「いやそれはわかったからいやわからないがなんだその挨拶は」
魔理沙はたっぷり数秒の沈黙のあと、目の前に現れたアリスに問い返した。
「ついに来たのねマガトロ。このブルース・リーを筆頭に抱く格闘家の家系の末裔、パチュー・リーの元へ」
「そんな家系だったのかよお前の家!?」
真顔でそんなリアクションを返したパチュリーに魔理沙はおののいた。
「ノゥレッジなんていう偽名ぷんぷんなファミリーネームで疑問に思わなかったあなたの負けよ、魔理沙…貴方がお世話になっている男性に、自分に自分でつけた名前を使っている者だっているのに」
某動かない古道具屋。森近霖之助のことか。確かに彼もあの名は自分でつけたものだ、と言っていた。実例を知っているだけに魔理沙は引かざるを得ない。しかしそこで大人しく引くことをできないのが霧雨魔理沙。
「…って少しは考えて名前付けろよお前ら!」
「金髪で思いきり日本人名な霧雨さんに言われたくない」
右に同じ、と上海蓬莱にまで相槌をうたれる。
「ごめんなさい
…って伊藤とか言ってるアリスはなんだよ!」
「母の名前は神綺様」
「参りました」
畜生漢字圏の人だったのかよ!そうだよなそうだったよ!夢子とかユキとかマイとか!中央に近付くほどアリスだけじゃん西洋っぽい名前!と悔しがる。ルイズ?サラ?んーまあね。向こうじゃ一般人AとかBでしょ?そういえばあの頃のアリスの台詞だったな「そこまでよ!」って。そうかーあれは魔法使いの秘密の言葉なのかーそうなのかー。ってあの頃の私って語尾に(はぁと)つけ過ぎてたよなぁハロー久しぶりだねマイ黒歴史。くっ、魔理沙は強い子、このぐらいじゃへこたれないわ!
「…それ以前になんで武術家の家系なんだよ魔法使いの家系じゃないのかお前の家系!?」
そうだパチュリーは種族魔法使いだったはずだ。魔理沙はそう発言
「種族魔法使いが武術家であってはならんなどと誰が決めたーー!」
「なんでそこで逆ギレ!?」
したところで本を叩き付けてまで咆哮したパチュリーに気押される。そして咳き込むパチュリー。
「ごほっごほ…ふふ…この体でなければ、ごほっごほ…今頃天下は私の元に…」
「そんな凄い話なのか!?」
「まあ武術家極めてたら普通の人間程度の寿命だったはずでそんなの無理な話だけど。なにしろ魔法の方が面白くなったのでこっちの道に」
どこまで本当なんだ。魔法使いの言葉ってうさん臭ぇー。自分のことは棚に上げられる素敵魔法少女。それがわたし☆きり☆さめ☆まり☆さ。
「それはそうと…拳法…とか武術っていうと紅魔館では門番がイメージされるんだが」
「美鈴は私が育てた」
「マジで!」
「そうよ。…元々美鈴の得意分野は裁縫に料理、家事一般といったところかしら。本来がレミィやフランの乳母として来た者だし」
「なんでそんなのに門番やらせてるんだよ!?」
適材適所って言葉あるじゃん!?普通に咲夜の補佐とかさせてればいいじゃん!?とか色々思いつつっていうかそうか美鈴のおかんオーラはそのせいか!何度チルノやルーミアやらと一緒に美鈴との輪の中でお遊戯したくなったことか!その度に照れ隠しのマスタースパークで振り切ってきたけど!もう駄目私次の時にはあの美鈴の胸の中におかあさーんって飛び込んでいっちゃいそう!駄目よ魔理沙、今の私はだぜが口癖な幻想ジゴロ、うふうふ言ってたのは昔の話、今はもうそんなマザーコンプレックスとはバイバイしてるのうふふふふ。ああ魅魔様と最近会ってないなぁうふふふふ…
そして図書館にはしばらく、パチュリーが紅茶を口にする音、アリスが上海人形と蓬莱人形を使って
「 バカ ジャ ネーノ」
「 あれ こえが おくれて きこえるよ」
とか
うしくんとかえるくん。と言いつつ某人里の守護者に酷似した人形と某神社の奇妙帽子な神様酷似な人形を操っていたかと思うとうしくんをRX-77に取り替えたりデストロイド・モンスターに取り替えて「ケーニッヒ・モンスターとは違うのだよ!キラッ☆」とか言っている音が響くことになる。
アリスは何気にありえてもおかしかないよな
あんな空気抵抗のことすっぱり考えてない構造の人形を時速200kmで投げれるんだもんな
肩すげーとかそういうレベルじゃないw
ということは神綺様のフルネームは伊藤神綺か……カリスマ無いなあ。
(全国の伊藤さんごめんなさいなんて言うもんか)
ここで腹筋が崩壊した
過去の作品でも吹きましたが、今回もやられました。
題名とあとがきがシュールすぎる。
なんでミドルネームとファミリーネームの組み合わせて名乗るのよw
マチョリー様には尊敬と共に大変お世話になりました。腹筋的な意味で。
アリスの人形投法はきっとトルネード投法。
だって彼女はアリス=マガトルネード。
ニャーガトロイドには勝てないわ!悔しい!でも…!ビウビクッ…!
>>2
リーはまだしも、実際、パチュってどこ系統の名前なんでしょうか。
本当、神主さんの知識は広いですねぇ。感嘆。
>>3
投げる伊藤さんも打つリーさんもいい腰のキレで観客を魅了します。
魔法使いは魅了も得意。
>>4
「めいりんにスカーレットの名前あげるから!だからどっかいっちゃいやだぁ!」
と幼い頃のレミリャ様が美鈴に紅の名字を与えた、という話が。
>>5
いや門番であるサラはまだしも実際ルイズは通りかかった一般魔界人ですぜお兄さん。イザヨイネットで見た私もびっくり。
神綺様の名字…
東方神綺
って思いついた。これ絶対イケてるよね!
>>6
hahaha、だから満月の夜と沼地の側では背後とお尻に気をつけろとアゥ(ry
>>7
なぜか普通にパチュリーに似合う台詞に思えてきました…どうしようどういうことだろう。<「私が育てた」
>>8
やだ私のこと覚えていて下さってる方がいらしたなんてありがとうございます!
プチで今回にて3つしか投稿してないですのに…ネタを出す能力が低くて困りもの。
コンスタントに投稿できる方々はホント凄いです。
…ミドルネームってなぜあるんでしたっけ…改めて考えてみるとその存在意義を知りません…
>>9
RX-77とデストロイドモンスターも幻想入りしていないか不安です。え?RX-75?なにそれ?…え?MG化進行中?マジで!?