「なあパチュリー、いいだろ?」
「だめよ、もう。相手は私だけじゃないでしょう?」
「最近ずっとご無沙汰なんだ。もうやりたくてたまらないんだよ」
「まったく、調子が良いんだから」
「な、いいだろ?ほら……」
「ん、ああもう……」
「こ、こぁ~」
大変です。
扉の奥から大変な声が聞こえてきます。
パチュリー様の不倫現場に遭遇するなんて。
さいきんこそこそすることが多かったから、何かおかしいとは思っていたんですよ。
妙に寝不足で、本を読みながらもこっくりこっくりしているし。
まさかこんなことを……。
しかも相手は魔理沙さん。
アリスさん一筋だと思ってぜんぜん警戒していませんでした。
まったく、あんなに尽くしてくれるお嬢さんのどこが不満なんでしょうか。
っていうか、パチュリー様ひどいです。
冬でも薄いタイトスカートで尽くしてきた私がいるというのに。
あんなに私のお尻に御執心だったのに、あっさり薄尻に乗り換えるなんてどうかしてます!
私のお尻に注ぐ熱視線はどこへいったんですか!
「こんにちは」
「うひゃぁ!!」
「あら、驚かせちゃったかしら」
まずいです。今一番会いたくない人がここに!
「ちょっとパチュリー探してるんだけど、いるかしら」
「ええ、いやあのう」
どうしましょう。
今のパチュリー様をアリスさんにあわせるのはまずいです。
何せアリスさんは典型的なヤンデレ顔!
どう考えても不倫のしわ寄せはパチュリー様に行きます。
「いないの?」
「いや、その、ちょっと今私もご存知ないというか……」
「あらそう?じゃあ探さないといけないかしら」
「もう魔理沙だめじゃない」
「いや、まだまだだぜ」
ってあんたらなにやってんですかー!
人がせっかく修羅場回避しようとしてるのに!
「ああ、そっち?」
それを聞いたアリスさんが扉を開けて中に入っちゃいます。
ああ修羅場です~。
悪魔的にはおいしいんですがどうしましょう。
パチュリー様は生き残れるでしょうか。
「ん、アリスも混ざるか?」
「ええそうさせてもらうわ」
奥様公認3[ぴー]!?
流石魔女です。
まさかまさかの展開です。
これがいわゆるサバトと言う奴でしょうか。
「さあ、はじめましょう」
「今日は二人に負けないぜ」
「あら、いつも涙目になってるくせに」
嬌声に背を向けて私はその場を去ることにしました。
負け犬は去るのみです。
このまま門番長に慰めてもらいましょう。
傷心の私を慰めてくれるのはパチュリー様に似たあの豊かな胸だけです……。
紅魔館テラスにて
私は困っていた。
先ほど、美鈴がお願いをしにきたのだ。
パチェにもっと小悪魔に気をかけてあげるように言って欲しいらしい。
美鈴が言うには、最近パチェが図書館で魔理沙を連れ込んでその、しているらしく。それを見た小悪魔が泣きついて来たそうだ。
私としてはむしろ悪魔的で凄いことだと思う。
でもまあ美鈴の頼みだし。
紅魔館の主として寛容なところを見せてやらねば。
そう決めて、私は紅茶のカップを傾ける親友に声をかけた。
「その、パチェ。私はあなたのことを大人だと思っているわ」
「? ありがとう」
「だからあんまり口出ししたくはないんだけど。
最近小悪魔に対して冷たくしてない?」
「あら、そんなことはないわ。
私はいつも小悪魔のことを見ているわよ?」
「そう?でも小悪魔は美鈴に相談しに行ったそうよ。
パチェが魔理沙を図書館に連れ込んでその、しているって」
「図書館?……ああ、あのこと。
小悪魔も混ざりたかったのかしら」
「混ざっ……さすがパチェね。
とにかく、小悪魔にも構ってやりなさい」
「そうするわ。
まったく、3[ぴー]でも4[ぴー]でも構わないんだから小悪魔も早く言えばよかったのに」
パチェはやっぱり私よりもお姉さんだ。
私が恥ずかしくて口に出来ない単語もぜんぜん平気みたい。
私のほうが長生きしているはずなのになあ。
「ああもうこんな時間?じゃあ忠告通り、小悪魔を誘うことにするわ。
レミィも来る?もう一人ぐらいなら大丈夫だけど」
「ええ!……いや、その、私はフランがいるから……」
「そう?じゃあ私は行ってくるわね。
紅茶ごちそうさま」
悪徳と退廃の先達に尊敬の念を覚えつつ、私はその後姿を見送った。
勿論仲良く遊ぶ方のですよ?あぁどちらも仲良くなったらする遊びか
期待した自分を殴りたい
ならばレミフラは「そういう事」をする仲になっているという事か!
そんな感じで読ませていただきました
途中でわかったんだ・・・
でも結局なんのオチかは最後までわからなかったノゼ・・・