「お姉様」
「あらフラン。パチェじゃなくて私のとこに真っ先に来てくれるなんて愛し合ってる証拠ね。よし、ベッドに行くか」
「ちょ、お姉様まだお昼だから恥ずかしいよ……じゃなくて!」
「大丈夫よ。やらしく……じゃなかった、優しくするから」
「今本音出てたよね!?」
「もう、なら何しに来たのよ!」
「何で怒るの!? ていうかお姉様の脳内では私が部屋に来る=ベッドへGo! なの!?」
「goじゃなくてwentよ!」
「既にことを済ました後!? 何の運命を視たの!?」
「もう、冗談半分よ」
「半分本気!? 私ただ遊んでもらいに来ただけなのに……」
「だから大人の遊びをネッチョリ……」
「いらないよ!」
「仕方無いわね……なら、絵本を読んであげるわ」
「うわっ……」
「露骨に嫌な顔をしない。大丈夫、今回の著はパチェと咲夜と何か霖之助とかいう人らしいから」
「う~んなら大丈夫かな」
「はい読むわよ。『裸の王様(21)』」
「もうおかしいし……」
『ある国には新しい服がとても大好きな女王様がいました』
「女王っていう時点でタイトル速攻否定したね」
『そしてある日、そんな女王様の元に2羽の詐欺師がやってきました』
「人じゃなくて羽?」
『てゐと鈴仙です。てゐは王女様に言いました』
「うみゃぅ」
『「私たちは、カリスマが無い者・理解出来ない愚か者には見えない不思議な布地が出来ちゃうウサ」と』
「え、カリスマ?」
『詐欺師と知らない女王様は、それを信じて、喜んでいます。馬鹿ですね、笑えちゃう。死ねばいいのに』
「酷っ!」
『鈴仙はてゐを止めようと必死ですが、てゐは騙される側にも問題がある。と言って聞きませんでした』
「良識人いるんだね」
『そして本当は無いのに布地と言って見せます』
「うにゃうにゃ」
『すると女王様は、見えないことに焦りました。家臣の咲夜も見えませんでしたが、咲夜は「素敵ですわ」とだけ言った』
「え? 咲夜が家臣ってことは女王様はお姉様?」
『そして女王様は下着の上からその見えない服を着ました。実際何も無いのに』
「うわぁ……危ないよ」
『そして城内を歩き回ることにしました』
「これ冷静に見ればただの変態だよね」
『そして、パチュリーがそれを見て言いました。「レミィ、頭大丈夫?」と』
「パチュリー良識人!? ていうかやっぱりお姉様!?」
『女王様は焦りました。「な、見えないのパチェ?」』
「うにゃ」
『パチュリーは言います。「レミィ、このミュージカルを聴いて目を覚ましなさい!」』
「ミュージカル?」
『「どんな時でも~本当のことを~姿形じゃなく、騙されないで~真実を~真実を~ハッキリ言おう~♪」』
「これ別のお話の歌だよね!?」
『女王様号泣』
「今ので泣いたの!?」
『「私が間違ってたわ、本当は見えないの……私にはカリスマが無いの……」』
「むにゅ」
『泣き崩れる女王様を見てパチュリーは言った。「ヘタレミィ、とりあえず服着なさいよ」と』
「最低!」
『おめかし、おめかし♪』
「めでたし、めでたしだよ!」
「どう?」
「まぁいつもよりは弱い内容だから良かったけど」
「多分霖之助とかいう人が必死に止めたのでしょうね」
「はぁ……まぁいいや」
「あら、何処へ行くの?」
「パチュリーに文句言いに一応行くよ」
「パチェのトコへ直ぐに行っちゃうなんて……パルパルニンニン」
「え?」
「パルパルニンニン」
「……じゃあ行ってくるね」
「ええ、行ってらっしゃい。愛しのフラン」
◇◇◇
「パチュリー!」
「あら、妹様。どうしたの? 持病の一目惚れ?」
「そんなやっかいな病気は患ってない!」
「はいはい。ここ図書館だから静かにして」
「むむむぅ!」
「何遊んで欲しいの?」
「別にそういうわけじゃあ……」
「読んであげるわ、『竹取物語』を!」
「何で!?」
『昔昔昔昔昔昔昔』
「昔多すぎ!」
『妹紅という少女がいました』
「うんうん」
『ある日妹紅が光る竹を見つけました』
「にゃぅみゃう」
『ニヤリと笑って燃やしました』
「ええ!?」
『中から呻き声が聞こえます。「ぐぁぁぁぁぁぁ、愛が熱いぃぃぃ」』
「絶対愛じゃないよ!?」
『しかし、ここで妹紅は思いました。この輝夜は蓬莱の薬を飲んでいない設定だったらDoしよう、と』
「所々ウザいね」
『妹紅は叫びます。「輝夜ぁぁぁ生きてるなら返事しろぉ」』
「うみゃぅぁ」
『しかし、返事はありません。妹紅は誓いました。輝夜をこんな目に遭わせた奴を絶対に許さないと』
「お前だよ!」
『妹紅は旅立ちました。そして後々、ヤマタノオロチを倒しましたとさ……そして伝説へ……竹取物語第一部完』
「終わり!?」
「妹様、何この絵本。最低じゃない!」
「こっちが言いたいよ! 勝手に読み始めてキレないでよ!」
「じゃあ他の絵本もあるから、自分で選べばええやない!」
「何で口調変わった!?」
「ほら、かの有名なスタジオハブリ作よ!」
「何その嫌なスタジオ! 誰ハブってるの!?」
「『藍が恥藍でハメ外し』」
「何それ!?」
「主に対してストレスが溜まってるからたまには恥ずかしい程ハメ外したいのよ。他にも『天界の桃ハムだ』」
「桃とハムどっち!?」
「『となりのたろう』」
「普通の人じゃん!」
「『風の谷でハムニダ』」
「意味分かんないよ!」
「『緑の豚』」
「ただ気持ち悪いよ!」
「『者の毛悲鳴』」
「どういう現象!? ていうかどれも見たくないよ! 全てキュッとしてドカーンだよ!」
「あはははははははははははは」
「ウザっ! 本気でウザいよ!」
「あはははは……ごほっ、がはっ、ぐふぁっ!」
「笑いすぎて発作起こした!?」
「妹様……私もうダメ、最後に一つどうしても言いたいことがあるの……」
「なに?」
「レミィが……妹様のドロワ含めた全ての下着を、一度穿いてから妹様のタンスに入れ戻してた、わ」
「パチュリー最後の言葉そんなんでいいの!?」
やっぱりにゃんだきゃんだアナコンダ、仲が良い紅魔館でぃす。
ってことで今回も笑わせていただきました。
>おめかし
この話にふさわしい締め方ですw
最後のジブリラッシュが酷かったw元ネタをわかりやすく変えたところが最高
>藍が恥藍でハメ外し
服を脱ぐわけですね
「こっちが言いたいよ! 勝手に読み始めてキレないでよ!」
「じゃあ他の絵本もあるから、自分で選べばええやない!」
水をキーボードにぶっかけましたwwww
パチュリーさん自重してくださいwwwww
そしてこれからは喉飴(ryさんではなく心おきなく
喉飴さんと呼べるわけですね!
>『妹紅は叫びます。「輝夜ぁぁぁ生きてるなら返事しろぉ」』
ちょ、確信犯wwwwwwwww
いやぁギャグ苦手な私ですが楽しんで下さって嬉しい限りです。
>>こうが様
わふっ。キーボードww
私の書くパチュリーは極端に性格が変わりますw
>>敬称略の人様
はい。もう嶺上開花はありませんからww変換しにくいですしね→嶺上開花
少しでも楽しんで下さってありがたいありがたい。
全く……貴方様のフラパチュが楽しみで楽しみで仕方ないですよ。(あれなんか違う?)
改名されたのですね。
良かった、これから思いっきり「のどアメ」さんと呼べるぜ!(あらこれも違う?)
ただ肝心要のミュージカルはネタ分かんないですorz
相も変わらずかっ飛ばして下さる貴方が好き。
でもあの私めの「バカッポゥの(個人的)定番シチュエーション」発言はやめて忘れて恥ずかちいのぉ。(だがそれが……な)(ああ、堪らなくイイんだ)
それは私にとって喜ばしい限りでぃす!
>>謳魚様
意識したつもりはありませんでしたが見たら確かにシマリス君ww
ミュージカル?なネタは私が小学生の時、学校行事で見に行った『王子とこじき』という劇中の歌ですww(マニアックすぎ)
嬉しいコメを残して下さるあなた様が私は好きです。
書けば良いのか書いちゃダメなのかwww
ただフランの相槌の可愛さにより一命を取り留めたので問題はありません。
>――喉飴スタッフ一同より――
神主と同じで一人しかいないんですね分かってます。
それともまさか第二・第三の喉飴氏が(自摸「嶺上開花」
もはやフランの相槌も定番かしつつありますw
そう、私が消えても第2第3の喉飴が(ry
読んで下さってありがとうございました!
喉飴さん最高です。
ありがとうございます。私にとっては嬉しいコメント残して下さるあなた様が最高です!