「ねーたがなーい、記事にでーきーるねーたがなーい♪」
奇怪な歌を口ずさみながら、風神少女が闊歩する。
風神が歩いてどうするとか、そもそも少女はあつかましいとかいう意見もあるが、雀だって米粒をついばむときは地面に降りるし、年齢については彼女のような外観不一致のやからもごまんといるので不問にしておく。
場所は人里。守護者在住人の里である。
本来ならば文がいていい場所でもないのだが、取材に心奪われた彼女を止めるのは容易ではないし、下手に阻めばやぶへびとなる恐れがある。
それに文の頭の中身はおおむねネタ探しが占めているので、基本的に無害でもあった。
「だーかーらーねーたーだーすねーたつーくるーわーたーしがー、ねつぞうーきょーげんーさーくらーもおーてのものだよー♪」
……この歌詞を聴いていたならば、考えも改まったかもしれないが。
ルンルン気分で足を進めていた彼女の目の前が開ける。里の広場だ。真ん中には井戸がすえられている。
文は小首をかしげた。時刻は夕方の少し前。いつもなら子供たちは勉強の時間のはずだ。
しかし彼女の目の前には嬌声を上げ走り回る子供たちと、それを見守る当の教師、慧音の姿があった。
「文殿か」
こちらに気づいた彼女が、ちらりと視線を送って声をかけてくる。
名前で呼んでくる彼女に激烈な違和感を覚える。
基本的に、慧音は文によい感情を持っていない。彼女が妖怪であるということを差し引いても、である。
原因は、文の突撃となりのスペルカード、彼女自身は文花帳事件と呼んでいる例の騒ぎにあった。
読んで字のごとく、文がそこらの人妖のスペルカードをむりくり撮影するというはた迷惑な取材だったわけだが、妖怪から里を守っている慧音にとっては、自分の手の内を新聞のネタにされるというのは死活問題なわけである。
それゆえ彼女は必死に抵抗した。取材した方の中でも三本の指に入るほどの必死具合でした、と文も後に語っているほどだ。
結局撮影されてしまったが。
幸いなことに記事にはならなかったようだが、まあそんな手合いを歓迎するほどに彼女もお人よしではない。射命丸殿、と非常によそよそしい呼び方をするのが常であった。
そんな彼女がいきなり自分を名前で呼び出したのだから、驚くのも無理はない。
一体どんな心境の変化があったのだろうか。
「こんにちは慧音さん。珍しいですね、今日は寺子屋はお休みの日ですか?」
内心の驚愕は露ほども見せず、文は手帳片手ににこやかに声をかける。
「ああ、本当なら明日が外で遊ぶ日だったんだが、あいにく雨らしいのでな」
笑顔で慧音はそう応えた。
笑顔、といっても、文のような社交辞令的な笑顔ではない。
だからといって、心からの笑顔でもなかった。
何かとっておきのいたずらを仕掛けた子供のような、そんな笑顔。
彼女がそんな顔をできるということも驚きだが、それよりもどうしてそんな笑顔を向けてくるのかが気にかかる。
「雨、ですか?」
それでも表情は崩さずに、彼女は西の空を仰ぎ見た。
やや赤みを帯びてきた空には、雲ひとつない。
さすがに怪訝そうに、改めて文は慧音を見る。
「ああ、新聞の天気予報にな」
言って彼女は、傍らのそれをばさりと広げた。
ふと思い悩む。
……私、新聞に天気予報なんて載せてたっけ?
もちろん文文。新聞に明日の天気予報など載ってはいない。
それにそもそも、慧音には配達もしていなかった。
彼女の手元を覗き込む。
『蠱る蟲新聞』 文責:リグル・ナイトバグ
「な」
パクパクと口を開閉させ、彼女はそれに指を突きつけた。
「なんですかこれはー!」
「蠱る蟲新聞だ」
驚天する文に、慧音は必死でひくつきそうになる口元をおさえて言う。
「それは見ればわかります! そうではなくて、何でこんなものが?!」
「私に言われても」
「あなたの手元にあるじゃないですか! 勝手に生えてきたとでも?!」
「号外と銘打って無理やり握らせたのかもしれんではないか」
「それはそれとして!」
旗色の悪くなってきた話題を強引に変更する。
「いったいいつの間にこんなものを……?」
しゃがみこみ、がじがじと爪を噛みながら文がうなる。
「あなたの取材がきっかけだったらしいがな」
慧音の言葉に、彼女は手にした手帳をぱらぱらとめくり、あるページを開いたところで指を止める。
蟲の知らせサービス。
最近の流行なのか何なのかは知らないが、己が種族の地位向上運動が各地で見られる。
鳥、兎。そして蟲。
特に蟲の知らせサービスなるものは、ほか二つに比べてかなり広域にまでその手を広げていた。現在はサービス停止中だが。
それに替わって立ち上がったのがこの蠱る蟲新聞らしい。
蟲の発行する新聞の部数が鳥のそれを上回れば、手っ取り早い地位向上になると踏んだのだろう。
「実際、この里では全家庭で購読しているしな」
「そんなに?!」
「ああ。コラム『今日の博麗』は、知られざる巫女の実態に迫るドキュメンタリーとして人気を博しているし、何より天気予報をはじめとして実用的な記事が多いからな」
言われて文は、件の天気予報の欄を見る。
曰く、『ツバメが低く飛ぶので明日は雨でしょう』
「蟲関係ないー?!」
「何を言う。ツバメが低く飛ぶということは、餌である羽虫が湿気を含んで重たくなって低空飛行をするようになるからだぞ。大いに関係がある」
彼女にとっては断腸の思いだろうなあ、と感じ入ったようにうなずく慧音。
「……それにしたってこんなあてつけのようなことを」
言いつつも、新聞そのものについて認めないわけにはいかなかった。特にジャンルの豊富さには目を見張るものがある。
「先生遊ぼー!」
「あそぼー!」
目を皿のようにして読みふけっていた文の意識が現実に引き戻された。
気づけば子供たちが彼女の周りに集まってきているではないか。正確には慧音の周りに、だが。
当の彼女はちらりと文を意味ありげに見て軽く肩をすくめ、
「よーし、じゃあ私が鬼だ!」
威嚇するように両手を振り上げる彼女に、子供たちはわっと蜘蛛の子を散らすように逃げていく。それを追う慧音。
「……」
びょう。
一人残された文に、一陣の風が吹き抜けていった。
「ひどいと思いませんか、ひどいと思いませんか?!」
「そんなこと言われても」
ところ変わって舞台は神社。茶を啜り、ふわりと苦笑を浮かべる博麗霊夢に、文はばんばんとちゃぶ台をたたいて訴えた。
いつもの、どこか突き放したような白けた対応ではない博麗の巫女の応対に、彼女の未だ冷静な部分が若干の疑念を抱くものの、そのまま話を続ける。
「で、私にどうしろっていうのよ」
「これは既得権の侵害です。しかるべき対応を要請します」
「……っていってもなぁ」
今まで黙して語らなかったもう一人の人物、霧雨魔理沙が頬杖をついて言った。
「既得権の侵害っていえるほど、お前さんの新聞が出回ってるなんて知らなかったぜ」
「うっ……」
痛いところを突かれて、文は言葉を詰まらせる。
所詮は個人の零細新聞社。柄版印刷で刷れる量などたかが知れている。
……購読者が増えないのはまったく別の理由なのだが。
「どうせ食うや食わずなんでしょ。何ならうちで夕ご飯食べてく? あ、魔理沙も食べてくでしょ?」
「おう」
「?!」
文は戦慄した。
巫女といえば貧乏。貧乏といえば巫女。そんな世界の真理を打ち砕くようなことを言われれば、彼女が驚愕に打ち震えても仕方あるまい。
「な、何事ですか霊夢さん。さ、最後の晩餐か何かですか?」
「失礼ねぇ」
どもりどもり言ってくる彼女に、しかし霊夢は機嫌よさそうに鼻歌交じりに言葉を返す。
「何だ、知らなかったのか? 今この神社、景気がいいんだぜ」
さもうまそうに饅頭をほおばりながら、魔理沙がそう補足した。
「ふふーん」
首をかしげる文に、霊夢は嬉しそうにちゃぶ台の下から何かを引っ張り出す。
蠱る蟲新聞。
「また出たかー!」
一匹見かけたら三十匹いるようなものを目撃したかのように、彼女は反射的に立ち上がり、指を突きつける。
「まだそんなところに置いてあったのか」
何度も読み返したのか、端がだいぶ擦り切れているそれに目をやり、魔理沙は呆れたような声を上げた。
「いいじゃない、別に」
そんな彼女の反応を歯牙にもかけず、霊夢はやはり嬉しそうに新聞の一面を眺めている。
「……?」
さすがに内容が気になるのか、文は再び席についてちゃぶ台の上のそれを覗き込んだ。
『巫女お手柄、終わらぬ冬に終止符』
咲かない桜止まぬ雪、といえば察しのつく方も多いのではないだろうが。いや、あの終わらぬ冬を知らないものなどいないといってもいいだろう。
しかしあの永劫たる冬が、自然現象などではなく人為的なものであったということを知っているものは少ないだろう。
また、それを解決した者となると、ほとんど知るものはいないのではないだろうか。
端を発したのは冥界、白玉楼の姫君西行寺幽々子である。
幽々子嬢の庭園には咲かぬ桜、西行妖なる巨木があった。彼女はそれを咲かせるために、春を欲したのである。
そこで幽々子嬢は自身の従者である庭師、魂魄妖夢を幻想郷に派遣したのだ。幻想郷の春を集めるために。
妖夢氏の働きはすさまじく、幻想郷の春をほとんど根こそぎにしたらしい。あの時幻想郷に春が来なかったのはそのためである。無いものは来ないのだ。
ともかく、そのかいあってか、西行妖は開花寸前までになっていたようである。
そんな成就目前の幽々子嬢の野望に待ったをかけたのが我らが巫女、博麗霊夢その人であった。
激闘の末、見事博麗の巫女が勝利を収め、西行妖の開花を阻止したのである。
『西行妖を咲かせてはならぬ。あれは禁忌そのものだ。開花すれば、今の人と妖の均衡など容易く崩れ去ってしまうであろう。それに……。西行妖を咲かせてはならぬ』(Y.K氏、半人半幽)。
とのコメントもある。残念ながら具体的に何が起こるのかは謎のままだが、全世界がナイトメアに陥るであろうことは想像に難くない。
いや、終わらない冬をもたらしただけでも、西行妖よりの災厄は相当なものであったといえる。
人にも蟲にも致命の事態を打開した博麗の巫女には、素直に賞賛と御礼の言葉を贈りたい。
ありがとう、博麗霊夢。
文が霊夢から散々聞かされて武勇伝その2だった。
ふと紙面から視線をそらし、霊夢を見る。
妙に陽気な彼女が見えた。こんな霊夢が見られるのは、せいぜい宴会で酒が入ったときくらいのものだ。
「この記事のおかげで、ここんところこの神社に参拝客が増えてるんだ。米やらなにやら奉納してくのもいるし」
それだけあの事件が人間に多大な影響を与えていたということなのだろう。
「ありがとう、なんて言われたのって初めてじゃないかしら」
笑顔で言う霊夢。
明らかに文の知る博麗の巫女の態度ではない。今の彼女の様子は、年相応の人間の少女そのものだった。
いつもは普通でない人妖から普通でないアプローチを受けているため、ああいうリアクションとなるのだろうか。
まあ、ただ単に腹がくちくて大らかになっているだけかもしれないが。
いずれにせよ、文はいつものように問いかける。
「で、この内容は本当なんですか?」
「うん」
あっさりとうなずく霊夢。そんな彼女に、文は疑わしげな視線を向ける。
「解決したのは霊夢のはずだぜ。私も咲夜も、霊夢に出くわした時点で帰ったし」
湯飲みを傾けつつ、魔理沙が言う。桜花結界のところで三人はかち合ったのだが、霊夢が動いたんだったら私はいいや、と二人は彼女に任せて早々に退散したのだ。
そしてその三人以外の面子で、わざわざ異変解決に乗り出す輩もいないだろう。
しかし。
「妖夢さんは口が固いですし、幽々子さんはああですからまともな取材になりませんし」
いわれてみれば確かにそうだ。
だとすれば。
この記事のネタ元はいったいどこにあるのだろうか。
「どこにいたって! 蟲は繋がれているのよ! あんでゅーどんしんちゅーあんだーすたーん!」
唐突に響く天からの声。
その主を仰ぎ見ようと文が腰を浮かしかけるが、すぐにその必要がなかったことがわかる。
なぜならそれが薄闇を突き破り、博麗神社の庭に着陸してきたからだ。
「じゃじゃーん! 呼ばれてとびでてなんとやら! 飛んで秘に入る謎の蟲! 巷でうわさの蠱る☆リグル、お花を背負って今登場!」
ポーズでも決めていそうな科白とともに出で参ったのは、闇に蠢く光の蟲ことリグル・ナイトバグだった。
ちなみに彼女の両手は後ろに回されている。科白の通り、花を背負っているからだ。
「なにやってんの? 幽香」
「……あなたには関係ないでしょ」
呆れたように言う霊夢に、フラワーマスター風見幽香はそっぽを向いてそう答えた。
「というか、何しにきたんだ一体」
腰をかがめて幽香を下ろしているリグルに、魔理沙は声をかける。
「あんたたちが私の話してたから顔出しただけよ」
「何でわかるんだよ」
「蟲の知らせよ。言ったでしょ? どこにいたって繋がってるって。尾行に待ち伏せ神出鬼没で、背後霊にならすぐなれる、ってね」
「あ、妖夢」
「……っ?!」
背後霊、という言葉に合わせての魔理沙のつぶやきに、リグルは思いっきり横にとび、地面を転がる。
思いのほかの反応に、彼女は唖然として目を丸くした。当然のことながら、妖夢はいない。
「なにやってんの? リグル」
「……いや、その記事のおかげでね」
未だに自分の武勇伝を記した新聞を持って縁側に来た霊夢に、彼女は立ち上がりつつ応える。
「何が気に入らなかったのか知らないけど、あの半人半幽に三週間くらい付け狙われたのよ。『斬り潰すみょん、斬り潰すみょん』とかいって」
それはもはや妖夢ではない何か別の生き物なのではないか、と魔理沙は思ったが、それを言ったところで妥当な反応は返ってこないだろうと判断し、話の流れるままとした。
「ばかね、リグル」
首をひねる彼女に、幽香はしたり顔で指を立てる。
「捏造した事実を報道されるのも腹立たしいけれど、隠しておきたかった真実を暴かれるのはもっと腹立たしいものよ」
「そっか! なるほどだよ幽香! さすが隠れてひまわりくるくるしてるだけの事はあるんぶしゅ!」
幽香の右ストレートをもろに喰らい、吹っ飛ぶリグル。
「ね?」
「……よくわかりました」
縁側の下からずるずると這い出してきた彼女に、幽香はにっこりと微笑みかける。
「……で、結局何しに来たんだ、お前ら」
どつき漫才の様相を呈してきた緑髪二名に、魔理沙が呆れたように言った。
「らっていうか、幽香は私が無理やり引っ張ってきただけだし、来た理由も私のうわさしてるのを聞きつけたからなんだけど」
頬をさすりながらリグルは文を見、にやりと笑う。
「ちょうどいい機会だし、勝利宣言しちゃおうかなー」
「何がですか!」
かっ、と目を剥き文が噛み付いた。当然といえば当然の反応だ。
「何がも何も」
余裕たっぷり悠然と、彼女はブン屋を流し見る。
「蟲のしたためた新聞のほうが鳥のそれより評判がいいのは、もはや明らか!」
「認めません、そんなこと! 大体私の新聞を定期購読してるかただってちゃんといるんですからね!」
「へー。……何人?」
「っか、数は問題じゃないんです! 大体蠱る蟲新聞なんていうセンスのないネーミングの新聞に屈するわけにはいきません」
「……あんたにだけは言われる筋合い、ないと思うんだけど」
「あー! あー! 聞こえなーい!」
全力で頭を振りながら、文は耳をふさぐ。
「そもそも、どういう意味があるんだ、あの名前」
「いい質問ね!」
前々からの疑問を、いい機会とばかりにぶつける魔理沙に、リグルはびしっと指を突きつける。
それを言ったら文文。新聞のほうも十分に由来が気になるのだが、太平楽のように笑う霊夢、歯軋りしている文、頬に手を当て陶然と彼女を見ている幽香という、プレイヴェートスクエアにどっぷり使っている三名にはかすりもしない疑問だった。
「まず蠱るって字だけど、皿の上に蟲が乗ってるわよね。夕ご飯、って出された皿に蟲が山積みだったら、驚くでしょ」
「……そりゃまあな」
いきなりぶっ飛んだことを言い出す彼女に、魔理沙はややたじろぐ。
ちなみに霊夢はにこにこと微笑んだまま。
文は満漢全席(蟲)でも思い浮かべたのか口元の涎を手の甲で拭い。
そして幽香は自信たっぷりに語るリグルを熱っぽい視線で見つめていた。
「でも、あらかじめそれが知らされていれば、まあびっくりはするだろうけど、知らなかったときほどの驚きじゃあないわよね」
「まあ、それもそうだな」
「つまり! 不吉の予感も幸運の兆しも一緒くたに知らせることによって読むものに覚悟を抱かせる! これが私の新聞のコンセプトなの! 名は体をあらわすって言葉通りのタイトルね」
「その割には、こんなのも載せてるのね」
得意げに科白を終えたリグルに、霊夢は手にした新聞をひらひらさせる。
「だってまあ新聞だし。普通の記事も書かないと」
「そうね」
「そういや、その記事のことなんだが」
なんでもないことのように彼女に応えるリグルに、魔理沙は再び疑問を呈した。
「これ、取材元はどこだ?」
「それですよ!」
俄然勢いづいて、文は熱弁をふるう。
「主犯と思しき二人から証言を得られない以上、これは推測を基にした記事と言わざるを得ません!」
「なら、違うところから訊けばいいじゃない」
指を突きつけ言う彼女に、リグルはこともなげにそう返した。
「ほかに誰がいるというんですか? ちなみに霊夢さんたちは却下ですよ」
「……あのさー」
呆れたように、嘆かわしげに、彼女は首を横に振る。
「あんた、私がなんだか忘れてない? 私はリグル・ナイトバグ。蠢く蟲の統率者、リグル・ナイトバグなのよ? 綾瀬川蝉丸からきちんと裏を取ってるわ」
「誰ですかそれは?!」
「西行妖の根元で樹液を啜って六十年の蝉の幼虫よ」
「六十年も幼虫を?!」
「ちなみに既婚者」
「幼虫の癖に?!」
「相手は死蝶のベッキ―さん」
「ええ?!」
「……種族を超えた愛って素敵ね」
「そういう問題ではありません!」
妙に潤んだ目でリグルを見つめつつ横からどうでもいいことを言ってくる幽香に、文は勢いだけで突っ込む。
「ともかく、蝉丸からベッキー、ベッキーから左衛門三郎、左衛門三郎からジャックリン、(中略)中衛門から私のところまで伝言ゲームを経て伝わってきたわけ」
一から十まで律儀に解説をする彼女に、観念したのかうつむく文。
しかし。
彼女の肩が震える。
奇妙な吐息が漏れ、こらえきれなくなったのか、それはついに哄笑となった。
「ふ、ふふはは! ついに馬脚を現しましたね!」
自慢げに胸を張るリグルに幻想郷最速の称号を得る代わりに失ったものを見つつ、文は意気揚々と宣告した。
ちなみに魔理沙は、蟲から馬の足が生えたらむしろ進化しているのではないかと思ったが、やはり黙っていた。
「何よ?」
「伝聞などという甚だ信憑性にかけるものをネタ元にするなど、笑止千万!」
「……そう?」
その発言に、霊夢が首をかしげた。
「そうですとも!」
これ以上ないほどの勢いで彼女はうなずき、
「たった三人を介しただけで、香霖愛してるがパチェ萌えに変化するほどに噂というものは歪んで捻じれるものなのです!」
「うおおおおい!」
異様なまでにピンポイントな発言に、思わず魔理沙は突っ込む。が、頭にいろいろ昇っている文には届かなかったようだ。
霊夢の笑顔に微妙にからかいが混入し、魔理沙の頬が朱に染まる。
そして幽香は聞いてか聞かずか、未だ食虫植物のようなねっとりとした視線をリグルへと絡めていた。
「つまり! 伝言ゲームなどというものは極めて不確かな情報伝達手段というほかありません! ゆえに! この新聞のソースは極めて不確かだということです!」
確信とともにと羽ペンを指してくる文に、しかしリグルは軽く肩をすくめる。
「これだから……チキンヘッドは揮発性」
「失礼な! きちんとメモはとってます!」
「……」
憤然と文は言うが、その発言は事実上彼女の物忘れの激しさを認めるものだった。
「あんた、蟲は馬鹿だの単純だの散々言ってくれてたけど、それこそがこの新聞の要だってことには気づいてないみたいね」
「……どういう意味です?」
眉間にしわを寄せて訊いてくる彼女に、リグルは立てた指をくるくると回す。
「蟲は単純お馬鹿さん、言われたことしかできないの。だから歪まず捻じれない。蝉丸から話を聞こうが中衛門から話を聞こうが、内容なんて変わらないのよ」
本人としても自慢すべきところかどうか微妙らしく、別段胸も張らずに淡々と言った。
「糸電話みたいね」
「上手い事言うわね」
感心したように言う霊夢に、リグルが軽く笑う。
「でもその通り。あたかも蜘蛛の巣のごとく、四方八方糸電話。彼らはどこにだっていて、私はいつでも繋がっている。だから私は、ゆえに私は、いつでもどこでも耳が利く」
妙な調子をつけて、彼女は言った。
「そういうわけで」
さらりと左手で髪を揺らし、彼女は文に向き直る。
「その御指摘は心配無用よ」
ぐ、と言葉に詰まる彼女。さすがにここまで立ち回られてはぐうの音も出ない……
「しょ、勝負です!」
だからこれは、苦し紛れの一言だったのだろう。思わず、といった感じでそんな言葉が文の口から突いて出た。
「……勝負?」
「そうです! 確かに発行部数ではあなたの新聞のほうが勝ってはいるようですが、もっと誰の目にも明らかな方法で白黒付けようではありませんか!」
首を傾げるリグルに、彼女は勢いのままにそうまくし立てる。
誰の目にも明らか、という意味でもすでに決着はついているように思えたのだが、話が面白い方向に転がりだしたのだからとめることもあるまい、と部外者二人は傍観していた。残りの一名は、感じ入ったような吐息とともに、瞬きもせずに彼女を凝視している。
「おもしろい!」
しかも彼女にしてみれば突っぱねてしまってもいい提案ではあったにもかかわらず、なぜかリグルも話に乗った。
「決まりですね! ならば勝負は一週間後、場所はここ、博麗神社! より多くの審査員から評価を受けたほうの勝ちということで文句はありませんね!」
「望むところよ! 誰に喧嘩を売ったんだか教えてあげる!」
睨み合う二人。
しかしリグルは、ふいに力を抜いて、不敵に微笑み一歩下がる。
「審査員の人選はあんたに任せるわ。せいぜいいいやつを見繕うことね!」
勝利を確信した口調で彼女はそう言うと、夜の帳の降りた空に舞い上がった。ちかちかと挑発するように瞬き、リグルの姿は夜空に消える。
その後姿を、文はややきつい目つきで見送った。
その隣にはいやにうっとりとした目つきで彼女を見送る輩もいたが、それは極力無視する。
「誰に喧嘩を売ったんだか教えてあげる……こちらの科白です! 目に物見せてくれましょう!」
こぶしを振り上げ、文はそう宣告した。
現状を客観的に見るだに、どうして彼女がそんなに強気なのかまったくわからない。
なんとなく優しい気持ちで、そんな文の後姿を霊夢は眺めていた。
結局夕飯を相伴に預かり、あまつさえ文は本日博麗神社に泊まっていくこととなった。
何しろ彼女は鳥目なので、夜間の飛行は危険なのである。
六秒くらいで風呂から上がり、人心地ついたところで文は一週間後の勝負の策を練り始めた。
まずは審査員の人選である。
おそらくリグルはこれまで通りの、実用重視の堅実な新聞を作ってくるに違いない。
そこで、審査員には面白がりな連中を持ってくる。
八雲紫、西行寺幽々子、伊吹萃香は鉄板だ。
これだけではあまりに恣意的に過ぎるので、真面目系も持ってくることにする。
慧音はおそらく里を空けては来ないだろう。
そこで魂魄妖夢だ。
一見公平を図っているように見せかけた罠である。
彼女のことだ、幽々子に追従する可能性もあるし、何よりリグルを斬り潰そうとしていたくらいなので手っ取り早い解決すら望める。
もうひとつの問題は、ネタの収集である。
リグルと違い、文には鳥を使っての人海戦術取ることができない。
が、これは天狗仲間に声をかければ解決するだろう。
打倒蟲を謳えば、皆協力してくれるはずだ。
文はほくそ笑んだ。
完璧だ。負ける要素は何一つとしてない。
所詮は蟲の浅知恵、どちらが食物連鎖の上にいるのか存分に知らしめてやろう。
……ここまで周到に準備をしているあたり、どこにも生態系上位の威厳などありはしないのだが、そこらへんには気づいていないらしい。
「ふふふふふ、はーはははははは! いざ行き往かん! 勝利の園へ!」
「うるさい」
高笑いをあげる彼女の後頭部に、霊夢の枕が突き刺さった。
一週間後。
射名丸文は博麗神社の庭先で仁王立ちしていた。
舞台セットは完璧だ。
五つある審査員席には八雲紫、西行寺幽々子、伊吹萃香、魂魄妖夢の四人が並んでいる。
一つ余っているのは、リグルが一人審査員を連れてくることになったからだ。
全員自分で選ぶというのもなんだし、四人というのも中途半端だったので、文はこれを了承した。
約束の時間まであとわずか。まもなく席も埋まるだろう。
なおも彼女は空を見上げていたが、後ろのどんちゃん騒ぎに思わず振り返った。
審査員としてこれだけの人妖が集結しているだけに、それにつられたその他の面子で博麗神社は大賑わいとなっている。
騒霊たちもいれば、夜雀の串揚げ、氷精のかき氷屋台まで出ていた。
自らの沽券をかけた闘争の場で騒いで遊ぶ輩に、文は釈然としない視線を向けていたが、不意に生じた風の揺らぎに視線を空へと戻す。
来た。
緑の髪。
かっちりと糊の利いた、優美な制服。
……右手に卒塔婆。
『……げ』
その場にいた全員が、揃って呻く。
音もなく舞い降りたのは闇に蠢く光の蟲ではなく……楽園の最高裁判長、四季映姫であった。
「――判決……」
当たり前のように席に着き、映姫は静かに宣告する。
「蠱る蟲新聞の勝ち。……異議はありませんね?」
『はい』
「ちょっとぉぉぉぉ?!」
一斉に平伏するほか四名の審査員に向かって、思わず文は突っ込んだ。
「だって」
「この方がそうおっしゃるなら」
「ねえ?」
幽々子、紫、萃香の三人が顔を見合わせて言う。
妖夢にいたってはずりずりと席の端っこまで下がり、身を小さくしていた。閻魔の説教を覚えているだけに、居た堪れないらしい。
「それに閻魔様も、唐突に出てきて審議すらもなくその判決! 買収でもされたんですか?!」
「唐突に出てきたことについては、まあ言い訳はしませんが、きちんと裏は取ってありますよ?」
「というと?」
「サボっていた小町を、給料を人質にこき使って、きちんと統計を取ってきました」
それなら普通に仕事をさせろよ、と魔理沙は思ったが、下手に彼女の語りに口を挟めば説教は確定なので、貝のように沈黙した。
「……対して文文。新聞の有効発行部数は6と、まあ蠱る蟲新聞の有効発行部数で割るとゼロです。判断材料としては十分だと思われますが」
魔理沙がなにやら考えている間に、映姫の口上は終わったようだ。
あまりにもあまりな内容だったようで、隣に座る霊夢はこの上なく優しい瞳で文を見つめている。
「……ああ、ところで」
越えられない壁、という表記が入りそうな部数差に打ちのめされている文に、さりげなく映姫は言葉を足した。
「真っ先に買収が出てくるあたり、あなたの私に対する認識を改めさせる必要があるようですね」
「え゛」
不穏なる科白に文は反射的に逃げ出そうとするが、そうはさせじと彼女はその首根っこを引っつかむ。
「清廉潔白を旨とする閻魔に向かって、あろうことか贈収賄の嫌疑をかけるとは」
「ちょ、ちょ、ちょっと待っ……! だ、誰か……!」
あわてて文は辺りを見回すが、審査員席のほか四名は既に紫のすきまに退避しており、騒霊夜雀氷精は飛び去り、霊夢魔理沙は神社のふすまを閉めていた。
絶望した。
ここぞとばかりのチームワークのよさに絶望した。
そんな彼女に、だからといって慈悲をかけるような閻魔様ではない。
にっこりと微笑み。
「今やこの場はあなたと私の二人きり。さあ静聴なさい。三日三晩くらい」
「助けてー!」
哀れな鴉天狗の悲痛な叫びが、幻想郷の空に響き渡った。
「しかし、お前もずいぶんと顔が広いな」
「そう?」
どうということはなさそうに、ずずと湯飲みの中身を幸せそうに啜るリグル。
場所は人里。守護者在住人の里である。
広場の真ん中、井戸端に三人はいた。
すなわちリグル、慧音。
そして路傍の花のように、幽香。表現の通り、彼女は二人の会話には参加せず、ただ熱に浮かされたような目で彼女を見つめていた。
「人里や博麗神社はまだしも、まさか閻魔にまでコネがあるとは思わなかったぞ」
そんな彼女を見なかったことにして、慧音は感心したように頷く。
「まあ、世はなべてギブアンドテイク、ってね」
言ってリグルは、なぜか持っていた閻魔帽を頭に乗せた。
似合う? とばかりに彼女は小首をかしげてくるが、隣の視線が怖いので慧音はあいまいに笑う。
「しかし……」
「うん?」
なにやら疑問符を浮かべる彼女に、リグルは湯飲みを口にしたまま返事をした。
「いや、それにしたってあの四季殿が自ら出張ってくるというのが不思議でな。彼女も例の突撃撮影に激したくちなのか……?」
文情報によれば、映姫も慧音に劣らず相当必死に抵抗弾幕を展開したらしいが、そういうことなのだろうか。
「……そりゃあね、必死にもなるわよ」
いきなり無表情になり、ぼそりと彼女が呟く。
「……え?」
反射的に慧音は顔をそちらに向けるが、そこにはいつもの通り、輝くような笑顔を浮かべるリグルがいるだけだった。その手には、なぜか卒塔婆が握られていたが。
なおも不審げに、彼女は彼女を見るが、もはや何の変わりもなく湯飲みの中身を啜るだけ。
ため息をひとつつき、頭を振って気を取り直す。
「……それで? 今回のこれも新聞のネタにするのか?」
それはそれで哀れな話だなぁ、と少しばかり同情つつ彼女はリグルにそう問うた。
それに彼女は即答せずにんー、と悩み。
「飽きたからもうそろそろやめようかな」
よりいっそう文が哀れになるようなことを、あっけらかんと言う。
そんな彼女を、無表情もいいけどやっぱり笑っている彼女のほうがいいなというような視線で、幽香が見つめていた。
―――蟲の命は儚い。蠱る蟲新聞もまた儚いものである。(上白沢慧音著、幻想郷歴史大全巻之八十四より抜粋)
ぼーなすとらっく 文は風の子元気な子~風神少女 フルver
(0:20)
ネタがない
ネタがないよまるでない
ネタがない
ネタがないよほんとない
ネタがない
記事にできるネタがない
ネタがない
心動くネタがない
だからネタ出すネタ作る私が
目の前のあなた、そうあなた
私があなたをネタにする、今すぐにする
タンマはなしです
(1:22)
あー、ネタにならない
これじゃ記事になりゃしないの
もっと心熱くなるようなことを言ってほしいの
だからネタ出すネタ作る私が
捏造虚言サクラもお手のものだよ
ネタにならない昨日にさようなら
わたしは明日へと飛び立つ
ほんとはあなたの隣でお酒でも呑んで眠りたいけど
だけどだめなの大会が近いの
今度負けたら二十四連敗なの
お酒のかわりに涙を呑んであなたの寝顔を記事にする
(3:39)
だからネタ出すネタ作る私が
捏造虚言やっぱり心痛いから
あなたの後つけて誇張表現使う
ネタにするの許して
ちょっと待ってよね
少し目離した
隙にそこまで進捗する?
ちょっと待ってよ
隣のその人は
誰なの、なんでだんまりなんですかちょっと
いいですよ気にしません私は仕事に生きる女
ほんとよ?
ないてないよないてないよほんとにないてない
ないてないよないよないてないよ(つくちゃかつくちゃかつくちゃかつくちゃかつくちゃかつくちゃかつくちゃかつくちゃか)
ないてないよないてないよ(ちゃらららちゃらららちゃらららちゃらららちゃらららちゃらららちゃらららちゃららら)
ないてないよないてないよ(つくちゃかつくちゃかくちゃかつくちゃかくちゃかつくちゃかちゃっちゃっちゃ)
ないてないよないてないよほんとにないてない
ないてないよないよないてないよ(つくちゃかつくちゃかつくちゃかつくちゃかつくちゃかつくちゃかつくちゃかつくちゃか)
ないてないよないてないよ(ちゃらららちゃらららちゃらららちゃらららちゃらららちゃらららちゃらららちゃららら)
ないてないよないてないよ(ちゃらららちゃらららちゃらららちゃらららちゃらららちゃらららちゃらららちゃららら)
そうだいまだすきありだはいごからてんぐれっぷうだんふうじんいっせんだー
てんぐのほんきをくらえくらえくらえくらえよぅ
ないてないってばうわーん
綾瀬川蝉丸さんもすてき。
あとえーきさまとリグルの繋がりってのはアレですかね、えっと、外れてるかもしれないですけど。
……うわぁこのリグル格好いい。
やっぱりゼンコーは楽しいですねゼンコー
思い出すなあ…リグルキックを放つ映姫さま。
締めの慧音の台詞に思わず頷いてしまいました。
つか食虫植物ってw
ゼンコータノシイヨォォォ!!!
ってのが思い浮かびました。
何故だ…
ゼンコータノシイヨ
花畑でこまっちゃんがストンピングされてた。ははは。笑いが止まりませんぜおやっさん(何)
にしても皆チームワーク良すぎ。一瞬の退避行動お見事。
では、あんまり笑いすぎて腹がよじれても困るので、ここらで失礼。
南極極点から砂漠の真ん中、深海深くに至るまで、この世界に蟲のいない場所などない!!
ということで、蟲は凄いんだぞー、ってな話ですな。
意外と徒歩一分さんとこみたいな展開も実現可能なのか?
ところで、蠱る蟲新聞、とはなんて読むんでしょう?
こんな科白を吐く文を幻視する
そういえば氏のリグルってアレだった!
自分の中で繋がったときの喜びが言い表せませんw
今までの作品が生かされてて面白かったです
…地味にゆうかりん萌えさせてくれるなぁ
何が良いって幽香りんが良い・・・。乙女だ。
過去作をおぼえていなくともきちんと話が楽しめるのも良いです。
幽香かわいいなぁ。
SHOCK.Sさんの幻想郷は脇役勢が濃いですな。
そういえば、このリグルって(ry
そーいやそうだったわ……いや、面白かったです(礼
南ピル子さんのあの歌で替え歌作れそうだなぁ。
それにしても文々。新聞の定期購読者の六人って誰だろ。
発行元アンタじゃんwwwwwwwww
それはともかく、面白かったです。ゼンコータノシイヨゼンコー。
でもリグルと○○
最後までどっちがどっちか分からなかった俺⑨
買収とか人のこと言えまs(卒塔婆スラッシュ!
幽香×リグル(山田)か・・・
いいね。実にいい。
ところで閻魔様、本職は?
過去作品読んだ覚えがないので読んできます(だっしゅ
えと、1箇所だけ気になった誤字をば。
>審査員としてこれだけの人妖が終結しているだけに
終結じゃなく集結だと思いまふ。
後、幽香にマジ萌えた。
理解するまで三分ぐらいかかりましたw
途中参戦でしたからこの作品を読んで過去作品を読んでまたコレを読んで、と何粒も美味しい作品でした。
というかココのリグルはなんかとっても活き活きしてますね。ストレスためてるんでしょーねぇ、やっぱし。
名前が無い程度の能力の皆様には、便宜上番号を振らせていただきます。
「俺を番号で呼ぶな!」と申されましてもどう見ても仕様です。本当にありがとうございました。
翔菜さま
イグザクトリィ(その通りでございます)。
たぶん付け狙ってたときの妖夢は、セクシーコマンドーの使い手のように目を光らしていたことでしょう。
アティラリさま
ご愛顧ありがとうございます。
すげえあの閻魔……楽しみながらゼンコーしてる……
akiさま
確かにずいぶん昔の作品になったものだなあ、と思います。
最後の慧音はある意味意趣返し、あるいはリスペクト。
名前が無い程度の能力1さま
ねっとりねっとり。
ぱっくり。
名前が無い程度の能力2さま
ゼンコーはビジュアル化させてみたかったのですが絵心が足りません。
絵が描ける人がうらやましいです。
名前が無い程度の能力3さま
6秒きたこれ。
4秒にするかどうか迷いましたが、縁起が悪いので。
名前が無い程度の能力4さま
お読みいただきありがとうございます。
楽しくないことは続かないので、きっと善行は楽しいはずです。
某の中将さま
振り向けど、奴らいぬ。とかそんな感じで。
笑っていただけたのでしたら、幸いです。
与作さま
クマムシ最強! でもウィルスは勘弁な。
ちなみに「まじこるむししんぶん」と読みます。リグルスレにゴー。
ていうか、時間空きすぎ。
名前が無い程度の能力5さま
実際問題数万くらいじゃきかないでしょうね。
だって複眼だし!
おやつさま
私のリグルはアレというか、レアというか。
ていうか、リグルのお話自体がレアなんですよね。
次のニュースです。みなさん、リグルを好きになりましょう。
名前が無い程度の能力6さま
ありがとうございます。そう言っていただけると作者冥利に尽きます。
話の連続性という意味では、某下っぱ氏が最強だと思います。
幽香はスパイスです。ぴりりときいているなら、こんなにうれしいことはない。
古音無さま
テンポがいい、というのは、私にとっては最上級のほめ言葉です。ありがとうございます。
あと、マケテラレネーションが通じる方がいるというのはすばらしいことです。ユーニーチャーム・パスワードを探せ。
てきさすまっく参拾弐型さま
スパイスが効きすぎたようで。でも私もチャーハンにいやって言うほどコショウをかける人間です。
過去作をお読みでないと、ちょっと意味がわからないところがあるかもしれませんが、読めるようにはしたつもりなので、そう言っていただければ幸いです。
名前が無い程度の能力7さま
lainは自分の中の三大アニメーションのひとつです。僕は万能なんだよ。
あと……リグルは脇役じゃないですよ! 永夜抄の1ボス、つまり顔なんですよ!
米さま
初めて人格もって描写したにもかかわらずこの扱い。
啓蒙してください。
変身Dさま
確かに最後までお読みいただかないと、何が関連しているのかはわからないでしょうね。
そして、筆者的にはわかってもらえるのが何よりもうれしいです。あと、読者様が楽しんでくださるのも。
名前が無い程度の能力8さま
げぇっ、ジャーンジャーン。
げぇっ、ジャーンジャーンジャーン。
名前が無い程度の能力9さま
袴田堂様のお考えは、山よりも高く。
そして幽香の情念ほどに深いものです。
じょにーずさま
やはりリグルは格好が格好なだけに、かわいいよりかっこいいが似合うんですよね。
絵板のリグル祭りは眼福でしたが。
名前が無い程度の能力10さま
紫、萃香、幽々子、永琳、輝夜。
最後の一人は秘密。
鉄さま
なにをおっしゃいます、文責:リグル・ナイトバグとなっているじゃあございませんか。
……詮索のしすぎは命にかかわるぞ、って慧音が言ってた。
名前が無い程度の能力11さま
しかし一面バグだらけ!
おそまつ。
ABYSSさま
霊夢にもこういう一面があってもいいじゃないですか。
霊夢はかわいいなぁ。妹紅には負けるけど。
ぐい井戸・御簾田さま
デレデレデンデレ。
恋愛系は極端な描写しかできそうもありません。
名前が無い程度の能力12さま
それは秘密です。
だから満月の夜に、こっそり慧音に聞いてください。ただしいろいろ保障はできません。
名前が無い程度の能力13さま
すいません、読めません。
あががさま
アメとムチです。
もしくは愛ゆえに。……都合のいい言葉だなぁ。
名前が無い程度の能力14さま
ゆうかりんが食べられた!
むしろ彼女は食べるほうかもしれない。
名前が無い程度の能力15さま
いぐざくt(省略されました。わっふるわっふる
本職は有給使ってます。……あるのか?
雪儚さま
だからリグルは脇役ではないと。パンにはバターが必要なんですよ!
……あれ?
誤字、ご指摘ありがとうございます。
棗さま
詳しくは満月の夜、慧音に(以下略)。
幽香はかわいいですね。服がチェックだし、髪が緑だし。笑顔がすばらしいし。
名前が無い程度の能力16さま
爆発しないでプンプン怒れば獣の姿にかわる~♪
あ、慧音だ。
ルドルフとトラ猫さま
そういうつながりなのです。
うーむ、理解に三分費やさせてしまうようではまだまだですね。精進します。
ヴィルヘルムさま
閻魔は脅しに屈しない!
まじめな方ほど息を抜くのは大切です。
が、はっちゃけすぎると脅しに屈する羽目にもなる、ってパチュリーが言ってました。
名前が無い程度の能力17さま
ありがとうございます。こういう一言で、書き手は奮い立つものなんですよ。
ああ、読んでて気持ちがいい、というコメントを貰ったときなんて、もう。
跳ね狐さま
私は基本的にひねくれてますからねぇ。
いい目を見ていないキャラほど優遇したくなるのです。美鈴とか。
個人的には、生暖かい目で文を見る霊夢が良いですw
desoさま
ありがとうございます。
魔理沙がやるより霊夢のほうがしっくり来るんですよね、こういう役。
なんででしょう?
射命丸……うぅ……。
緑髪同盟は無敵ですね。
普通にみょんみょん言いながら斬り潰しにかかる妖夢を幻視したりで兎に角笑わせていただきました。
他にも色々と面白かったですが率直に一言、貴方最高ですw
おーい、誰か魅魔様の行方を知らんか?
空回りする文に『お釈迦様の手の上で踊る』という単語が閃いた。
…ぼーなすとらっくってw
久しぶりに純粋な楽しさを思い出した感じですよ。
ともあれ文ちゃんに合掌。
リグル格好いいよリグル。
真面目な人ほど激しく壊れるのか……?妖夢……。
ていうかこれて w
何か裏切られた気分