Coolier - 新生・東方創想話

大型低気圧博麗神社を急襲す

2008/06/15 20:46:30
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※ゆっくりしていってね!


























「ふぅ… お茶がおいしいわ…」










ここは博麗神社





今回は一人で、のんびりと縁側でお茶を飲む霊夢だった





今日もとてもいい天気





小鳥も気持ちよさそうにさえずっている





幻想郷は相変わらず穏やかだ










「お茶はおいしいし、いい天気なんだけど…」









この博麗神社だけ異様な空気が漂っていた




何というか、重いのである










「なんであんたがいるのよ…」



「…………………やぁ」










返事をする彼女こそは幻想郷随一のダウナー、ルナサ・プリズムリバーだった










「やぁ…… じゃなくて、何だってあんたがこんなところにいるんだって聞いてんのよ

それに真昼間から幽霊がその辺うろついてんじゃないわよ

だいたい、あんたの姉妹たちはどうしたのよ?あんたたちいつも一緒にいるじゃないの

それよりもこの空気どうしてくれるのよ?」





「………質問は一つにしてくれないかな?

なんというか……………… 疲れる……」





「………じゃあまず、なんでここに来たの?」





「あぁ… その前に私も座っていいかな…?

立ちっぱなしはさすがに…… しんどいから…」





「………誰か助けて」





「どうしたんだい…? そんなに疲れた顔をして?

悩み事があるなら聞いてあげるよ…? …聞くだけだけど」





「…もういいわ

悩んでも答えが出ないことが確定したから…」





「そう… 巫女さんは大変なんだね」





「うんありがとう…

でも、できることならその思いは、ここに来る前に持っていて欲しかった」





「どういうことだい…?」





「だからそれはもういいの! それより何しに来たのよ!?」





「うら若い乙女がそんなに大声張り上げるものじゃないよ…?

…それに聞いていて耳が痛くなる」





「そ…騒霊のくせに」





「楽器はいいんだよ… 楽器は心をいやしてくれる

それに… 心を豊かにもしてくれるんだよ?」





「…私はあんたらの演奏で癒されたことなんかないけどね」





「あぁそうだ… まず誤解を解かないとね」





「話し聞けよ…

…それで、誤解って何よ?」





「私たち姉妹がいつも一緒にいるわけじゃないってことさ」





「えっ? 今まで振ってた質問無視してそこから答えるの?」





「私たちは確かに一緒にいることが多いよ

…でも私は元々ソロ活動が好きなんだ」





「だから人の話を…」





「なんでかと言うとね… 妹たちの演奏がうるさくて耳に痛いのさ」





「さっき楽器はいいとか言ってたわよね!?」





「誰でも得手不得手というものがあるだろう…?

それと同じことだよ」





「じゃあなんだって三人で合奏なんてやってるのよ…?」





「合奏はいいんだよ… 合奏は心をいやしてくれる…

それに合奏は私たち姉妹の絆だからね…」





「いいこと言ってるんだけど…

もうわけがわからない…」





「それと… まだ誤解していることがあるよ」





「はぁ… 今度は何よ?」





「それは幽霊が昼に活動してるってことさ」





「…やっぱり最初の質問は無視するのね」





「幽霊だって昼に存在していないってわけじゃないんだよ?

…夜の方が活動的なのは認めるけれども」





「それでやっぱり人の話は聞かないのね…」





「それにここは神社だからね… 霊的な存在が昼にいてもおかしくないだろう?」





「それぐらい理解してるわよ

だから私が聞きたいのは、あんたがどうしてここに来たのかってことよ

あんたほどの霊が自然と神社に引き寄せられるはずがないでしょう?

それに、こんな明るい時に幽霊が神社で堂々としてたんじゃ参拝客が減るでしょうが」





「…元々そんなにいるようには思えないけど?」





「余計なお世話よ!」





「そういえば… 霊夢さんは普段なにをしてるんだい?

参拝客の相手をするでもないなら、他にすることあるのかい…?」





「人の話…はもういいわ… 諦めることにする…

別に巫女の仕事っていってもいろいろあるわよ

境内の掃除もしないといけないしね」





「今はお茶を飲んでるみたいだけど…?」





「休憩だってとるに決まってるでしょうが!」





「…だから大きな声を出さないでくれないか?

少しはしたないよ…?」





「あんたは私の母親か…

じゃあ逆に聞くけど、あんたは普段何してんのよ?」





「楽器の手入れなんかしてるよ

あぁ… リリカの遊び相手をする事が多いかもしれない」





「遊び相手? あんたたち一体何して遊んでるの?」





「他愛もないことさ…

リリカが仕掛けて、私がそれを回避する、それだけだよ」





「よくわからないけど… なんか物騒ね…」





「そう…? 私はそれが普通だからわからないな…」





「多分それは一般的に普通とは呼ばないわ

そういえばあんたんとこの次女の… メルランだったっけ?

あいつは何してんのよ?」





「その前に… 私にもお茶をくれないかな?

…………のどが渇いた」





「…幽霊なのに」





「気持ちの問題だよ…」





「物はいいようね… はい、どうぞ」





「あぁ… ありがとう

ふぅ… 霊夢さんが淹れてくれたお茶を初めて飲んだけど…」





「飲んだけど… 何よ?」





「…おいしいね」





「お…お世辞なんて言っても何も出ないわよ!!」





「お世辞なんかじゃないさ…

それに、そんなに照れることもないよ…  本当のことなのだから」





「うっ… あ、ありがとう…」





「お礼を言うのは私の方だよ…

さて、私はそろそろ帰るとするよ

これ以上私みたいなのが長居すると、さわやかな午後が台無しになってしまうからね…」





「え? お茶は?ってもう飲んだの!? 速過ぎでしょ!?」





「幽霊は熱さなんて感じないからね…

それに… 本当は味だってわからないんだ」





「だったら、どうしておいしいだなんて…」





「味はわからないよ…

でも、さっき言っただろう? 気持ちの問題だって

私たちは、心で感じることができるんだ…

心がおいしいと思えば、どんなものでもおいしいんだよ

きっとあなたが淹れてくれたからおいしかったんだろうね…」





「え? それってどういう… って待ちなさいよ!」





「…なんだい?」





「結局あんた何しに来たのよ!?」





「深い理由はないよ…

ただ霊夢さんに会いたくなった… 霊夢さんをもっと知りたくなっただけだから…

迷惑だったでしょう? 安心して… もう来ないようにするから…」





「ちょっと!! 待ちなさいって言ってるでしょ!!」





「…………?」





「誰が迷惑だなんて言ったのよ!

それに、台無しになるなんて言い方… 悲しいじゃない!!」





「…霊夢さんは優しいね

でも私にそんな気遣いは必要ないよ…」





「べ、別に優しくなんかないわよ! それに気も遣ってないわよ!

ただ… そんな淋しそうな顔されて、放っておけなかったのよ!!」





「それが優しいって言うんだよ…?」





「~~~~~っ! ああもう、うるさい!

とにかく! ゴチャゴチャ言ってないで、私に会いたいんだったらいつでも来たらいいでしょうが!」





「…いいの?」





「いいって言ってるでしょ!? 二度も言わせないの!」





「…ありがとう、霊夢さん」





「あ! ちょっと…!」





「…またね」





「…! えぇ、また来なさい」





























「…そういえば、メルランが普段何してるのか聞きそびれた」
というわけで 低気圧でした 全体的にテンション低めです

『大型ハリケーン』で 読みづらい! という意見が多かったもので

じゃあ 思い切って文章を減らして 改行しまくろう!! と考えた結果 低気圧が生まれました

これは・・・ ルナレイ になるのでしょうか?  多分なると信じましょう!

ところでルナサがやけに男前・・・

ギャグを期待された方 申し訳ございません
頭が病気
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コメント



0.1350簡易評価
2.50名前が無い程度の能力削除
大型ハリケーンと比べると、あんまり大型じゃなく感じました。
やるならもっとやっちゃったほうがいいかも。 それはもうドン鬱愚痴展開的な。
8.60からなくらな削除
おお、読みやすい
12.70名前が無い程度の能力削除
個人的には懲りずにノンストップルナサが見たかったですがこれはこれでw
21.80名前が無い程度の能力削除
いい感じで対比になってる。
文章の作りから、内容の雰囲気まで。
25.70名前が無い程度の能力削除
ハリケーンがあるから尚更こちらが引き立ってますねぇ。
ルナレイというかツンデレイムって感じ。
26.無評価頭が病気削除
>>2 名前が無い程度の能力さん

…やってもいいんですか?

>>8 からなくらなさん

ですよねー

>>12 名前が無い程度の能力さん

見たいですか? そうですか…(思案中)

>>21 名前が無い程度の能力さん

意識して書いたことです うまく伝えられたようでホッとしております

>>25 名前が無い程度の能力さん

たしかにこれはツンデレイムですね 言われて気づきました
30.80名前が無い程度の能力削除
ルナサのまったりした雰囲気がなんかおばあさんのような落ち着きです。(すみません)
前のあれとは違う方向性でノンストップですね。超低速なのに人の話を聞かないで進む。
31.無評価名前が無い程度の能力削除
30です。指摘し忘れました。
誤字報告:題名の博霊→博麗
本文は合ってるのに。今見たら、今まで投稿された全ての作品の題名が「霊」になっていますよ。
34.無評価頭が病気改めお腹が病気削除
>>30 名前が無い程度の能力さん

ご指摘ありがとうございます。修正しました

まったく気づきませんでした