*これは作品集31にある『自分の胸が大きくならないなら大きい奴の胸を小さくすればいいじゃない 』の
(一応)続編です。そちらを読んでおかないと「ナニが?」状態なので読んでおいてください。
それと前と同じようにキャラ崩壊とか注意。
魔理沙に若返りの薬を作り散々な目にあったパチュリーはある一つの疑問を抱く
それは……
「小さいのが大きくなったらおもしろそうよね」
「胸がですね? わかります」
そんな会話をしてるのは図書館の主パチュリー・ノーレッジとその使い魔の小悪魔。
こんなことになったのは上記の通り魔理沙が若返り薬を使い幻想郷に住む巨乳を幼くして小さくしようとした計画から始まる。
じゃあ発想の転換だ。今度は小さい人を大きくしてみよう。それだけだ。
ついでにパチュリーの作った若返り薬の効用は実は三週間だけだったのだが魔理沙は知る由もない。魔理沙が若返りの薬など
欲するとは何かおかしなことを考えてるに違いないということで長すぎず短すぎずの長さにしたのだ。
恐らく全員が魔理沙の思い通りになっていたとしても三週間後には元通りのため、もしかしたらそのことを知った魔理沙は
暴れまわるだろう。ついでにまだ三週間経っていないのだがパチュリー自身は小さいと何かと不便だったため(小さくなった
自分を世話しようと躍起になる使い魔と親友とその他メイドがウザかったため)薬の効果を打ち消す薬を飲んだため元の姿である。
また、美鈴は三週間経つまでは若い頃の姿でいるらしい。最初、薬が三週間で切れることを知ったとき残念そうな顔をしたのだが
『じゃあ切れるまでこの姿を楽しませてもらいます』といって前向きに考えすぐ笑顔になるあたりはさすが紅美鈴。
そしてその笑顔でメイド長含むメイド達を鼻血による出血多量で永遠亭送りにするあたりもさすが紅美鈴。
しかし翌日に即復活するメイド達もさすがである。ついでに、フランドールの美鈴の呼び方が現在、『おかーさん』から
『おねえちゃん』に変わってることも付け加えとく。
「まぁ胸だけでもないけど」
「体もですか?」
「そうよ。というより胸だけを大きくする薬が作れればいいんだけど、私は作り方を知らないし、永遠亭の薬師は作るのを拒否したし。
よって私が作れて目的を達成できそうなのは体全体を成長させる薬、もとい老いの薬のみ」
「む~そうですか。ではその老いの薬を投与するのは誰ですか?」
「胸が成長する時期は主に成長期と言われる頃。その頃を見た感じで過ぎていない人物のみよ。例えばレミィや妹様が筆頭よ」
「確かに幼女ですからね」
「ついでにもう実験済み。後、今回作った薬の効果は二週間」
「えっ? そうなんですか?」
「これがそのレポートよ」
そういいながらどこから出したのか解らないレポートを渡される小悪魔。恐らくは胸の谷間からだろうと勝手に結論付け
読み始める。ついでにパチュリーの可愛い丸文字にハァハァするのを忘れないのはさすが使い魔。文字フェチだ。
「……姉の威厳ゼロですね。お嬢様すべてにおいて妹様を下回ってるじゃないですか。身長、スリーサイズ、肌年齢エトセトラ……」
「まぁ元の魔力も妹様が上だし、健康だし、レミィは今カリスマが駄々漏れだからね。この数千年先、革命が起きてもおかしくないわね」
「革命の気配は己で察しろ、ですか?」
「そうよ」
「ところで、その成長期を見た感じ過ぎてる人はどうするのですか?例えば私やメイド長みたいな」
「その場合はまったく違う方法だけど、……よっと」
「? 何ですかこれ?」
パチュリーが取り出したのはプラスチックのボトルだった。それには外の世界のものであろう言葉が書いてあるラベルが貼ってある。
どうやら外の世界の物のようである。
「簡単に言ってしまえばバストアップ体操、筋トレよ」
「……全員それでよくないですか?」
「私はまだ成長していない人の胸がどうなるかの結果を早く知りたいのよ」
「はぁ、そうですか。で、バストアップ体操とこれが何の関係が?」
「これは外の世界にある会社『MUS●SHI』から発売中のアミノ酸サプリメント、『K’UN(クン)』って言って、パワーアップの定番で会社の看板商品ですって。これには筋肉成長に役立つ11種類のアミノ酸が含まれ、
脂肪を増やさず効率的にパワーアップすることができるそうよ。つまり筋肉増強剤ってとこかしら。ついでに
空腹時に添付のスプーンで一日に1,2回各1杯を水で流し込むのが飲み方のポイント。お求めは……」
「って、何カタログ見ながら商品紹介してるんですか」
カタログを見ながら自分の取り出したものの説明をするパチュリーとそれに突っ込む小悪魔。
「あとこれの他にも減量に適した『HUAN』、体の回復力を高める『NI』など……」
「だから商品紹介はいいですから。つまり筋トレしてこれ飲めばそのうち筋肉で胸が大きくなるってことですね」
「オススメは美鈴が言うには運動後に『NI』を摂取してその20分後に『K’UN』を飲むのがいいそうよ」
「そんなの知りませんよ。本題行きましょうよ本題」
「でも結構高いそうよ」
「だから知りませんって」
「会社の名前の由来知りたい?」
「そんなの知りたくないですよ。それより本題入りましょうよ本題」
最近の魔女はどうやら知識を溜めるだけではなくその知識を披露することを楽しんでいるようだ。
いい加減先に進みたい小悪魔はパチュリーに話を進めるよう急かす。ついでに幻想郷への輸入発売元は八雲紫だそうだ。
さすが社長。お客のニーズに応えてます。それと愛用者は美鈴や妖夢らしい。
「しょうがないわね。あなたが言った通り筋トレをしてこれを飲む。それをずっと続ければそのうち大きくなるわ。
ついでに他にも方法としてはマッサージや食生活の改善などでも胸を大きくすることは可能、と付け加えとくわ
後、先述のサプリメントは自費で買いなさい」
「給料無いのに買えるわけないじゃないですか。じゃあパチュリー様、お願いがあります」
「何?」
「私の胸をもn」
「本題に入るわね。今回の老い薬を飲ますターゲットは主にバカルテットと呼ばれる四人組と大妖精と八雲の式の式」
「6人ですか、って永遠亭の兎詐欺さんやケロちゃんは?」
「彼女達神話の時代から生きてるそうよ。閻魔様や小鬼も結構昔から生きてるみたいだし。多分変わらないわね」
「そうなんですかそうですか。それじゃあ、今回のターゲット以外は自分でさっきのサプリメント買って筋トレするなり
マッサージするなりしろと?」
「そんな所よ。それじゃあ行きましょうか」
そういうわけで二人は図書館を意気揚々と出発した。
「んだけど何で門前でターゲット5人とおまけがいるのかしら?」
「運が良かったんですよ。私達」
「おまけって何よ、私はフラワーマスター風見幽香っていう素晴らしい名前があるのよ」
門前に先ほどターゲットとしてあげたバカルテットことルーミア、チルノ、リグル、ミスティア、そして大妖精と
保護者(?)の風見幽香がいた。ついでに現在美鈴はメイド長の買い物に付き合うため人里へと出かけたらしい。
何故かその後を追って妹様も日傘を持って館を出たとは門番隊隊員の証言。
それとここにルーミア達と幽香がいるのはルーミア達はただ遊びにきただけで幽香は美鈴が中庭の花壇に蒔く花の種を持ってきたそうだ。
「で、ターゲット5人ってことはこの子達に用があるのかしら?」
「えぇちょっとこの薬を飲んで貰おうと思って」
そういいながら薬の入った試験管を取り出すパチュリー。普通、薬を飲んで欲しいと言われたら警戒するのだが
幼い彼女達にはどうやら興味津々のようで試験管の中の液体に釘付けだった。
「お薬なのかー」
「何の薬ですかこれ?」
「これ飲んだらあたい最強になれる!?」
「いや、それは早計だと思うなぁ」
「まぁ死ぬような薬じゃないならいいけど」
「大丈夫よ。ただ何でもない普通の薬だから」
「何でもない普通の薬って言ってる時点で怪しいわね」
「大丈夫ですよ。妖しくはありませんから」
「ちょっとあなた。今のあやしいはどういう意味よ?何?そっちの方なの?」
「私の小悪魔の言うことは気にしないでちょうだい。はい飲んで」
試験管を渡された5人はまじまじと中の液体を見つめるとアイコンタクトし、一気に飲み込んだ。
その瞬間、ボンという音と共に煙が五人を包んだ。目の前の出来事に幽香は目を丸くし、小悪魔はどうなったのかワクワクし、
パチュリーはメモの準備を既にしていた。やがて煙が晴れると姿が変わった四人と何故か変わらない一人、合わせて五人がいた。
「……って何よこれ?」
「何ってただの老いの薬ですよ。実験は成功ですねパチュリー様。一人除いて」
「まぁいいわ。それよりもデータをとるわよ」
「煙なのだー」
「けほっけほっ、何ですかこれ?」
「この薬にがーい」
「いや、甘かったと思うけど」
「それよりも何か体に違和感が…って老いの薬?」
煙が晴れて出てきたのは何故か姿が変わらなかったルーミアと他大きくなった四人。実験は一人を除いて成功らしい。
「そう老いの薬。今回はまだ少女のあなた達が大きくなったらどうなるかの実験。とりあえず効果は二週間だから安心なさい。
とりあえず成功体の特徴を書くわよ小悪魔」
「はいパチュリー様」
そういいながら一人一人しっかりと観察しメモにその特徴を書くパチュリー。小悪魔も同じようにメモを書いている。
書き取るとよくメモの内容を見直し、更に本人を見て確認をする二人。
以下その会話。
「大妖精は大って付くぐらいだからとにかくでかくなるみたいね」
「妬ましいくらいにですね」
「えっと何がですか?」
「でっかいわーでっかいわー石……川さん」
「アキハバラバラ~オキナワハナハナハ~」
「????」
「ネタが解らないようですね。とりあえず私よりも大きいそれをもいでもいいですか?」
「背は私と同程度、それと安産型、っと」
「氷精は……少し体が大きくなっただけのようね」
「私ったら強靭! 無敵! 最強ね! 前よりも力が湧いてくる!」
「一人称も変わりましたし、声も大人びて前よりも力が強くなってますね。結構寒いです。成長の結果でしょうか?」
「脳も成長しちゃったのかしら? つまらないわね」
「これでならあの巫女にも勝てる気がするわ!」
「無理だと思うけど、薬は時間が経てば勝手に切れるから行っていいわよ。あなたに関するメモも特に無いし」
「わかった! 絶対勝ってやるんだから!」
「ゴキブリから……カブト、いやクワガタかしら?」
「どっちもそんな変わりませんよ。でもはっきり言うなら美青年ですよね」
「私はゴキブリでもオスのカブトムシやクワガタムシじゃない! 蛍の女の子だ!」
「声も思ったよりかっこいいですね。スタイルもいいですし宝塚の男役が似合いそうです。胸も無いですし」
「ちょっと『僕』とか『俺』とか言ってみなさい」
「胸が無いとか言うな!それと私は男じゃないって何度言ったら……ちょっと幽香、何か言ってよ!」
「…………(がしッ!)」
「えっ!? ちょ、どうしたんだい幽香? そんな捕まれると肩痛いんだけど……」
「ひそひそ(何か様子が変ですね)」
「ひそひそ(鼻血出してるし)」
「リグル……」
「えっと……何?」
「夢幻館で結婚式挙げるわよッ!」
「えっ!? ちょ、何言ってうわぁああぁぁぁ!!」
「…………無茶しやがって」
「パチュリー様、それ違うと思います」
「そういえば薬の効果、忘れてるわね幽香」
「そうですね」
「あう~胸が重い~。声も変わっちゃったし」
「まぁ二週間の辛抱ですから我慢してくださいね」
「もっとも平均的な変化。つまらないわね」
「ちょ、実験台にしといて何そのセリフ!?」
「強いて言うなら食べがいがあるってことですかね?」
「亡霊の姫が喜びそうね」
「その名前は出さないで!」
「で、どうしてこの子は変わらなかったのかしら?」
「わはー。皆変わってずるいのだー」
「どうしてでしょうか?」
「むきゅー……あ、解ったわ。変わらない理由が」
「何ですか?」
「この子のリボンよリボン。聞いたことあるでしょ?」
「あぁ封印ですか? って事はこれを取れば大きな姿が拝めると」
「そうね取ってみようかしら」
「………(ニヤッ)」
「って、ちょっと今嫌な笑み浮かべましたよこの子」
「………そんなことないのだー」
「何ですか今の間は?」
「まぁこの子の封印を解くのはハイリスクだし、やめときましょうか」
「………チッ」
「今、チッとかい舌打ちしましたよ、結構黒いですよこの子」
「と、言うわけで協力ありがとうね。あなた達」
「とりあえず効果は最初に言ったように2週間ですからしばらくはその姿で生活してくださいね」
まず五人のデータを取ったパチュリーと小悪魔は三人に礼を言い飛び去る二人。次の目標は唯一残ったマヨヒガに住む橙だが
二人はマヨヒガの場所を知らないためマヨヒガの主である八雲紫と親交が深い博麗霊夢に会うことにし、博麗神社に向かった。
「いらっしゃい、パチュリーとその使い魔さん」
「で、神社に着いたはいいんだけど、だれてめえ」
「ちょっと口悪いですよパチュリー様。それより三角巾付けて割烹着を着たキャラなんていましたっけ?」
「何言ってるのよ。私はどっからどうみても皆のお母さん八雲紫よ」
「そうですよ~この人は紫様ですよ~」
博麗神社に来た二人を出迎えたのは何故かいつもの格好と違いまさに『お母さん』な紫と橙だった。
更に紫の横で紫の服を掴んでひっぱっているのは腋のあいた巫女服を着た少女と橙に抱きしめられてる
法衣を着た狐の尻尾を一本生やした少女もいる。それを見てパチュリーはもしやと思い尋ねた。
「まさかとは思うけどそこの二人は博麗霊夢と八雲藍で間違いないかしら?」
「いかにもそうだ。紫様が持ってきた変な薬でこうなってしまったのだ」
「ママーこのひとたち、ママのおともだち?」
「そうよーママの知り合い」
「へ? ママって……」
「何いってるのよ、この巫女服を来た子は八雲霊夢。私の子供よ」
そういいながらその八雲?霊夢を抱き上げる紫。幼児を抱くその姿はとてもさまにはなってるのだが
正直、さまになりすぎて恐怖を感じる。それより八雲霊夢は明らかに博麗霊夢なわけだが……。
ついでに今更蛇足だが鳥居付近には真っ黒こげになっているでかチルノがいた。恐らく紫にやられのだろう。
「いや、紫様何言ってるんですか?すまないな、お前達が言うとおりそっちは博麗霊夢だ。それよりパチュリー殿は
私達が元の戻る方法をむがっ!?」
戻る方法を聞こうとした藍の口が突如現れた隙間で塞がれた。もちろんそんなことをするのは一人だけなのだが、その一人は
パチュリーににっこりと笑いかけている。
「ねぇパチュリー?」
「……何かしら?」
「記憶を消す魔法は無いかしら? 霊夢の方は記憶も退行したからいいんだけど藍はそのままなのよ」
「んむっー! んむむっー!(何言ってるんですか紫様! 止めてください!)」
「藍様、大人しくしてください!」
「むぐぐ……(あぁ橙まで……)」
なんというエゴであろうか。紫は式の藍と霊夢を溺愛するあまりにまた最初から再教育、再育成をするらしい。
藍は何とか声を出そうと必死に呻くが本来彼女の式である橙に怒られる始末。なんと無常であろう。
「やってもいいけど、一つ聞いていいかしら?」
「何かしら?」
「薬ってどこで手に入れたの?」
「魔理沙が持ってたから貰った」
「……やっぱり」
「……どうしますパチュリー様? 効果は三週間ですよ?」
パチュリーの考えは当たっていた。そう、紫が手に入れた薬は魔理沙が持っていたもの。どのようにして手に入れたかは解らないが
問題なのはパチュリーが魔理沙に作った薬の効果が三週間だということ。どうやら紫はその事実を知らないらしい。
本気でこの状態からまた育てる気であろう紫にそんなことを打ち明けられるだろうか?絶対に無理だ。親バカでも解るような
説明をしても恐らくは『嘘だッ!!』などと叫び、問答無用で弾幕の嵐だろう。二人共命が惜しかった。
「別に魔法で消してもいいけど、それだと対象者の精神が強いとたまに記憶が全部蘇ったりするから永遠亭の薬師に
頼んだ方がいいかもしれないわよ?」
「あらそうなの? じゃあ今度頼んでみましょうか」
「むが、むごご!(ちょ、紫様を止めてくれ二人共!)」
適当な理由で逃げるパチュリー。とりあえず心の中で藍に敬礼するのを忘れない。全てに見放された藍はショボンと落ち込んでいるが、
その姿は愛らしく橙は『可愛い~』と言い頭を撫でていた。
「そういえばあなた達はどうしてここに来たのかしら? もしかして宇宙で一番最強に可愛くて愛おしくて瀟洒で超人間国宝で
私の子の八雲霊夢を見にきたのかしら?」
「いえ、ただの散歩よ。ちょっと長居しすぎたわね、帰るわよ小悪魔」
「え? ちょ、ちょっとパチュリー様!?」
そういいながらさっさと飛んでいくパチュリーと小悪魔。紫の様子を見てやる気を削がれ、本来の目的を諦めてしまったようだ。
やれよ。いや、やってくださいお願いします。しかし二人は紅魔館を目指し飛ぶ速度を上げていた。
「あら、もうちょっとゆっくりすればよかったのに。ま、いいわ。橙、霊夢の遊び相手よろしくね。私は永遠亭に行くから」
「行ってらっしゃいませ紫様」
「ママ、いってらっしゃ~い」
「もがが~!?(どうしてこうなるの!?)」
そして紫は藍を連れて隙間へと消えた。
「ちょっとパチュリー様、本来の目的はどうするんですか?」
「大きくなった猫又の姿は各自脳内保管よろしく」
「何ですかその投げっぱなしジャーマンは?」
「とりあえず小さいからこそ猫耳がカワイイのよ」
「いや、なんですかその自論?」
「大きいとエロカワイイになるのよ」
「知りませんよそんなの。どっちにしろカワイイじゃないですか」
飛びながら話すパチュリーと小悪魔だが、もちろん話すのは老いの薬を飲ました橙の成長した姿を観察、メモするという目的の事なのだが……。
「本当にどうするんです? 今回の実験」
「小悪魔、私は今回の実験で一番大切な事に気がついたわ」
「何です? 紫さんに『霊夢は最高』って洗脳されましたか?」
「違うわ。体が小さくとも大きくともそんなの関係無い、やっぱり自然の状態が一番よ」
「うわ、中途半端かつ適当に閉めた」
こうして二人は紅魔館へと帰った。
二週間後、八雲紫はショックで寝込んだ。風見幽香はパチュリーに土下座した。八雲藍は記憶が消されたままだった。
<終わっとけ>
(一応)続編です。そちらを読んでおかないと「ナニが?」状態なので読んでおいてください。
それと前と同じようにキャラ崩壊とか注意。
魔理沙に若返りの薬を作り散々な目にあったパチュリーはある一つの疑問を抱く
それは……
「小さいのが大きくなったらおもしろそうよね」
「胸がですね? わかります」
そんな会話をしてるのは図書館の主パチュリー・ノーレッジとその使い魔の小悪魔。
こんなことになったのは上記の通り魔理沙が若返り薬を使い幻想郷に住む巨乳を幼くして小さくしようとした計画から始まる。
じゃあ発想の転換だ。今度は小さい人を大きくしてみよう。それだけだ。
ついでにパチュリーの作った若返り薬の効用は実は三週間だけだったのだが魔理沙は知る由もない。魔理沙が若返りの薬など
欲するとは何かおかしなことを考えてるに違いないということで長すぎず短すぎずの長さにしたのだ。
恐らく全員が魔理沙の思い通りになっていたとしても三週間後には元通りのため、もしかしたらそのことを知った魔理沙は
暴れまわるだろう。ついでにまだ三週間経っていないのだがパチュリー自身は小さいと何かと不便だったため(小さくなった
自分を世話しようと躍起になる使い魔と親友とその他メイドがウザかったため)薬の効果を打ち消す薬を飲んだため元の姿である。
また、美鈴は三週間経つまでは若い頃の姿でいるらしい。最初、薬が三週間で切れることを知ったとき残念そうな顔をしたのだが
『じゃあ切れるまでこの姿を楽しませてもらいます』といって前向きに考えすぐ笑顔になるあたりはさすが紅美鈴。
そしてその笑顔でメイド長含むメイド達を鼻血による出血多量で永遠亭送りにするあたりもさすが紅美鈴。
しかし翌日に即復活するメイド達もさすがである。ついでに、フランドールの美鈴の呼び方が現在、『おかーさん』から
『おねえちゃん』に変わってることも付け加えとく。
「まぁ胸だけでもないけど」
「体もですか?」
「そうよ。というより胸だけを大きくする薬が作れればいいんだけど、私は作り方を知らないし、永遠亭の薬師は作るのを拒否したし。
よって私が作れて目的を達成できそうなのは体全体を成長させる薬、もとい老いの薬のみ」
「む~そうですか。ではその老いの薬を投与するのは誰ですか?」
「胸が成長する時期は主に成長期と言われる頃。その頃を見た感じで過ぎていない人物のみよ。例えばレミィや妹様が筆頭よ」
「確かに幼女ですからね」
「ついでにもう実験済み。後、今回作った薬の効果は二週間」
「えっ? そうなんですか?」
「これがそのレポートよ」
そういいながらどこから出したのか解らないレポートを渡される小悪魔。恐らくは胸の谷間からだろうと勝手に結論付け
読み始める。ついでにパチュリーの可愛い丸文字にハァハァするのを忘れないのはさすが使い魔。文字フェチだ。
「……姉の威厳ゼロですね。お嬢様すべてにおいて妹様を下回ってるじゃないですか。身長、スリーサイズ、肌年齢エトセトラ……」
「まぁ元の魔力も妹様が上だし、健康だし、レミィは今カリスマが駄々漏れだからね。この数千年先、革命が起きてもおかしくないわね」
「革命の気配は己で察しろ、ですか?」
「そうよ」
「ところで、その成長期を見た感じ過ぎてる人はどうするのですか?例えば私やメイド長みたいな」
「その場合はまったく違う方法だけど、……よっと」
「? 何ですかこれ?」
パチュリーが取り出したのはプラスチックのボトルだった。それには外の世界のものであろう言葉が書いてあるラベルが貼ってある。
どうやら外の世界の物のようである。
「簡単に言ってしまえばバストアップ体操、筋トレよ」
「……全員それでよくないですか?」
「私はまだ成長していない人の胸がどうなるかの結果を早く知りたいのよ」
「はぁ、そうですか。で、バストアップ体操とこれが何の関係が?」
「これは外の世界にある会社『MUS●SHI』から発売中のアミノ酸サプリメント、『K’UN(クン)』って言って、パワーアップの定番で会社の看板商品ですって。これには筋肉成長に役立つ11種類のアミノ酸が含まれ、
脂肪を増やさず効率的にパワーアップすることができるそうよ。つまり筋肉増強剤ってとこかしら。ついでに
空腹時に添付のスプーンで一日に1,2回各1杯を水で流し込むのが飲み方のポイント。お求めは……」
「って、何カタログ見ながら商品紹介してるんですか」
カタログを見ながら自分の取り出したものの説明をするパチュリーとそれに突っ込む小悪魔。
「あとこれの他にも減量に適した『HUAN』、体の回復力を高める『NI』など……」
「だから商品紹介はいいですから。つまり筋トレしてこれ飲めばそのうち筋肉で胸が大きくなるってことですね」
「オススメは美鈴が言うには運動後に『NI』を摂取してその20分後に『K’UN』を飲むのがいいそうよ」
「そんなの知りませんよ。本題行きましょうよ本題」
「でも結構高いそうよ」
「だから知りませんって」
「会社の名前の由来知りたい?」
「そんなの知りたくないですよ。それより本題入りましょうよ本題」
最近の魔女はどうやら知識を溜めるだけではなくその知識を披露することを楽しんでいるようだ。
いい加減先に進みたい小悪魔はパチュリーに話を進めるよう急かす。ついでに幻想郷への輸入発売元は八雲紫だそうだ。
さすが社長。お客のニーズに応えてます。それと愛用者は美鈴や妖夢らしい。
「しょうがないわね。あなたが言った通り筋トレをしてこれを飲む。それをずっと続ければそのうち大きくなるわ。
ついでに他にも方法としてはマッサージや食生活の改善などでも胸を大きくすることは可能、と付け加えとくわ
後、先述のサプリメントは自費で買いなさい」
「給料無いのに買えるわけないじゃないですか。じゃあパチュリー様、お願いがあります」
「何?」
「私の胸をもn」
「本題に入るわね。今回の老い薬を飲ますターゲットは主にバカルテットと呼ばれる四人組と大妖精と八雲の式の式」
「6人ですか、って永遠亭の兎詐欺さんやケロちゃんは?」
「彼女達神話の時代から生きてるそうよ。閻魔様や小鬼も結構昔から生きてるみたいだし。多分変わらないわね」
「そうなんですかそうですか。それじゃあ、今回のターゲット以外は自分でさっきのサプリメント買って筋トレするなり
マッサージするなりしろと?」
「そんな所よ。それじゃあ行きましょうか」
そういうわけで二人は図書館を意気揚々と出発した。
「んだけど何で門前でターゲット5人とおまけがいるのかしら?」
「運が良かったんですよ。私達」
「おまけって何よ、私はフラワーマスター風見幽香っていう素晴らしい名前があるのよ」
門前に先ほどターゲットとしてあげたバカルテットことルーミア、チルノ、リグル、ミスティア、そして大妖精と
保護者(?)の風見幽香がいた。ついでに現在美鈴はメイド長の買い物に付き合うため人里へと出かけたらしい。
何故かその後を追って妹様も日傘を持って館を出たとは門番隊隊員の証言。
それとここにルーミア達と幽香がいるのはルーミア達はただ遊びにきただけで幽香は美鈴が中庭の花壇に蒔く花の種を持ってきたそうだ。
「で、ターゲット5人ってことはこの子達に用があるのかしら?」
「えぇちょっとこの薬を飲んで貰おうと思って」
そういいながら薬の入った試験管を取り出すパチュリー。普通、薬を飲んで欲しいと言われたら警戒するのだが
幼い彼女達にはどうやら興味津々のようで試験管の中の液体に釘付けだった。
「お薬なのかー」
「何の薬ですかこれ?」
「これ飲んだらあたい最強になれる!?」
「いや、それは早計だと思うなぁ」
「まぁ死ぬような薬じゃないならいいけど」
「大丈夫よ。ただ何でもない普通の薬だから」
「何でもない普通の薬って言ってる時点で怪しいわね」
「大丈夫ですよ。妖しくはありませんから」
「ちょっとあなた。今のあやしいはどういう意味よ?何?そっちの方なの?」
「私の小悪魔の言うことは気にしないでちょうだい。はい飲んで」
試験管を渡された5人はまじまじと中の液体を見つめるとアイコンタクトし、一気に飲み込んだ。
その瞬間、ボンという音と共に煙が五人を包んだ。目の前の出来事に幽香は目を丸くし、小悪魔はどうなったのかワクワクし、
パチュリーはメモの準備を既にしていた。やがて煙が晴れると姿が変わった四人と何故か変わらない一人、合わせて五人がいた。
「……って何よこれ?」
「何ってただの老いの薬ですよ。実験は成功ですねパチュリー様。一人除いて」
「まぁいいわ。それよりもデータをとるわよ」
「煙なのだー」
「けほっけほっ、何ですかこれ?」
「この薬にがーい」
「いや、甘かったと思うけど」
「それよりも何か体に違和感が…って老いの薬?」
煙が晴れて出てきたのは何故か姿が変わらなかったルーミアと他大きくなった四人。実験は一人を除いて成功らしい。
「そう老いの薬。今回はまだ少女のあなた達が大きくなったらどうなるかの実験。とりあえず効果は二週間だから安心なさい。
とりあえず成功体の特徴を書くわよ小悪魔」
「はいパチュリー様」
そういいながら一人一人しっかりと観察しメモにその特徴を書くパチュリー。小悪魔も同じようにメモを書いている。
書き取るとよくメモの内容を見直し、更に本人を見て確認をする二人。
以下その会話。
「大妖精は大って付くぐらいだからとにかくでかくなるみたいね」
「妬ましいくらいにですね」
「えっと何がですか?」
「でっかいわーでっかいわー石……川さん」
「アキハバラバラ~オキナワハナハナハ~」
「????」
「ネタが解らないようですね。とりあえず私よりも大きいそれをもいでもいいですか?」
「背は私と同程度、それと安産型、っと」
「氷精は……少し体が大きくなっただけのようね」
「私ったら強靭! 無敵! 最強ね! 前よりも力が湧いてくる!」
「一人称も変わりましたし、声も大人びて前よりも力が強くなってますね。結構寒いです。成長の結果でしょうか?」
「脳も成長しちゃったのかしら? つまらないわね」
「これでならあの巫女にも勝てる気がするわ!」
「無理だと思うけど、薬は時間が経てば勝手に切れるから行っていいわよ。あなたに関するメモも特に無いし」
「わかった! 絶対勝ってやるんだから!」
「ゴキブリから……カブト、いやクワガタかしら?」
「どっちもそんな変わりませんよ。でもはっきり言うなら美青年ですよね」
「私はゴキブリでもオスのカブトムシやクワガタムシじゃない! 蛍の女の子だ!」
「声も思ったよりかっこいいですね。スタイルもいいですし宝塚の男役が似合いそうです。胸も無いですし」
「ちょっと『僕』とか『俺』とか言ってみなさい」
「胸が無いとか言うな!それと私は男じゃないって何度言ったら……ちょっと幽香、何か言ってよ!」
「…………(がしッ!)」
「えっ!? ちょ、どうしたんだい幽香? そんな捕まれると肩痛いんだけど……」
「ひそひそ(何か様子が変ですね)」
「ひそひそ(鼻血出してるし)」
「リグル……」
「えっと……何?」
「夢幻館で結婚式挙げるわよッ!」
「えっ!? ちょ、何言ってうわぁああぁぁぁ!!」
「…………無茶しやがって」
「パチュリー様、それ違うと思います」
「そういえば薬の効果、忘れてるわね幽香」
「そうですね」
「あう~胸が重い~。声も変わっちゃったし」
「まぁ二週間の辛抱ですから我慢してくださいね」
「もっとも平均的な変化。つまらないわね」
「ちょ、実験台にしといて何そのセリフ!?」
「強いて言うなら食べがいがあるってことですかね?」
「亡霊の姫が喜びそうね」
「その名前は出さないで!」
「で、どうしてこの子は変わらなかったのかしら?」
「わはー。皆変わってずるいのだー」
「どうしてでしょうか?」
「むきゅー……あ、解ったわ。変わらない理由が」
「何ですか?」
「この子のリボンよリボン。聞いたことあるでしょ?」
「あぁ封印ですか? って事はこれを取れば大きな姿が拝めると」
「そうね取ってみようかしら」
「………(ニヤッ)」
「って、ちょっと今嫌な笑み浮かべましたよこの子」
「………そんなことないのだー」
「何ですか今の間は?」
「まぁこの子の封印を解くのはハイリスクだし、やめときましょうか」
「………チッ」
「今、チッとかい舌打ちしましたよ、結構黒いですよこの子」
「と、言うわけで協力ありがとうね。あなた達」
「とりあえず効果は最初に言ったように2週間ですからしばらくはその姿で生活してくださいね」
まず五人のデータを取ったパチュリーと小悪魔は三人に礼を言い飛び去る二人。次の目標は唯一残ったマヨヒガに住む橙だが
二人はマヨヒガの場所を知らないためマヨヒガの主である八雲紫と親交が深い博麗霊夢に会うことにし、博麗神社に向かった。
「いらっしゃい、パチュリーとその使い魔さん」
「で、神社に着いたはいいんだけど、だれてめえ」
「ちょっと口悪いですよパチュリー様。それより三角巾付けて割烹着を着たキャラなんていましたっけ?」
「何言ってるのよ。私はどっからどうみても皆のお母さん八雲紫よ」
「そうですよ~この人は紫様ですよ~」
博麗神社に来た二人を出迎えたのは何故かいつもの格好と違いまさに『お母さん』な紫と橙だった。
更に紫の横で紫の服を掴んでひっぱっているのは腋のあいた巫女服を着た少女と橙に抱きしめられてる
法衣を着た狐の尻尾を一本生やした少女もいる。それを見てパチュリーはもしやと思い尋ねた。
「まさかとは思うけどそこの二人は博麗霊夢と八雲藍で間違いないかしら?」
「いかにもそうだ。紫様が持ってきた変な薬でこうなってしまったのだ」
「ママーこのひとたち、ママのおともだち?」
「そうよーママの知り合い」
「へ? ママって……」
「何いってるのよ、この巫女服を来た子は八雲霊夢。私の子供よ」
そういいながらその八雲?霊夢を抱き上げる紫。幼児を抱くその姿はとてもさまにはなってるのだが
正直、さまになりすぎて恐怖を感じる。それより八雲霊夢は明らかに博麗霊夢なわけだが……。
ついでに今更蛇足だが鳥居付近には真っ黒こげになっているでかチルノがいた。恐らく紫にやられのだろう。
「いや、紫様何言ってるんですか?すまないな、お前達が言うとおりそっちは博麗霊夢だ。それよりパチュリー殿は
私達が元の戻る方法をむがっ!?」
戻る方法を聞こうとした藍の口が突如現れた隙間で塞がれた。もちろんそんなことをするのは一人だけなのだが、その一人は
パチュリーににっこりと笑いかけている。
「ねぇパチュリー?」
「……何かしら?」
「記憶を消す魔法は無いかしら? 霊夢の方は記憶も退行したからいいんだけど藍はそのままなのよ」
「んむっー! んむむっー!(何言ってるんですか紫様! 止めてください!)」
「藍様、大人しくしてください!」
「むぐぐ……(あぁ橙まで……)」
なんというエゴであろうか。紫は式の藍と霊夢を溺愛するあまりにまた最初から再教育、再育成をするらしい。
藍は何とか声を出そうと必死に呻くが本来彼女の式である橙に怒られる始末。なんと無常であろう。
「やってもいいけど、一つ聞いていいかしら?」
「何かしら?」
「薬ってどこで手に入れたの?」
「魔理沙が持ってたから貰った」
「……やっぱり」
「……どうしますパチュリー様? 効果は三週間ですよ?」
パチュリーの考えは当たっていた。そう、紫が手に入れた薬は魔理沙が持っていたもの。どのようにして手に入れたかは解らないが
問題なのはパチュリーが魔理沙に作った薬の効果が三週間だということ。どうやら紫はその事実を知らないらしい。
本気でこの状態からまた育てる気であろう紫にそんなことを打ち明けられるだろうか?絶対に無理だ。親バカでも解るような
説明をしても恐らくは『嘘だッ!!』などと叫び、問答無用で弾幕の嵐だろう。二人共命が惜しかった。
「別に魔法で消してもいいけど、それだと対象者の精神が強いとたまに記憶が全部蘇ったりするから永遠亭の薬師に
頼んだ方がいいかもしれないわよ?」
「あらそうなの? じゃあ今度頼んでみましょうか」
「むが、むごご!(ちょ、紫様を止めてくれ二人共!)」
適当な理由で逃げるパチュリー。とりあえず心の中で藍に敬礼するのを忘れない。全てに見放された藍はショボンと落ち込んでいるが、
その姿は愛らしく橙は『可愛い~』と言い頭を撫でていた。
「そういえばあなた達はどうしてここに来たのかしら? もしかして宇宙で一番最強に可愛くて愛おしくて瀟洒で超人間国宝で
私の子の八雲霊夢を見にきたのかしら?」
「いえ、ただの散歩よ。ちょっと長居しすぎたわね、帰るわよ小悪魔」
「え? ちょ、ちょっとパチュリー様!?」
そういいながらさっさと飛んでいくパチュリーと小悪魔。紫の様子を見てやる気を削がれ、本来の目的を諦めてしまったようだ。
やれよ。いや、やってくださいお願いします。しかし二人は紅魔館を目指し飛ぶ速度を上げていた。
「あら、もうちょっとゆっくりすればよかったのに。ま、いいわ。橙、霊夢の遊び相手よろしくね。私は永遠亭に行くから」
「行ってらっしゃいませ紫様」
「ママ、いってらっしゃ~い」
「もがが~!?(どうしてこうなるの!?)」
そして紫は藍を連れて隙間へと消えた。
「ちょっとパチュリー様、本来の目的はどうするんですか?」
「大きくなった猫又の姿は各自脳内保管よろしく」
「何ですかその投げっぱなしジャーマンは?」
「とりあえず小さいからこそ猫耳がカワイイのよ」
「いや、なんですかその自論?」
「大きいとエロカワイイになるのよ」
「知りませんよそんなの。どっちにしろカワイイじゃないですか」
飛びながら話すパチュリーと小悪魔だが、もちろん話すのは老いの薬を飲ました橙の成長した姿を観察、メモするという目的の事なのだが……。
「本当にどうするんです? 今回の実験」
「小悪魔、私は今回の実験で一番大切な事に気がついたわ」
「何です? 紫さんに『霊夢は最高』って洗脳されましたか?」
「違うわ。体が小さくとも大きくともそんなの関係無い、やっぱり自然の状態が一番よ」
「うわ、中途半端かつ適当に閉めた」
こうして二人は紅魔館へと帰った。
二週間後、八雲紫はショックで寝込んだ。風見幽香はパチュリーに土下座した。八雲藍は記憶が消されたままだった。
<終わっとけ>
しかしとりあえず、ルーミアのリボンをとれ。話はそれからだww
ってことは逆に考えたら幼児退行した藍様が見られるってことですね。
見れますよね、見れますよね(大事な事なので二回言いました)
おねーちゃんになった美鈴のお話も見てみたいです