった筈よ」
『んな訳ねーだろ』
「やっぱり砕くわ、砕いた上で話し合うことに決めたわ」
「幽々子、これは敵の策よっ」
「紫っ、この石像は地上のゴミだと言う事が何故解らないの??大地が持たないときが来ているのよ」
「幽々子、私はアナタほど急ぎすぎもしなければ、体重に絶望もしちゃいないわ」
「だったら今すぐ私の体重を軽くして見せなさいっ」
「私の隙間は伊達じゃないっ」
ホントに仲いいですねー二人とも。
この前見ていた映画に影響されたんですかね??
とりあえずお二人で何とかするでしょう。
さー、晩御飯の用意しよう。
「終わりました??」
ズボリコ
「幽々子ー、生きてるー??」
庭に空いた大きな穴とその穴を覗き込み声を掛ける紫様。
それが一体何を意味してるのか私は理解したくもなかったが理解出来てしまった。
ああ、幽々子様は大地に帰ったのだと。
「ふう、空が眩しいなぁ」
見上げた青空には幽々子様とお師匠様が仲良く微笑んでいたのだった。
「ダメですよ幽々子様、そんな風に言っては」
「で、何、なんで白玉楼にこんなのがあるの??」
「紫様が少し預かっていてくれと」
「ふーん、大事な物なのかしらね??このデブの石像」
そんなにデブデブ連呼しなくても言いと思うんですけど……。
それに紫様の話だと何処かの神様の像らしいですし罰が当るんじゃ。
でもどこかで見たことのあるような、ないような像ですね、これ。
「とりあえず妖夢ご飯ー」
「もう五回目ですよ??少しは自重されたらどうですか」
「妖夢、亡霊は一食抜いたら餓死してしまうのよ??この私が言うんだから間違いないわ」
「聞いた事もない事をよくもまぁいけしゃぁしゃぁと」
「あ、全て大盛りね??」
「わかってますよ」
『……………………』
翌日
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
こ、この悲鳴は幽々子様っ!?
まさかこの白玉楼に曲者がっ??
いや、そんな事よりも幽々子様をお守りせねばっ。
「幽々子様ご無事ですかっ」
「あ、ああ」
「あ、あれ??」
誰もいないじゃないですか。
それじゃあ一体何が??
お風呂場にあの黒い悪魔でも出たんでしょうか??
「幽々子様??」
「あ、あははは」
「ゆ、幽々子様??」
「………妖夢、今日はもう何も食べたくないわ。寝る」
「ゑ??」
あの幽々子様が何も食べたくない??
まさか天変地異の前触れ??
新たな異変の知らせ??
いずれにせよ、由々しき事態だ。
白玉楼のお庭番として、幽々子様の守り刀として。
そして何より死んだ師匠(ピンピンしてます)の名にかけてこの問題を解決せねば。
さらに翌日
「あのー、幽々子様??」
「…………なぁに妖夢」
「あの、その、どうして何も手をつけないのですか??何かお気に召しませんでしたか??」
「いいえ」
「そ、それでは何故」
「妖夢、女にはね、意地があるのよ………」
はぁ、結局今日も一食とて口にして頂けなかった。
焼き魚もほどよい塩加減の筈だし、味噌汁も渾身の出来だった。
自惚れではないけど、料理に問題は無いと思う、たぶん。
一体幽々子様はどうしたというのだ。
普段は余裕で五人前は食べてしまうのに。
「紫様に相談してみるか??」
「へー、幽々子が絶食ねぇ」
「はい」
「それ、太ったんじゃない??(幽霊が太るかどうかは知らないけど)」
「ゆ、幽々子様が??栄養は全て胸に行ってるという噂まで立っているのに??」
「…………まあ、女の意地は大体そんなものよ。特に幽々子」
「だ、だから絶食を」
「とりあえず私からダイエットの方法を薦めてみるわよ」
「お願いします」
さすがは紫様だ。
やはり幽々子様のことをよく理解しておられる。
私もより精進せねば。
で、次の日
「もう嫌」
「ま、また増えたんですか??」
「毎日十キロ、もう直大台にのるわ………」
「心無しか床がギシギシ言ってますものね」
「ううう、体型は全くかわらないのにぃ」
こんな不思議な事ってあるんでしょうか??
ズボッ
そもそも幽々子様は何も食べてないのに何故太って………ズボ??
「ゆ、幽々子様ぁぁぁーーーー!!」
「妖夢、床が腐ってたみたいね」
「お、おいたわしや」
等々床が重みに耐えかねるだなんて。
一体今何キロなのですか。
うにょん
「幽々子ー、アナタもしかして…………あー」
天井付近に隙間を空けて出て来た紫様はなんともいえない表情を浮かべると、天を仰いだ。
そして、目頭を拭った。
「紫、私達友達よね??」
「そ、そうね」
「何か見たかしら??」
「いいえ、何も見て無いわ」
「そう、良かったわ」
こ、怖い。
私も直に忘れよう、自分の身と幸せの為に。
とりあえず幽々子様を引き上げましょうか。
「お、重いわねぇ、庭に場所を移しましょ。引き上げるのはもう無理よ」
「自分で動くのも大変だわ」
「殆ど鉄の塊ですね、これじゃあ」
「そう、それよ、幽々子私が預けた石像に変な事しなかった??」
「して無いわよ……」
「ホントに??ピザとかデブとか言ってない??」
「…………デブって少し」
「それよ、あの石像は体重を好きにできちゃったりするのよ」
まさかあの石像がデブって言われた事を怒って??
結構根に持つタイプなんですねぇ。
「とりあえずこのままだと幽々子、アナタは自重で地面に埋もれて地霊殿に行くことになるわよ」
「それは大変だわ、でもお腹が空いて………」
「一応何が起きてもいいようにオニギリはあります」
「よくやったわ妖夢、それでこそ私の従者よ」
「あ、ありがとうございます」
「中身は勿論オカカよね??」
「昆布です」
「………妖夢、アナタには失望したわ」
「みょん!?」
や、やはり私は半人前だったんですね。
幽々子様の好みも知り尽くせていないだなんて……。
「コントやってないで早く食べてしまいなさい」
「それもそうね」
「あ、食べるんですね」
「当然よ」
ところで、例の石像はどこだろうか。
紫様が持っていた筈だが。
「さて、幽々子石像を見ても怒っちゃダメよ??」
「粉砕したら戻れなくなるのね??」
「そうよ、それどころか一気に地中に埋まるかもしれないわ」
「大丈夫よ、ふふ、私は常にcoolだもの」
「………それじゃあ出すわよ、白岩様」
『デブ言うなー』
でた、どこかで見たような、見て無いような石像だ。
でも一体どうやって戻すんでしょう??
「うふふふふ、トイレは済ませた??神様にお祈りは??部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする心の準備はOK??」
「幽々子、押さえて押さえて」
「そうですよ、ここで怒ったら地霊殿直行ですよ」
「ううう、そうよ、頭をcoolに保つのよ西行寺幽々子」
とりあえず早くせねば幽々子様が怒りに任せて動き出してしまう。
こんな掴み所の無い性格をしていながらその実は乙女なのだからメンドクサイ。
「で、どうしたらいいんですか??」
「白岩様に土下座して謝るしかないわね」
「…………紫、この像粉砕していい??」
「ダメに決まってるでしょ」
それに粉砕したら誰が庭の掃除をすると思ってるんですか。
私の手間を増やさないでください。
「むうううううう、し、白岩様、ど、どうぞお許しください」
「よく言ったわね幽々子、これで軽くなった筈よ」
『んな訳ねーだろ』
「やっぱり砕くわ、砕いた上で話し合うことに決めたわ」
「幽々子、これは敵の策よっ」
「紫っ、この石像は地上のゴミだと言う事が何故解らないの??大地が持たないときが来ているのよ」
「幽々子、私はアナタほど急ぎすぎもしなければ、体重に絶望もしちゃいないわ」
「だったら今すぐ私の体重を軽くして見せなさいっ」
「私の隙間は伊達じゃないっ」
ホントに仲いいですねー二人とも。
この前見ていた映画に影響されたんですかね??
とりあえずお二人で何とかするでしょう。
さー、晩御飯の用意しよう。
「終わりました??」
ズボリコ
「幽々子ー、生きてるー??」
庭に空いた大きな穴とその穴を覗き込み声を掛ける紫様。
それが一体何を意味してるのか私は理解したくもなかったが理解出来てしまった。
ああ、幽々子様は大地に帰ったのだと。
「ふう、空が眩しいなぁ」
見上げた青空には幽々子様とお師匠様が仲良く微笑んでいたのだった。
御帰りなさい。
成人病で滅んだ文明の神様ですね。わかります。
(GS美)神(ネタで)帰ってきました。
2>
その通り、まさかすぐに解る人が出てくるとは。
3>
そのパロの白岩様です。
別に冬になったら出てくる人とは関係ないです。
相変わらずの作風で笑わせていただきました。
さとりん問題を丸投げするなww
完璧に分らなかったんだぜ……。
そんな私に出来る事は『白岩様に馬鹿正直にデブと言ってしまい体重増えて引き籠もった勇儀姐さんとそんな姐さんを「勇儀は……勇儀は肥って無い!」と疎の能力全壊お姫様だっこで引っ張り出す萃香さんのらぶちゅっちゅアフターストーリー』を妄想するしか……道は無いっ!
萃勇は己(おれ)の魂だ。
それはよかった。
自分じゃ大分変ったような気がしますね。
6>
さ「疲れたんです、疲れたんですよ」
燐「いや、あたいに言われても………」
さ「じゃあ誰に言えばいいんですか」
燐「えーと、お空??」
さ「……………」
7>
相変わらずのようで安心しましたよ。
でも引き篭もってたら色々すごいことになっちゃうんだよなぁ。
時間の経過と共に体重増えますから。
8>
クセです。
遅かれ早かれふとまし(ギャストリドリーム
おにぎりの中身にこだわる幽々子さまに吹いたww
昆布じゃ駄目なのかw
これから紅魔旋風が吹き荒れるんですね!!!
全ての栄養は胸に行ってるという噂です
11>
私よ、死ねーーー
俺は何を言っているんだろう
12>
幽々「ダメなのよ、ダメダメなのよ」
妖「みょん………」
13>
あんまり期待しないでください
これからも忙しい日々が続くんで……
もう貴方の作品が見れないと思ってた…
Coolierよ、私は帰って来たぁっ
どこの少佐殿ですか?ゆゆ様はw
少佐は名言が多いですからねー
ネタにしやすいとも言いますが
地底の地面は特別製かっ!