赫々の云々が大好きなの

　――ふとましー？

　……何それ？　野球選手？　フトマシーって。

　レティのコト？　レティがフトマシーなの？

　んーレティはレティだよ。フトマシーって名前じゃないよ。

　え、フトマシーって、名前のことじゃないの……そ、そんなん最初から知ってたわよ！

　……レティが……フトマシー……。

　あ、分かった！　それ「気持ちいい」ってことでしょ！

　うん、それならレティはフトマシーだよ！

　むぎゅーって抱きつくと、とてもやらかくて気持ちいいんだよ！

　レティはおなかを気にしてるみたいだけど、アタイはレティのおなか大好きだよ。

　やらかくて、ぷにぷにで、ほわほわで、ぬくぬくなの。

　……え？　ヒョーセーもあったかいのが好きなのか？

　ううん、冷たいのが好き。てかレティだって冷たいに決まってるじゃん。

　でもねーレティに抱きついてると、胸の奥がぬくぬくしてきてとても安心するの。

　もんばんはレティくらいおっぱい大きいけど、おなかがとてもかたいから抱きつくと痛いのよねー。

　この前こっそり見たら、なんかうすーく溝みたいなのがあったよ。うん、おなかに。

　あれビョーキなのかな？　治ればいいなぁ……。





































　――美鈴の腹筋？

　確かに割れてるわね。鍛えているんだし、当然だと思うけど。

　……ああ、湖の氷精がそう言ってたの。

　確かに、美鈴は普段からあそこだけは硬いからねぇ。

　ええ、『普段から』って言ったわ。

　美鈴は、緊急時にはパンプアップして凄い体格になるらしいの。

　お腹周りを気にしているから、腹筋は常にある程度力を出しているみたい。

　緊急時の姿？　私は実際に見たことが無いわ。写真では見たことがあったけど……。

　ごめんなさい思い出したくないの。見た瞬間に倒れて三日間寝込んだから。

　気にしないで。というより黙ってなさいこのことは。美鈴だけじゃなくて紅魔館の評価も代わりそうだから。

　代わりにいいこと教えてあげるから、これも美鈴のことなのだけど。

　以前、浴場で美鈴と一緒になって……一緒というよりは、先に美鈴が入っていたのだけれど。

　湯船に浸かって浴槽に背を預けてて、そう入り口からは背を向けてる状態で。

　それでほら、美鈴って髪が長いから、入浴するときはアップに纏めてるのよ。

　だから美鈴のうなじがばっちり目に入ったんだけど……。

　やばいわね、あれは。

　外勤してるのにやたら白くて綺麗な肌だったわ。

　美鈴がこっちに振り返ったから直ぐ見えなくなったんだけど、身体を洗ってから美鈴の隣に座って眺めたわ。

　美鈴はスリットの絶対領域持ちだけど、あれは裸になると見えなくなるじゃない。

　でも裸になったら裸になったでうなじの絶対領域持ちっていう。

　……完敗だわ。完全で瀟洒の二つ名も、彼女に渡そうかしら。



　話は戻るけどその腹筋についてどうして本人に尋ねなかったの？

　……体育座りして暗い顔してた？

　……「どうせ私に声を当ててくれる声優さんなんて居ないんですよ」って呟いてた？

　そう……そっとしておいてあげて。というかあまりここで触れていいような話題で無いような気がするわ。

　ええ、皆さんもスルーしてくれると思うけど、できるだけ。







































　――総領娘様のブーツの中で蒸れた足の匂いをくんかくんかしたい。












































　――この年の瀬にネタ集めか？　悠長なものだ。

　半分が人間のせいか、どうも年の瀬はそわそわする。

　文字通り、走り回るほど忙しいんだ。要件は手短にお願いするよ。

　……妹紅の胸？

　ああ、確かに大きくなった気はするが。それにとやかく言う必要は無いだろう？

　……はて、何のことかな？

　……ネタは上がっているのか。ならばもう隠す必要もあるまい。

　その通り。妹紅のおっぱい、略して『もっぱい』を大きくしたのはこの私だ。

　成長のが止まっている『もっぱい』を大きくするのは大変だったぞ。

　毎夜毎夜、『もっぱい』の成長の歴史を喰らい、満月の夜に空白分の記録を改竄して加える。

　そうすることで、爆発的に『もっぱい』を成長させることができる。

　一年がかりで、ＡからＧくらいには書き換えることが出来たかな。

　本人の名誉の為に言っておくが、妹紅に頼まれてやった訳ではないぞ。

　事前に本人に取材をしているなら愚痴っていなかったか？　「最近胸が重くてよく輝夜にえぐられるんだ」って。

　ああ、これはあくまで私個人で行った。自分の意思のままにな。

　何故かって？

　答えは妹紅の服装にある。

　そう、サスペンダーだ。

　サスペンダーの緊張により、常に胸が理想の形に保たれる。

　更に緊張を高めることで巨乳をいい具合に歪ませ、程よいエロスを提供してくれる。

　押しつぶされた『もっぱい』ほど、卑猥で、美しく、心洗われるものは無い。

　鞄をたすきがけにしてもいいが、常に鞄をかけていることは出来ないからな。衣服であるサスペンダーの方が優秀だ。

　……サスペンダーはいい。人間が生み出した文化の極みだよ。

　何？　自分でやらないのかだって？

　お前自分の胸を弄くって喜ぶなんて変態だろ。それはただの自慰というのだ。

　そういえば、お前も結構胸があるな。どうだ、サスペンダー？

　……………………………………………………。

　おや妹紅、何か用事か？

　そうか、最初からいたか。

　……元に戻せか、無理な注文だな。私は今の『もっぱい』が酷く気に入っている。

　お前だって、胸が大きくなった当時は、悩殺ポーズをとったりノリノリだったじゃないか。

　「見てみて慧音～私もグラマーの仲間入りだよ～」とか言っていたのは誰だったかぬぁっつっ！？

　おいおい、その『もっぱい』を与えた私に攻撃をしてくるとは正気か？

　……いいだろう、そちらが力ずくで来るというなら、こちらも全力を持って対抗する。

　そしてお前に、『もっぱい』の魅力を叩き込んでやる！





（追記：
　この後、慧音さんと妹紅さんは激しい弾幕ごっこを展開。
　が数刻後にやってきた輝夜さんが慧音さんサイドにつき、戦況は一気に傾き、慧音さんの勝利。
　何故慧音さんに味方したのか訊ねると「もっぱいぱふぱふしたかった」と答えた。）




































　――さてさて、ネタは集まりましたが。

　『氷精と冬妖、柔肌の絆』……んーなんかアダルトな匂いがしますね。見出しは後で考えましょう。

　『衝撃！　紅魔館門番の100％中の100％』……おっと、こちらは口止めされていましたっけ。写真もありませんし、没ですかね。

　『竜宮の遣いに聞いた　天人の足の匂いは桃の香り？』……これも、没ですかね。新聞の品性に関わります。

　『里の守護者の驚くべき才能　巨乳になりたきゃついてこい！』……んー。これくらいですかね、使えそうなものは。

　しかしまぁ人様の好みに意見を挟むつもりはありませんが、如何せん方向性がおかしくないですかね。

　まだ巨乳が好きとかお尻が好きの方が共感持てますよ。

　早苗さんもこの前「ふんどし姿の霊夢がたまりません」とか言っていましたっけ。

　大丈夫なんですかね、あの方。なんかどんどん間違った方向に突き進んでいる気がするのですが。

　はぁ、もっと清く正しくあるべきたと思いますがね、この私の様に。

　それでは、ひと段落ついたところで休むことにしますか……。

















　うおぉー！　椛ィー！　肉球モミモミさせろー！！　

亜虎は受験生の皆さんを応援しています。
作品が落ちてないのもそのせいです。

12/30:修正修正修正ィィィィィィ！