1.新聞(文々。新聞 XXXX年X月X日(X)(大体いつも号外)【発覚!】戦争概念幻想入りの真実)
全的焼却(※正式名称:現
実的・幻想的構成からなる存
在の全時間における抹消を目
的とした焼却法)という手口
が判明したことを以前に号外
としてばらまかさせて頂き、
未だ数日と経過していない昨
今、脳内のなんらかの喪失に
苦しむ者達が急増し、それが
そのまま自殺者の数となって
いる地獄の中であっても、変
わらず真実をお届けするため
邁進する所存の筆者です。
[損傷が激しく不可読の箇所。
ポリシーの要求を受けたので
大小に関わらず修復不要とす
る。以下不可読]この手口自
体は少し何かを齧ったもので
あれば使い古された物であり、
単に対象の存在を「存在した
痕跡毎」抹消するという旨の
外法であります。かの敵らの
革命的な点は、それがただの
鉛球に込められているという
点であり、相当に強力な妖怪
であっても数十発の損害で十
分な効果が得られるとの研究
結果が紅魔より発表されてい
ます。これが超常的な化学力
を以ってなされていること、
行使者が外の世界の人間と目
される存在であったことから
長らく戦争の幻想入り説が大
勢を[不可読]たが、まさに本
日、賢者連から公式の発表が
あり皆さんの度肝を抜き[不
可読]て全てを書きたい放題
書ける立場では無くなって来
ておるのです。喪ったとして
も何を喪ったのかも思い出せ
ず、補完もなくただ欠落があ
るだけの状態にはほとほとう
んざりもしています。筆者が
未だ状況を諦めていないのは
単に身内への情からで[不可
読]ております。多分明日も
刷ります。
***
2.アストラル体(アーカイブ漏れ)
a).蜊夐コ鈴怺螟「莉・螟悶?隱ー縺
b).蝨ー蠎
3.千本と目される暗器(博麗の持ち物と推測)
4.銃(当方の物を研究対象とし部品ごとに分けられたもの四丁分)
***
16.DVD媒体映像(録画された個人の所有物)
・八雲紫と思しき存在が映っている。
「幻想郷は敗北しました。
もはや・・・えー・・・
あの、難しいことは苦手なので、普通に言うのだけれど、
とにかく我々は滅ぶことが確定的になりました。
私は幻想郷を愛していました。
そこに潜むあなた方が私程には幻想郷を愛していないことは知っています。
はっきり言って、こんな映像を撮ったところで私に「言うべきこと」はありません。
つまり、その、これはただの遺言です。
死ぬ前に皆に喋っておこうというくらいの」
・八雲紫と思しき存在は12秒間沈黙する。
「私はあの名前もない神社に度々足を運ぶのですが」
・八雲紫と思しき存在は7秒間沈黙する。
「そこには誰かが居たはずという確信だけがいつもある。
悲壮感すら抱くことはない。
しかし私はその何かを愛していたはずなのだ。幻想郷と同じか、それ以上に。
私は怒りを抱けない。
この戦いは、我々の敵に対する憎しみすら許してはくれない。
潰し合いに忘却という手段を用いるというのはそういうことなんだ」
・八雲紫と思しき存在は顔を片手で覆う。
「我々は唯の穢れ。
慚愧の念に堪えない」
***
18.八雲紫(死後霧散の阻止に成功。焼却可否について要確認)
***
80.音声記録(WAVファイル)
壱:認識的な何かに作用しているだけで、実際にあれらは人間じゃない可能性が高いわ。
確かに最近外の世界の化学力は目を見張るものがあるけれども、これはその範疇外。
それに、これらの技術はあまりにも身に覚えがありすぎる。ほぼ間違いない。
弐:この情報はそちら側にとって不利なものではないですか?
何故私にこれを?
壱:大丈夫。どうせ消すからとかでざっくばらんに喋っているわけではないから安心して。
私たちは幻想郷に属しています。
これは初めから一貫した姿勢であるという表名と受け取って貰えると有難いわね。
弐:対抗策はあると考えていますか?
壱:完璧な逃亡を考えるのが一番だと思うの。
戦って勝つのははっきりいって無理だから。
弐:現実的な戦局判断のお陰で返って安心感のある提案ですね。
壱:そうでしょ?実際、目的を逃亡一つに絞れば中々成功率は高いと踏んでるわ。
幸い、まだ力を合わせれば幻想郷丸ごと宇宙船にだってでき
(銃声)
弐:え?
(銃声)
弐:え?いや、効くのか?じゃなくて、やばい、
(銃声)
弐:やばい、やばい、やばい、あ、あ、あ
(銃声)
弐:何が?あ、ぐぁ
(銃声)
(途絶)
***
81.カメラ(弾痕あり。内部データは破損)
82.暖簾及び串(前々回の屋台の取りこぼし)
***
211.日記(パチュリー・ノーレッジ著)
XXXX日目
この弾丸には単純な全的焼却の他に、
認識の差異を生じさせる特殊なパターンが混入されている。
全的焼却の事後処理を敢えて雑に実施する事で混乱を生じさせる為の物と考えられる。
大した事が無ければ周囲に対し、何らかの何かが失われた確信を覚えさせるだろうが、
クリティカルに作用した場合は全ての疑問を含めて完璧に燃焼させる。
研究結果を一週間前と同じ様に提出しようとしたが、提出先を忘れた。
私は紅茶を淹れられない。
近頃になって悪夢に魘される程の孤独を感じる。
少し前迄はそんな事は無かった筈なのに。
良くも今迄生きて来られた物だ。
***
212.水銀(空瓶)
213.博麗大結界(主に言霊に根差した物)
214.霧雨魔理沙(計71体目)
215.絵馬(破損なし。守矢神社製。「おかあさんおかえしてください」)
216.幻想郷への認識(概要は別紙参照)
***
首記の件について承りました。
これにて全行程が完了するため、
既定のステップに従いReisen級は一斉の自害を実施します。
Reisen級全要員のアーカイブは完了済です(添付邨先匕をご参照ください)。
「溶鉱炉」にて開催の式に関する詳細は追って連絡が届くかと思います。
お疲れさまでした。
譛郁ェュ蜻ス様のご多幸を切にお祈り申し上げます。
>--- 霑比ソ。蜈??蜀?ョケ ---
>宛先:Reisen_逡ェ蜿キ
>発信:Yorihime
>件名:焼却要請(第莠疲。回)
>
~~~
>
>今回分にて焼却の要請は最後となる予定です。
>
>各要素に対するアーカイブの申請が通った後、正式に燃料局へと引き渡してください。
>
>
>
>以上
全的焼却(※正式名称:現
実的・幻想的構成からなる存
在の全時間における抹消を目
的とした焼却法)という手口
が判明したことを以前に号外
としてばらまかさせて頂き、
未だ数日と経過していない昨
今、脳内のなんらかの喪失に
苦しむ者達が急増し、それが
そのまま自殺者の数となって
いる地獄の中であっても、変
わらず真実をお届けするため
邁進する所存の筆者です。
[損傷が激しく不可読の箇所。
ポリシーの要求を受けたので
大小に関わらず修復不要とす
る。以下不可読]この手口自
体は少し何かを齧ったもので
あれば使い古された物であり、
単に対象の存在を「存在した
痕跡毎」抹消するという旨の
外法であります。かの敵らの
革命的な点は、それがただの
鉛球に込められているという
点であり、相当に強力な妖怪
であっても数十発の損害で十
分な効果が得られるとの研究
結果が紅魔より発表されてい
ます。これが超常的な化学力
を以ってなされていること、
行使者が外の世界の人間と目
される存在であったことから
長らく戦争の幻想入り説が大
勢を[不可読]たが、まさに本
日、賢者連から公式の発表が
あり皆さんの度肝を抜き[不
可読]て全てを書きたい放題
書ける立場では無くなって来
ておるのです。喪ったとして
も何を喪ったのかも思い出せ
ず、補完もなくただ欠落があ
るだけの状態にはほとほとう
んざりもしています。筆者が
未だ状況を諦めていないのは
単に身内への情からで[不可
読]ております。多分明日も
刷ります。
***
2.アストラル体(アーカイブ漏れ)
a).蜊夐コ鈴怺螟「莉・螟悶?隱ー縺
b).蝨ー蠎
3.千本と目される暗器(博麗の持ち物と推測)
4.銃(当方の物を研究対象とし部品ごとに分けられたもの四丁分)
***
16.DVD媒体映像(録画された個人の所有物)
・八雲紫と思しき存在が映っている。
「幻想郷は敗北しました。
もはや・・・えー・・・
あの、難しいことは苦手なので、普通に言うのだけれど、
とにかく我々は滅ぶことが確定的になりました。
私は幻想郷を愛していました。
そこに潜むあなた方が私程には幻想郷を愛していないことは知っています。
はっきり言って、こんな映像を撮ったところで私に「言うべきこと」はありません。
つまり、その、これはただの遺言です。
死ぬ前に皆に喋っておこうというくらいの」
・八雲紫と思しき存在は12秒間沈黙する。
「私はあの名前もない神社に度々足を運ぶのですが」
・八雲紫と思しき存在は7秒間沈黙する。
「そこには誰かが居たはずという確信だけがいつもある。
悲壮感すら抱くことはない。
しかし私はその何かを愛していたはずなのだ。幻想郷と同じか、それ以上に。
私は怒りを抱けない。
この戦いは、我々の敵に対する憎しみすら許してはくれない。
潰し合いに忘却という手段を用いるというのはそういうことなんだ」
・八雲紫と思しき存在は顔を片手で覆う。
「我々は唯の穢れ。
慚愧の念に堪えない」
***
18.八雲紫(死後霧散の阻止に成功。焼却可否について要確認)
***
80.音声記録(WAVファイル)
壱:認識的な何かに作用しているだけで、実際にあれらは人間じゃない可能性が高いわ。
確かに最近外の世界の化学力は目を見張るものがあるけれども、これはその範疇外。
それに、これらの技術はあまりにも身に覚えがありすぎる。ほぼ間違いない。
弐:この情報はそちら側にとって不利なものではないですか?
何故私にこれを?
壱:大丈夫。どうせ消すからとかでざっくばらんに喋っているわけではないから安心して。
私たちは幻想郷に属しています。
これは初めから一貫した姿勢であるという表名と受け取って貰えると有難いわね。
弐:対抗策はあると考えていますか?
壱:完璧な逃亡を考えるのが一番だと思うの。
戦って勝つのははっきりいって無理だから。
弐:現実的な戦局判断のお陰で返って安心感のある提案ですね。
壱:そうでしょ?実際、目的を逃亡一つに絞れば中々成功率は高いと踏んでるわ。
幸い、まだ力を合わせれば幻想郷丸ごと宇宙船にだってでき
(銃声)
弐:え?
(銃声)
弐:え?いや、効くのか?じゃなくて、やばい、
(銃声)
弐:やばい、やばい、やばい、あ、あ、あ
(銃声)
弐:何が?あ、ぐぁ
(銃声)
(途絶)
***
81.カメラ(弾痕あり。内部データは破損)
82.暖簾及び串(前々回の屋台の取りこぼし)
***
211.日記(パチュリー・ノーレッジ著)
XXXX日目
この弾丸には単純な全的焼却の他に、
認識の差異を生じさせる特殊なパターンが混入されている。
全的焼却の事後処理を敢えて雑に実施する事で混乱を生じさせる為の物と考えられる。
大した事が無ければ周囲に対し、何らかの何かが失われた確信を覚えさせるだろうが、
クリティカルに作用した場合は全ての疑問を含めて完璧に燃焼させる。
研究結果を一週間前と同じ様に提出しようとしたが、提出先を忘れた。
私は紅茶を淹れられない。
近頃になって悪夢に魘される程の孤独を感じる。
少し前迄はそんな事は無かった筈なのに。
良くも今迄生きて来られた物だ。
***
212.水銀(空瓶)
213.博麗大結界(主に言霊に根差した物)
214.霧雨魔理沙(計71体目)
215.絵馬(破損なし。守矢神社製。「おかあさんおかえしてください」)
216.幻想郷への認識(概要は別紙参照)
***
首記の件について承りました。
これにて全行程が完了するため、
既定のステップに従いReisen級は一斉の自害を実施します。
Reisen級全要員のアーカイブは完了済です(添付邨先匕をご参照ください)。
「溶鉱炉」にて開催の式に関する詳細は追って連絡が届くかと思います。
お疲れさまでした。
譛郁ェュ蜻ス様のご多幸を切にお祈り申し上げます。
>--- 霑比ソ。蜈??蜀?ョケ ---
>宛先:Reisen_逡ェ蜿キ
>発信:Yorihime
>件名:焼却要請(第莠疲。回)
>
~~~
>
>今回分にて焼却の要請は最後となる予定です。
>
>各要素に対するアーカイブの申請が通った後、正式に燃料局へと引き渡してください。
>
>
>
>以上
…二名の名前の文字化けが気になりました
巨大な何かの切り落とされた断片のようなものを感じました
でもやっぱりSCP記事の最後の方にも思えました
アーカイブ漏れの二件が気になりますね。「博麗霊夢以外の誰か」「地底」? 地底がアストラル体? う~ん分からない。でもこういう凝った作りだと作者様のなかでは明確なシナリオが存在していると思うので、考察が楽しいですね。