「だめっ」
目を背けたくなるような光景だった。
パチュリーの体が、黒くうごめく何かに巻き取られている。それは信じられないことに生き物の一部であるらしく、淫蕩な意思を以って、彼女を拘束しているらしかった。
パチュリーの上半身はきつく締め上げられ、意外に豊満なバストラインを浮き上がらせている。
「貴方、可愛いわ」
身動きの取れないパチュリーに、淫魔は熱の篭った声で囁く。
(かわいい!?)
思えばパチュリーのこれまでは、研鑽と研究の日々であった。少女らしい、華やかな生活とは無縁。
可愛いだなんて、面と向かって言ってくれたのは、親以外に誰かいただろうか?
(な、なにこの感じ)
どっどっど。鼓動が早まるのを感じる。ちょっと待って、待ちなさいよパチュリー。幾ら目の前の淫魔が、綺麗で、私に気があるからって、こんなのってないんじゃない。女同士だし、それにいきなり、き、キスとか、胸を触ってきたりとか、そんなのとってもパチュリーだわ。ノーレッジだわっ。これじゃ私がパチュリーなノーレッジみたいじゃない! ドキドキのあまり、パチュリーの乙女回路は暴走し、錯乱していた。
初めての感覚だった。
淫魔はそんな心中を、見透かしているかのように言う。
「私が貴方のパチュリー・ノーエッチな毎日を、パチュリー・イエスエッチにしてあげますよ?」
駄目、そんなの駄目ぇ。私、悪いノーレッジになっちゃう。パチュリーの心は陥落寸前だった。パチュリーにあるまじきパチュリーになっていた。目はとろんと潤み、上気した顔は汗の玉が浮いている。
「……げます。貴方と……淫魔と、契約します。私、貴方のものになるわ。だから、やめないで」
その日。パチュリー・ノーレッジは、乙女にとって最も大切なものを奪われた。
可憐な魔法使いは、おぞましき淫魔の手中に落ちたのだ。
「……責任、取りなさいよね……っ」
濁っていく意識の中で、パチュリーは思い返していた。あれさえ言わなければ。あんなことさえしなければ。自分は今頃、こんな目に遭わずに済んだかもしれないのに。えっちな子に、ならなかったのに。
「レミィって小説詳しい?」
「当然だ。私に知らぬものなど無い」
「カフカ。ドストエフスキー。トルストイ」
「ああ、カフカなカフカ。あれは名の通り、ふかふかしてて可愛いわね。それと、ドスとエフ好きーね。私もドスとエフには魅力があると思うな。好きだというのも分かる。トルストイは、こう、トルスがパージしてストイなところがトルストイよね」
どうやらレミリアは、文豪に関しての知識がサッパリらしい。知ったかぶりも満足に出来ないようだった。
おかげで欲求不満なパチュリーである。ああ、本について語り合いたい。できれば知的で穏やかで、眼鏡なんかかけていたりして、背が高くて。そんな人と熱い読書談義を。
(って、これじゃ恋人探しみたいじゃない)
パチュリーはほんのりと頬を染めた。ちなみにレミリアは、その仕草を自分に心酔していると解釈するのが通例だ。
「ふふーん。そうかそうか。パチェもようやく私の知識量に惚れ込んだと見える」
機嫌よく、ぱったぱったと羽を動かすレミリア。この長い付き合いになる友は、ご覧の通り動作と性格の両方で楽しませてくれるが、インテリな会話となると大分あやしい。「当面の敵は、太陽と九九の八の段。いつかやっつける」と言ってはばからない吸血鬼である。
パチュリーが物足りなさを感じるのも無理は無い。
というか、この紅魔館における知力の最前線はパチュリーその人で、それ以下の人材は軒並みキャッキャウフフな知能指数。「ほえ? 女の子同士は赤ちゃんできないの?」などと質問してくる妖精メイドに、日々ぺろぺろを感じつつも我慢しなくてはならない、そんな環境だ。保育園の中に一人、高偏差値の女子高生が放り込まれてるようなもの、と言えば分かりやすいだろうか。そしてその女子高生とはもちろんパチュリーであり、制服はセーラー服一押しである。
大体、ブレザーというのは邪道だ。あんなものはガタイのいい欧米の学生に着せるべきであろう。元々セーラー服は水兵の格好をモチーフとしていて、言わば男物。つまるところそれを女学生に着せるのはちょっとした男装であって、そこがまた倒錯的ではないか? ちっちゃくて華奢な十代の少女が、ブカブカしたセーラー服を着せられている、本来軍人用の着物を被せられている、軍国化に力を入れたかつての日本の名残に無茶をさせられている、そう、弄ばれている。女の子が、国家に、いいようにされている。絶対そっちの方がそそると思うし、古い学校ほど未だセーラー服を採用しているので、お嬢様率も高い。セーラー服の価値はもっと認められるべきだろう。
「地の文が、大きく逸脱している気配を感じる……」
「パチェ?」
なんでもない、とパチュリーは呟き、読書を始めた。ぜひセーラー服を着せたい、憂いを含んだ所作でページを捲る。数行読み進めたかと思えば、はあ、と深いため息。パチュリーは何かを決心したらしかった。その瞳には強い意志が感じられる。
「図書館」
「ん?」
「図書館、貸切りにしていい?」
「いつも貸切りみたいなものじゃない。好きにすればいい」
ありがと。そう言って、パチュリーは本を閉じた。閉じた本のタイトルは『猿でもできる召喚術』。無論パチュリーは猿などではない、狡猾な魔女である。故に、本で丁寧に解説してくれているような魔術など、お手の物だ。
茶器を下げるようメイド達へ指示を送ると、パチュリーは立ち上がった。もう食堂に用は無い。
胸をぽいんぽいんと躍らせて、図書館に向かう。
悪魔を呼び出すのに必要なもの。魔法陣、魔力、乙女の血、魔女の血。パチュリーはこれら全てを、自分一人で用意できる。ならば後は実行に移すだけ、だ。
人気が無いことを確認し、パチュリーは図書館のドアを開けた。
飛び込むように入ると、念入りに施錠し、邪魔が入らないようにする。
(痛いの、嫌いなんだけれど。我慢よね)
えい、とパチュリーは親指の先を噛んだ。皮膚が血で赤くにじむ。
『魔女は無駄に長命な上、基本モテる。そのため彼女らの血液を採取しただけでは、処女の血という条件は満たせない場合が多い。注意されたし』
うるさいなー、男っ気なくて悪かったわね。などと先ほどの本の内容を思い返しながら、床に落ちる赤い雫を見つめる。
一滴、二滴。これくらいでいいだろうか。
長い睫毛を伏せながら、パチュリーは止血を待った。
うん、もう大丈夫。ぽう、と指先を光らせて、血の飛沫を囲むように円を描く。中心には六芒星を。世にも恐ろしい、悪魔召喚用の魔法陣が完成である。
(ここからが本番。気を引き締めないと)
召喚の呪文には、幾つか術者のアレンジを加えることが出来る。それで呼び出す者の条件を絞るのだ。ひたすら強い悪魔がいいとか、無限の知識を授けてくれる悪魔カモンとか、色白で妹系とか、まあ色々注文できるわけだ。そして気に入らなければチェンジである。
デリバリー形式とは便利なものだ。
「来たれ、悪しき者よ。我に力を授けよ。代償は血。来たれ、来たれ」
厳かな声色で、パチュリーは詠唱を開始した。足元の魔法陣が光を放つ。
「我が求めるは知恵。我が求めるは話し相手。我が求めてるはインテリ眼鏡男子。長身お兄さん系。文学好き。喘息に理解あるとなおよし。しかも私にベタ惚れで、それからそれから」
かなり欲張りだった。
ただでさえ繊細な召喚呪文に、遠慮なく理想のボーイフレンド像をぶち込んでいく。呪文というより殆ど婚活みたいな文面で、パチュリーは魔力を放出し続ける。
六芒星が「姉さん、そんなだから独身なんだぜ」と囁いてるようにさえ感じられるが、努めて無視の姿勢である。
「出でよ! 魔よ!」
瞬間、部屋中が光と邪悪な気配で埋め尽くされ、突風が吹き荒れた。
「きゃっ……」
パチュリーはたまらず尻餅をついてしまう。
すると、その体を支えるように、うねうねと蠢く黒い触手に捕まれた。しかし紳士的な振る舞いを見せたのは、その一瞬だけであった。
それ以降、触手はパチュリーの体を縛り付けるように拘束し続けたのだから。しかも先端にある尖った部分で、つんつんと胸なんかをつつきまわしてくる。実に話の分かる、もといけしからんやつである。
(何これ!?)
まさか異形の怪物でも呼び出してしまったんだろうか?
全身触手まみれのヌメヌメでエロい、なんとしても頑張って欲しいタイプのモンスターが現れたんだろうか?
パチュリーは恐る恐る周囲を見渡してみた。
――無い。
触手の塊なんてものはない。非常に口惜しい。
それに塊どころか、一本たりともこの部屋に触手なんぞは存在していないようだった。どうもパチュリーの胸元をまさぐっている黒いイカした触手は、実は何者かの尻尾であるらしい。しかも動く度に、心なしか甘い香りがする。二次性徴の終わりが発する、麗しい匂いだった。女の子の、匂いだった。
「ドーモ。魔法使いサン。淫魔です。こんにちは」
「あ……嘘……」
「貴方が私を召喚してくださった、えー、えー、お名前は?」
「パチュリー、だけど」
「パチュリー様ですね。以後よろしくお願いしますね」
淫魔は、長い髪を垂らした少女だった。赤い髪は、この館の門番に近い色合い。幼い顔立ちに似合わず、出るとこは出て引っ込むべきところは引っ込んでいる。セーラー服を着こなせそうだった。
「なんで、女の悪魔が? ……私、ちゃんと言ったわ! 男の悪魔が来るようにって、詠唱した筈!」
「いやいや魔法使いさん。普通あんなに細かく条件まくし立てられたら、男の人は引きますって」
「……そうなの?」
「『おっ、なにこの魔女可愛いじゃん、なんか召喚呪文唱えてるぜ行こ行こ……っておい……ずいぶん容姿や嗜好の注文多いな。ねーわ』とか言って、男性悪魔は全員拒否ってましたね」
「悪魔ってそんな俗っぽいの!?」
「『この魔女の友達の、レミリアって子が召喚してくれるなら、どんな条件でも行くんだけどなー。レミリアちゃんちゅっちゅぺろぺろ』とも言ってました」
「ロリコンじゃない!」
「でもその悪魔さん、長身眼鏡で文学好きの美男子なんですよ」
「いやああああー!」
地団太を踏むパチュリーだった。あとちょっと、あとちょっとだったのに。
「ははぁ。なるほど。貴方、生娘でしたか」
どうりで男心が分からない。そんな失礼な発言をしながら、淫魔はパチュリーの髪を弄ぶ。
「な、なんで男性経験が無いって分かるのよ」
「触媒に使ってくれた、処女の血がですね。貴方と同じ香りを漂わせているので」
「……」
パチュリーは口をきつく結んだ。その顔は屈辱げに赤らんでいる。
「あーもう泣かない泣かない。いいじゃないですか、清純派。いまどき珍しいんですよ? そりゃあもう食べちゃいたいくらいレア」
舌なめずりをしながら、淫魔はパチュリーに体を擦り寄せた。
「ちぇ、チェンジ」
「ちょおーっと待ったあー!」
「チェンジ! 延長も無し! もう帰って!」
なだめるように、淫魔は言う。
「まあまあ。悪魔は契約にはうるさいんですよぉー。召喚者の望みに、限りなく近い者が呼び出されるのが、この界隈の常識。貴方の難しくも我侭なご要望を、一つでも叶えるべく、悪魔一同悩んだ末に選ばれたのが、この私なんですからね。何もせずにクーリングオフだなんてもったいない」
「貴方、全然私が求めた悪魔と違うじゃない」
「んふふー。私、性別と外見は当てはまらないかもしれませんけど、それ以外は全部、パチュリー様の提示した条件を満たしてるんですよ?」
「性別と、外見以外は全部……?」
「ええ。ぜ~んぶ」
パチュリーは大急ぎで、自分が呪文で並べ立てた、召喚相手への注文を思い出してみた。
インテリ眼鏡男子。長身お兄さん系。文学好き、喘息に理解がある、そして、
「私にベタ惚れであること……」
あれっ。おかしいぞ。パチュリーは女の子で。この呼び出された悪魔も女の子。ということは。
「待ってよ! 私、女同士なんて興味ないわ!」
「貴方に無くても、私にはあるから大丈夫ですよ」
くすり、と淫魔の少女は笑った。悪戯っぽい笑みだった。
「いや……いやよ……他のことなら何でもしてあげるから……」
パチュリーの顎の下に、淫魔の指があてがわれる。そのままくい、と顔を持ち上げられて、まさに奪い取るように口付けをされた。
「もしかして初めてだったりします?」
にやにやと淫魔は笑う。見た目こそコケティッシュなものの、その内には身の毛のよだつような邪悪さを秘めているのではと思われた。
パチュリーは戦慄した。真性の悪魔との闘争は経験が無い。レミリアも悪魔っちゃ悪魔だが、対話が通じるどころかおやつで従順になる相手。もはや悪魔というより天使である。
つまるところこの目の前の百合少女は、パチュリーが出会う初の悪い悪魔だった。
「着痩せするんですねー。運動苦手でしょ、貴方」
パチュリーは答えない。
「こんなに生白い肌して、おっきいもんぶら下げてるんですもの。普段、体動かしてないってバレバレですよ?」
さわさわとパチュリーの胸元を撫でながら、淫魔は言った。その指遣いはまるで、独立した別の生き物のようであった。滑らかに、そして的確に、パチュリーの感覚を鋭敏なものとしていった。
「もったいないなー。すっごく柔らかくて、いい匂いがして、すべすべなのに。今まで使ってこなかったんだー」
パチュリーの歯は、カチカチと音を立てて震えている。何をされているのか分からないのに、体だけはどんどん熱くなっていくのが恐ろしかった。
「その顔。私を喜ばせるだけだって自覚あります?」
唇でパチュリーの涙を拭き取りながら、淫魔は言う。「素敵」「たまらない」「全部欲しい」「全部奪う」「もう逃げられないですよ?」一つ一つの言葉が、厚い図書館の壁で反響した。歌声にも似た残響が交じり合い、合唱のようだった。パチュリーの全身を這い回る白い指は、鍵盤奏者を連想させる動きを見せる。まさに一個の音楽であった。パチュリーの華奢な肢体を楽器のようになぶり、漏れる鳴き声でリズムを取る。こんなに卑猥な指揮者を、パチュリーは見たことがなかった。
「どうです? いいもんでしょう。私と契約しますか? して下さるなら、不肖この淫魔、貴方様に一生お仕え致します」
パチュリーは、いやいやと頭を振った。
今日一日触られただけでおかしくなってしまいそうなのに、これが毎日続くと思うと、ぞっとする。早くこの淫魔を、元いた場所へ返さなくては。
口車に乗ってはいけない。
契約してはならない。
耐えなきゃ、ならない。
ぽろぽろと、パチュリーの目から涙の雫がこぼれ落ちた。
どうしてこんな目に遭ってるんだろう。どうしてこんな失敗しちゃったんだろう。私はただ、本について語り合える相手が欲しかっただけなのに。
パチュリーは悪魔の責め苦を受けながら、その小さな体を震わせていた。
「さすがに泣いて嫌がられると傷つくんですが」
「……も、やだぁ……」
淫魔はちょっと考えるような仕草を見せたあと、パチュリーを後ろから抱きかかえた。そのままあやすような声で、喋り続ける。
「楽しい話をしましょうか。小説のお話です」
「……小説?」
淫魔は語る。古今東西、あらゆる文豪の生き様を。思想背景を。解釈を。彼らの生きた時代の潮流を。
朗々とした、よく通る声で、パチュリーの知りたかった全てを紡ぎ出す。
「貴方、本当に文学好きだったのね」
「伊達に長く生きてませんよ。そもそも、貴方が憧れている作家と契約していた過去もありますしね」
私の授けた知識で、名作を生み出してくれたものです。と得意げに淫魔は胸を張った。その姿勢になると、柔らかな膨らみがパチュリーの背中に当たる。
むに、と形を変えて弾力を伝えてきて、女同士なんて忘れるくらい、いやらしかった。
「最初から、そういう話題にしてくれれば良かったのに」
「ですね。ごめんなさい。パチュリー様があんまり可愛かったから。つい、手が出ちゃいました」
「か、かわいい?」
えっと。
何だろう。
何だろう、この気持ち。
耳元で、とろけるような声で「可愛い」と言われると、なんだかとってもパチュリーのノーレッジな部分が賢者の石になってくる。
「貴方、可愛いわ」
淫魔は熱の篭った声で囁く。
(な、なにこの感じ)
淫魔に頭を撫でられると、なんでかどうしてかドキドキが止まらない。今、目を見て可愛いって言った。そんなこと、今まで親にしか言って貰えなかった。
「私じゃ、駄目ですか?」
パチュリーは、ぐらぐらする頭で本心を探ってみた。この子、女の子だけど……でも、こんなに綺麗なら、そういうの気にならないかもだし。それに、ここまで私を好いてくれる相手って、この先現れるのかな。
「私が貴方のパチュリー・ノーエッチな毎日を、パチュリー・イエスエッチにしてあげますよ?」
「う~……」
しかも恐るべき器用さで、正確にパチュリーの体を火照らせてくれる。こんな体験、きっと今を逃せば二度と出来ない。
本にも、詳しいみたいだし。そう、これは本談義のためよ。更なる知識欲を満たすべく、話し相手をキープするだけなんだから。パチュリーは一通り苦しい言い訳を揃えたあと、熱にうなされたような声で告げる。
「……するわ」
「え?」
「契約、します。私の全部を、捧げます。貴方と……淫魔と、契約します。私、貴方のものになるわ。だから、やめないで」
続き、して? パチュリーは、生まれて初めて甘えた声を出した。
今この瞬間、パチュリー・ノーレッジは、乙女にとって最も大切なものを奪われたのだ。そう、恋心を。おぞましき、淫魔の手中に自ら落ちていった。
「契約、成立ですね」
本人の了承を得た淫魔は、何ら遠慮することなく、存分にパチュリーの体で演奏をした。
「終わったら、正式に貴方をレミィに紹介するわ」
召喚の儀式でとっ散らかった館内を、掃除する必要がある。
パチュリーは淫魔にさっそく指示を送り、箒とちり取りを持って来させた。
「ひえぇー。まさか淫魔の初仕事が清掃作業だなんて」
「あとその、淫魔を自称するのやめなさいね」
きょとん、とした顔で淫魔は首を傾ける。
「わ、私が、凄くふしだらな目的で貴方を呼び出したみたいでしょ!」
「はあ。じゃあ、私はなんて名乗ればいいんです」
パチュリーは「小悪魔」と答えた。
「貴方は小悪魔よ。見た目的にも合ってるじゃない」
「まあ、パチュリー様がそれでいいならそうしましょう」
慇懃無礼な、良いとも悪いとも思って無さそうな態度で小悪魔は了解する。
「ね。ところでパチュリー様」
「何?」
「片付けが済んだら、また二人きりで音楽会しましょうか」
ぷっくりと膨らんだ形のいい唇を持ち上げて、小悪魔は笑った。
それともすでにオチまで計算ずくなのか…
そしてあとがきのおっぱいはどこまで増えるのか…
ドーモ…。小悪魔=サン、ナナシ…です。…コンニチハ。エ…エロコワイ!
エロイ!コワイ!
こういうのってパブロフの犬の一種?
序盤でパチュリーなノーレッジがゲシュタルト崩壊でしめやかに爆発四散。慈悲は無い。
うぶなネンネに押し込む小悪魔=サンの実際卑猥な言動に、パチュリー=サンと3人で高速で前後したくなりました。
アイエエ……。
この頃小悪魔は淫魔設定が増えた気がする。某卓とか。
あ、セーラー服かw
作者様の発想力は化け物か!?
内容もいやらし満足度が高く最高でしたw
水兵が海に落ちた時に襟をひっかけて引っぱりあげ、戦争や事故で負傷した時、
脱がせて応急手当をさせ易くスカーフは止血用を兼ねる、これはマジ
昔のクイズ番組で紹介された時、会場の少女たちから悲鳴が揚がったが、
パッチェさんは知って居たのだろうか
直接描写こそないもののかなりそれを匂わせている。大丈夫なんですかね?
しかし文章はやはり上手い。こちらにギリギリと思わせるだけのものがあります。
どういう初期の姿をしているんだお前はーーーーー!
いやらしいぜ...。