Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

門番と図書館の逆襲5

2007/10/27 04:28:42
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 魔理沙は行く所がないため
 魔法図書館で本を読んでいた
 だが頭にさっぱり入らない
 もやもやが晴れないのだ
(…香霖と…話がしたい…)
「はあ…」
「どうしたの?魔理沙?」
「あ~…なんでもないぜ…」
 パチュリーに話しかけられても
 そのように曖昧な返事を返すだけ
 その様子を見た小悪魔は
 美鈴に伝令を送った

(れみ、りあ、うー、作戦成功…)
(了解、そろそろファイナル作戦に移行してください)
 最後の作戦が遂に行われる事となった


「ねえ…魔理沙?」
「あん?なんだ」
 唐突に話しかけられて魔理沙がパチュリーの方を向く
「魔理沙は…自分の大切なものを取られた事が
 あるかしら?」
「そんことする奴がいたら、ぼこぼこにして取り返すぜ」
 魔理沙が笑って答える
「でも、もし…それが出来なかったら…」
 その言葉に魔理沙が固まる
「…たとえば……私の本が帰ってこないようにね
 それが、本でなく大切な人とか…」
「大切な人?」
 その言葉に何か引っかかった
「ええ、小悪魔…こっち来て」
「はーい…なんですか?」
 むきゅう~

(今、ありのままに起こったことを話します…
 パチュリー様に呼ばれたかと思ったら
 後ろから思いっきり抱きつかれました
 背中に胸が~とか、これは夢?とか
 そんなちゃちなものじゃありません!
 何か得体の知れない…幸せって物を感じました)

「こっ、こあ~」
「小悪魔が居なくなったら、私には
 死活問題でしょうね…」
 そう言って、小悪魔を抱きしめている
 パチュリーを見ていると、なぜかうらやましかった
「……」
 黙ったままの魔理沙に対して
 パチュリーがさらに続ける
「貴方は、余りにもいろんなものを取っていたわ
 …でも何かを取られるということを知らない…」
 いままで、魔理沙はいろんな所で
 自分の興味があるものを借りまくっていた
 それが、その人にとってどれだけ大切な物かも
 知らずに…
「……魔理沙…今だからあえて言うわ…
 本を返して頂戴…」
「……」
「そして、本が帰ってきたら…そのことを口実に、
 レミィに美鈴が帰ってきてもらうに進言するわ」
「なんでそんなことする必要があるんだ!」
 魔理沙が始めてしゃべった
「……美鈴の事…誰も知らないと思っているの?
 …このままだと…貴方の大切な人…」
 たっぷりと一呼吸おいて
「美鈴に取られるわよ…」
「くっ…」
 心の中では、気がつかなかったもやもやの正体
 それは、香霖が取られるという気持ちだった
 女性としては、正直に言って魔理沙では
 美鈴には勝てないだろう
 料理も、スタイルも、気の使い方まで
 全てが魔理沙の上を行く
「魔理沙にもわかったでしょう?大切なものを盗られる
 苦しみが…」
「……ああ、ようやく気がついたぜ」
 その人、その人によって大切なものは違う
 だが、それが勝手に持っていかれるのは
 悲しい事だ…
「これだけは言っておくわ」
「…なんだ?」
 パチュリーの顔が優しく微笑む
「…まだ間に合うわ…」
 その言葉で魔理沙は決意した
「今から本もって来るぜ…」
 そう言って魔理沙は図書館を
 出て行った



「……うまくいったようね…こあ…こあ?」
「きゅう~」
 小悪魔は幸せで伸びていました
「…しょうがないわね…」
 抱きついた小悪魔を
 そのまま枕代わりにして
「…私寝ようかしら?」
 昼寝する事にしたらしい

  
 

 しばらくして
(ファイナル作戦成功…撤退してください)
(了解……それじゃあ、今日でやめる事にしますね)
(早くしてください!もう咲夜さんとレミリア様、そして
 妹様も限界です!)
(もう少し、もう少しだけ何とかもたせてください!)


 感想、意見など書いてくれることを祈ります
 れみ、りあ、う~、は紅魔館の特権です、カリスマが足りない時に使ってください
 誤字脱字があれば書いてくだされば、修正します。

 次で終わる予定です
  今日中に仕上げれたらいいなと思っています……それではまた
脇役
コメント



1.だだ削除
長編で一気にやってくれ…。続きが気になってしかたなかとですよ!
2.名無し妖怪削除
パチュリーと小悪魔になんか癒され和んだ
もちろん萌えた
3.名無し妖怪削除
次回どんなオチだろう・・・?
4.名無し妖怪削除
短編でジリジリと来るか・・・
作者は孔明か!
5.名前が無い程度の能力削除
あのれみ、りあ、うーに意味あったのか?