「外は良いだろう、パチュリー。空気がうまいし、空気がうまい。それに空気がうまいうえに空気がうまいだけじゃなく、なんと空気がうまいんだ。空気がうまいのはちょっとアレだが、空気がうまいんだからまぁ良しとしようぜ」
「…………」
「こんな天気の良い日に外に出ないなんて、こんな天気の良い日は外に出よう委員会が黙ってないぜ。ちなみに会長は私、副会長兼名誉会長兼お茶汲み会長兼100円持って自販機に走ったら20円足りない会長も私な。全員会長、こんな高待遇見たことないぜ。計一名だが」
「…………」
「いつまでも地下に籠もってたらそのうちキノコが生えてくるぞ。そしたら私が命名してやる。ドメリコヘレゲオボブチキチダケ。どうだ嫌だろう?だったら菌が繁殖する前に太陽光を浴びて殺菌しなきゃな。そぉれ、サンライトバーストデストロイカーニバォ!」
「…………」
文句がないわけではなかったが。
首から下を満遍なくロープで巻かれ麻袋に詰め込まれ、おまけにアイマスクと猿轡を着けられて地面に放置された状態から不平を伝える手段は、パチュリーの知識をもってすら浮かばなかった。
「……どうした、パチェ美?」
声の主―――言うまでもなく、人を袋詰めにした犯人―――がパチュリーの元に歩み寄るのを気配で感じる。
「生きてるか?鼻を塞いでたガムテープはさっき剥がしたから、呼吸は出来るはずなんだが」
「…………」
「まさか、羽化か?進化の叫びか?おめでとう、紫もやしはムラサキモンシロキヘドロアゲハに進化するのか!?」
「…………」
「よぉし、頑張れ!腹に力を込めろ、お前は虎だ、そしてバターだ!オンザホットケーキだ!」
「…………」
「オーエス、オーエス!エイサー、エイサー!L・O・V・E、ろべ!ろべ?ろべってなんだ?もう知らん、勝手にしろ!ザ・逆切れ1500円!」
「…………」
「…………」
しばらく無言が続く。
地面にぽたりと落ちた冷や汗を合図に、声の主―――というか犯人の気配は急に慌しくなった。
しゃがみ込み、パチュリーの頭に手をかける。アイマスクと猿轡が、一斉に取り除かれた。
眩しいかと思ったが、パチュリーにの顔には影が差していた。心配そうにこちらを覗き込む、黒白の少女によって。
「やりすぎた!大丈夫か、パチュリー!?」
それに答えるように、パチュリーは小さく呟いた。
「ロイヤルフレア」
眼球を焼くほどの光熱を発する巨弾の大群が、少女の姿を掻き消す。轟音は地面を抉りながら遠ざかり、衝突した先の木々を数本へし折ってその勢いを沈めた。
巻き上がる粉塵を半眼で見据えていると、その中から黒焦げの少女が這い出てくる。煤を払いながら、彼女はパチュリーの元まで歩み寄ってきた。
「魔理沙」
ありったけの敵意を言葉と視線に込め、少女―――魔理沙を上目遣いで睨みつける。
「ほどいて」
「結構似合ってるぜ」
「サイレントヘレナ」
神秘的な輝きを放つ無数の粒子弾が、以下略。
木符を使って麻袋ごと縄を切断し、パチュリーはようやく起き上がる。袖のシワを直していると、ボロボロになった魔理沙がようやくこちらにたどり着いてきた。
「遅かったじゃない」
「ふ、レディを待たせるなんて一生の不覚だぜ」
「馬鹿なこと言ってないで……」
魔理沙の首根っこを掴まえ、引き寄せる。その視線を追随させるように周囲の視線をぐるりと指差して、パチュリーはようやく言葉の続きを紡いだ。
「ここは一体どこなのか、教えなさいっ!」
パチュリーと魔理沙の立つ、断崖絶壁。そこから眺める空は、言葉に形容しがたい異常な色で染められていた。
原色でない絵の具を適当に混ぜ合わせたような柄が、不規則に歪み蠢いている。そのなかにぽつんと漂う黒い塊は、ひょっとしたら太陽のつもりなのか。
雲一つない筈の空は、蒼穹とはかけ離れたおどろおどろしいものに変貌していた。
空だけではない。崖の下を見下ろせば、鬱蒼と生い茂る森が一面に広がっている。ただし、その葉は全てどす黒く変色しており、所々ガサガサと音を立てていた。生物がいるのか、木自身が動いているのか定かではない。
森のあちこちからは悲鳴やら奇声、はては笑い声までが響いてくる。吹きすさぶ生温かい風を受けて、パチュリーはその身をおおいに震わせた。
彼女と共にこの異常な光景を眺めていた魔理沙は、しばらく考え込んだあと顔を上げた。
「幻想郷だぜ」
「そんなわけないでしょっ!?」
「幻想郷だよっ」
「可愛く言うなっ!」
「そんな……照れるぜ」
「賢者の石」
首根っこを掴んだままの魔理沙の顔面を、そのまま足元に落ちていた石に叩きつける。悶絶する魔理沙を無視して、パチュリーは眼前の光景をあらためて注視した。
「……こんな場所、幻想郷に関するどんな文献にも載ってないわよ」
「いや……ここは間違いなく幻想郷だ」
額からどくどくと血を垂れ流したまま、魔理沙がむくりと起き上がる。
癪ではあったものの、パチュリーは怪訝な視線と共に魔理沙へと問いかけた。
「……何が言いたいの?」
「ここは、幻想郷の裏の世界。人間の高潔な精神や願望によって築かれている幻想の里。その深淵に掃き棄てられた、醜悪な欲望と悪意で塗り固められた里……」
不敵な笑み(血まみれのせいで様にはなっていないが)を浮かべ、魔理沙はパチュリーの隣に立つ。焦らすような含みのあと、彼女は高らかな声を上げた。
「―――妄想郷だ!」
「…………」
今度こそ何も言う事が出来ず、とりあえずパチュリーは立ち尽くした。それには構わず、魔理沙はひたすらに踏ん反り返る。
「幻想郷の隅から隅まで探し回って、ようやく見つけたんだ。いやぁ、苦労したぜ」
「…………」
「金貨の呪いでゾンビになった海賊と取引したり、車型のタイムマシンを巡って過去と未来を行き来したり、進化したサルが支配する星に漂着したり、結局スキマ妖怪に頼ったり……」
「…………」
いつまでも減らない口をまくし立てる魔理沙を、苛立ちながらもパチュリーは半眼で見据える。
と、魔理沙は急に振り返り、こちらへと顔を急接近させた。間近で視線を交わし、思わずパチュリーは息を呑む。
「お前の為に見つけたんだぜ、パチュリー」
「え……?」
魔理沙は微笑みながら、その顔を正面へ向ける。それにつられて、パチュリーもまた魔理沙が見ている方へ振り向いた。
断崖絶壁の先に広がる、腐った果実の汁を混ぜ合わせて塗りたくったような色の空と、ヘドロとタールと放射線物質を養分にして育ったような巨大な森。
(この景色を、私の為に……)
遠くから響くのは断末魔。アタシノカラダヲカエシテ。
「―――ふざけんなーっ!!」
振り上げた本の角が魔理沙の頬を抉り、その身体を二、三メートル浮かび上がらせる。血反吐を吐きながら地面に叩きつけられる黒くて白くて赤い物体には目もくれず、パチュリーは崖から遠ざかるように踵を返し歩き出した。
「帰るっ!」
「ふぁ、ふぁへよぱつりー!」
背後からしつこく呼び止める魔理沙。顎でも外れたのか何を言っているのかはわからないが、直後ゴキン、と骨のはまる音が聞こえた。
振り返ると、魔理沙は顎を押さえパクパクと感触を確かめていた。情けをかける意味で、彼女の言葉をしばらく待ってやる。
「……お前が言ったんだぜ?見た事も、聞いた事も、読んだ事もない景色を見せられれば、私と外に出てもいいって!」
「むしろ見たくも聞きたくもなかったわよこんな場所……」
「あんな薄暗くてジメジメした地下の倉庫よりはいいだろ!?」
「……っ」
言いかけた反論の言葉を見失い、パチュリーはその場で固まった。
コキコキと首を鳴らしながら、魔理沙は立ち上がる。やれやれと呟きつつこちらに歩み寄ろうとする魔理沙を、パチュリーは制止するように睨みつけた。
「……悪かったわね」
「……パチュリー?」
「薄暗くて、ジメジメした図書館にいつも籠もってて、悪かったわね」
何処からか吹いてくる風に後押しされるように、胸の奥から何かが沸々と沸き起こる。不可解そうに眉をひそめる魔理沙へと、パチュリーはわずかに詰め寄った。
「どうしたんだよ、急に?」
「いきなり後ろから麻袋被せて拉致しといて、急にも何も無いでしょ!?」
怒りに任せて、叫ぶ。そして―――
彼女の背中を押すものが、風ではないとようやく気付いた。熱い、吐息。
「―――危ない、パチュリーっ!」
満身創痍(十割がたパチュリーによるものだが)の姿からは予想も付かない速さで、魔理沙が駆け寄ってくる。突然の事に為す術もなくパチュリーは押しやられ、崖の隅へと倒れ込んだ。
(……え!?)
混乱したまま、一瞬前まで自分の立っていた場所に顔を向ける。
そこにいたのは魔理沙だった。
そして、彼女の頭上に聳える、赤と黄色の斑模様がついた巨大な花。ギトギトと体液の滴る尖った歯のついた花びらが、大きく開かれる。
「まり、」
たった三文字。名前を呼ぶ間もなく、魔理沙は巨大花に頭から呑み込まれた。
閉じた花びらをもごもごと動かす(反芻のつもりだろうか)花の怪物を見上げたまま、パチュリーはその場に座り込み動く事が出来なかった。思考の奔流だけが、脳裏を駆け巡る。
(食人植物?この森の生態系かしら、魔の森にはない品種だわ。肉食獣が植物に擬態しているのかも。少なくとも妖怪ではない、知性があるようには見えないもの。弱点はやっぱり火かしら。でも今日火符持ってたっけ、日符はさっき使っちゃったしな。でも駄目か、中にいる魔理沙まで燃えちゃう。魔理沙、)
自分が失神しかかっている事に気付き、パチュリーは身体をビクつかせた。
(魔理沙!)
巨大花の上から下までを眺め回す。魔理沙はどこだろうか、もう消化されてしまったなんて事はあるまい。巨大花の頭(?)は太く長い茎で繋がれ、近くの茂みまで続いている。茎からは幾本もの触手が伸びていて、それにより這ってここに現れたらしい。頭に近い茎の一部分が、わずかに膨らんでいるのがに覗えた。
(……そこにいるの、魔理沙!?)
すくんで動かない足を恨めしく思いながら、パチュリーは巨大花の頭を睨みつける。対峙していても、いずれこの怪物は自分を次の標的にするだろう。身代わりになった魔理沙の次、本来の標的として食らいにくる。
怪物の花びらが、パチュリーの眼前にゆっくりと開かれる。その中央から、吠えるような金切り声―――威嚇のつもりか、空腹を訴えているのか―――が轟いた。
(魔理沙、魔理沙、魔理沙……今、私が!)
体液の飛沫が、パチュリーの頬にわずかに降りかかる。しかし目を逸らす事はせず、彼女もまた口を開いた。
高らかに言い放った、スペルカード宣言は―――
足元の地面がひび割れて崩れ落ちる衝撃によって、掻き消された。
「―――え」
怪物の姿が消える。不気味な彩色の空が見えなくなる。
(どうして、こんな、事に、)
眼下に広がるどす黒い森めがけて、断崖を転がり落ちながら。
岩の破片を脳天にくらい、パチュリーの意識は失われた。
今は朝なのか、それとも夜なのか。
芸術家気取りが描いた抽象画のような空に浮かぶあの黒い塊は、太陽なのか、月なのか。
きっとどちらでもない。あれは太陽でも月でもないし、今は朝でも夜でもない。
この空はきっと空ではないし、この森は森ではないのだ。
俯いたまま、ボロボロに破けたスカートの裾を引きずって歩く。赤緑色の地面は、珍しさという意味では眺めていて飽きないものではあった。
彷徨いながら隙間を通り抜けてきた樹木には、どれも例外なく顔のような窪みがある。生い茂る葉の筋は、よく見ればまるで血が通っているかのように脈打っている。それらを視界に入れるのが嫌で、パチュリーは先ほどから足元だけを凝視していた。
崖を転がり落ち、記憶を失ってからどれくらいの時間が経ったのか。葉のクッションを受けたおかげで打撲だけで済んだ四肢を引き摺りながら、今の今まで延々と歩きっぱなしでいる。
浮遊するにも、魔法を使うだけの気力を搾り出す事が出来ない。泥だらけの手では、涙を拭う事すら出来ない。時間も場所もわからない。ここは彼女の知らない世界だった。
(何も知らない……私の知らない世界)
そんなものはありえない。この世界は、きっと存在しない。夢ですらない。これは妄想だ。低俗な人間の醜悪な欲望とやらに、巻き込まれてしまっただけだ。
奇声が聞こえる。悲鳴か、あるいは咆哮か嘲笑か。笑うなら笑えばいい。惨めな私を。不気味な世界に一人残され、魔法も使えずふらふらと彷徨う100歳の小娘を。取って食ってしまえばいい。魔理沙のように。
(魔理沙……)
生きてはいまい。消化されて、あの巨大花の養分になったか、あるいは土に還って森の一部になったか。
どちらにしろ、全て彼女のせいだ。全て彼女が悪いのだ。こんな場所に連れて来て、私を残して先にいなくなってしまった。
(どうして、外になんて連れ出そうとするの?あの図書館の中が、そんなに嫌?)
果たして、この森に出口などあるのだろうか。先ほどの崖の上を目指して歩いてはいるものの、辿り着けるあてなど何処にも無い。考える事を放棄して、使い慣れない両脚を交互に出し続ける。
(本を読むのが好き。日陰にいるのが好き。だって、好きなんだから仕方ないじゃない)
生きてはいないかもしれない。けれど、仕方がない。会いたいのだから仕方がない。
(あなたにもわかってもらいたかった。一緒に、並んで本を読むだけだって、私は楽しいのよ?)
声が聞こえる。聞いた事のある、彼女の求めた声。
はっとして、パチュリーは顔を上げた。勢いで帽子が脱げるかと思ったが、既に何処かで失くしていた事に気付きながら。
すぐ横の茂みから現れた、花の怪物。花弁から放たれる異臭を伴う息遣いを全身に浴びる。
(――――――っ!)
頭の中が真っ白になった。蓄積された知識の全てが吹き飛んだ。悲鳴を上げる事すら、思い浮かばなかった。
ただ一つだけ、たった三文字の言葉が、乾いた唇の奥から零れる。
「―――まりさ」
「スターダストレヴァリエ!」
一瞬、目の前の怪物が喋ったのかと錯覚する。
巨大花に繋がれた茎が、みるみるうちに膨張していく。怪物は急に苦しみ悶えだし、ぽかんと立ち尽くすパチュリーをよそに地面をのた打ち回った。
木々にその身を打ちつけ、花びらから涎を撒き散らしながらも、怪物の膨張は止まらない。
身体のあちこちに亀裂が走り、そこから七色の光が洩れる。その輝きを、パチュリーは知っていた。この汚濁にまみれた色彩を浄化するような、幻想の光。
煌びやかな星型の光弾が奔流となって怪物の身体を引き裂き、その身体が盛大に破裂する。緑色の肉片と体液を撒き散らして、巨大花の残骸はパチュリーの眼前に崩れ落ちた。
異臭が辺りに立ち込める。飛び散った体液でベトベトになった髪と衣服、その感触の気色悪さに力が抜けるのを感じ、パチュリーはその場に座り込んだ。
ただし、視線を逸らす事は無く。自分と同じように緑の液体にまみれながら立つ、金髪の少女を見つめる。
「うあーベトベトだー。これじゃ黒白緑魔女になっちまうぜ」
「…………」
「あやうく溶かされちまうところだったが、だぜリウム合金で出来た私にはちょっと酸性が薄すぎたみたいだな」
「…………」
「これであとは猫の首輪につけられたビー玉を宇宙人に返還するだけだぜ。いくぞP、このペンの先端を見ろ、ってうあぁっ!?」
滑って転んだ魔理沙が、体液の溜まった跡にばしゃりと尻餅をつく。疲弊しきった身体からは自分でも想像のつかないほどの勢いで、パチュリーが魔理沙へと抱きついたせいだった。彼女の腰に手を回し、衣服へと頭を押し付ける。聞こえようと聞こえまいと構わず、パチュリーは毒ついた。
「馬鹿」
「か、カラーバー」
「馬鹿ぁ」
「……お前、帽子どうしたんだ?」
「……あんただって被ってないじゃない」
「おぉホントだ、溶かされたかな」
ぽんぽんと、お互いの頭を軽く叩く魔理沙。パチュリーをどける事はせず、彼女の髪の汚れを取り除くように丁寧に撫でる。
森の中は、いつの間にか静かになっていた。奇声も、葉のざわめきも身を潜めている。あの怪物が親玉だったりしたのだろうか。淀んだ空ですら、その蠢きを緩やかなものとしているような気がした。
二人しかいない。お互いの声だけを、噛み締める。
「……妄想郷ってのはさ、私の命名なんだ」
「そりゃ、そうでしょうよ……」
「スキマ妖怪が言うにはさ。この世界は、幻想郷と外の世界の隙間にあるらしいんだ。外の世界から入り込んでくる人間の精神、願望……その中から、綺麗な心と願いだけを取り出して幻想郷に入れる為にある、大結界のシステムの一つ」
「ふるい、っていう事?そして残された悪意や欲望が蓄積しているのが、ここ……」
「妄想郷ってわけだ。お前が知らない事なんて、幻想郷にはないだろうと思ったからさ。ここなら外の世界じゃないから、セーフだろう」
「それでスキマ妖怪に頼んだわけ?知識としてはありがたく受け取っておくけど、あんまり長居はしたくないわ」
「お、いつもの調子になってきたな……よっと」
ゴソゴソと、やや窮屈そうに(離れてなどやらなかったが)ポケットの中をまさぐる。魔理沙が取り出したのは、洋風だか和風だかの装飾がついた金色のベルだった。それをパチュリーにも見えるよう掲げ、チリチリと鳴らしてみせる。
「……なによ、それ」
「ひみつ道具、ヤクもんベルだ。まぁ2、3分すれば来てくれるだろ」
前髪から滴り落ちる液体を払いつつ、魔理沙は溜息をひとつ。もうこの体勢にも慣れたのか、パチュリーは遠慮なく魔理沙に身体を預けた。
「それにしても気持ち悪いぜ。帰ったらお前んちの風呂貸してくれ」
「レミィの家だけどね。まぁ、メイド長には一緒に頼んであげる」
「その後は、そうだな。しばらく森の中はこりごりだし……」
「ん?」
「日陰で、本でも読まないか?一緒にさ」
次も楽しみにしてます。
爽快な読後感でした。
何かもとねたが?
とりあえず洋画好きにはたまらないネタが随所にw