※いろいろ壊れてます※
「おや? 金平糖とは懐かしいね」
神奈子が卓袱台の上にある小瓶を手に取る。
中には、今ではあまり見ない金平糖が入っている。
「あ、それ兎が置いてったやつだよ。何か惚れ薬らしいけど」
「惚れ薬?」
「そ、最初に見た者を好きになるそうだよ。それはお試しだから半日程度の効果らしいけど」
諏訪子の話を聞きながら、既に――神奈子は食べていた。
「食べちゃダメだよ!」
「もう遅い。ちょっと小腹空いてたのに早苗は今出かけてるから。大丈夫、神に効きゃしないわよ」
「そうかもしれないけど……」
そしてしばらくしても、神奈子に変化は無かった。
「ね、効かなかったでしょう?」
「そのようで安心したよ」
ほっと胸を撫で下ろす諏訪子。
「あーうー、安心したら私もお腹空いてきたなぁ。今日の晩御飯は何だろうなぁ」
「そうねぇ……」
「神奈子は何食べたい?」
「諏訪子」
「へぇ、私なんだ――って、はぁ!?」
「諏訪子ぉぉぉぉぉ」
ガバッと抱き付く神奈子。突然のことで諏訪子は対応出来ずに倒れる。
「や、やっぱ効いてんじゃん! 正気に戻って神奈子!」
「私は正気よ!」
「正気なやつは人のスカートめくろうとしないよ!」
神奈子は諏訪子のスカートをぐいぐい引っ張る。目がヤバイ。
非常にピンチな状況に、諏訪子は脳内で選択肢を思い浮かべる。
1.やられちゃう。
2.やられちゃう。
3.やられちゃう。
って全部食われちゃう! と諏訪子は気付き、弱気な考えを捨てようとする。
とりあえず気絶させよう、と考えて全力で起き上がり、今の状況は脱出。二人とも普通に立っている状況へ戻した。ケロちゃん頑張った。
「はぁはぁ、神奈子あんたを正気に戻す為よ! 恨まないでね!」
過去から現在にかけての不満や怒りもついでに込めて、目の前の神奈子にハイキックをかます。
「はっはっは。諏訪子、そんなに大きく足上げると下着が見えるわよ」
「わっ、わわっ!」
神奈子の言葉に一瞬止まってしまった。そしてそれがいけなかった。
「ひゃぁ!?」
威力の弱まった蹴りを掴まれた。
「ふっ……諏訪子、私にはあんたの攻撃も下着も手に取るように見える!」
「見切るなら攻撃だけにしてよ!」
「だって実際今、見えっぱなしだし」
神奈子が諏訪子の蹴り上げた状態を掴んで保っているため、真正面の神奈子からは丸見えだった。
それに気付いた諏訪子は、顔に紅葉を散らした。
「うわぁぁぁ離して神奈子ぉぉぉ!」
「いやぁ絶景よ諏訪子?」
「ふざけんなぁ!」
「ほら、そんなに怒らない。短気は損気、鈍器は便利って言うでしょう?」
「後半初耳だよ!? 確かに鈍器は便利だけど!」
「もう、そんなにケロケロ言わないで少しは落ち着きなさい」
「言ってないよ! あとこの状況下で落ち着ける分けないでしょ!?」
諏訪子はもう惚れ薬の域を越えてるだろ、と思っていた。
純粋に今の神奈子は怖かった。
そして一方、神奈子の脳内では今、選択肢が浮かんでいた。
1.ガンガンいこうぜ
2.いろいろやろうぜ
3.命令させろ
の三つだ。勿論、全て性的な意味で、である。
「諏訪子、私とってもお腹減ってるのよ」
「へ、へぇ。そろそろ早苗が帰ってくるんじゃないかなぁ。あ、あはは」
「蛇は蛙を食べるべきだと思わない?」
「思わない!」
「それじゃあ、頂きます」
「人の話少しは聞けよ! あーうーもう手加減しないよ!」
いきなり弾幕をゼロ距離で放つ。
神奈子は直撃をくらった。が、神奈子は立っていた。割と普通に血を流しながら。超笑顔で。
「な、なんで!?」
「諏訪子、愛の前じゃあ如何なる攻撃も耐えられる。愛に敵うものは無いわ」
「この状況じゃなければそれなりに良い言葉なのに!」
「はいはい。大人しく食べられちゃいなさいな」
「あ、あーうー」
◇◇◇
「ただいま帰りました――って、あれ?」
帰ってきた早苗が見たものは、服がズタボロであーうーと唸り眠っている諏訪子と、何故かツヤツヤしている神奈子だった。
少しオチが弱いです。
私昔からドラクエ大好きなんですwはいw
>>sirokuma様
gjありがとうございます!私sirokuma様の作品大好きです!
>>3様
間違ったドラクエは必ず誰もが考えるはず!
ふむ やはり中盤に比べると弱かったですよねぇ。次は綺麗に締めます。
省略された部分は夜伽にて!(無謀な投稿宣言する私)
その言葉、しかと心に刻みつけたぞ!
というのは置いといて、諏訪子と神奈子の作戦三択の差に吹いたw
冗談で言われたであろうことに、マジになり今投稿してきましたw
笑ってくれて有難う御座います。
>>謳魚様
流石に後半部分は書けませんよww