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東方で遊戯王30 『八雲のダブル・バインド』<後編>

2009/05/08 00:31:36
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注意:前編からの続きです。

















藍   LP3000:手札0:羊トークン4、DNA、伏せ1
アリス LP1300:手札4:ドルドラ(攻守1000)



アリス「ドローするわ!」

アリス「モンスターをセット。ドルドラを守備にしてターンエンドよ」

藍  「(・・・・・・攻撃はしてこないか。だがそれでいい。
    いつまたキングゴブリンが出るかわからない以上、迂闊に攻撃表示にはできないだろう)」

藍  「ドロー。わたしもモンスターをセットしてエンドする」

アリス「こっちのターンね。さらにもう一体セットよ。ターン終了」



藍   LP3000:手札0:羊トークン4、裏守備、DNA、伏せ1
アリス LP1300:手札4:裏守備2、ドルドラ(攻守1000)



藍  「(さて、そろそろ・・・・・・)
    ドローする。暗黒のミミックLV1を反転召喚」


《暗黒のミミック LV1/Dark Mimic LV1》 †
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 100/守1000
リバース:デッキからカードを1枚ドローする。
また、自分のターンのスタンバイフェイズ時、
表側表示のこのカードを墓地に送る事で
「暗黒のミミック LV3」1体を手札またはデッキから特殊召喚する。


藍  「リバース効果で1枚ドロー。
    そして・・・・・・わたしは2枚の永続魔法を場に出すとしよう」

霊夢 「永続魔法・・・・・・2枚ですって?」

藍  「発動だ。天変地異。そしてデーモンの宣告」


《天変地異/Convulsion of Nature》 †
永続魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、
お互いのプレイヤーはデッキを裏返しにしてデュエルを進行する。


《デーモンの宣告/Archfiend's Oath》 †
永続魔法
1ターンに1度だけ、500ライフポイントを払い
カード名を宣言する事ができる。
その場合、自分のデッキの一番上のカードをめくり、
宣言したカードだった場合手札に加える。
違った場合はめくったカードを墓地へ送る。


輝夜 「なっ!? あれは・・・・・・」

早苗 「わたしの天変コンボ・・・・・・!」

にとり「デッキの一番上が見えることで、宣告が百発百中になるアレですね」

アリス「(ドローを強化するつもりかしら・・・・・・)」次ツモ→軍隊竜

藍  「左様。説明は不要だろう。デーモンの宣告の効果を使用する」次ツモ→死者転生

藍  「ライフを支払い、死者転生を宣言。これを手札に加える。ターンエンドだ」
    次ツモ→キングゴブリン、LP3000→2500

アリス「(まずいわね・・・・・・次のあいつのドローは2枚目のキングゴブリン。
    早くキーカードを引き当てるつもりが、このままではあいつのほうが早く引き当ててしまう。
    とはいえ、こっちはまだ動ける手札じゃない)」

アリス「ドローしてターンエンドよ」次ツモ→青眼の白龍



藍   LP2500:手札1:羊トークン4、ミミック、DNA、天変地異、宣告、伏せ1
               :次ツモ→キングゴブリン
アリス LP1300:手札5:裏守備2、ドルドラ(攻守1000)
               :次ツモ→青眼の白龍



パチェ「(アリス・・・・・・次の相手ツモがキングゴブリンをわかっていて、何も行動は無し。
    状況は思ったより悪そうね。致命的なものじゃないといいけど・・・・・・)」

藍  「ふ、ノーリアクションとは。口ほどにもないな。
    わたしが次に引くカードが、見えていないわけでもあるまいに」

アリス「ご心配なく。ちゃんと見えているわよ、わたしには。
    あなたと違って、いろいろなものがね」

藍  「ほう、いろいろなもの?」

アリス「あなたは視野が狭すぎる。
    確かにあなたは、わたしよりも遥かに長生きしてきて、いろんな物を見てきたでしょう、聞いてきたでしょう。
    でも、結局は何も見えてはいなかった。いや、見ようとしなかったのよ」

藍  「・・・・・・ふっ、詭弁だね。話をすげ替えてまで、何が言いたい?」

アリス「あなたが目を向けていたのは、紫から与えられた式だけ。違う?」

藍  「・・・・・・・・・・・・わたしを非難したいわけか? 
    確かにそうだ、あなたの言うとおりだよ。
    わたしは紫様の式として転生し有余年、全てを我が主の示す通りに存在してきた。
    紫様の式にだけ従い、依り、殉じる。それがわたしの全てであることに否定の余地は無い」

アリス「主のしいた敷石の上を歩いてれば満足だっていうの?」

藍  「満足だと? つくづく前提を履き違えているね、あなたは。
    言っただろうに。式神は自我を持たず、感情も持たないと。
    ただ、主の式を全うするだけの存在なのさ。
    くだらぬ自尊心など、芽生える余地も無いんだよ」

アリス「そんなはずないでしょう! 
    式が何だっていうの。わからないわ、わたしには」

藍  「あなたが憤るのも最もだとは思うよ。
    わたしの力はあくまで紫様から与えられたものであって、わたしの実力ではない、そう言いたいのだろう。
    正論だよ、それは。
    このデッキもそう、紫様がわたしに直々に賜れたものだ。わたしは影に過ぎない。
    トーナメントでここまで勝ち進んだのも、わたしの力だはなく、紫様の御力によるもの。
    しかしだからといって、それを卑怯というのは・・・・・・」

アリス「そうじゃないったら! 
    あなたが存在するのは、あなたの意志あってこそでしょう。どうして自分を偽ろうとするの。
    式神だからって、自分の心まで殺すのは間違ってるわ!」

魔理沙「(アリス・・・・・・)」

咲夜 「・・・・・・なんだか意外ね。
    あの娘、普段はクールだから、あんなふうに声を荒げることなんて無いと思ってたけど」

霊夢 「わたしも、あいつがあんなに怒ってるのは初めて見たかも・・・・・・」

藍  「(く・・・・・・なんだというのだ。何故この娘は、わたしを説き伏せるような真似をする・・・・・・)」

藍  「(・・・・・・・・・・・・惑わされるものか。何も考えず、ただ式だけに従っていればいい。
    全ては紫様の御心のため。わたしは全力をもって使命を全うするまで。
    紫様のために・・・・・・・・・・・・そうすれば、紫様は・・・・・・)」

藍  「(・・・・・・・・・・・・っ! 
    何も考えるな。どのような結末が待っていようと、わたしは紫様の御胸に従うまで・・・・・・!)」

藍  「わたしのターンだ! ドロー!」次ツモ→デーモンの宣告

藍  「スタンバイフェイズに、暗黒のミミックLV1を墓地に送る。
    しかしわたしのデッキにLV3は入っていない。よってデッキをシャッフルするぞ」
    次ツモ→タイムカプセル

鈴仙 「え? 墓地に送るだけ?」

永琳 「藍は今キングゴブリンを引いたからね。召喚するにはスペースが無い。
    だからミミックを墓地に送って、モンスターゾーンに空きを作ったのよ。
    それに、新たにデッキをシャッフルできるしね」

輝夜 「(なるほどね・・・・・・今デッキの上に見えたのは二枚目のデーモンの宣告。
    無駄ヅモを拒否したわけか)」

藍  「デーモンの宣告の効果発動。タイムカプセルを宣言、手札に加える。
    そしてタイムカプセル発動」次ツモ→グラヴィティ・バインド-超重力の網-


《タイムカプセル/Different Dimension Capsule》 †
通常魔法
デッキからカードを1枚選択し、裏側表示でゲームから除外する。
発動後2回目の自分スタンバイフェイズにこのカードを破壊し、
除外されたカードを手札に加える。


藍  「デッキからこのカードを裏向きにして除外。
    このカードは、次の次のわたしのターンに手札に戻ってくる。
    つまり、その時がタイムリミットということだ。
    このデュエル、そしてあなたの命運が尽きるまでのね」次ツモ→天変地異

レミ 「フン。大言壮語・・・・・・というわけではなさそうね」

パチェ「(確かに。でも、一体何をサーチしたのかしら・・・・・・)」

藍  「2枚目のキングゴブリンを召喚する。攻撃力は5000! ドルドラに攻撃だ!」

アリス「・・・・・・破壊されるわ。
    でも、場の悪魔族が一体減ったことで、ゴブリンの攻撃力は1000ダウンするわよ」

藍  「それでも4000。十分な値だ。ターンエンド」



藍   LP2000:手札1:キング(攻4000)、羊トークン4、DNA、天変地異、宣告、カプセル、伏せ1
               :次ツモ→天変地異
アリス LP1300:手札5:裏守備2
               :次ツモ→青眼の白龍



輝夜 「(アリスの次のツモは・・・・・・ブルーアイズ。
    場に二体モンスターはいるから、アドバンス召喚は可能だけど・・・・・・・・・・・・
    召喚すればキングゴブリンの攻撃力は5000に戻る。
    どうする気かしら・・・・・・)」

アリス「ドローするわ!」次ツモ→サイバー・ダーク・キール

アリス「(やっぱり・・・・・・藍は迷ってる。わたしの言葉を聞いて、少なからず動揺を覚えている。
    そして迷うということは、善悪を選ぶ心があるということ。
    彼女は決して、物言わぬ道具なんかじゃない)」

アリス「(もう少し・・・・・・もう少しだわ。わたしの言葉・・・・・・あなたの心に届かせる!)
    モンスターを裏守備で出し、ターンエンドよ!」

藍  「・・・・・・はははっ! ブルーアイズを引いたというのに、召喚すらしないわけか。
    所詮、あなたの謳う信頼とやらの多寡はそんなものだ」

藍  「ドローだ。キングゴブリンで、右の裏守備を攻撃!」次ツモ→平和の使者

アリス「軍隊竜よ。効果で軍隊竜を守備表示で特殊召喚するわ」次ツモ→未来融合-フューチャー・フュージョン

藍  「壁モンスターか。メインフェイズ2で、デーモンの宣告の効果発動。
    平和の使者を手札に加える。ターンエンドだ」LP2000→1500、次ツモ→威嚇する咆哮



藍   LP1500:手札3:キング(攻撃力5000)、羊トークン4、DNA、天変地異、宣告、カプセル(1)、伏せ1
               :次ツモ→威嚇する咆哮
アリス LP1300:手札5:軍隊竜、裏守備
               :次ツモ→未来融合-フューチャー・フュージョン



パチェ「裏守備は壁だったか。次の相手ターンには、タイムカプセルで除外したカードが戻ってくる。
    いい加減、そろそろ手を講じないと・・・・・・」

霊夢 「大丈夫よ、きっと。だってほら、アリスの次のドローカードは・・・・・・」

咲夜 「・・・・・・未来融合ね。とはいえ、効果で融合モンスターを特殊召喚されるには時間がかかるわ。
    それまでに予想される猛攻をどう凌ぐというのかしら・・・・・・」

アリス「ドローするわ!」

アリス「(未来融合・・・・・・これでファイブ・ゴッド・ドラゴンを召喚すれば、
    同じ攻撃力でもキングゴブリンを倒すことができる。このカードで!)」

アリス「発動よ! 未来融合!!」


《未来融合-フューチャー・フュージョン/Future Fusion》 †
永続魔法(制限カード)
自分のデッキから融合モンスターカードによって決められたモンスターを
墓地へ送り、融合デッキから融合モンスター1体を選択する。
発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時に選択した融合モンスターを
自分フィールド上に特殊召喚する(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)。
このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。


にとり「・・・・・・来た! フューチャーフュージョン!」

アリス「わたしはファイブ・ゴッドドラゴンを指定! 
    デッキの5体のドラゴン族を墓地に送・・・・・・り・・・・・・」

妹紅 「?」

妖夢 「どうしたんでしょう? 急に固まっちゃいましたけど・・・・・・」

幽々子「デッキにもう5体もドラゴンがいないのよ」

妖夢 「ええっ!?」

霊夢 「そ、そんな・・・・・・」

文  「あやや。やはり失策でしたか。
    二つのデッキを混ぜたから、ドラゴン族の枚数が減ってしまったんですね。
    あんなことしなければ・・・・・・」

藍  「やれやれ、とんだお笑い種だな。結果的に足を引っ張り合うとは」

アリス「・・・・・・いいえ、違うわ。わたしにはまだ、このカードがある」

藍  「ふっ、何を。
    究極竜を指定しようにも、ブルーアイズは1枚あなたの手札にあることはわかっている。
    未来融合で呼べるモンスターはいない」

アリス「本当にそう思ってるの? あなたがこれを忘れちゃ、駄目じゃない」

藍  「・・・・・・!?」

魔理沙「(あのカードは・・・・・・!)」

アリス「そう。わたしが指定するのは、サイバー・ダーク・ドラゴンよ!」

咲夜 「サイバー・ダークですって!?」

パチェ「・・・・・・なるほどね。ドラゴン族が駄目なら、機械族から素材を選べばいい。
    簡単な理屈ではあるけど・・・・・・」

レミ 「まさかサイバーダークとはね。
    確かにあのカードなら、状況次第で攻撃力5000以上をたたき出せるかもしれない。
    賭ける価値はあるということね。ふふふ、面白いわ」

アリス「デッキのサイバー・ダーク・ホーン、エッジ、キールを墓地に送るわ。
    このカードで、あなたを正気に戻してあげる。ターンエンドよ!」次ツモ→サイバー・ダーク・インパクト!



藍   LP1500:手札3:キング(攻撃力4000)、羊トークン4、DNA、天変地異、宣告、カプセル(1)、伏せ1
               :次ツモ→サイバー・ダーク・インパクト!
アリス LP1300:手札5:軍隊竜、裏守備、未来融合
               :次ツモ→威嚇する咆哮



藍  「正気だと? いい加減にしたらどうかな。わたしは初めから正気だ」

アリス「いいえ、違うわ。そんなの、正気の沙汰じゃない。
    自我を殺してただ言われるままに従うだけなんて、人形と同じよ。薄っぺらいわ」

藍  「・・・・・・・・・・・・愚弄する気か。
    主の御名を預かりし式への侮辱は、紫様に唾を吐きかけると同義。それ以上の無礼は・・・・・・」

アリス「もう一度言ってやるわ。
    あなたたちのやってることなんて、縦にも横にも奥行きが無い、薄っぺらいことだっていうの!」

藍  「・・・・・・幻想郷に枢軸たる秩序をもたらす事こそ紫様の真意!
    そのお心を唾棄することは、このわたしが許さぬ!!」

早苗 「(っ!? 藍さんの妖気が・・・・・・膨れ上がった!)」

藍  「ドロー! スタンバイフェイズに、除外していたカードを手札に加える!
    そして、場の羊トークン3体をリリースし・・・・・・」次ツモ→降雷皇ハモン

霊夢 「スケゴをリリースですって!?」

パチェ「いや、DNA改造手術の効果で、全て悪魔族になっているから・・・・・・これはまさか」

藍  「降りよ! 幻魔皇、ラビエル!!」


《幻魔皇ラビエル/Raviel, Lord of Phantasms》 †
効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻4000/守4000
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に存在する悪魔族モンスター3体を
生け贄に捧げた場合のみ特殊召喚する事ができる。
相手がモンスターを召喚する度に自分フィールド上に「幻魔トークン」
(悪魔族・闇・星1・攻/守1000)を1体特殊召喚する。
このトークンは攻撃宣言を行う事ができない。
1ターンに1度だけ、自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる事で、
このターンのエンドフェイズ時までこのカードの攻撃力は
生け贄に捧げたモンスターの元々の攻撃力分アップする。


鈴仙 「・・・・・・ら、ラビエルですって!?」

永琳 「く・・・・・・三幻魔の一体。タイムカプセルでサーチしたのは、あのカードだったのね」

藍  「まだ終わらぬ! わたしは2枚目の天変地異を発動し、場のデーモンの宣告の効果発動!」

レミ 「(・・・・・・! デッキトップにある、あのカードは・・・・・・)」

藍  「降雷皇ハモンを宣言! 手札に加える! 
    そして場の3枚の永続魔法を生け贄に捧げ・・・・・・・・・・・・
    お前も現れろ! 降雷皇ハモン!!」LP1500→1000


《降雷皇ハモン/Hamon, Lord of Striking Thunder》 †
効果モンスター
星10/光属性/雷族/攻4000/守4000
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に表側表示で存在する永続魔法カード3枚を
墓地に送った場合のみ特殊召喚する事ができる。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
相手ライフに1000ポイントダメージを与える。
このカードが自分フィールド上に守備表示で存在する場合、
相手は他のモンスターを攻撃対象に選択できない。


にとり「げ、幻魔が二体並んじゃいました・・・・・・」

文  「これは・・・・・・なんたる凄まじい妖気の質量。
    八雲藍、これほどとは・・・・・・」

藍  「ハァ、ハァ・・・・・・。
    悔やむがいい。どう謝辞を取り繕おうと、この地獄から戻る術はない。
    わたしを侮辱したことを、存分に後悔させて・・・・・・」

アリス「・・・・・・違う。侮辱なんかしてないわ。
    わたしはただ、あなたが紫を想う気持ちが本物だって・・・・・・」

藍  「その愚鈍な口で、紫様を語るな!! 幻魔皇ラビエルの攻撃!!」

藍  「対象は裏守備だ! 必殺、天界蹂躙拳!!」

アリス「く・・・・・・仮面竜よ。戦闘で破壊され墓地に置かれたことで、誘発効果発動!」



《仮面竜(マスクド・ドラゴン)/Masked Dragon》 †
効果モンスター
星3/炎属性/ドラゴン族/攻1400/守1100
このカードが戦闘によって破壊され墓地に送られた時、
デッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスター1体を
自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
その後デッキをシャッフルする。


アリス「仮面竜を持ってくるわ。守備表示よ」

藍  「まだ二体の攻撃が残っているぞ! キングゴブリンで、仮面竜を攻撃!」

アリス「っ・・・・・・効果は発動しないわ」

輝夜 「! 仮面竜の誘発効果を使わない・・・・・・ということは」

妹紅 「デッキのドラゴンが尽きたのか・・・・・・」

藍  「ハハハッ! その軍隊竜は三枚目だったな。これで壁も消えてなくなる」

藍  「受けよ、我が瞋恚の力! 降雷皇ハモンの攻撃! 
    失楽の霹靂!! 地獄の贖罪!!」

アリス「きゃあああああっ!!」LP1300→300

藍  「終わりだ。あなたが頼りにしている仲間のカードは尽きた。もはや敗北に抗う術など無い!」

藍  「(そうだ・・・・・・紫様を救えるのは、この娘などではない。
    わたしが・・・・・・わたしこそが・・・・・・)」

藍  「・・・・・・カードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」



藍   LP1000:手札2:ラビエル、ハモン、キング(攻守3000)、羊トークン1、DNA、伏せ2
アリス LP 300:手札5:未来融合



咲夜 「なんて布陣なの・・・・・・これでは、サイバーダークが来てもどうすることも・・・・・・」

魔理沙「いや・・・・・・まだわからないぜ」

パチェ「(まだわからない・・・・・・・・・・・・
    相手のライフを0にするには、あの幻魔達を倒すしかないけど・・・・・・
    そんなことが、果たして可能なの?)」

パチェ「(・・・・・・魔理沙の表情。どういうわけか、些かの憂いも見当たらない。
    あれは、信じている顔・・・・・・・・・・・・・・・・・・というより、確信?)」

パチェ「(どうしてそこまで信じられるのよ。こんな状況になっても・・・・・・)」

アリス「・・・・・・ドローするわ」

アリス「(わたしは、カード達を信じてる。
    一枚じゃ何もできないカードだけど、数を揃え、デッキを紡ぐことによって、無限の可能性を描き出せる。
    そして紡ぐのは信頼という糸・・・・・・・・・・・・わたしと、魔理沙の心よ!)」

アリス「手札から・・・・・・融合を発動!!」


《融合/Polymerization》 †
通常魔法
手札またはフィールド上から、融合モンスターカードによって決められた
モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。


藍  「・・・・・・なっ!?」

妖夢 「ゆ、融合だって!?」

鈴仙 「このタイミングで・・・・・・!? 一体何を・・・・・・」

魔理沙「(当然、あれしかないぜ! いけぇっ、アリス!)」

朱里 「手札のブルーアイズ3体を融合し・・・・・・来なさい!! 青眼の究極竜!!!」


《青眼の究極竜(ブルーアイズ・アルティメットドラゴン)/Blue Eyes Ultimate Dragon》 †
融合モンスター
星12/光属性/ドラゴン族/攻4500/守3800
「青眼の白龍」+「青眼の白龍」+「青眼の白龍」


パチェ「(・・・・・・アルティメットドラゴン!!)」

輝夜 「究極竜ですって! いきなり・・・・・・!?」

永琳 「正規融合とは・・・・・・・・・・・・手札を溜め込んでたのは、このため・・・・・・」

藍  「くっ・・・・・・! 幻魔皇ラビエルの誘発効果発動!
    幻魔トークンを守備表示で特殊召喚する!」

アリス「まだよ! わたしは、アルティメットドラゴンをリリースし・・・・・・」

レミ 「(究極竜を生け贄・・・・・・!?)」

アリス「特殊召喚!! ブルーアイズ・シャイニングドラゴン!!!」


《青眼の光龍(ブルーアイズ・シャイニングドラゴン)/Blue Eyes Shining Dragon》 †
効果モンスター
星10/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に存在する「青眼の究極竜」1体を
生け贄に捧げた場合のみ特殊召喚する事ができる。
このカードの攻撃力は、自分の墓地の
ドラゴン族モンスター1体につき300ポイントアップする。
また、このカードを対象にする魔法・罠・モンスターの効果を
無効にする事ができる。


藍  「・・・・・・シャイニングドラゴンだと!?」

早苗 「ううっ・・・・・・! 眩しい・・・・・・なんなのあのドラゴンは!」

霊夢 「シャイニングドラゴン・・・・・・・・・・・・魔理沙のフェイバリットカードだわ!」

魔理沙「(まったく・・・・・・やってくれるぜ。
    あのカードは、わたしでもそうそう召喚できないってのに)」

アリス「青眼の光龍の攻撃力は、墓地のドラゴン族一体につき300ポイントアップするわ。
    よって、その攻撃力は・・・・・・」


    青眼の光龍   攻撃力7200


妖夢 「げ、幻魔を超えたですって!?」

幽々子「(シャイニングドラゴンはトラップの対象にできない。これは・・・・・・)」

アリス「バトルフェイズよ! ブルーアイズ・シャイニングドラゴンで、幻魔皇ラビエルに攻撃!!
    首吊りシャイニングバーストッ!!!」

藍  「くっ・・・・・・! トラップ発動! グラヴィティ・バインド・・・・・・!」


《グラヴィティ・バインド -超重力の網-/Gravity Bind》 †
永続罠(制限カード)
フィールド上に存在する全てのレベル4以上のモンスターは攻撃をする事ができない。


藍  「シャイニングドラゴンの攻撃は中断される!」

アリス「(防がれた・・・・・・でも、押してる!)
    ターンエンドよ!」



藍   LP1000:手札1:ラビエル、ハモン、キング(攻守4000)、幻魔トークン、羊トークン1、DNA、バインド、伏せ1
アリス LP 300:手札1:光龍(攻7200)、未来融合(1)



藍  「なぜだ! なぜ式も与えられていないお前が、これほどまでにわたしに迫ることができる!?」

アリス「それがわたしとあなたの違いよ。
    あなたは、あらかじめ決められたレールにしたがっているだけ。
    真に力と呼べるのは、そんなものじゃない。
    決められるのではなく、自らの意思で決めるもの・・・・・・・・・・・・それを、心というのよ!」

藍  「(っ・・・・・・! 心だと・・・・・・そんなものが)」

藍  「(・・・・・・認めるものか。そんなもの・・・・・・断じて認めるわけにはいかない!!)」

藍  「ドロー! 死者転生を発動!!」


《死者転生/Monster Reincarnation》 †
通常魔法
手札を1枚捨てる。
自分の墓地に存在するモンスターカード1枚を手札に加える。


早苗 「モンスターサルベージカード・・・・・・まさか!」

藍  「手札の平和の死者を捨て、神炎皇ウリアを手札に加える!」

永琳 「ウリア! またあれを召喚するつもりなの・・・・・・!?」

藍  「幻魔皇ラビエルの起動効果発動! 
    幻魔トークンをリリースすることで、ラビエルの攻撃力は1000ポイントアップする! 
    そしてメタルリフレクトスライム発動!」


《メタル・リフレクト・スライム/Metal Reflect Slime》 †
永続罠
このカードは発動後モンスターカード(水族・水・星10・攻0/守3000)となり、
自分のモンスターカードゾーンに守備表示で特殊召喚する。
このカードは攻撃する事ができない。(このカードは罠カードとしても扱う)


レミ 「(今のラビエルの効果は・・・・・・
    攻撃力を上げるのが目的というよりも、ウリアの召喚スペースを用意したのか)」

藍  「場の3枚の永続トラップを墓地に送る!
    再び現れよ! 神炎皇ウリア!!」

霊夢 「ウリア・・・・・・! また!?」

咲夜 「三幻魔を・・・・・・全て揃えたですって!?」

藍  「ウリアの攻撃力は、墓地の永続トラップにつき上昇する。
    墓地が豊富に肥えている今、以前のウリアとは比べ物にならぬ!」


     幻魔皇ラビエル   攻撃力5000

     降雷皇ハモン   攻撃力4000

     神炎皇ウリア   攻撃力8000


神奈子「(攻撃力・・・・・・8000!)」

妹紅 「シャイニングドラゴンを上回った・・・・・・!」

藍  「このモンスターで、あなたの全てを否定してくれる! 
    神炎皇ウリアの攻撃!! 四面楚歌・ハイパーギガブレイズ!!」

アリス「・・・・・・・・・・・・墓地のネクロガードナーの効果発動!!」

藍  「(なっ!?)」


《ネクロ・ガードナー/Necro Gardna》 †
効果モンスター
星3/闇属性/戦士族/攻 600/守1300
自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外して発動する。
相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする。


アリス「ウリアの攻撃を無効にするわ!」

霊夢 「・・・・・・ふう、防いだ。ギリギリね・・・・・・」

咲夜 「まったくね。ガードナー、完全に忘れてたわ・・・・・・」

アリス「・・・・・・・・・・・・いい加減、素直になりなさいよ。
    あなたが紫を慕う気持ちは・・・・・・偽者なんかじゃないじゃない」

藍  「ううっ・・・・・・、聞く耳持たぬ!
    ラビエル、ハモン、キングゴブリンを守備表示に変更!
    カードを1枚伏せ、ターンエンドだ!」



藍   LP1000:手札0:ラビエル、ハモン、ウリア(攻8000)、キング(攻守1000)、羊トークン1、伏せ1
アリス LP 300:手札1:光龍(攻撃力7200)、未来融合(1)



妖夢 「まさか幻魔が三体並ぶとは・・・・・・。
    この光景、まさに圧倒的ですね」

幽々子「そうね。圧倒的絶望感だわ。くすくす」

レミ 「ふっ、絶望・・・・・・ね。確かにそう」

パチェ「レミィ?」

レミ 「でもそんな闇の淵の中にいて、あのモンスターは身軽な一筋の光であり続ける。
    そう、決して滅することのない、希望という光で。見えたわ、わたしには。
    この光の運命が・・・・・・」

パチェ「(・・・・・・ウリアが現れたことで、形勢はさらに逆転。
    ハモンが守備表示ということは、他のモンスターには攻撃できない。
    仮にハモンを破壊できたとしても、ウリアの攻撃力を上回れない以上は・・・・・・。
    サイバーダークの攻撃力が、どの程度までいくかだけど・・・・・・
    ・・・・・・いずれにせよ、勝負が決まるのは間違いなくこのターンか、あるいは・・・・・・)」

アリス「卑怯ね、あなたは」

藍  「・・・・・・何?」

アリス「結局あなたは、逃げてるだけなのよ。
    何もかも紫に与えられた式通りに動けば、それでいいと思ってる。
    何もかも己の境遇のせいにして、求める努力すらしようとしない。自然と、感情は押し殺される。
    式神だから心を持っていないんじゃなくて、抑圧しているだけなのよ。
    自分の意思で動けないなんて嘘。あなた自身が自分は道具だと言い聞かせて、考える事自体を放棄しているのよ」

藍  「・・・・・・・・・・・・なら、理解できただろう。
    わたしが生きているのは、わたしの意志ですらない。これ以上不毛な問答は・・・・・・」

アリス「だから! それが間違ってるって言ってるのよ!
    式神は人形じゃない。数多ある命には、その全てに心が伴う。
    自分の事なのに、どうしてそれを認めようとしないの!」

藍  「・・・・・・」

藍  「(わ・・・・・・わたしは・・・・・・・・・・・・わたしの意志は・・・・・・)」

アリス「ドロー!! 
    ・・・・・・スタンバイフェイズに、未来融合の効果が発動するわ!」

アリス「来なさい、マイフェイバリットカード!! 
    鎧黒竜、サイバー・ダーク・ドラゴン!!!」


《鎧黒竜(がいこくりゅう)-サイバー・ダーク・ドラゴン/Cyberdark Dragon》 †
融合・効果モンスター
星8/闇属性/機械族/攻1000/守1000
「サイバー・ダーク・ホーン」+「サイバー・ダーク・エッジ」+「サイバー・ダーク・キール」
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードが特殊召喚に成功した時、自分の墓地に存在するドラゴン族モンスター1体を選択して
このカードに装備カード扱いとして装備し、その攻撃力分だけこのカードの攻撃力をアップする。
自分の墓地のモンスターカード1枚につき、このカードの攻撃力は100ポイントアップする。
このカードが戦闘によって破壊される場合、代わりに装備したモンスターを破壊する。


藍  「(・・・・・・サイバーダーク! あの時、紫様の命で奪った・・・・・・)」

にとり「で、出た! サイバーダーク!!」

アリス「誘発効果発動! 墓地の青眼の究極竜をこのカードに装備する!
    そして、墓地のモンスターカードにつき攻撃力がさらにアップするわ!!」


     鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン    攻撃力7400


鈴仙 「攻撃力7400! だけど・・・・・・」

永琳 「それでも、ウリアの8000には及ばない。一体どうする気・・・・・・」

アリス「バトルよ! ブルーアイズ・シャイニングドラゴンで、降雷皇ハモンに攻撃!!」

輝夜 「!? 攻撃ですって・・・・・・?」

藍  「・・・・・・メインフェイズ終了時に、トラップ発動! 威嚇する咆哮!」


《威嚇(いかく)する咆哮(ほうこう)/Threatening Roar》 †
通常罠
このターン相手は攻撃宣言をする事ができない。


紫  「(・・・・・・! 今のは・・・・・・)」

早苗 「咆哮・・・・・・攻撃を防いだ!」

咲夜 「でも、どうして使ったんです? 
    ハモンは破壊されても、ウリアを破壊することはできないでしょうに。
    だったら返しのターン、ウリアの攻撃で終わったはずでは・・・・・・」

レミ 「違うわね、咲夜。アリスはこのバトルで、勝負をつけるつもりだったのよ。
    だから、狐の方は咆哮を使わざるをえなかった」

霊夢 「? どうしてそんなことがわかるの?」

パチェ「藍の場にはウリアがいる。だから、アリスは次のターンの攻撃を、トラップで防ぐことはしたくない。
    起動効果で破壊されるからね。
    なのに、それでも自分のモンスターを攻撃させたということは、次のターンのことを考えなかったから。
    すなわち、このターンで決めるつもりだったということよ」

妖夢 「なるほど。でも、だとしたら、アリスさんの一発逆転の手は、おそらく・・・・・・」

幽々子「リミッター解除でしょうね。
    光龍でハモンを破壊した後、鎧黒竜でウリアを攻撃。
    ダメステで攻撃力を倍にして、ジ・エンド。それが策だったはずよ。
    威嚇する咆哮が相手の手札にあるのはわかっていたから、
    ダメステ発動のリミッター解除なら、バトルフェイズに入りさえすれば勝ちだったはずだけれど」

にとり「その展開を一瞬で読みきっての、トラップ発動ですか・・・・・・。
    アンビリーバブルですね」

文  「このターンさえ防げば、リミッター解除は伏せられてもウリアの起動効果で破壊できる。
    それでもブラフも一緒に伏せられてしまうだろうけど・・・・・・それでも有利には変わらないからね」

紫  「・・・・・・」

藍  「(・・・・・・意思、心・・・・・・)」

藍  「(もし本当にわたしにも、真っ当な感情があるなら・・・・・・。
    愚かしくも自分の意思を選ぶとしたら・・・・・・・・・・・・わたしが、わたしが望む事は・・・・・・!)」

アリス「(今のトラップは・・・・・・・・・・・・今までとはどこか感じが違った。
    おそらく、紫からの命令じゃなかったはず。彼女が彼女の意思でやったこと。
    ようやく、わたしの言葉が届きはじめたのね!)」

アリス「(でも、それだけじゃまだ足りない。藍はまだ気づいていないわ。
    自分がそれだけ紫に拘るのは、彼女の気持ちゆえということを・・・・・・)」

アリス「(だから、わたしは最後のこのカードで・・・・・・・・・・・・あなたに気づかせてみせる!)」

アリス「光竜を守備表示に変更するわ。カードを2枚伏せて・・・・・・ターンエンドよ!!」



藍   LP1000:手札0:ラビエル、ハモン、ウリア(攻撃力8000)、キング(攻守1000)、羊トークン1
アリス LP 300:手札0:光龍(攻6900)、鎧黒竜(攻7400)、未来融合、伏せ2



早苗 「鎧黒竜は攻撃表示・・・・・・さすがに、このターンで決まりますかね」

神奈子「まあね。今伏せた2枚のカードは、片方がブラフで、もう片方はほぼ確実にリミッター解除。
    ウリアの効果でリミッターを打ち抜けば、鎧黒竜を攻撃して終了だものね」

霊夢 「魔理沙・・・・・・アリスは、大丈夫なの?」

魔理沙「・・・・・・さあな。わかるのは今の状況だけ。
    ウリアの効果でリミッター解除が破壊されたらアウト、それだけだ。でも・・・・・・」

霊夢 「でも?」

魔理沙「あいつは言ったんだ。絶対に負ける気がしないってな。
    おそらく、今もあいつはそう思ってる。
    そんなあいつを見ていると・・・・・・・・・・・・わたしも同じ気持ちになってくる気がする」

霊夢 「魔理沙・・・・・・」

霊夢 「(本当に、信頼してるのね。いや、信頼し合っている、と言うべきかしら。
    やっぱりこの二人の強さの秘密は、ここに集約されるのね・・・・・・)」

藍  「・・・・・・わたしのターン、ラストドローだ」

藍  「(引いたのは・・・・・・キラー・トマトか。
    まあ残りのデッキにはもう魔法・罠除去は入っていないからな。
    どれを引いても結果は同じだったろう)」

藍  「(あとは・・・・・・・・・・・・ウリアの効果で、リミッター解除を破壊できるかどうか。
    どうあがこうが、確率は二分の一・・・・・・)」

藍  「(紫様の御下知に口を挟むつもりなど毛頭無い。
    しかし、わたしは・・・・・・・・・・・・わたしは証明したい。わたし自身の強さを。
    式ではなくわたし自身の力で、紫様の一助になれるということを!)」

藍  「神炎皇ウリアの、起動効果発動! 右の伏せカードを破壊する!!」

アリス「・・・・・・・・・・・・リミッター解除よ」

レミ 「!」

咲夜 「射抜いた!」

パチェ「終わったわね・・・・・・」

藍  「(・・・・・・いつしか気づいていたのかもしれない。
    紫様は神ではなく、一匹の妖怪でしかないということを。
    そしてわたしも式ではなく、一人の妖怪として、紫様をお慕いしたかった・・・・・・)」

藍  「(アリス・マーガトロイト。彼女は、わたしの無意識の葛藤すらも見抜いていたのか。
    ・・・・・・だが、礼は言わない。
    代わりに、この渾身の一撃にわたしの全てを懸けてくれよう!!)」

藍  「わたしは、フィールドの神炎皇ウリア、降雷皇ハモン、幻魔皇ラビエルをゲームから除外する!!」

幽々子「!」

輝夜 「三幻魔を・・・・・・除外ですって!?」

藍  「次元融合殺!! 現れよ! 混沌幻魔、アーミタイル!!!」


《混沌幻魔アーミタイル》 †
融合・効果モンスター
星12/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
「神炎皇ウリア」+「降雷皇ハモン」+「幻魔皇ラビエル」
自分フィールド上に存在する上記のカードをゲームから除外した場合のみ、
融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要としない)。
このカードは戦闘によっては破壊されない。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
このカードの攻撃力は自分ターンのみ10000ポイントアップする。


鈴仙 「こ、混沌幻魔・・・・・・」

輝夜 「アーミタイルですって!?」

文  「三幻魔の融合体・・・・・・まさか正規の手順で召喚するとは」

藍  「アーミタイルの永続効果! アーミタイルの攻撃力は、10000ポイントアップする!!」


    混沌幻魔アーミタイル   攻撃力10000


にとり「くぁwせdrftgyふじこlp」

早苗 「こ、攻撃力10000・・・・・・!?」

霊夢 「・・・・・・アリス!」

藍  「バトルフェイズだ! アーミタイルで、サイバー・ダーク・ドラゴンを攻撃!!」

藍  「我が手に天命の力を!! 全土滅殺、天・成・波!!!」


    混沌幻魔アーミタイル   攻撃力10000


    鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン    攻撃力7400


アリス「八雲藍・・・・・・それが、あなたの本当の気持ちなのね」

藍  「!?」

アリス「よかった。素直な気持ちは、絶対に間違いじゃない。
    それが信じる誰かのためにすることなら、後悔なんてきっとない。
    だから・・・・・・・・・・・・あなたに贈るわ。このカードを・・・・・・」

魔理沙「(あのカードは・・・・・・)」

レミ 「(・・・・・・・・・・・・リバースカードは、ブラフじゃない!)」

アリス「ダメージステップで、トラップ発動! 援護射撃!!」


《援護射撃/Covering Fire》 †
通常罠
相手モンスターが自分フィールド上モンスターを攻撃する場合、
ダメージステップ時に発動する事ができる。
攻撃を受けた自分モンスターの攻撃力は、
自分フィールド上に表側表示で存在する他のモンスター1体の攻撃力分アップする。


妖夢 「トラップ!?」

咲夜 「でもなんです、あれは・・・・・・? 見たことありませんわ」

パチェ「援護射撃・・・・・・・・・・・・あのトラップは、相手に攻撃された時他に味方モンスターがいれば、
    その攻撃力を得ることができるカード・・・・・・」

霊夢 「それって、じゃあ・・・・・・!」

魔理沙「ああ。あいつの勝ちだ!」

アリス「わたしのサイバー・ダーク・ドラゴンの攻撃力は、シャイニングドラゴンの攻撃力分アップするわ!!」


    鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン    攻撃力14300


藍  「(これが・・・・・・・・・・・・これこそが、合わさる二人の力。通じ合う心が織り成す奇跡)」

藍  「(すべてを理解して信じあえたら・・・・・・・・・・・・これ程までに強くなれるものなのか・・・・・・。
    自分には、到底たどり着けない領域だな・・・・・・)」

アリス「(サイバーダークよ! 今こそ、わたしと魔理沙、二人の想いを繋ぐ架け橋になれ!!)」

アリス「サイバー・ダーク・ドラゴンの迎撃!! フル・ダークネス・蓬莱人形!!!!」

藍   LP1000→0



    *



紫  「・・・・・・」

咲夜 「アリスが・・・・・・勝った!?」

霊夢 「勝ったんだわ! 正真正銘、大勝利よ!」

レミ 「ふふふ・・・・・・奇跡というのは、何度見ても飽きないものね。そう思わない、パチェ?」

パチェ「・・・・・・そうかもしれないわね。正直わたしには、もうついていけないくらいだけど」

輝夜 「文句無しね。勝者、アリス・マーガトロイトよ!」

鈴仙 「まさか、アーミタイルの攻撃力を上回るなんて・・・・・・」

永琳 「援護射撃とはね。本当に、何をしてくれるかわかったもんじゃないわ」

妹紅 「ああ~、なるほど。マリス砲か。あれは強いね」

早苗 「でも本当、凄かったです。
    選考会でも、これほどのデュエルにはお目にかかれませんでしたのに」

神奈子「選考会と一緒にするな」

にとり「これで・・・・・・勝負の行方は最後のタッグデュエルに持ち越されたわけですね」

文  「やっぱりそうこなくちゃねぇ。いい写真は、撮っても撮っても撮り足りないわ~」

妖夢 「しかし・・・・・・今でも信じられません・・・・・・。
    紫様の式であるあの方をやぶるなど」

幽々子「ふふふ、何も不思議なことではなくてよ。妖夢」

妖夢 「幽々子様? 幽々子様は、こうなるとわかってらしたのですか?」

幽々子「いいえ、全く予想できなかったわ。たぶん、紫ですら想定してなかったでしょうね。
    ただ、わたしは紫と違って、予想はしてないけどこうなりそうな気はしてたのよ。うふふふふふ」

アリス「(・・・・・・・・・・・・ふう)」

魔理沙「よっ、やったな」

アリス「・・・・・・魔理沙。何よ、そのいつもの顔は」

魔理沙「心配する必要が無かったからな。
    あんなデッキ使うって初めに言った時はどうしようかって思ったが・・・・・・・・・・・・
    わたしもどういうわけか、お前が負けるなんて気がしなくなってたんだ」

アリス「それは・・・・・・全てがわたしの力だったってわけじゃないわ。
    このデッキとあなたのカード達のおかげよ。
    あなたのドラゴン達が、わたしの呼びかけにも応えてくれたから」

魔理沙「たぶん、わたしのカードも嬉しかったのかもな。お前のサイバーダークと共に闘えたのが。
    まあ、とりあえず・・・・・・ガッチャ、だぜ!」

アリス「ふふふ。ガッチャ、ね」

藍  「・・・・・・アリス・マーガトロイト」

魔理沙「おお、藍。お前も、ガッチャだぜ」

藍  「(・・・・・・・・・・・・。
    紫様の式として生まれ変わって幾星霜・・・・・・。
    わたしがしてきたことは、全てが紫様に与えられた式に従ったものだった。
    それは式神としての宿命であり、本質だと・・・・・・そう言い聞かせることで、
    自ら閉ざした魂の傍らで、暗い安息に包まれていたのかもしれない)」

藍  「(どうしてこの娘は気づいていたのか・・・・・・わたしにも、ようやく理解できたかもしれない。
    きっと、これこそが彼女の真の力・・・・・・)」

藍  「わたしの・・・・・・完敗だ」

アリス「・・・・・・あなたも、これから歩き出せばいい。自分の主人についていくのも構わないわ。
    それがあなたの意思であるのならね」

藍  「(・・・・・・感情を携え、思うが侭に生きる。
    そんなこと、切望するだけ絶望するとしか思ってなかった・・・・・・)」

藍  「(自らの意思で生きる、か・・・・・・。
    ふっ、数百年前は当たり前のことだったはずなのに、なんと難しいことか・・・・・・)」

藍  「・・・・・・礼を言わせてくれ、アリス・マーガトロイト。
    おかげで、わたしは本当の自分を・・・・・・・・・・・・っ・・・・・・!?」

アリス「藍・・・・・・!?」

藍  「(式が・・・・・・体から、式が抜けていく。
    立っていられない・・・・・・)」

霊夢 「な、何? あいつ、急に倒れて・・・・・・どうしたっていうの?」

アリス「藍・・・・・・藍! しっかりして!」

藍  「うう・・・・・・」

紫  「やはり、駄目ね。使えないわ」

魔理沙「紫!?」

藍  「・・・・・・ゆ、紫様。申し・・・・・・訳・・・・・・」

紫  「謝罪を要求しているように聞こえたのかしら?
    わたしが命じた命令よりも、あなたの謝罪に重きを置いていると?
    それほどまでに思い上がっているのかしら?」

藍  「・・・・・・わたくしは、ただ・・・・・・」

紫  「何故わたしの言いつけ通りに動かなかったの。
    あなたはわたしの式。わたしの言う通りに動けば、何もしなくともわたしと同等の力を得ることができる。
    しかしあなたは負けた。それはわたしの思惑に背いたからよ。
    式に従わない式神に、価値なんか無いわ」

藍  「・・・・・・」

アリス「・・・・・・・・・・・・ちょっと、あなた!!」

霊夢 「アリス・・・・・・」

アリス「藍が今まで、誰のために闘ってきたかわからないの!
    他の誰でもない、主であるあなたのために身を粉にして尽くしてきたのよ。
    そしてそれは式じゃなく、彼女の意志によるものなの。
    藍はどういうわけかデュエルの間ずっと、あなたの身を案じていた。
    どういう事情があるかは知らないけれど、主のために葛藤し、自己と式としての使命の狭間で、ずっと闘っていた。
    全て、あなたのためを思ってしていたことなのよ。
    その気持ちを・・・・・・一体なんだと思ってるの!!」

藍  「(・・・・・・アリス・・・・・・)」

紫  「フン。うちのやり方に口を挟まないでほしわね。
    この事に関しては、あなたは部外者なのよ」

アリス「いいえ、挟ませてもらうわ。
    あなたのやり方は間違ってる。見過ごすなんてできない」

紫  「式神の定義は知っているでしょう。
    この娘はわたしの僕でも、ましてや家族でもない。
    わたしの手足となって動く道具。
    そうね、一番近しい例えで言うなら、文房具あたりがちょうどいい例かしら」

魔理沙「・・・・・・っ! おいっ! お前、いい加減に・・・・・・」

紫  「どいつもこいつも。何でそう頭に血を貯めたがるのかしらねぇ。
    何度言ってもわからないのは、教養が知れるわよ。
    式があってこその式神。式の欠落した式神なんて、ただの紙の札だわ。
    使い物にならない、紙屑よ。ねぇ、藍?」

藍  「・・・・・・・・・・・・紫様。わたしは、あなたのために・・・・・・」

紫  「お黙り。しばらくそうして、汚らしく地べたに伏せて反省しているといいわ。
    あなたには荷が重かったということにしておきましょう。
    審判」

輝夜 「? 何よ」

紫  「どうやらうちの屑は、これ以上デュエルを続けることはできないみたいなの。
    続行不能ということだから、最終戦は代わりにわたしが出たいのだけれど、いかがかしら?」

アリス「!?」

魔理沙「なに!?」

霊夢 「紫が!?」

咲夜 「・・・・・・何ですって!? そんな勝手・・・・・・」

紫  「仕方ないでしょう。もうこの娘は、一人で立ち上がることすらままならないもの。
    少なくともまる一日はね。デュエルなんかできる状態じゃないわ」

輝夜 「・・・・・・」

レミ 「強引な。だったらわたしも今すぐあの金髪どもを再起不能の五体不満足にして、代わりにでてやるのに」

パチェ「それはともかく・・・・・・おそらく紫は最初からこうするつもりだったようね。
    万一の保険として」

パチェ「(でも、だとしたら組むのは霊夢じゃなくてもよかったはず。
    なら、紫の目的は一体・・・・・・)」

永琳 「・・・・・・いかが致します? 姫」

輝夜 「要望だけを聞けば、そんな強引な話、当然受けるわけにはいかないわ。でも・・・・・・」

永琳 「でも?」

輝夜 「(藍が欠場になるなら、不戦敗とするしかない。
    ここまで営々と築き上げてきた大会を、棄権なんかで終わらせるのは・・・・・・)」

紫  「それに、式神と主はある意味で一心同体。
    藍だって、今の試合はわたしのデッキを使っていたわけだしね。
    以降のデュエルを引き継ぐのに、過不足はないと思うけど?」

鈴仙 「だとしても・・・・・・あなたは一度出場して敗退していますし。
    同じ選手が二度出るのいうのはいいのでしょうか・・・・・・」

輝夜 「いいわ、認めましょう。あなたの出場を」

にとり「えっ・・・・・・!?」

妹紅 「おいおい、輝夜の奴本気かい」

文  「いや~一時はどうなるかと思いましたが・・・・・・これは願ってもない展開ですねぇ。わくわく」

永琳 「姫様、よろしいんですか??」

輝夜 「わたしの大会なのに、あいつのいいようにされてたまるもんですか。
    ここまで来て片方の棄権で終わらせるなんて、絶対にできないわ。
    でも、あいつの思惑通りになるのもイヤ。
    そういうわけだから・・・・・・あんたたち、負けたら許さないわよ」

アリス「元々そんなつもり無いわ。今度こそ引導を渡してやるから。
    ようやく本性を現してくれて、かえってなんだか安心したわ」

紫  「ふふっ、それは何よりね。でもわたしは何も本性を隠していたわけじゃないわよ。
    以前にも言ったでしょう。わたしに騙す気がなくても、いつの日もまわりが勝手に騙されていくだけ。
    わたしの中に悪意があったとしたら、それを見出せなかったのはあなた自身の失態ね。
    責任転嫁も甚だしいのではなくて?」

アリス「それはどう見てもあんたの方よ。
    せっかくの大会を無茶苦茶にした罪には、罰を与えるべきだわ」

紫  「罰ですって? ふふふ、罰を与えたいだけじゃないでしょう。
    よかったじゃない、わたしともう一度戦う機会ができて。
    わたしのことを、快く思ってなかったんでしょう?」

アリス「ええ、おおいにね。やっぱり、栓の毒は元から断たないと駄目だし。
    ねえ、魔理沙?」

魔理沙「お前の例えはよくわからんが、言いたいことは同感だな。
    いい加減わたしも、あいつの言動には我慢ならなくなってきたところだ」

紫  「決まりね。萃香」

萃香 「あのデッキだね。わかってるよ。
    まさか、本当に使うことになるとは思ってなかったけどね」

霊夢 「ちょっと、紫。何勝手してんのよ。
    あんたのパートナーはわたしのはずでしょ? 一応」

紫  「もうあなたにも用なんて無いのよ、霊夢。
    事が終わるまで、植物のようにじっとしてなさい」

妖夢 「まさか紫様が出るとは・・・・・・・・・・・・どうなるんでしょう、一体」

幽々子「あなたがどう邪推しようとも、未来はいずれ時が見せてくれる。
    なら、わたしたちは眺めていればいいわ。眺めていられるうちはね」

パチェ「(・・・・・・眺めていられるうちは、ですって? どういう意味かしら・・・・・・)」

咲夜 「あなたたち、大丈夫なの? 紫も今度は、間違いなく本気よ」

レミ 「確かにねぇ。あいつの前じゃ得意の悪運もどこまで役に立つかわかったもんじゃないし。
    癪だけどね」

魔理沙「だったら、悪運だけじゃないってところを見せてやるまでだぜ。な、アリス?」

アリス「ええ。絶対勝つわよ」

魔理沙「へへっ、そうこなくちゃな」

藍  「・・・・・・・・・・・・うう・・・・・・」

アリス「藍っ。
    ・・・・・・大丈夫なの?」

永琳 「わたしが診ます。あなたは動かさないで」

魔理沙「どうなんだ? だいぶ苦しそうだが・・・・・・」

永琳 「ほとんど式が抜け切ってるわね。妖力が消えかかってる。
    しばらくは動けないでしょうけど・・・・・・・・・・・・時が経てば自然と回復するわ。
    命には別状無いから、安心して」

アリス「そう・・・・・・」

藍  「・・・・・・・・・・・・アリス・マーガトロイト・・・・・・」

永琳 「あなたも無理に動かないで。これ以上余計な力を消耗したら、存在そのものが消滅するわよ」

藍  「頼む。受け取ってほしい・・・・・・このカードを・・・・・・」

アリス「(これは・・・・・・・・・・・・オネストのカード)」

藍  「・・・・・・お願いだ。我が主を・・・・・・紫様を、救ってやって・・・・・・」

霊夢 「藍・・・・・・」

アリス「(オネスト・・・・・・藍がこのカードを使うのは、ライトロードのためだとばかり思ってたけど・・・・・・
    そんな簡単な理由じゃなかったのね。
    このカードには、彼女の並々ならぬ想いが込められている。
    原作のアニメにもあったように、マスターを護ろうとする、守護の想い。
    彼女の意志ともいうべき輝きが、このカードに宿ってる。
    わたしには、それがわかる・・・・・・)」

アリス「(紫を何からどう助ければいいのか、そんなことはわからない。けれど・・・・・・。
    藍の紫を慕う想いが本物だということは、何よりも確かなこと。
    紫を救いたいという彼女の意志が、わたしに力を貸してくれるのなら・・・・・・)」

アリス「約束するわ。あなたのこのカードに懸けても、必ず」

藍  「すまない・・・・・・」

永琳 「藍はわたしに任せて。あなたたちは、安心して最終戦に臨んできなさい」

アリス「永琳・・・・・・。
    礼を言うわ。藍をお願い」

永琳 「礼は結構よ。わたしは、運営委員としての自治を実践してるだけ。
    だからあなたたちも、選手としての義務を全うしなさい」

魔理沙「つまり、きっちり勝てってことだな。
    引き受けたぜ。これで余計に、負けられない戦いになったな」

アリス「元々負けるつもりなんてなかったけどね。でも・・・・・・今は身に染みてるわ。
    これから始まるのが、絶対に負けられない戦いだってこと」

魔理沙「絶対に、か。お前がそんなこと口にするなんて、滅多に無いもんな。勝とうぜ、絶対に」

アリス「うん。頼りにしてるわよ」

輝夜 「・・・・・・では、最終戦ね。全員、デッキの準備ももういいようね」

萃香 「もちろん」

魔理沙「当然、こっちもな」

紫  「ふふふ・・・・・・」

アリス「なんとなく、こんな感じがしてたわ。最後に闘うのは、八雲紫。あなただって」

紫  「そう? でも、本当はわたしが出る幕は無かったのよ。
    でも、藍に無理だったのだから仕方ないわよね。
    おいでなさい。わたしが直に、あなたを見極めてあげる」

アリス「(・・・・・・わたしは負けない。
    ここまで一緒に闘ってくれた魔理沙のためにも、わたしに全てを託してくれた藍のためにも・・・・・・)」

アリス「倒すわ、あなたたちを! わたしたちのデュエルで!!」
第三十話です~。拝読ありがとうございましたm(_ _)m
たぶん今までで一番シリアス分高かったと思います。終わりも近いんで許してくださいw


デッキについてはご覧の通りです。
藍が三幻魔なのは・・・・・・実は特に理由はありません。ラスボスっぽいデッキを使わせたかっただけです(´∀、)
アリスはストーリーの展開上と製作の都合上で、ドラゴン寄りサイバーダークというかなり無茶苦茶な構成にしました。

で、今回のデュエル。これまでとの違和感に気づかれた方もいられるかもしれません。
実は今回の話は、実際にオンラインであったデュエルを元に作られています。というか、ほとんどまんまです。
対戦自体はずいぶん古いログなのでアーミタイル等は未実装でした。なので、実際いじったのは最後の方くらいでしょうか。
実践譜を使うというのは、前々から一度やってみたかったことでして・・・・・・。
決勝で持ってくるのは少々冒険でしたが・・・・・・いかがだったでしょうか?

あと指摘される前に申告させていただきますと、暗黒のミミックを墓地に送る効果は、オンライン上の処理だとできたということで、そのままで書かせてもらいました。
本来ならば空撃ち扱いとなりOCGではシャッフルできません。
よい子も悪い子も、できれば真似しないでくださいm(_ _)m


次回はついに、トーナメント最終戦です。
一度負けてるのに復帰したり、すでにやりたい放題のゆかりんですが・・・・・・さてどうなるやら。
おそらく今までで一番のボリュームになると思います。乞うご期待~
クラミ痔あ
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
いつにもまして熱い決闘だった。
今から最終戦が楽しみで仕方ないです。
2.名前が無い程度の能力削除
マリアリがウザいです。っていうか最終戦始まる前から紫敗北フラグたってんじゃん!
3.名前が無い程度の能力削除
なんか、キャラクターとデッキの関連性が無くなりつつありますね。
それにしても無茶なデッキ。八雲藍。三幻魔を三枚出すデッキ、いえ、三枚入れてるデッキなんてものは事故率が高いですよ。ロックでの時間稼ぎはできますが、実戦レベルには無いものと思われます。実際にあったデュエルでも、ここまでもてば奇跡レベルですよ。
アリスのデッキは魔理沙のデッキと併せた物とのことですが、アリスのカードがあんまり出ないのはなして(どうして)ですか?
というかまさか、オンラインでのデッキも二つのデッキを併せた物ということ?
4.名前が無い程度の能力削除
何故アリスはアニメGXのストーリーを知ってるんだろうか?
次回も楽しみに待ってます。
5.クラミ痔あ削除
>>3
ファンデッキ対決という名目でのデュエルだったので、さすがに実戦を意識して組んだわけではないです。
実際そうそう回ることはなく、ファンカスもプリズマーも入っていないので、せいぜい幻魔のどれか1体でも出せれば万々歳というところでしょう。
アリス側は相手の方のデッキだったのですが、ブルーアイズが大好きな方で、サイバーダークに究極竜を乗せるのがロマンみたいな事を仰っていた気がしますw
機械族はおそらくサイバーダークとショッカーくらいしか入ってません。
要はテーマ性重視のデッキには、事故率云々は二の次ってわけですね。
でも、実際あったのデュエルなのは確かです。

>>3
アニメもちゃんと勉強しましたw
6.名前が無い程度の能力削除
素人目ですが、未来融合直後の状況確認時の次ツモ↓

>藍   LP1500:手札3:キング(攻撃力4000)、羊トークン4、DNA、天変地異、宣告、カプセル(1)、伏せ1
>               :次ツモ→サイバー・ダーク・インパクト!
>アリス LP1300:手札5:軍隊竜、裏守備、未来融合
>               :次ツモ→威嚇する咆哮

藍とアリスで逆な気がします。
が、もしこれで正しいとなると
藍のデッキはアリスから奪ったサイバーダークまで
組み込まれ(る予定だっ)たりしてたり?

と、読み手の特権を生かして夢想してみます。
7.名前が無い程度の能力削除
>藍  「ハハハッ! その軍隊竜は三枚目だったな
前編で貪欲で戻しているので、フィールド・墓地にいる軍隊竜は二と体だけのはずです。
あと光龍とサイバーダークが(数え間違いが無ければ)攻撃力に達するには墓地にカードが足りない気がします。

内容のほうですが、決勝戦な割にはプレイミスが多すぎる気がします。(細かいこと言えばデッキ変更はサイドデッキからのみなので開始数行でルール違反なんですがww)
デッキ云々の話よりも、さすがに最後に近いのですからプレミスを演出として取り入れるのはどうかと思います。

でも最後のアーミタイルへの援護射撃は予想外でした。あんな感じで次も驚くような展開を期待しています。

あと三幻魔は普通に俺の主力デッキで実戦を勝ち抜いていますがなにか?(シンクロ強いっすけどね)
8.名前が無い程度の能力削除
ハモンで守備表示の光龍狙えば効果で終わってたんじゃ?いや空気読んだのか・・・
9.名前が無い程度の能力削除
自律人形を目指してるアリスだからこその台詞ですねぇ
式も完全に従う内は人形みたいなモノだし、その考えからの解放はアリス以外にはできませんね