「パチュリー」
「あら、妹様」
「私でも面白く感じれる本無いかなぁ?」
「ならこの桃太郎を」
「えー絵本じゃん」
「ただの桃太郎じゃないわ。子どもには見せられない裏桃太郎なの」
「へーじゃあせっかくだからパチュリー読んで!」
「いいわ」
『昔、昔、ある所にはお爺さんとお婆さんしかいませんでした』
「なんか寂しいね」
『お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行きました』
「ここは普通なんだ」
『お婆さんが川で洗濯していると、川上から大きな桃太郎が流れてきました』
「直に!? 桃にオブラートに包まれてないの!? てかなんでじゃあ桃太郎って名前なの!?」
『お婆さんはそれを家に持って帰り、お爺さんと一緒に食べようと考えました』
「うわーさっきのせいで普通と一緒な部分なのに意味が全く変わっちゃったよ」
『お爺さんが桃太郎を割ろうと鉈を振りかぶると』
「お爺さん怖いよ」
『桃太郎が、待ってくれ! と叫びました』
「桃太郎この段階で喋れるんだ……」
『まぁなんやかんやあって、桃太郎は鬼退治に行くことになりました』
「ハショった!?」
『道中お腹も空くだろう、とお婆さんは、カロリー○イトをくれました』
「手抜き!? きびだんご作ってあげなよ!」
『桃太郎は途中、犬耳を付けた咲夜に会いました』
「これもしかしてパチュリー書いたの? ねえ?」
『桃太郎さん桃太郎さん、お腰につけた銀のナイフ一つ私に下さいな』
「桃太郎さん何持ってんの!?」
『まあ、適当に仲間になって、次に猿の格好をしたアウストラロピテクスに会いました』
「ねえ、どれだけ昔の設定なの?」
『桃太郎はアウストラロピテクスをぶった斬りました』
「なんで!?」
『生理的に受け付けなかった為です』
「超自己中!?」
『次に雉の格好をしたミスティアに会いました。桃太郎さんは美味しく頂きました』
「何したの!? てか仲間咲夜だけじゃん!」
『いよいよ鬼が島に着いた桃太郎』
「もう終盤かぁ」
『赤鬼や青鬼などがいました』
「あ、そこは誰にも当てはめないでいくんだ」
『咲夜が時を止めてる間に鬼たちを滅殺しました』
「桃太郎は!?」
『そして桃太郎は財宝を奪い取って、幸せに暮らしましたとさ』
「これじゃあ桃太郎が鬼だよ」
「そう……本当の鬼は人の心の中に潜んでいるのかもしれないわね」
楽しませて頂きましたw
フランの冷静なツッコミが吹きましたwwwwwwwww
>「そう……本当の鬼は人の心の中に潜んでいるのかもしれないわね」
うまいこと言って閉めようとすんなwwwwwwww
面白かったwww
きちんとツッコミを入れてくれる相手がいないと、とても寂しい本。
フランいい子だよフラン!!
こういうノリの良い展開は好きだな。
しかしどの世界でもミスティアは食われるのかよwww
私かなりのお笑いオタクなんでそれが出たのかもしれませんw
>>2様
楽しんで下さり光栄です!
>>名前を表示しない程度の能力様
最後のパチュリーの言葉は『カンカラ』という芸人のオチを拝借しましたw
>>4様
有り難いです。ギャグ苦手なんでなんとか慣れたいでぃす。
>>5様
フランはなんだかんだで良い子だと思うんですw
>>グランドトライン様
『~をぶった斬りました』は『三拍子』という芸人が元ネタです。
楽しんで下さったこと、嬉しいです!
全ての読んで下さった方に感謝!
さぁ次はチルノ嬢にチャレンジ!
>「これじゃあ桃太郎が鬼だよ」
>「そう……本当の鬼は人の心の中に潜んでいるのかもしれないわね」
なんというこの世の真理……
チルノ以外に動かし辛くて挫折しましたorz
>>過酸化水素ストリキニーネ様
わぁ、私あなた様の作品大ファンです!
フランはツッコミ属性がある気がします。
真理は時に残酷です。
全ての方に、読んで下さりありがとうございます!
>「これじゃあ桃太郎が鬼だよ」
>「そう……本当の鬼は人の心の中に潜んでいるのかもしれないわね」
うまいことまとめやがってwww
テンポ良かったですか ありがとうございます。
オチが中々思いつかなかったんでww
なんという懐かしいww初期のボーボボが好きでしたw
鬼がやられて橙は泣いてるんでしょうね。
咲夜さん一人いるだけで全てが変わってしまう程ですw