山茶花(さざんか)が咲く頃の四方山話
主に秋の末頃、幻想郷に住まう人間は担ぐ験が一つある
それは、この時期に『あいつ』を見かける事はとても縁起が悪い、である
これには一時、博麗 霊夢も霧雨 魔理沙も従っていた
木についた葉の中に鮮やかな紅とくっきりとした黄色から濃い焦げ茶色がちらほら混じって、そして焦げ茶色が地面に落ちては歯抜けした紅と黄色に染まった山が続く。
鮮やかに色づく山間で一箇所、ぽつんと色が抜け落ちている所がある。それは神社、こじんまりと建っている様子は、まさに紅葉の中の枯れかかった葉のような全く冴えない色合いだった。
くすんだ茜色の太陽が山の後ろに隠れていく。
太陽の明るさがなりを潜め、一番星、二番星が次々煌めく空を、流星のような勢いで流れていく光ない白黒の物体。それは神社へ一直線に向かい、朱色の鳥居を飛び越えて、境内の石畳に降り立つ。
それは人。跨いで乗っていたホウキを左肩に担いで、右手にちょっとした包み。よれよれの真っ黒いとんがり帽に白が混じった黒い衣装、たんぽぽ色の髪を垂らした、見た目通りのうら若い魔法使い、霧雨 魔理沙。
魔理沙は賽銭箱の前まで歩いて、はたと立ち止まる。
いつもならこのまま、ここ、博麗神社の主を大声で呼ぶところだが、空から近付いて来る時に神社の裏から光が漏れていたのを見ている。多分、そっちにいるだろうと踏んだ魔理沙は裏手に回る。
見た通り、中から光が漏れていた。他にも、鼻歌も漏れて聞こえていた。魔理沙はそれを確認してから、戸口の隣に自分のホウキを立て掛けて、勢い良く目の前の戸を開ける。
「おーい、霊夢。晩飯、食いに来たぜ」
開けてすぐのところにある台所の前、紅白で整えた衣装の上にわざわざエプロンを被せ、三角巾の向こうに束ねた髪を追いやった魔理沙と同じ年頃の巫女にして博麗神社の主、博麗 霊夢が立っていた。
鼻歌をやめ、魔理沙の方に向き直った霊夢は一言。
「今晩は魔理沙。で、お土産は何?」
「これだ」
魔理沙は持っていた包みを開いて、目の高さに。霊夢がちょっと前に乗り出して見る、三塊ぐらいが一束にまとまった淡白な灰色のシメジと、濃い紫と長く伸びたでこぼこの激しさが逞しいサツマイモ。
「あら、これはいいわね。ちょうど一品、二品、欲しかったところよ」
霊夢の感動は薄いながらも、魔理沙はさして気にもとめず。
「ははは、感謝しろ感謝しろ。で、なに作るんだ?」
「今日は買い出しに行きそびれたから、夕食はお茶漬けだけで済ませようと思っていたのよね」
「……おいおい」
ついさっきまで笑っていた魔理沙も見事に笑顔が消えた。
「本当、とてもありがたいわ。これで夕食も豪華になる」
今度は霊夢の顔にもはっきりと感謝が表れる。
霊夢が提示した貧相な夕食に魔理沙はあきれつつも、気を取り直して。
「で、どうすんだ、シメジの茶漬けにでもするのか?」
「いや、シメジはフライにして、ご飯は塩むすびにしましょう」
「よ~し、じゃ私は……」と、口を開いた魔理沙を遮って霊夢はぴしゃりと言いつける。
「フライ、お願いね。私は塩むすびと他、やっておくから」
「他ってなんだよ」
尤もな魔理沙の質問だが、霊夢は面倒くさそうに答える。
「縁側の準備とか、まあ、色々。あとサツマイモには手を付けなくていいから。と、言う訳で、確かに言っておいたからね」
「ああ、はいはい」
あえて質疑応答を打ち切った魔理沙は霊夢の言葉に従って帽子を脱ぎ、勝手知ったるなんとやら、早速フライパンと油に卵とパン粉とその他諸々の用意を始めた。
霊夢も霊夢で、冷や飯の入った桶を魔理沙の邪魔にならないように除けて、それから自身の両手を水で濡らした。
日も落ちて、夜空に薄い雲がかかって、紅葉の色合いも目立たなくなって、ついでに博麗神社の台所の明かりも消えていた。
そんな、全体的に明かりのなくなった神社の縁側にて。
「おーい。フライ、出来たぞ」
黄金に輝く衣をまとったシメジのフライが乗った皿と、角が丸くて海苔がそんなに冷や飯を包みきれていないおにぎりの乗った皿、計二つの大皿に小皿と湯呑みと箸が二組ずつ、それら全部乗ったお盆を持って縁側に登場した魔理沙だが、ここで何かしらの用意をしていると言った霊夢の姿がそこにはない。
代わりに、魔理沙は縁側から下りてすぐそこの所に、枯葉を積んで作った小山を見付けた。すると、霊夢がチリトリいっぱいに枯葉を詰めてから表から回ってきた。
「ありがとう、魔理沙。これで最後だから」
それから霊夢はチリトリを小山の上でひっくり返し、中の枯葉を小山に積む。
「で、おイモは?」
「あん?台所においてきたよ。そのまんまにしとけって言ったから」
「仕様がないな。取ってくるから少し待ってて」
チリトリを持って踵を返した霊夢。
「おーう。待ってるぞ」
魔理沙はそんな霊夢の背中に手を振った。
しばらくしてから、左手にサツマイモ二本、右手にやかんを持った霊夢が外を回って縁側に戻ってくる。
「やかんの中は水か?」
「もちろん、ただの水よ」
「アレ用か?」
魔理沙は顎でしゃくって枯葉の小山をさす。
「ちゃんと飲む用も兼ねているわよ」
霊夢は枯葉の小山の前まで行き、その上にサツマイモを置いてから改めて枯葉を被せる。振り返り、魔理沙と目を合わす。
「ねぇ、火を起こしてよ」
言われた方は思わず苦笑した。
「なんだい、火種は私だのみかよ」
そうは言っても、魔理沙はすぐに縁の下の履き物を引っ張り出して足に通し、小物入れを兼ねるスカートの中をまさぐる。そうしてすぐに枯葉の小山の前、つまりは霊夢の隣で立ち止まると同時に、容易く火を起こせる小物、ミニ八卦炉を取り出す。
座り込んでミニ八卦炉を枯葉の小山に向ける。魔理沙は手にした火炉が動き始めたのを確認してから枯葉の小山に近付ける。
熱を感じ、魔理沙は手をどける。大まかに焦げ茶一色の枯葉の山に、僅かに黄みを帯びた赤い輝きが映える。
点火した。そして、燃え広がった。
緋色の光が神社の縁側を照らす。
それから霊夢と魔理沙、二人とも履き物はそのままで縁側から足を投げ出して座る。
やかんでお酌をする霊夢に、湯飲みで受ける魔理沙。霊夢が自分の湯飲みに水を注いだ後、やかんを少し奥に置いてから二人は箸を取る。そして。
「いただきます」
「いただきます」
言うが早いか、二人が握った箸は早速シメジのフライを捕まえて、口に運ぶ。
一口。
ざっくり割いた衣の歯応え、火の通ったシメジの柔らかい舌触りに舌鼓を打つ。しかし、魔理沙は「うまい」という賞賛の前に……。
「熱い……」
魔理沙はすぐさま、水ではなくおにぎりを頬張る。噛み砕かれた冷や飯は唾液にちょっぴり溶けて塩の効いた甘味で舌を包みつつ、舌の熱を冷ました。
落ち着いた魔理沙は、食べ掛けの切れ口からしわしわと白い湯気を立たせる箸で握ったままのシメジのフライ半切れを口の中に放り、今度こそ、よく噛み、よく味わい、味覚の求めるままに食べかけのおにぎりを食す。
片や霊夢は、魔理沙の異変など全く気にも留めず、シメジのフライ二本目に手を付けていた。
夕食はひたすら無言で進んでいた。しかも、明かりは焚き火の明かりのみ。そんな中で響く音は、フライをかじる時の音と湯飲みの水をすする音ぐらいしかいなかった。
ぱき、と一際大きく、枯葉を燃やす焚き火の中から、枯れた小枝を弾く音が響いた。
霊夢も魔理沙も、思わずそちらをみた。ゆったりと、かつ、ふらふらと揺らめく炎の不規則で鮮やかな光が二人の瞳に焼きつく。火を見たまま、緋色に染まるお互いの顔へ目を向けることはないが、二人の間に会話が戻ってきたのは、それからだった。
口火を切ったのは魔理沙。
「やっぱ、焼き芋って冬の食べ物だよな」
「そうね」
霊夢の同意を聞いた後で、衣は冷えたシメジのフライを魔理沙は食べる。
「おかずは秋なんだけどな」
「ナスも持ってきたらよかったのに」
最後のシメジのフライは霊夢の口の中に消えた。
「調子にのんな」
「ふふ……」
霊夢は食べかけの、同じく魔理沙はお皿の上にあった最後のおむすびを手にとって、かじる。それをしっかり食べきって、湯飲みをすする。
二人の喉を通る、最後の秋の味覚と残り物。
撫でるような、ゆるい勢いの、それでいて冷たい風が吹き抜けた。
「もう、『涼しい』ってより『寒い』だよな」
思わず口にした魔理沙。霊夢も習ったのか、すぐそこの焚き火と絡めてついつい歌いだす。
「垣根の 垣根の 曲がり道~♪
焚き火だ 焚き火だ 落ち葉たき~♪
あ~たろうか あたろうよ~♪……」
続きはしっかり魔理沙が奪う。
「焼き芋しっかり焼けたかな~♪」
にべも無く。
「まだよ」
「……だな。けど、それの二番のようにもうサザンカは咲いているけど、霜焼けってのはまだだよな」
「そう?私、水仕事の後は気をつけるようにしているわ」
「うちは煮ているものが多いし、なんだかんだで暖かいからかな」
「かもね。まあ、私は私で、霜焼けになる不便さを謳歌させてもらうわ」
そんなことを霊夢は微笑み浮かべて語る。尤も、それを聞いた魔理沙は鼻で笑った。
「よく言うぜ。本当にそんな不便に見舞われたら我先にと『あいつ』をぶっ飛ばしに行くくせに」
霊夢の微笑みは崩れて、不機嫌そうな顔をのぞかせた。
「そういう時は人間を代表して自己主張しておかないと『あいつ』が図に乗るのよ。第一、『あいつ』には人間だけじゃなくて妖怪だって迷惑しているじゃない」
「でもよ、結局『あいつ』の所為でどこまで寒くなっているかなんてわかりようがないんだぜ。『あいつ』をとっちめても、本当に寒くなくなったかどうかなんて判断できねぇだろ」
「例年より寒かったら『あいつ』の所為、例年より暖かったら大自然にありがとう、よ」
膨れっ面で答えた巫女を前に、魔法使いは笑わずにおれない。
「ひでー巫女だな、おい」
しばらく、霊夢と魔理沙、言葉もなく、互いを見ず、空も木も見ていない。ただ、すぐ近くで焚かれた緋色のゆらめきを目で追う。
「秋も、終わるわね」
「そうだな」
再び、ゆるく冷たい風。火の粉がふわりと踊って、瞬くように輝いてすぐに消えた。
湯飲みを腿の上に構えた霊夢と、頬杖をつく魔理沙がそれを見届ける。
「なあ、覚えているか?ガキの頃のお前さ、夜中に便所へ行く時、『あいつ』がわいて出るかもしれないからって、何度も私も叩き起こしてくれたよな」
「随分古い話を持ち出すのね。まだ無条件に妖怪を怖がっていた頃の話じゃない」
「でも、いくらなんでも屋敷の中にはわいて出てこないだろ」
「思い出した。魔理沙はそうやって魔除けも何も持たないで飛び出した挙げ句、『あいつ』とばったり出くわして腰を抜かしてお漏らしをしたのよね」
「腰だけだ」
霊夢は全く取り合わないように。
「感謝しなさい。あの時、私が体を張って『あいつ』を追っ払ったから今の魔理沙があるのよ」
「おお、そういえばそうだったな。冬の風物詩、『あいつ』のお遊び弾幕の相手がいつもの妖精じゃなくてちっこい巫女だったから良く覚えてるぜ」
「そういうこと言う?あの頃から空も飛べて、弾幕だって張れた私に比べて、あの時、亀みたいに丸まっていたのはどこの誰よ?」
「そんな武勇伝を築いた後でも、やっぱり怖くて一人で夜中便所に行けなかった誰かさんでないことだけは確かだ」
黙り込む。
「ま、所詮は昔話よね」
「だな」
二人は一息ついた。焚き火を見ると、踊っていた火が息切れして立ち尽すように、ぽつぽつとあるだけ。明らかに火力は弱まっていた。
「そろそろかな」
霊夢はやかんを持って立ち上がり、とろ火の焚き火の上に水を注ぐ。じゅう、と鳴って出来た、真っ黒いすすの山。ついでに火がすっかり消えたから、縁側も真っ暗になった。
気にせず、霊夢はすすの山の中から二本の焼き芋を取り出し、すすを軽く洗い落としてから魔理沙に手渡す。
魔理沙も霊夢も、手の上にある熱いイモで少しお手玉をした後で、同時に被り付く。
焦げた外の苦味、火の通った中の甘味。しかし、魔理沙が述べた感想はそのどちらでもなく。
「やっぱ熱いな……」
「でも美味しいけど」
二口、三口と、熱くて甘くて時折苦い焼き芋の味わいを楽しんで、噛んで、すり潰して、飲み込んで、それから魔理沙だけは湯飲みの水を一口。それから口内のあら熱をとる意味でも、魔理沙は会話を再開。
「そういえばガキの頃って、大人達が『あいつ』のことを余りにも悪い悪いって言うもんだから無性に怖かったよな」
「まあ、あの頃はね。まさか『悪い』の意味が『縁起が悪い』だなんて、子供の時分にわかれって方が無理な相談よ」
「全くだ。その時にこれでもかと聞きかじった所為で、妖怪が怖くない今でも、その頃のクセが抜けやしない」
「そんなのあったかしら?」
「この時期、『あいつ』のことを『あいつ』って呼ぶことだよ」
「ああ」
霊夢は納得した。
名前を出すと『あいつ』は呼ばれていると勘違いしてわいて出る。そんなことにならないようにやっている、言わば寒さ除けのおまじない。ちなみに、あんまり意味がないことは、霊夢も魔理沙もよく知っている。
「でも、『あいつ』は『あいつ』でいいわよ」
「違ぇねぇ」
二人は寒い話題を打ち切って焼き芋に戻った。
半分まで食べた焼き芋に、じっと目を落とした霊夢は。
「で、今日は泊まっていくの?」
藪から棒にそんなことを聞いてきた。尤も、魔理沙は慣れたもので。
「ああ、夜道が怖いからな。そうさせてくれ」
霊夢は思わず吹き出した。
「今の魔理沙がそう言うと意地悪く聞こえるのは何故かしらね」
負けじと魔理沙は笑い返した。
「今の霊夢なら妖怪だって裸足で逃げ出すからそう言ってるんだぜ」
二人はお互いのことでニヤリと笑う。しかし、高笑いには至らず、焼き芋をかじると気持ちの整理も出来ていた。
すると、霊夢の藪から棒、二本目。
「ねぇ、魔理沙。久し振りに、スペルカード、しない?」
言われてすぐ、魔理沙は半分残っていた焼き芋を一気にたいらげて、さらにやかんの注ぎ口に直接ラッパ飲みで一気に流し込む。
そして出た言葉が。
「ごちそうさん」
続く言葉は。
「よし!いつでもいいぜ!」
霊夢はため息をついてから、魔理沙に習って焼き芋を一気にたいらげ、同じくやかんの注ぎ口をくわえて一気に流し込む。「ごちそうさま」と口上を述べてから。
「気が早いわね」
言った後で、ほとんど空になったやかんを置き、霊夢は立ち上がる。
「じゃ、始めましょうか」
ところが。
「あ、悪ィ。ちょっと待ってくれ、帽子とホウキ、取ってくる」
魔理沙はそういうと玄関に向かって駆け出した、急かしておいて結局は待たせる魔理沙に、霊夢は呆れつつもいつもの事と割り切った。
台所で帽子、裏口でホウキを取った時、魔理沙は思った。怖くて何も出来なかったあの時、妖怪相手にたった一人で立ち向かった霊夢は、今、思い出してみても、信じられないくらい格好良かった。今の私は、どうだろう……。
縁側で一人帰りを待つ霊夢は思った。後先考えず向かっていったあれから少し後の事、星がきらめく魔法の弾幕を操ってみせた魔理沙は、今、思い出してみても、信じられないくらい美しかった。今の私は、どうだろう……。
真っ暗な縁側で改めて落ち合う二人。
「用意、いいぜ」
目深に被り直した帽子の鍔の下に表情を隠した魔理沙。
「なら、少し場所を変えましょう」
先んじて移動することで顔を見せないように立ち回った霊夢。
暗い中というのに二人共、相手に今の自分の顔を見られたくない一心で、そういうことをした。何よりも今、自分の顔を見られることがとても気恥ずかしい、そんなようなことを思ったからだ。
神社の正面。鳥居から賽銭箱まで一直線の石畳の上に立った霊夢と魔理沙は、正面から望み、お互い相手の表情を窺った。そして確認する、「向こうが変な顔をしていないから自分も変な顔はしていない」と。
安心してから、霊夢はスペルカード開始前の取り決めを進める。
「魔理沙が負けたら、明日の買い出しの代金、半分もってもらおうかな」
「だったら、霊夢が負けたら私の仕事の手伝いな」
霊夢は肩をすくめてから再度問う。
「で、何枚?」
「全部だ」
にこやかに言い切った魔理沙。ただ、同じくらいにこやかに霊夢も答える。
「なら、私も全部」
見合う。
雲が晴れた。霊夢と魔理沙の歪んだ唇に劣らぬ弧を描く月と、霊夢と魔理沙の見開いた瞳に負けぬ煌きの星々が現れた。
「ねぇ、魔理沙。あんまり私をムキにさせないでよね」
「霊夢こそ、変に頑張りすぎて私を本気にさせるなよな」
呼吸、合わせるように。
笑う、崩れるように。
脱力、弾ける為に。
風。
そして。
霊夢の跳躍は飛翔となって空へ突き抜けた。魔理沙を乗せたホウキは一気に空へと駆け昇った。
これより、霊夢と魔理沙の長い夜が始まる。
二人のとある日常がとても面白かったです。
誤字?の報告
>「まあ、あの頃はな。~」
とありますが、ここは霊夢の台詞なので「な」ではなく「ね」
でなくては・・・。
以上、報告でした。(礼)
煉獄さんが指摘されている二人の会話ですが、他に二点ほどありましたのでご報告します。
「『あいつ』にことを」 と 「子供の時分にわからって方が」
あいつのことを、わかれって方が、ではないでしょうか。
雰囲気が素敵でした。これからも頑張って下さい。