【―――No.1 夢月】
あら、あなた確か鴉天狗の。
こんなところにまで何の用かしら? 姉さんに見つかる前に帰ったほうが賢明じゃなくて?
あなた、そこそこ強そうだし、姉さんに見つかったら追い掛け回されるわよ。そうなったら命の保障なんて出来ないし。
……その姉さんのことで聞きたいって? 妹の私から?
別にかまわないけれど、聞き終わったなら帰りなさいよね。私も暇じゃないし。
さて、何から話したらいいかしらね。
私から見た姉さんって、言ってみれば子供なのよね。まだ何も知らないあどけない子供。
あ、納得いかないって顔ね。でもね、紛れも無い事実よ。
感情のとおりに動くし、我侭だし、グーたらでだらしないし、生き物を『玩具』にして遊ぶのも子供そのものでしょう?
えぇ、そうよ。そのとおり。おかげで苦労するし、片付けは全部私の仕事だし、姉さんの趣味でこんな格好させられるし。
おまけにこっちが断れば駄々をこねるし、ピーマンは残すわにんじんは残すわ、そのことを注意すれば涙目になるわで、本当に苦労するのよ。
……まぁ、でもさ。
そんな姉さんだから、私が面倒を見たくなるって言うか。放っておけないって言うか。
姉さんはあんな羽根を持って生まれてしまったから、なおさら私が一緒にいなきゃって思っちゃってね。
私たちは二人で一人前なんだもの。きっと、私たちは一生傍にいて支えあっていくのよ。
それにさ、姉さんの我侭を聞くのもやぶさかじゃないし、涙目になった姉さんってすごく可愛いのよ。
頭を撫でてあげたらさ、「えへへー」ってこっちが恥ずかしくなるぐらい可愛い笑顔を浮かべてさ、つい抱きしめたくなっちゃうもの。
……あれ? 鴉天狗、どこ行くの? もしもーし?
【―――No.2 秋穣子】
ぬお、あなたは噂の鴉天狗!!?
何々、私に何のようなのよ?
……へ? お姉ちゃんについて聞きたいって?
私に聞かなくても本人に聞けばいい気もするけど……まぁ、いいか。
うーん、私にとってのお姉ちゃんかぁ。
色々愚痴はあるけどさ、やっぱり尊敬してるよ。お姉ちゃんのこと。
何でって聞かれたらちょっと説明に困るけど、お姉ちゃんは私にとって憧れって言っていいのかな。
だって、私たちは秋に関する神様だけどさ、やっぱり人々は秋の実りよりも紅葉に気持ちを奪われていっちゃうでしょ?
お姉ちゃんはその紅葉をつかさどる神様なんだしさ、やっぱりうらやましいって思っちゃう。
それにさ、やっぱりお姉ちゃんってすごいのよ。
可愛いし、人当たりもいいし、何でも出来るタイプだからさ。
そんなお姉ちゃんにギュってしてもらうとさ、すごく暖かいんだよ。心がホカホカするって言うか、落ち着くって言うか……。
えへへ、いろいろ不満があるけどさ、やっぱりおねえちゃんのこと大好きなんだよ、私。
ありゃ? もういいの?
そう、それならいいけどさ。帰り道には気をつけるんだよー。
【―――No.3 リリカ・プリズムリバー】
え? 姉さんたちのこと?
ふっふーん、良くぞ聞いてくれました。
いつもいつも上から物を言っちゃってくれてさ、言いたいことが山ほどあるんだよね。
確かに、私たちは姉妹だわ。騒霊三姉妹って幻想郷じゃ有名だけど、だからって常に三人で行動する必要は無いと思わない?
私だってね、たまには一人で演奏したいこともあるの。
たまにはね、一人でライブをしたいこともあるのよ。それを姉さんたちはわかっちゃいないわ。
口々とうるさいし、一人で演奏が走りすぎてるとかごちゃごちゃ言ってさぁ。
あぁー、でもまぁ……うん。
何気なくさびしくなったりしたら、いつの間にかルナサ姉さんが傍にいてくれたり、落ち込んでいるときにはメルラン姉さんが傍にいてくれる。
なんていうかさ、二人とも過保護なんだよね。でも、その過保護が恋しいときもあるって言うか、嬉しいと言うか。
……あれ、もういいの?
おーい、鴉天狗ー。まだ言いたいことが一杯あるんだから戻ってきてよー!!
【―――No.4 古明地こいし】
お姉ちゃんのことねぇ。
一言で言えばさ、臆病者って言ったらいいのかな。
私たち姉妹はね、地上から追われて地底に暮らし始めた。
そこでもさ、お姉ちゃんは外に出ようとしないし、かといって私みたいに目を閉じるでもない。
人に嫌われたく無いくせにさ、自分は心が読めなくなってしまうことを怖がってる。
こんな能力、あっても嫌われるだけなのにね。酷い矛盾だわ。
でもさ、やっぱりすごいとは思っちゃうんだよね。
臆病者なのに、嫌われるのが本当は怖いくせに。
その能力と向き合って、ちゃんとけじめをつけてみんなと接してる。
私は……ほら、そんな能力すぐに捨てちゃったから、想像でしかないんだけどさ。
お姉ちゃんはね、臆病者だけど、とても強いんだよ。
私にとっては誇らしいぐらいに、立派で、臆病な、けれども強いお姉ちゃん。
それにさ、料理も上手だし、からかうと楽しいし、こっそり布団にもぐりこんだときなんて顔を真っ赤にしてさぁ。
あのときのお姉ちゃんの慌て方、ものすごく可愛らしかったんだよ。ついついキスしちゃうぐらい。
あり? もう行っちゃうの?
ま、それならいいけどさ。あ、食料庫のみかん腐ってたから捨てたほうがいいよ。
【―――No.5 綿月依姫】
あなた、この辺じゃ見ない顔ね。
どこから来たの? ……ふーん、地上からねぇ。
……え、地上から? どうやって!!?
気合と根性って、……いや、まぁいいわそれは。
新聞の取材、ねぇ。侵略しに来たんじゃないなら、それぐらいには答えてあげてもいいけど。
姉? 居るわよ、お姉様が一人。今頃は自室で桃でも食べているのではないかしら。
お姉様に対する不満ねぇ。そりゃまぁ色々あるわよ、姉妹だしね。
考えなしに桃を食べるし、こちらが注意してもちっとも聞かないし、挙句の果てには「あなたもどう?」なんて聞いてくるんですもの。
アレだけ食べて太らないってどういうことなのかしら。食べても太らないなんてそんなもの幻想よ!!
部下に戦闘訓練を指導してる私より、食っちゃ寝してるお姉様のほうが体重軽いってどういうことなのよ!!
……あら、あなたも同じ気分なのね。気が合うわね、私たち。
でも、……お姉様は私よりも頭の回転が速いし、頭も柔らかいから柔軟な思考の持ち主で。
そういうところは、素直に尊敬できてしまうのよね。
それに、あのほんわかした笑顔を見てると、怒る気も失せて来るっていうか。
で、でも不満があるのは本当なのよ!?
な、何よその「はいはい」みたいなあからさまなあきれた態度!!?
ちょっとこっちに来なさい!! 本当にお姉様にはうんざりしてるだから!!
照れ隠しじゃないってば!! お願いだから話を聞きなさーい!!
【―――No.6 フランドール・スカーレット】
あいつに対する不満?
そりゃ、一杯あるよ。数えてたらきりが無いってくらいにさ。
今まで地下に幽閉され続けてきたことも、外に出してもらえないことも、アレコレうるさい小言もさぁ。
きっとさ、壊してしまえばいいんだよね。
そうしたら私は自由だし、外に出られるし、そして何よりあいつの口うるさい小言にも付き合わなくてすむんだから。
第一、最近のあいつってさぁ。なんていうか情けないって言うかなんていうか。
カリスマってやつがなくなってるんじゃないかって思うわけよ。個人的に。
昔は威風堂々、向かってくる敵にも畏怖の対象にされてたらしいのにさ。
それが今は「ぎゃおー」よ? ちゃんちゃらおかしくて反吐が出るわ。
いや、まぁ可愛いけどさ。うん。
……って、そうじゃくて。
私にとってあいつは口うるさい姉でしかないんだよ、本当にさ。
いや、でもあいつ幽閉してた割には立派な部屋をくれたし、最近は妙に優しいし。その点は感謝してるけどさ。
いや、違うからね。本当に鬱陶しいとしか思ってないからね?
だって、あいつ私の下着とか盗むんだよ! 本当に信じられない! たまに犯人小悪魔だけど。
でも、その時はちゃんと謝ってくれるし。この間は風邪を引いた私の看病もしてくれたし。
あれ、ちゃんと考えたらあいつってちゃんとお姉ちゃんしてたのかな……?
な、何よその目!! 結局お前もかよみたいなその目は何なのよ!!?
あ、こら帰るな鴉天狗!! 本当にあいつのことなんて好きでもなんでもないんだからぁぁぁぁ!!!
▼
一通りの資料をまとめ終え、射命丸文はにっこりと微笑んだ。
自分が書き終えた記事をそっと置き、彼女はすっと立ち上がると。
「もう結婚しちまえよお前等ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
妖怪の山を揺るがす大音量の叫びと共に、もろとも感じていた鬱憤をついに爆発させた。
うきぃぃぃぃ!! と嫉妬パワーでエクソシストブリッジを決めていた文の家の玄関が開き、中からひょっこりと後輩の犬走椛が顔を出す。
「文さん、これからカフェーに飯食いに行きませんか?」
「行くぅー☆」
さっきまでの痴態もなんのその、あっさり機嫌を良くした鴉天狗は後輩の背中についていき有頂天。
鼻歌交じりに椛の後ろに続く鴉天狗の心はまさしく幸せ絶頂なのである。
そんなわけで、今日も今日とて、どこもかしこも幻想郷は平和なのです。
あら、あなた確か鴉天狗の。
こんなところにまで何の用かしら? 姉さんに見つかる前に帰ったほうが賢明じゃなくて?
あなた、そこそこ強そうだし、姉さんに見つかったら追い掛け回されるわよ。そうなったら命の保障なんて出来ないし。
……その姉さんのことで聞きたいって? 妹の私から?
別にかまわないけれど、聞き終わったなら帰りなさいよね。私も暇じゃないし。
さて、何から話したらいいかしらね。
私から見た姉さんって、言ってみれば子供なのよね。まだ何も知らないあどけない子供。
あ、納得いかないって顔ね。でもね、紛れも無い事実よ。
感情のとおりに動くし、我侭だし、グーたらでだらしないし、生き物を『玩具』にして遊ぶのも子供そのものでしょう?
えぇ、そうよ。そのとおり。おかげで苦労するし、片付けは全部私の仕事だし、姉さんの趣味でこんな格好させられるし。
おまけにこっちが断れば駄々をこねるし、ピーマンは残すわにんじんは残すわ、そのことを注意すれば涙目になるわで、本当に苦労するのよ。
……まぁ、でもさ。
そんな姉さんだから、私が面倒を見たくなるって言うか。放っておけないって言うか。
姉さんはあんな羽根を持って生まれてしまったから、なおさら私が一緒にいなきゃって思っちゃってね。
私たちは二人で一人前なんだもの。きっと、私たちは一生傍にいて支えあっていくのよ。
それにさ、姉さんの我侭を聞くのもやぶさかじゃないし、涙目になった姉さんってすごく可愛いのよ。
頭を撫でてあげたらさ、「えへへー」ってこっちが恥ずかしくなるぐらい可愛い笑顔を浮かべてさ、つい抱きしめたくなっちゃうもの。
……あれ? 鴉天狗、どこ行くの? もしもーし?
【―――No.2 秋穣子】
ぬお、あなたは噂の鴉天狗!!?
何々、私に何のようなのよ?
……へ? お姉ちゃんについて聞きたいって?
私に聞かなくても本人に聞けばいい気もするけど……まぁ、いいか。
うーん、私にとってのお姉ちゃんかぁ。
色々愚痴はあるけどさ、やっぱり尊敬してるよ。お姉ちゃんのこと。
何でって聞かれたらちょっと説明に困るけど、お姉ちゃんは私にとって憧れって言っていいのかな。
だって、私たちは秋に関する神様だけどさ、やっぱり人々は秋の実りよりも紅葉に気持ちを奪われていっちゃうでしょ?
お姉ちゃんはその紅葉をつかさどる神様なんだしさ、やっぱりうらやましいって思っちゃう。
それにさ、やっぱりお姉ちゃんってすごいのよ。
可愛いし、人当たりもいいし、何でも出来るタイプだからさ。
そんなお姉ちゃんにギュってしてもらうとさ、すごく暖かいんだよ。心がホカホカするって言うか、落ち着くって言うか……。
えへへ、いろいろ不満があるけどさ、やっぱりおねえちゃんのこと大好きなんだよ、私。
ありゃ? もういいの?
そう、それならいいけどさ。帰り道には気をつけるんだよー。
【―――No.3 リリカ・プリズムリバー】
え? 姉さんたちのこと?
ふっふーん、良くぞ聞いてくれました。
いつもいつも上から物を言っちゃってくれてさ、言いたいことが山ほどあるんだよね。
確かに、私たちは姉妹だわ。騒霊三姉妹って幻想郷じゃ有名だけど、だからって常に三人で行動する必要は無いと思わない?
私だってね、たまには一人で演奏したいこともあるの。
たまにはね、一人でライブをしたいこともあるのよ。それを姉さんたちはわかっちゃいないわ。
口々とうるさいし、一人で演奏が走りすぎてるとかごちゃごちゃ言ってさぁ。
あぁー、でもまぁ……うん。
何気なくさびしくなったりしたら、いつの間にかルナサ姉さんが傍にいてくれたり、落ち込んでいるときにはメルラン姉さんが傍にいてくれる。
なんていうかさ、二人とも過保護なんだよね。でも、その過保護が恋しいときもあるって言うか、嬉しいと言うか。
……あれ、もういいの?
おーい、鴉天狗ー。まだ言いたいことが一杯あるんだから戻ってきてよー!!
【―――No.4 古明地こいし】
お姉ちゃんのことねぇ。
一言で言えばさ、臆病者って言ったらいいのかな。
私たち姉妹はね、地上から追われて地底に暮らし始めた。
そこでもさ、お姉ちゃんは外に出ようとしないし、かといって私みたいに目を閉じるでもない。
人に嫌われたく無いくせにさ、自分は心が読めなくなってしまうことを怖がってる。
こんな能力、あっても嫌われるだけなのにね。酷い矛盾だわ。
でもさ、やっぱりすごいとは思っちゃうんだよね。
臆病者なのに、嫌われるのが本当は怖いくせに。
その能力と向き合って、ちゃんとけじめをつけてみんなと接してる。
私は……ほら、そんな能力すぐに捨てちゃったから、想像でしかないんだけどさ。
お姉ちゃんはね、臆病者だけど、とても強いんだよ。
私にとっては誇らしいぐらいに、立派で、臆病な、けれども強いお姉ちゃん。
それにさ、料理も上手だし、からかうと楽しいし、こっそり布団にもぐりこんだときなんて顔を真っ赤にしてさぁ。
あのときのお姉ちゃんの慌て方、ものすごく可愛らしかったんだよ。ついついキスしちゃうぐらい。
あり? もう行っちゃうの?
ま、それならいいけどさ。あ、食料庫のみかん腐ってたから捨てたほうがいいよ。
【―――No.5 綿月依姫】
あなた、この辺じゃ見ない顔ね。
どこから来たの? ……ふーん、地上からねぇ。
……え、地上から? どうやって!!?
気合と根性って、……いや、まぁいいわそれは。
新聞の取材、ねぇ。侵略しに来たんじゃないなら、それぐらいには答えてあげてもいいけど。
姉? 居るわよ、お姉様が一人。今頃は自室で桃でも食べているのではないかしら。
お姉様に対する不満ねぇ。そりゃまぁ色々あるわよ、姉妹だしね。
考えなしに桃を食べるし、こちらが注意してもちっとも聞かないし、挙句の果てには「あなたもどう?」なんて聞いてくるんですもの。
アレだけ食べて太らないってどういうことなのかしら。食べても太らないなんてそんなもの幻想よ!!
部下に戦闘訓練を指導してる私より、食っちゃ寝してるお姉様のほうが体重軽いってどういうことなのよ!!
……あら、あなたも同じ気分なのね。気が合うわね、私たち。
でも、……お姉様は私よりも頭の回転が速いし、頭も柔らかいから柔軟な思考の持ち主で。
そういうところは、素直に尊敬できてしまうのよね。
それに、あのほんわかした笑顔を見てると、怒る気も失せて来るっていうか。
で、でも不満があるのは本当なのよ!?
な、何よその「はいはい」みたいなあからさまなあきれた態度!!?
ちょっとこっちに来なさい!! 本当にお姉様にはうんざりしてるだから!!
照れ隠しじゃないってば!! お願いだから話を聞きなさーい!!
【―――No.6 フランドール・スカーレット】
あいつに対する不満?
そりゃ、一杯あるよ。数えてたらきりが無いってくらいにさ。
今まで地下に幽閉され続けてきたことも、外に出してもらえないことも、アレコレうるさい小言もさぁ。
きっとさ、壊してしまえばいいんだよね。
そうしたら私は自由だし、外に出られるし、そして何よりあいつの口うるさい小言にも付き合わなくてすむんだから。
第一、最近のあいつってさぁ。なんていうか情けないって言うかなんていうか。
カリスマってやつがなくなってるんじゃないかって思うわけよ。個人的に。
昔は威風堂々、向かってくる敵にも畏怖の対象にされてたらしいのにさ。
それが今は「ぎゃおー」よ? ちゃんちゃらおかしくて反吐が出るわ。
いや、まぁ可愛いけどさ。うん。
……って、そうじゃくて。
私にとってあいつは口うるさい姉でしかないんだよ、本当にさ。
いや、でもあいつ幽閉してた割には立派な部屋をくれたし、最近は妙に優しいし。その点は感謝してるけどさ。
いや、違うからね。本当に鬱陶しいとしか思ってないからね?
だって、あいつ私の下着とか盗むんだよ! 本当に信じられない! たまに犯人小悪魔だけど。
でも、その時はちゃんと謝ってくれるし。この間は風邪を引いた私の看病もしてくれたし。
あれ、ちゃんと考えたらあいつってちゃんとお姉ちゃんしてたのかな……?
な、何よその目!! 結局お前もかよみたいなその目は何なのよ!!?
あ、こら帰るな鴉天狗!! 本当にあいつのことなんて好きでもなんでもないんだからぁぁぁぁ!!!
▼
一通りの資料をまとめ終え、射命丸文はにっこりと微笑んだ。
自分が書き終えた記事をそっと置き、彼女はすっと立ち上がると。
「もう結婚しちまえよお前等ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
妖怪の山を揺るがす大音量の叫びと共に、もろとも感じていた鬱憤をついに爆発させた。
うきぃぃぃぃ!! と嫉妬パワーでエクソシストブリッジを決めていた文の家の玄関が開き、中からひょっこりと後輩の犬走椛が顔を出す。
「文さん、これからカフェーに飯食いに行きませんか?」
「行くぅー☆」
さっきまでの痴態もなんのその、あっさり機嫌を良くした鴉天狗は後輩の背中についていき有頂天。
鼻歌交じりに椛の後ろに続く鴉天狗の心はまさしく幸せ絶頂なのである。
そんなわけで、今日も今日とて、どこもかしこも幻想郷は平和なのです。
あ~幻想卿いきたいな~
その言葉そっくりお前に返すwww
>>食っちゃ寝してる~方が軽い
筋肉より贅肉の方が軽いものwwきっと姉君の体脂肪率は酷いことに……おっと誰か来た様だ
流石は腐っても魔族、欲望に忠実だな!
あと依姫、マジレスすると食っても太れないってのも割とつらい
あなたの勝ちです!!
>もう結婚しちまえよお前ら
お前がそれを言うかwww
カリスマ低下どころじゃなくなってるぞ!
やっぱ美鈴を補佐にフランちゃんを頭首にして奴は地下牢にでも閉じ込めた方が紅魔館の為にいいんじゃないか
依姫もいるし、本当に妹キャラ大集合って感じですね。
面白かったです
姉妹愛良いね
砂糖吐きました。姉妹万歳!
おいこら小悪魔w
姉バージョンも書いてほしいです。
もう、結婚しちまえよぉぉぉぉ!!!!