注意:前回の続きです。
割と普通にデュエルします。ネタ成分低め。
ルールが分かる方でないときついです。
永琳 「(デュエルモンスターズだけが、八雲紫を止められる・・・・・・)」
文 「うーん、そう言われても、いまいちピンとくるものがないですね。
なんでカードゲームじゃなきゃ駄目なんです?」
藍 「デュエルモンスターズでなければいけないというわけではありません。
きちんとした勝負事であれば、おそらくはどんなことでも構わない。
あの状態の紫様を負かすことができたならば、あの〝心の闇〟をうちはらい、正気に戻る可能性がある。
そして、その可能性を最も秘めているのがデュエルモンスターズだけの話です。
そう紫様は仰いました」
妖夢 「デュエルモンスターズが・・・・・・」
幽々子「そうよ、妖夢。
デュエルは計算、知識、運だけでなく、プレイヤーの〝想いの力〟に依るところが大きい。
数値化はおろか、その多寡を見定めることすらできない〝想いの力〟。
その無限の可能性に、紫は賭けたのよ」
早苗 「と、いうことは・・・・・・・・・・・・本当の紫さんは、自分が敗北することを望んでいるということですか」
藍 「望んでいた・・・・・・というべきでしょうか。
今の紫様は、さっきまでの普段の状態の記憶が無いわけじゃない。
人格が二つになり、交代したわけでもない。
しかし〝心の闇〟に支配され、価値観までもひっくり返されてしまった今の紫様は、
自分から負けることなど決してしないでしょう。
心理学的にいう防衛機制の、逆と言ったところでしょうか。
むしろ紫様が幻想郷を守ろうと念じれば念じるほど、抑圧されたエゴは反発して逆転する・・・・・・」
咲夜 「ということは、やはり・・・・・・お嬢様たちが自分達で勝利するしか、道は残されていない・・・・・・」
妹紅 「でも、まだ納得いかないことがあるんだけど。なんで闘う相手が、あいつら5人なのさ?」
藍 「西行寺の姫が言われた通りです。
ことデュエルにおいて、多分に影響を及ぼす〝想いの力〟。
デュエルモンスターズでは闘いの様相は身体のあり方だけでなく、
精神のあり方によって大きく左右されます。
あの五人は心の深層において、常に己の抱く最強の想いをもって自分の闘いを繰り広げているのです」
永琳 「最強の想い・・・・・・。それを、あの娘達が?」
藍 「はい。それぞれ胸に描く最も強い輝きを、心の中に持つのが彼女達だったのです。
デュエルモンスターズに必要不可欠な五大感情。
それぞれの心の象徴たる、五つの〝想いの力〟が・・・・・・」
鈴仙 「その、五大感情っていうのは・・・・・・?」
藍 「五つの想いとは、〝勇気〟〝正義〟〝闘志〟〝愛〟そして〝純粋〟。
五大感情とは、紫様が仰っていた言葉です。
彼女達一人一人が、このどれかの想いの象徴となっているのです」
パチェ「(〝想いの力〟・・・・・・それこそがデュエルモンスターズにおける、最後の可能性・・・・・・。
そうか、それが彼女達の強さの源だったのね)」
にとり「・・・・・・・・・・・・あのう、文様。こっそり空気読まないで訊いてもいいですか?」
文 「ん、何よ。どうしたの、にとり?」
にとり「こういう設定、どこかで聞いたことある気がするんですけど・・・・・・。
どこかでっていうか、ぶっちゃけダ○の大冒・・・・・・」
文 「あなたの言いたいことはわかるわ。
どうせつっこまれるんだから、いっそ先にこっちから言ってしまえってことでしょう?」
にとり「そりゃ作者の本音では・・・・・・」
文 「にとり」
にとり「は、はい」
文 「それ以上言ったら、たぶんこれ以降あなたの会話の出番消されるわよ」
にとり「(ひえええええ。ガクガクブルブル・・・・・・)」
藍 「・・・・・・しかしです。
戦士として彼女達が闇にとらわれた紫様と闘うためには、
今のままではまだ余りにも足りなかった。彼女達の、〝想いの力〟が。
だから、この大会の中で、彼女達の力を覚醒させる必要があったのです」
永琳 「覚醒ですって?」
藍 「はい。その為に、我々もこれまでいろいろと手を講じてきました。
ご友人の力も借りて・・・・・・」
妖夢 「ご友人・・・・・・・・・・・・じゃあ、やっぱり幽々子様は、最初から全部知ってらしたのですね?」
幽々子「まあね。そこの鬼もだけど」
永琳 「・・・・・・・・・・・・なるほどね。今、ようやく理解したわ。
大会を開催したのはうちの姫だけど、その気にさせたのは、あなたの萃める力。
そういうことね?」
萃香 「そゆこと~。驚いた? 驚いた~?」
鈴仙 「・・・・・・そうだったんですか。ようやく合点がいった気がします。
あの家から出たがらない姫が急にこんな行動的になるなんて、なんかおかしいなって・・・・・・」
藍 「紫様は初めから、素養のある5人の目星はつけておられました。
まず博麗霊夢はトーナメントでの霧雨魔理沙との真剣勝負で目覚め、
次にバトルロイヤル後のタッグデュエルにて、蓬莱山輝夜が覚醒しました」
神奈子「わたしたちとやったデュエルね」
早苗 「あれ? 八坂様も、全て知っていたんですか?」
神奈子「知らないわよ。わたし、まだ八雲紫とそんなに親交があるわけじゃないし。
ていよく利用されたってことでしょ。ま、そこそこ楽しめたからいいけどさ」
早苗 「・・・・・・あっ! じゃあもしかして、あの実家から送られてきたテレビって・・・・・・」
藍 「それも、紫様の命でわたしがやったことです。
あのテレビには、博麗神社周辺の風景しか映らないように細工もしてありました。
戦士の力の覚醒には、相応の相手でないと務まらない。
あのタイミングで、あなた達の乱入も必要不可欠なことだったのです」
パチェ「魔理沙が覚醒したのは・・・・・・萃香の時ね?」
藍 「そうです。彼女は、まず人間として最大の恐怖である死。
それと向かい合うことで、死をも乗り越える勇気を発現させることができました。
そしてその後の決勝戦、自分より遥かに強大な相手と対峙し、
それでも尚矜持が傷つくことを恐れない勇気を示しました」
妖夢 「じゃあ・・・・・・幽々子様のあれは、やっぱりわざとだったんですか」
幽々子「殺す気でやらないと意味が無いからね。ま、わたしも楽しめたわよ。ふふふ」
咲夜 「お嬢様は? お嬢様はいつ・・・・・・?」
藍 「彼女に限っては、初めからこれ以上ないほどの魂の力を持っていました。
さすがはレミリア・スカーレットというところです。
そして、先程の試合・・・・・・最後の一人が覚醒できた」
永琳 「(最後の一人・・・・・・・・・・・・アリスね)」
藍 「本当ならば、彼女を目覚めさせるのは決勝での自分の役目だった。
でも、わたしの力及ばず・・・・・・・・・・・・だから、先程は紫様自身が強引に出場したのです。
御自らの状況をかんがみて、なりふり構っていられないと判断されたのでしょう。
自らの御身も省みずに・・・・・・」
パチェ「(そういうことだったのね。
さっきの紫の乱入の目的は大会ではなく、アリスの真の力を目覚めさせるため・・・・・・)」
藍 「今、この次元の中では、かつてない凄惨なデュエルが繰り広げられているはずです。
文字通り、命を削りあう死闘が・・・・・・」
咲夜 「ちょっと待って! 命を削りあうって、どういうこと・・・・・・?」
藍 「おそらくこの中で行われているのは、原作の闇のゲームを模したもの・・・・・・。
ダメージはプレイヤーに衝撃となって襲いかかり、ライフが削られる毎に生命力を奪われていく。
実際に命を削る戦い・・・・・・」
咲夜 「そん・・・・・・な・・・・・・。お嬢様・・・・・・」
鈴仙 「し、師匠・・・・・・! このままでは、姫様が!」
永琳 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・この空間を形成している結界は、わたしの秘術とは体系が完全に異なるもの。
外から救う手立ては無いわ」
鈴仙 「うう・・・・・・そんな、師匠でもどうにもできないのなら、本当にお手上げじゃないですか・・・・・・」
藍 「(・・・・・・そうだ。もはや、取り残されたわたしたちは埒外の外。
もはや、彼女達に任せる以外に無い。
アリス・マーガトロイド・・・・・・わたしもあの時感じた、彼女の想い。
その可能性を、わたしも信じたい)」
藍 「(五つの小さき希望に、星々の導きがあらんことを・・・・・・)」
*
闇紫 LP6000:手札1:ウリア(攻1000)、ハモン、ラビエル、守護神、クロニクル、独断(悪魔族)、伏せ1
レミ LP8000:手札5:伏せ1
輝夜 LP8000:手札5:サファイア(宝玉)、ルビー(宝玉)、トパーズ(宝玉)
闇紫 「アエトニクスの炎と暗黒の召喚神の効果を使用したこのターン、わたしは戦闘を行うことができない。
さあ、足掻いて足掻いてこれ以上見苦しくなれないほど足掻いてみせなさい。ターンエンド」
レミ 「・・・・・・ククッ、ふふふふふふ。アハハハハハハハッ!」
アリス「!? レミリア・・・・・・」
闇紫 「あら。わたし、何かあなたのツボにはまるようなこと言ったかしら?」
レミ 「いや。失礼したわね、気を悪くしたなら侘びをいれてやらなくもないわ。
なにせこんな感覚、初めてだから。くすぐったくてねぇ」
闇紫 「感覚、ねぇ」
レミ 「そうさ。いつかこんな時が来ると思っていたのよ。
自分より明らかに力を有した相手と向かいあった時、わたしはどう思い、どんな感覚を抱くのか。
でも、今実際お前を前にして確信したわ。
どうやらわたしという自我は、たとえ神と対峙したとしても、戦意を損なうことはないらしい。
むしろ、これほどの高揚感が沸き立ったことはかつて無いわ。感謝するわよ」
闇紫 「ふふふ・・・・・・素晴らしいわね、レミリア。
あなたを選んだわたしの目は、間違っていなかった。
最高の遊び相手になってくれそうよ」
レミ 「ハッ! なら、遊びで死ぬこともあるってことを教えてやるよ!
お前のエンドフェイズに、速攻魔法発動! 終焉の焔だ!」
《終焉(しゅうえん)の焔(ほのお)/Fires of Doomsday》 †
速攻魔法
このカードを発動する場合、
自分は発動ターン内に召喚・反転召喚・特殊召喚できない。
自分のフィールド上に「黒焔トークン」
(悪魔族・闇・星1・攻/守0)を2体守備表示で特殊召喚する。
(このトークンは闇属性モンスター以外の生け贄召喚のための生け贄にはできない)
闇紫 「フフッ、さっそくやってくれたわね。
あなたが魔法カードを発動したことで、マジック・クロニクルにクロニクルカウンターが一つ置かれるわ。
そして幻魔皇ラビエルの誘発効果発動。幻魔トークンを守備表示で特殊召喚」
レミ 「知ったこっちゃないわね。
わたしのターン、ドロー! 仮面呪術師カースド・ギュラを召喚!」
《仮面呪術師(かめんじゅじゅつし)カースド・ギュラ/Grand Tiki Elder》 †
通常モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1500/守 800
呪いの呪文で相手を念殺する、仮面モンスター。
魔理沙「(カースド・ギュラってことは・・・・・・いきなりくるか!? あれが!)」
レミ 「ククク、いくわよ。カースド・ギュラと黒焔トークンをリリースし・・・・・・・・・・・・現れろ!
仮面魔獣、デス・ガーディウス!!」
《仮面魔獣(かめんまじゅう)デス・ガーディウス/Masked Beast Des Gardius》 †
効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻3300/守2500
「仮面呪術師カースド・ギュラ」「メルキド四面獣」どちらかを含む
生け贄2体を捧げない限り特殊召喚できない。
このカードがフィールドから墓地に行った時、
デッキから「遺言の仮面」1枚をフィールド上モンスターに装備させ、
デッキをシャッフルする。
霊夢 「デス・ガーディウス! レミリアもやるわ!」
闇紫 「ふふふ、トークンを特殊召喚。さすがにただの大言壮語じゃあないみたいね。
しかし攻撃力3300を出したところで、攻撃はできないはずよ」
レミ 「(場に守備表示のハモンがいる限り、ガーディウスはハモンにしか攻撃できない。
守備表示なら自爆特攻からの遺言の仮面も使えない・・・・・・・・・・・・
しかし、とはいえこれで向こうも攻撃はしてこれないはず)
ターンを終了する!」
闇紫 LP6000:手札1:ウリア(攻1000)、ハモン、ラビエル、幻魔トークン2、守護神、クロニクル(1)、独断(悪魔族)、伏せ1
レミ LP8000:手札4:ガーディウス、黒焔トークン
輝夜 LP8000:手札5:サファイア(宝玉)、ルビー(宝玉)、トパーズ(宝玉)
輝夜 「(レミリア・・・・・・三幻魔を前にして、なんて闘志なの。
・・・・・・わたしも、負けてられない!)
ドローするわ!」
輝夜 「手札から、宝玉の契約を発動! 宝玉状態のサファイアペガサスを守備で特殊召喚よ」
《宝玉(ほうぎょく)の契約(けいやく)/Crystal Promise》 †
通常魔法
自分の魔法&罠カードゾーンに存在する「宝玉獣」と名のついたカードを
1枚選択して特殊召喚する。
《宝玉獣(ほうぎょくじゅう) サファイア・ペガサス/Crystal Beast Sapphire Pegasus》 †
効果モンスター
星4/風属性/獣族/攻1800/守1200
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、
自分の手札・デッキ・墓地から「宝玉獣」と名のついたモンスター1体を
永続魔法カード扱いとして自分の魔法&罠カードゾーンに表側表示で置く事ができる。
このカードがモンスターカードゾーン上で破壊された場合、
墓地へ送らずに永続魔法カード扱いとして
自分の魔法&罠カードゾーンに表側表示で置く事ができる。
闇紫 「マジック・クロニクルの効果発動よ。クロニクルカウンター、これで二つ目ね」
輝夜 「誘発効果で、デッキからコバルトの宝玉をフィールドに置く。
そしてレア・ヴァリューを発動!」
《レア・ヴァリュー/Rare Value》 †
通常魔法
自分の魔法&罠カードゾーンに「宝玉獣」と名のついたカードが
2枚以上存在する時に発動する事ができる。
自分の魔法&罠カードゾーンに表側表示で存在する
「宝玉獣」と名のついたカード1枚を相手が選択して墓地へ送り、
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
闇紫 「ふふふ、赤の鋼玉にしておきましょうか」
輝夜 「ルビーカーバンクルを墓地に送り、2枚ドローするわ!」
輝夜 「(よし、きた! これで幻魔を倒せる!)」
輝夜 「サファイアペガサスをリリースし、グラビ・クラッシュドラゴンをアドバンス召喚よ!」
《グラビ・クラッシュドラゴン/Gravi-Crush Dragon》 †
効果モンスター
星6/闇属性/ドラゴン族/攻2400/守1200
自分フィールド上に存在する表側表示の永続魔法カード1枚を墓地に送る。
相手フィールド上のモンスター1体を破壊する。
アリス「あのモンスターは・・・・・・」
魔理沙「よっしゃ! 永続魔法を墓地に送って、モンスターを破壊できるカードだ。
これなら、幻魔を一掃できるぜ!」
輝夜 「本物の三幻魔といえど、決して対策の効かない相手じゃないわ。
優先権を使って、グラビ・クラッシュドラゴンの起動効果発動!
コバルトイーグルを墓地に送り、ラビエルを破壊よ!」
闇紫 「無駄よ。チェーンしてリバースカードオープン、ゲシュタルト・トラップ」
《ゲシュタルト・トラップ》 †
通常罠(アニメオリカ)
このカードは発動後、相手モンスター1体の装備カードとなる。
このカードが装備されている限り、相手モンスター1体のモンスター効果を無効にし、
攻撃力・守備力を0にする。
輝夜 「(なっ・・・・・・!?)」
闇紫 「その起動効果を無効にする。さらに攻守は0になるわ」
霊夢 「惜しい・・・・・・! 幻魔を倒せるチャンスだったのに」
アリス「(逆にピンチになったわね。
紫がレミリアを攻撃できない以上、輝夜に攻撃が集中してしまう。
攻守0をあいつのターンに放置しておけば、輝夜は幻魔達の餌食に・・・・・・)」
輝夜 「(くっ、強すぎる・・・・・・!
ただ強力なカードを使うだけでなく、それぞれの効果を完璧に把握して使いこなしてる。
なんて奴なの・・・・・・)」
輝夜 「(・・・・・・これはもう、なりふり構ってなんていられない。
あらゆる手を使って、全力で勝ちにいくしかない!)」
輝夜 「手札から、宝玉の恵みを発動するわ!」
《宝玉(ほうぎょく)の恵(めぐ)み/Crystal Blessing》 †
通常魔法
自分の墓地に存在する「宝玉獣」と名のついたモンスターを2体まで選択し、
永続魔法カード扱いとして自分の魔法&罠カードゾーンに表側表示で置く。
輝夜 「墓地のサファイアとルビーの宝玉を置く。
さらに2枚目の宝玉の契約を発動! ルビーカーバンクルを守備で特殊召喚よ!」
《宝玉獣(ほうぎょくじゅう) ルビー・カーバンクル/Crystal Beast Ruby Carbuncle》 †
効果モンスター
星3/光属性/天使族/攻 300/守 300
このカードが特殊召喚に成功した時、
自分フィールド上の魔法&罠カードゾーンに存在する
「宝玉獣」と名のついたカードを可能な限り特殊召喚する事ができる。
このカードがモンスターカードゾーン上で破壊された場合、
墓地へ送らずに永続魔法カード扱いとして
自分の魔法&罠カードゾーンに表側表示で置く事ができる。
輝夜 「ルビーカーバンクルの効果で、トパーズタイガーとサファイアペガサスを守備で特殊召喚!
サファイアペガサスの効果で、エメラルドの宝玉を置くわ」
アリス「(壁モンスターが三体・・・・・・これならなんとか幻魔の攻撃を凌げるかも・・・・・・)」
輝夜 「カードを2枚伏せ、ターン終了よ」
闇紫 LP6000:手札1:ウリア(攻1000)、ハモン、ラビエル、幻魔トークン2、守護神、クロニクル(2)、独断(悪魔族)、ゲシュタルト(グラビ装備)
レミ LP8000:手札4:ガーディウス、黒焔トークン
輝夜 LP8000:手札1:グラビ(攻守0)、ルビー、サファイア、トパーズ、伏せ2
闇紫 「わたしのターン。ドロー」
闇紫「ふふふ、蓬莱山輝夜。あなたの魂は〝正義〟の象徴だったわね。
なら訊くけど、わたしが仮にあなたの言う悪だとして、本当にそれを裁く権利があなたにあると言えるの?」
輝夜「なんですって?」
闇紫「正義・・・・・・万人に愛される典型的な言葉と言えるわね。
でも、その本質は極めて危うい。
自分が気に入らない者に悪というレッテルを貼ることによって、
あたかも神の審判のごとく、絶対的に許されざるものであり危険な存在と決めつける。
ルールやモラルに違反したり、理解や同情が不可能な者の行為に対し、悪という都合のいい言葉で定義する。
それがどんなに危ないことなのか、あなたにはわからないでしょう」
闇紫「教えてあげるわ。正義なんて自己満足はね、ただのわがままなのよ。
仕付けのなってない姫君には、おしおきをしてあげないとねぇ」
闇紫 「マジック・クロニクルの効果発動。
カウンターを二つ取り除くことで、除外された魔法カードを手札に加えることができる。
じゃあ、そうね・・・・・・・・・・・・レミリア、あなたに選んでもらいましょうか」
つ ニーベルングの財宝
スパイダー・エッグ
アストラルシフト
テラ・フォーミング
幻魔の扉
レミ 「(わたしか。・・・・・・・・・・・・わたしはアニメ(って何?)の遊戯王なんて見たことが無いから、
あのカードらがどんな効果をもっているのかがわからない。
どれも名前からして強力そうではあるけど・・・・・・)」
レミ 「(唯一見たことがあるのがテラ・フォーミング、それとスパイダー・エッグか。
というか、テラフォはOCGのカードよね。
なんであんなカードを入れてるのかしら。
あれはOCGで出たのが先のはずだから、アニメ準拠で凶悪な効果になったということは
ないはず・・・・・・・・・・・・なら)」
レミ 「わたしはテラ・フォーミングを選ぶ。手札に加えるがいいわ」
闇紫 「くすくす・・・・・・礼を言うわ。実はこれ、今一番欲しかったのよねぇ」
レミ 「(何ッ!?)」
闇紫 「さっそく使わせてもらおうかしら。テラ・フォーミングよ」
《テラ・フォーミング/Terraforming》 †
通常魔法
自分のデッキからフィールド魔法カードを1枚手札に加える。
闇紫 「デッキからフィールド魔法を手札に加える。わたしが選ぶのは・・・・・・・・・・・・これよ。
古き世に席巻し神々の力、今ここに復活せん・・・・・・」
闇紫 「発動せよ! オレイカルコスの結界!!」
《オレイカルコスの結界(けっかい)》 †
フィールド魔法(アニメオリカ)
このカードがフィールド上に存在する限り、
自分フィールド上のモンスターの攻撃力は500ポイントアップする。
自分フィールドの魔法・罠カードゾーンをモンスターカードゾーンとして扱うことができる。
その場合モンスターカードゾーンを前衛とし、魔法・罠ゾーンを後衛とする。
前衛にモンスターが存在する場合、相手は後衛に存在するモンスターを攻撃することができない。
このカードはフィールド上で表側表示で存在する限り、
「オレイカルコス」と名がつくカード以外のカードの効果によっては破壊されず、
フィールドから取り除くことはできない。
また、「オレイカルコス」と名のつくカード以外のフィールド魔法は発動できない。
このカードをプレイしたデュエルに勝利したプレイヤーはマッチに勝利する。
アリス「!?」
輝夜 「(・・・・・・そんな! このカードは・・・・・・!)」
魔理沙「な、何だ!? この結界・・・・・・」
レミ 「(この圧倒的に禍々しい邪気・・・・・・・・・・・・どうやら、これがやつのデッキのキーカードのようね)」
闇紫 「ふふふふふ・・・・・・」
霊夢 「紫の額にも・・・・・・結界と同じマークが!?」
輝夜 「オレイカルコスの紋章だわ。
オレイカルコスの結界を使った者は、闇の力を得る代わりに、心の闇にとらわれるのよ」
アリス「(心の闇・・・・・・・・・・・・あれが、紫の・・・・・・)」
魔理沙「言われてみれば・・・・・・あいつ、なんか目の色がやばくなったぜ」
闇紫 「ふふふ、輝夜以外の田舎者はアニメなんて見たことないでしょうから、教えてあげてもいいわ。
オレイカルコスの結界は、使用したプレイヤーのモンスターをダーク化し、攻撃力を500アップする。
三幻魔よ、オレイカルコスの力を得よ!」
神炎皇ウリア 攻撃力1500
降雷皇ハモン 攻撃力4500
幻魔皇ラビエル 攻撃力4500
闇紫 「ふふふ・・・・・・・・・・・・幻魔皇ラビエル、幻魔トークンを糧とし、己の自らの力に加えよ。
これで、攻撃力は6500よ。そして、三幻魔にトラップは通じないわ」
輝夜 「くっ、くるならとっとと来なさいよ!
あなたの力がどれだけ強大だろうと、わたしは絶対に屈しない!」
闇紫 「その心・・・・・・眩しいわね。思わず見る者が目を背けたくなるくらい。
しかし、光は所詮闇には勝てない。どれだけ声高に叫ぼうが、いつかはその虚しさに気づく。
そしてその時が、あなたの最後よ」
闇紫 「ハモンとウリアを攻撃表示に変更。降雷皇ハモンで、サファイアペガサスを攻撃!
失楽の霹靂!!」
輝夜 「破壊され宝玉になるわ! 墓地には送られないから、ハモンの効果は発動しない!」
闇紫 「まだまだこれからよ。神炎皇ウリア、トパーズタイガーをなぎ払え!!」
輝夜 「くっ・・・・・・トラップ発動! デビル・コメディアン!」
《デビル・コメディアン/Fiend Comedian》 †
通常罠
コイントスで裏表を当てる。
当たりは相手の墓地のカードを全てゲームから除外する。
ハズレは相手の墓地のカードの枚数分、
自分のデッキの上からカードを墓地へ送る。
輝夜 「コイントスよ。表が出た場合、あなたの墓地のカードを全て除外させてもらうわ」
霊夢 「そっか! ウリアの攻撃力は墓地のトラップカードの数で決まるから・・・・・・
表が出れば、ウリアの攻撃を防げる!」
つ 裏
魔理沙「・・・・・・出なかった、か」
輝夜 「裏の効果で、10枚デッキから墓地に送るわ・・・・・・」
つ テラ・フォーミング
召喚僧サモン・プリースト
宝玉の祈り
宝玉獣アンバー・マンモス
宝玉獣アメジスト・キャット
カウンター・ジェム
宝玉の氾濫
レア・ヴァリュー
死者蘇生
サイクロン
闇紫 「教えてあげるわ。正義なんてものが無くても、地球は回るのよ」
輝夜 「くっ・・・・・・!」
闇紫 「神炎皇ウリアの攻撃! ハイパーブレイズ!!」
輝夜 「破壊され、宝玉になるわ・・・・・・」
闇紫 「フ、お待ちかねよ。幻魔皇ラビエルの攻撃が残っているわ。
グラビ・クラッシュ・ドラゴンに攻撃! 吹き飛びなさい。天界蹂躙拳!!」
輝夜 「えっ・・・・・・? きゃあああああっ!!?」LP8000→1500
魔理沙「なっ!?」
霊夢 「輝夜が・・・・・・ほんとに吹っ飛ばされた!?」
輝夜 「・・・・・・う、うう・・・・・・」
闇紫 「言ったはずよ。ここはわたしの世界。全てがわたしの思い通りになると。
この空間の中では、モンスターの攻撃はそのまま衝撃となってプレイヤーを襲うことになる」
アリス「(なんですって・・・・・・!?)」
レミ 「やはりね。こんなことだろうと思っていたわ」
闇紫 「安易な考えだと、ライフポイントが0になる前に逝ってしまうわよ。
まあ、輝夜。あなたは不老不死だから、幻魔の攻撃で最悪命を落とすことはないでしょう。
死ねない分、苦しみは延々と続くけどねぇ。ふふふ・・・・・・」
レミ 「(チッ、歯がゆいわね。いいようにやられるのをただ眺めているしかできないとは・・・・・・)」
輝夜 「(わたしの不死の肉体にこれほどのダメージを与えるなんて・・・・・・・・・・・・これが紫の闇のゲーム)」
輝夜 「(うう・・・・・・意識がとびそう・・・・・・。
でも、まだライフは残ってる。わたしは、まだ負けてない・・・・・・)」
輝夜 「(次のターン・・・・・・次のわたしのターンが来たら、このリバースカードで!)」
闇紫 「まだ何か言いたそうな顔ね。せっかくだから、聞いてあげてもいいわよ。
もちろん、遺言としてだけどね」
輝夜 「・・・・・・はっ、お断りね。
わたしだって、せっかく遺言を残せるものなら、渡す相手を選びたいから」
闇紫 「ふふふふふ・・・・・・その虚勢じみた強気の根拠は何?
ああ、ひょっとして、そのリバースカードかしら?」
輝夜 「・・・・・・!」
闇紫 「あははっ、正直ね。
正直者は馬鹿を見るなんて言うけど、わたしに言わせれば世の中そんな生易しいものじゃないわ。
正直者は、死を見るのよ。手札から、怪鳥グライフを召喚!」
《怪鳥(かいちょう)グライフ》 †
効果モンスター(アニメオリカ)
星4/風属性/鳥獣族/攻1500/守 1200
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、
相手フィールド上に存在する魔法または罠カード1枚を破壊する。
闇紫 「前衛位置よ。怪鳥グライフの誘発効果発動。その大事な伏せカードを破壊して差し上げるわ」
アリス「(ノーコストで魔法除去・・・・・・ブレイカー並みの性能だわ)」
輝夜 「・・・・・・残念だったわね! このトラップはフリーチェーンよ!」
魔理沙「フリーチェーン・・・・・・・・・・・・破壊をかわしたのか!?」
輝夜 「トラップ発動! 虹の引力!!」
《虹(にじ)の引力(いんりょく)/Rainbow Gravity》 †
通常罠
自分フィールド上及び墓地に「宝玉獣」と名のついた
カードが合計7種類存在する場合のみ発動する事ができる。
自分のデッキまたは墓地に存在する「究極宝玉神」と名のついた
モンスターカード1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
レミ 「(虹の引力・・・・・・・・・・・・そうか!
デビル・コメディアンの本当の狙いは、墓地に宝玉獣を溜めて条件を満たすこと・・・・・・)」
輝夜 「今、わたしの墓地にはすでに全ての宝玉が揃っている。今一度、目に焼き付けるがいいわ!
これぞ我が魂・・・・・・究極宝玉神、レインボー・ドラゴンの姿よ!!!」
《究極宝玉神(きゅうきょくほうぎょくしん) レインボー・ドラゴン/Rainbow Dragon》 †
効果モンスター
星10/光属性/ドラゴン族/攻4000/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分のフィールド上及び墓地に「宝玉獣」と名のついたカードが
合計7種類存在する場合のみ特殊召喚する事ができる。
このカードは特殊召喚されたターンには以下の効果を発動できない。
●自分フィールド上の「宝玉獣」と名のついたモンスターを全て墓地に送る。
墓地へ送ったカード1枚につき、このカードの攻撃力は1000ポイントアップする。
この効果は相手ターンでも発動する事ができる。
●自分の墓地に存在する「宝玉獣」と名のついたモンスターを全てゲームから
除外する事で、フィールド上に存在するカードを全て持ち主のデッキに戻す。
霊夢 「やった、出たわ! 輝夜の虹竜!」
アリス「(・・・・・・これで、形勢逆転だわ!
次の輝夜のターンで虹竜の起動効果を使えば、幻魔を全て消し去ることができる!)」
輝夜 「どう? わたしのレインボードラゴンの美しさは。あなたを裁くのは、この虹竜よ!」
闇紫 「ふふふ、あなたなら、必ず攻撃表示で出してくれると思っていたわ。
裁かれるのは、輝夜。あなたの方よ」
輝夜 「・・・・・・なんですって?」
闇紫 「魔法カード発動。次元融合殺」
《次元融合殺(じげんゆうごうさつ)》 †
通常魔法(アニメオリカ)
自分フィールドに存在する
「神炎皇ウリア」「降雷皇ハモン」「幻魔皇ラビエル」をゲームから除外し、
エクストラデッキから「混沌幻魔アーミタイル」1体を特殊召喚する。
(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)
このカードの効果によって特殊召喚されたモンスターは、
魔法・罠の効果を受けない。
レミ 「(あれは・・・・・・!?)」
輝夜 「(次元融合殺・・・・・・・・・・・・まさか!)」
闇紫 「くすくす、三幻魔を融合・・・・・・・・・・・・混沌の闇より出でよ!!
混沌幻魔、アーミタイル!!!」
《混沌幻魔(こんとんげんま)アーミタイル/Armityle the Chaos Phantom》 †
融合・効果モンスター(アニメ準拠)
星12/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
「神炎皇ウリア」+「降雷皇ハモン」+「幻魔皇ラビエル」
このモンスターは「次元融合殺」による融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードは戦闘によっては破壊されない。
このカードが表側攻撃表示である時、1ターンに一度だけ
相手フィールド上のモンスター1体に、10000ポイントの戦闘ダメージを与える。
また、1ターンに一度だけ、このカードのコントロールを相手に移すことができる。
このカードの効果でコントロールを移したターンのエンドフェイズに、
このカード以外の自分フィールドの全てのモンスターを除外し、
このカードのコントロールを相手に移す。
霊夢 「・・・・・・混沌幻魔!?」
魔理沙「アーミタイルか!」
アリス「(でも、あれも効果はアニメ仕様になっているはず・・・・・・)」
闇紫 「ふふふふふ、これも藍が使っていたまがい物とは違うわよ。
アーミタイルは1ターンに一度、相手モンスターに10000の戦闘ダメージを与えることができる」
霊夢 「一万! それも戦闘ダメージですって!?」
レミ 「(戦闘ダメージということは・・・・・・・・・・・・攻撃表示のモンスターが対象になった場合、
攻撃力を超過した分だけダメージがいってしまうというわけか・・・・・・)」
魔理沙「一万ってことは・・・・・・攻撃表示でモンスターを晒した時点で即死じゃないか」
闇紫 「そして、この効果は起動効果。
バトルフェイズ後のメインフェイズでも発動することができるわ」
輝夜 「(うう、そんな・・・・・・まさか、アーミタイルを呼ぶ手筈が整っていたなんて・・・・・・)」
闇紫 「さあ、蓬莱山輝夜。あなたは今、最後の審判にかけられている。嘘偽り無く答えなさい。
自分の言葉に命を賭けて、天地神明にかけて言い切れる? 自分は正義だと?」
輝夜 「・・・・・・わたしは、正義なんてそんな大層なものを気取るつもりなんかないわ。
でも、いつでも自分の意志に殉じる覚悟はできている。
これまで歩んできた道だって、後悔したなんて思っていない!」
闇紫 「ふふふ・・・・・・悪くない答えだわ。それなら例え魂が体を離れても、行き場に困ることはない。
黄泉でもあたたかく迎えられるでしょう」
闇紫 「アーミタイルの起動効果発動!! 全土滅殺、天・征・波!!!」
輝夜 「・・・・・・きゃあああああああっ!!」LP1500→0
アリス「輝夜っ!」
レミ 「・・・・・・」
アリス「輝夜・・・・・・輝夜、しっかりして!」
輝夜 「・・・・・・」
魔理沙「おいアリス、どうなんだ!?
まさか、本当に・・・・・・」
アリス「駄目だわ・・・・・・目を開けてくれない」
霊夢 「嘘・・・・・・冗談でしょ。不老不死のこいつが死ぬわけ・・・・・・」
闇紫 「肉体的には、ね」
アリス「(・・・・・・紫!)」
魔理沙「どういう意味だよ、それは」
闇紫 「彼女の身体は不老不死、いかなる方法でも、肉体を滅することは叶わない。
しかし、精神の方は別よ。彼女の心は、もうはるかこの次元の彼方へと飛び立った。
この一次元上からは決して届かない、高次元の世界へとね。
自らの力では、絶対に戻ってくることはできない。
早い話が、廃人よ。廃人」
霊夢 「そんな・・・・・・」
闇紫 「肩を落とす必要はないわよ。なぜなら、あなたたちももうすぐ同じ運命をたどるのだから」
レミ 「・・・・・・ははっ、くだらないトリックね。
蓬莱の薬を含んだ人間は、肉体だけでなく、魂も老いず、死なないはず。
お前が輝夜の魂を破壊したのだとしても、それで廃人になどなるはずが・・・・・・」
闇紫 「これだから固定観念に縛られた輩どもは困るのよ。
たいした知識も無いくせに、常識外のことを笑い飛ばす習性から逃れられずにいる。
所詮あなたもそうした習性に従っている間は、小物であり続けることを余儀なくされるだけよ」
レミ 「(くっ、こいつ、言わせておけば・・・・・・)」
アリス「許せない・・・・・・」
レミ 「・・・・・・!」
闇紫 「あら、アリス。ごきげんよう。
今、何か言ったかしら?」
アリス「許せない! 見損なったわ!
変な奴だとは思ってたけど、こんなことまでするとは思ってなかった!」
闇紫 「だったら、あなたの思い違いだったということね。
あなたの悪い癖よ、アリス。物事を一側面でしか捉えられない。
人の顔なら、なおさら多面的に見れなければならないというのに。
視野の狭窄したあなたに、人を語る資格なんて無いのよ」
アリス「あんたに・・・・・・人を見下すことしかできないあんたに、そんなこと言われたくない!」
アリス「次はわたしが入るわ。輝夜の無念は、わたしが晴らす!!」
魔理沙「待て、アリス! 少し落ち着いたほうがいいぜ」
アリス「これ以上黙って見てろっていうの?
輝夜が続行不能になった以上、どうせ誰かがいかなきゃならないのよ。
だったら、わたしが・・・・・・」
霊夢 「わたしがいくわ」
アリス「っ!? 霊夢・・・・・・?」
霊夢 「魔理沙の言う通りよ。今のあんたは、興奮しすぎてる。
元より、これは死ぐらいは覚悟して望んでいたデュエルのはずよ。
うろたえたら、紫の思う壺だわ」
アリス「でも・・・・・・」
霊夢 「いいから。行かせて。
紫の勝手は、一応パートナーでもあるわたしに責任が無くもないし。それに・・・・・・」
アリス「・・・・・・それに?」
霊夢 「幻想郷の危機とあらば、巫女であるわたしがなんとかするのが筋ってもんでしょ。
それが迷惑な妖怪の退治っていうなら、尚更ね。そうでしょ、紫?」
闇紫「さすがは霊夢。普段はとぼけていても、抑えるところは抑えてあるのね。
でも、わたしがこうなってしまったのは、修行もせずにお茶を飲んでばかりのあなたの責任でもあるのよ」
霊夢 「えー、わたしの? なによ、それって責任転嫁ってやつじゃないの」
闇紫 「いいえ。だから、あなたには天罰が必要なの。
さまよえるヘブライの民が、シナイ山の麓で神の怒りに触れたように。
田舎者のあなた達は知らないでしょうけど、外の世界にはそういう逸話があるの。
幻想郷が腐敗しているのは、頂点に君臨する霊夢、あなたの怠慢によるものよ」
霊夢 「確かに普段から怠けてたことについていいわけはしないわ。
でも、それでも今まではなんだかんだいってなんとかしてた。
だから、きっとこれからだって、なんとかなるのよ! デッキから、5枚ドロー!!」
闇紫 「ふふふ、さすがは博麗霊夢ね。でも、わたしのターンはまだ終わってはいない。
アーミタイルの誘発効果発動。このカードのコントロールを相手に移すことができる。
レミリアの場に移動しなさい」
レミ 「これは・・・・・・何の真似よ。こっちにわざわざ最強モンスターを明け渡すなんて」
闇紫 「さすがのわたしもそこまで塩を送るつもりはないわ。
エンドフェイズに、あなたの場のアーミタイルの効果が強制的に発動される。
自分フィールドのモンスターを全て除外よ。
・・・・・・・・・・・・虚無幻影羅生悶!!」
アリス「レミリアのガーディウスが!?」
魔理沙「消えた・・・・・・効果も発動しないってことは、除外されたのか」
闇紫 「効果を発動したアーミタイルは、再びわたしのフィールドに戻ってくる。ターン終了よ」
闇紫 LP6000:手札1:オレイカルコスの結界
前衛:アーミタイル(攻500)、グライフ(攻2000)
後衛:守護神、クロニクル、独断(悪魔族)
レミ LP8000:手札4:無し
霊夢 LP8000:手札5:無し
アリス「(アーミタイル・・・・・・なんてモンスターなの。
戦闘では破壊されないうえに、攻撃力は実質一万。
さらに毎ターンエンドフェイズに全体除去なんて・・・・・・)」
レミ 「わたしのターン、ドロー」
レミ 「・・・・・・フ。お前は一度死んだほうがいいね。心が奇形だよ。
もう手の施しようがないから、わたしが肉体ごと消し去ってやる」
レミ 「ドロー! 墓地のクリッター、ニュート、サモンプリーストを除外し・・・・・・来るがいいわ!
ダーク・ネクロフィア!!」
《ダーク・ネクロフィア/Dark Necrofear》 †
効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2200/守2800
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地に存在する悪魔族モンスター3体を
ゲームから除外した場合に特殊召喚する事ができる。
このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合、
そのターンのエンドフェイズ時に装備カード扱いとして
相手モンスター1体に装備する。
この効果で装備カード扱いになっている場合のみ、
装備モンスターのコントロールを得る。
闇紫 「(ネクロフィア・・・・・・・・・・・・ふふっ、輪廻独断を逆用したか)」
魔理沙「やるぜ、レミリアの奴! 輪廻独断の効果で、墓地は全て悪魔族だ」
レミ 「バトルよ! ダーク・ネクロフィアで、怪鳥グライフを攻撃!!」
闇紫 「ふふふ。宵の虫の明燭に赴くがごとし。
攻撃してくるなんて、よっぽど命がいらないと見えるわね。
次のわたしのターンで、アーミタイルの効果を浴びて終わりよ」
レミ 「フフフ、違うわね。ダメージステップでこいつを発動させていたのよ。手札の収縮をね」
《収縮(しゅうしゅく)/Shrink》 †
速攻魔法
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択する。
そのモンスターの元々の攻撃力はエンドフェイズ時まで半分になる。
闇紫 「アーミタイルに魔法は効かないとはいえ、みすみすアド損とは気でも狂ったかしら?
まあ、狂ってもなんら不思議じゃない状況なのは認めるけど」
レミ 「元から気狂いに言われたくないわ。収縮の対象とするのは、わたしのネクロフィアよ」
ダーク・ネクロフィア 攻撃力1100
魔理沙「そうか! ネクロフィアの効果を発動させるために・・・・・・」
闇紫 「わざと破壊させようというのでしょう。知っているわよ、当然。
でも、反射ダメージはきっちり受けてもらわなくてはね」
レミ 「(ぐううっ・・・・・・!! 確かに・・・・・・強烈ね、これは。しかし・・・・・・)」LP8000→7100
レミ 「わかっているんでしょうね? わたしの受けた痛みは全て倍返しよ。
わたしはさらにモンスターを裏守備でセット。
そしてエンドフェイズ、墓地のネクロフィアの効果が発動される!
アーミタイルに憑依しろ!」
闇紫 LP6000:手札1:オレイカルコスの結界
前衛:グライフ(攻2000)
後衛:守護神、クロニクル(1)、独断(悪魔族)
レミ LP7100:手札4:アーミタイル、裏守備、ネクロフィア(アーミタイル装備)
霊夢 LP8000:手札5:無し
アリス「アーミタイルを奪った!?」
魔理沙「さすがだぜ! これで形勢は逆転だな」
霊夢 「そっか、そういうことか。やっぱレミリアね。
敵にするとアレもんでコレだけど、味方になると頼りになるわ」
レミ 「フン。そんなことを言ってる暇があったら、あなたも少しは役に立つことを見せなさい」
霊夢 「言われなくても! ドロー!」
霊夢 「手札から、融合を発動!!」
《融合(ゆうごう)/Polymerization》 †
通常魔法
手札またはフィールド上から、融合モンスターカードによって決められた
モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
アリス「(出た! 霊夢の融合・・・・・・!)」
霊夢 「手札のフェザーマンと、バーストレディを融合! 来なさいマイフェイバリットカード!
E・HEROフレイム・ウィングマン!!」
《E・HERO(エレメンタルヒーロー) フレイム・ウィングマン/Elemental Hero Flame Wingman》 †
融合・効果モンスター
星6/風属性/戦士族/攻2100/守1200
「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO バーストレディ」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、
破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
霊夢 「いくわよ! フレイム・ウィングマンで、怪鳥グライフを攻撃!
フレイム・シュートォ!!」
闇紫 「っ・・・・・・」LP6000→5900→3900
霊夢 「久しぶりの妖怪退治、本業再開よ。これ以上、紫、あんたの好きにはさせない。
幻想郷の平和は、わたしが守る!」
そのあとの宝玉の導きは魔法・トラップゾーンに宝玉が二枚以上無いと発動できないはずですが、トパーズしか無いですよ。
あと攻撃力1500のウリアが守備力2000のタートルに殴りかかってますが何の意図があってでしょうか?
ありがとうございます。なんとか修正できました。
あと、もう修正した今となっては関係無いのですが、ウリアが亀に攻撃した時、このターン新たにゲシュタルトトラップが墓地にいっていたので攻撃力は2500となっていました。