「パチュリー」
「あら、小野妹子様」
「フランドールだよ! しかも小野妹子は男だよ!」
「まぁまぁ、そんなコリコリしないで」
「カリカリだよ!」
「それで? 何の用?」
「いきなり素に戻らないでよ……もう」
「ンゴメンゴメ」
「メンゴだよ! 何だンゴメって! 言いにくいことこの上ないよ!」
「で、本当に何?」
「実はね……これ拾ったんだけど、私には読めない物ばかりだから読んで?」
「どれ?」
一冊の文庫本が渡される。『大人の銀河鉄道の夜――徹夜編』と書いてあった。
パチュリーは手のひらに炎を集め、一瞬で灰にした。
「あぁっ!? 何してんの!」
「妹様にはまだ早すぎる内容なのよ」
「むぅ……あ、あとこれも拾ったんだけど」
「これは?」
『となりのニトロ』と書かれた本だった。表紙に少女が雨の中バス停でニトログリセリンと一緒に居る絵だった。燃やした。
「にゃー!?」
「妹様、あんな酷いパクリは見たことないわ」
「な、ならこれ!」
「これは?」
『突撃隣りの昼ご――』燃やした。
「わー!? また駄目?」
「私、ヨで始まってケで終わる4文字の人は好きになれないの」
「言ってる意味がよく分からないけど……ならこれは~?」
「あら?」
『怪談☆超短編集』とだけ書かれた本だった。パラパラと中を見ると小説の様だった。
「これなら読んであげれるわ」
「ホント!?」
「えぇ、読みましょうか? 超短編集だから短いけれどね」
「うん!」
『ある小屋には二不思議がありました』
「二不思議って!? 普通七不思議じゃないの!?」
『そこに入ったものしか知らないので誰も内容は知らなかった』
「え?」
『何故なら、その小屋に入った者は一人も帰って来ないから』
「うわぁ怖い」
『おしまい☆』
「えぇぇぇぇ!?」
「何これ!? 中に入ってかないの!?」
「中に入ってく場面を期待するなんて……大胆ね妹様」
「何の話!?」
「まぁ超短編集だから仕方無いわよ」
「せめて起承転結をしっかりして欲しいよ! 小屋紹介しただけじゃん!?」
「まぁまぁ一応次読む?」
「次は結末ある?」
「見た感じ一応有るわね」
「じゃあ……読んで?」
「分かったわ」
『注意! これは本当に怖い話です』
「わぁ、注意書きあるなら期待だね」
『ある人間が、どうも肩に異様な重さを感じていた』
「ふみゅふみゅ」
『まるで、誰かが常にのしかかってるようだった』
「わぅ」
『その人間は、あまりの重さに足がふらつく。その人間はとりあえず今日はもう寝ようと思い、布団にくるまった』
「うんうん」
『男は夜中寝苦しさに目を覚ます。熱い……体が、骨が溶けてるようだ、と感じていた』
「うみゅ」
『そして、額に手をやるとめっちゃ熱かった』
「急にフランクだね」
『そして、男はこの暑さの原因に気付いた!』
「おぉ!」
『なんてことだ、周りを見れば分かることだったのに。気付くのが遅すぎた……』
「わくわく」
『家、火事だ』
「いや、気付けよ!?」
『おちまいおちまい』
「うわっ! ウザい終わり方だよ!」
「体温上昇原因は火事なの!?」
「えぇ」
「じゃあ肩の重みは!?」
「あぁ、最後に肩凝りだったって米印で書いてあるわねぇ」
「そんなこと米印で書くなよ!?」
「いや、私に言われても」
「あ、ごめんパチュリー」
気まずい空気。沈黙を破ったのはパチュリーだった。
「ねぇ妹様」
「なに?」
「この本……」
「ん?」
「私からのクリスマスプレゼントということでどう?」
「いや、別に気に入ってないよ!? ていうか最悪だよ!」
「あら、小野妹子様」
「フランドールだよ! しかも小野妹子は男だよ!」
「まぁまぁ、そんなコリコリしないで」
「カリカリだよ!」
「それで? 何の用?」
「いきなり素に戻らないでよ……もう」
「ンゴメンゴメ」
「メンゴだよ! 何だンゴメって! 言いにくいことこの上ないよ!」
「で、本当に何?」
「実はね……これ拾ったんだけど、私には読めない物ばかりだから読んで?」
「どれ?」
一冊の文庫本が渡される。『大人の銀河鉄道の夜――徹夜編』と書いてあった。
パチュリーは手のひらに炎を集め、一瞬で灰にした。
「あぁっ!? 何してんの!」
「妹様にはまだ早すぎる内容なのよ」
「むぅ……あ、あとこれも拾ったんだけど」
「これは?」
『となりのニトロ』と書かれた本だった。表紙に少女が雨の中バス停でニトログリセリンと一緒に居る絵だった。燃やした。
「にゃー!?」
「妹様、あんな酷いパクリは見たことないわ」
「な、ならこれ!」
「これは?」
『突撃隣りの昼ご――』燃やした。
「わー!? また駄目?」
「私、ヨで始まってケで終わる4文字の人は好きになれないの」
「言ってる意味がよく分からないけど……ならこれは~?」
「あら?」
『怪談☆超短編集』とだけ書かれた本だった。パラパラと中を見ると小説の様だった。
「これなら読んであげれるわ」
「ホント!?」
「えぇ、読みましょうか? 超短編集だから短いけれどね」
「うん!」
『ある小屋には二不思議がありました』
「二不思議って!? 普通七不思議じゃないの!?」
『そこに入ったものしか知らないので誰も内容は知らなかった』
「え?」
『何故なら、その小屋に入った者は一人も帰って来ないから』
「うわぁ怖い」
『おしまい☆』
「えぇぇぇぇ!?」
「何これ!? 中に入ってかないの!?」
「中に入ってく場面を期待するなんて……大胆ね妹様」
「何の話!?」
「まぁ超短編集だから仕方無いわよ」
「せめて起承転結をしっかりして欲しいよ! 小屋紹介しただけじゃん!?」
「まぁまぁ一応次読む?」
「次は結末ある?」
「見た感じ一応有るわね」
「じゃあ……読んで?」
「分かったわ」
『注意! これは本当に怖い話です』
「わぁ、注意書きあるなら期待だね」
『ある人間が、どうも肩に異様な重さを感じていた』
「ふみゅふみゅ」
『まるで、誰かが常にのしかかってるようだった』
「わぅ」
『その人間は、あまりの重さに足がふらつく。その人間はとりあえず今日はもう寝ようと思い、布団にくるまった』
「うんうん」
『男は夜中寝苦しさに目を覚ます。熱い……体が、骨が溶けてるようだ、と感じていた』
「うみゅ」
『そして、額に手をやるとめっちゃ熱かった』
「急にフランクだね」
『そして、男はこの暑さの原因に気付いた!』
「おぉ!」
『なんてことだ、周りを見れば分かることだったのに。気付くのが遅すぎた……』
「わくわく」
『家、火事だ』
「いや、気付けよ!?」
『おちまいおちまい』
「うわっ! ウザい終わり方だよ!」
「体温上昇原因は火事なの!?」
「えぇ」
「じゃあ肩の重みは!?」
「あぁ、最後に肩凝りだったって米印で書いてあるわねぇ」
「そんなこと米印で書くなよ!?」
「いや、私に言われても」
「あ、ごめんパチュリー」
気まずい空気。沈黙を破ったのはパチュリーだった。
「ねぇ妹様」
「なに?」
「この本……」
「ん?」
「私からのクリスマスプレゼントということでどう?」
「いや、別に気に入ってないよ!? ていうか最悪だよ!」
妹様かぁいい!!
どういうことなの……開始二行で吹きだすなんてwww
新作お待ちしていますー。
はっ、そうか!
まだまだポロロッカゲージが足りないんだね?
よぉし負けるぅぅものかぁぁぁ!(何にだ)
まぁそれはさておき、フラ様のツッコミが極まるまであと僅か。
これが……七曜か……。
ここで吹いてしまったよ
あれなネタは私好きじゃないんで(苦笑)
>>2様
お褒め頂きありがたき幸せです!
>>3様
ふみゅふみゅは完璧に私の趣味ですw
ふみゅふみゅ言ってるフラン想像したら吐血しますよw
>>4様
3、4作品振りくらいのギャグでしたが、違和感無く感じて貰えて安心です。
>>敬称略の人様
相槌は完璧に私の趣味ですw今回は最初のギャグに掛けましたからw
投稿いつ出来なくなるか分かりませんから、時間がある隙間に投稿しますw
>>謳魚様
となりのニトリは想像しましたが、ベタなため止めたネタですw
そろそろ新しいツッコミを出しますかねw
>>7様
小さいボケをばらまいている文章なので、笑って下さって嬉しいです!
読んで下さった全ての方に感謝を!
それだけで100点分の価値があります
小野妹子との2連続が効き過ぎw
>ヨで始まってケで終わる4文字の人
これがわかんない。気になる
>私からのクリスマスプレゼントということでどう?
ここでパチュリーがわざと落としたと邪推してしまう…
創想話には3つしか投稿してないんで、今後投稿していきたいです。こんなギャグ作品をww
100点の価値と言われ、発狂する程嬉しいです!
>>コメ10様
前回に使った時はポリポリですねw
突撃隣りの昼○飯→ヨネス○ですw
パチュリーは計算か天然か読めない人物ですw
読んで下さってありがとうございます!
しかし今回出てきた本の中にパチュリー著のものはどれだけ混じっているのだろうと思うと夜もグッスリ。
>「メンゴだよ! 何だンゴメって! 言いにくいことこの上ないよ!」
フラン、正しくはメンゴやない! ゴメンや!!
最近はメンゴって言わないですよねぇ(古
>>13様
最初の数行に力を使いましたww
読んで下さってありがとうございます!
バスが着くと、バス停は跡形もなくなっていた。
ツッコミフランはいいなぁ…
めっさわらたw
特にとなりのニトロw