私は一度、神奈子様と諏訪子様が本気で「戦った」事があるのを聞いたことがあります。
私がその話を聞いた時、怖くなりました。
もし、なにかが掛け違っていたら今のように平和に暮らせなかったんじゃないか?って、
その恐怖も忘れかけたある日、
「朝ご飯できましたよー!」
といつものように神様たちを呼びました、いつも通りです。ですが、
「「おはよー」」
いつもと違います。
いつもは先に神奈子様、少し遅れて諏訪子様が入ってくるのですが今日は同時にいらっしゃりました。
それも、いつもより暗い雰囲気で・・・
いつもより少し暗い朝食を終え、私は、境内を掃除することにしました。
いつもなら喧嘩の一つや二つがあってもおかしくないのですが、今日はその気配すらありません。
いや、喧嘩はよくないですけど・・・
なにはともあれ境内の掃除を終え、未だに暗いお二人との昼食を終えた私は、食材やお酒の買い出しに行くことにしました。
「ちょっと買い出しに行ってきますね!」
「「行ってらっしゃい・・・」」
なんでお二人共こんなに暗いのでしょう?
とりあえず、二日酔いということにして私は出発する事にしました。
今日も人里は賑やかです。
神奈子様と諏訪子様もいつもはこれぐらい賑やかなのですけど・・・
とにかく、今は買出しです。
「えーと・・・お酒と、あとこれも下さい」
「おぉ早苗ちゃんじゃないか!いつもありがとねー今日はおひたしにでもするのかい?」
「いえ、天ぷらにしようかと・・・」
「なんか今日はげんきがないねぇ・・・これおまけしておくからちゃんと食べて元気出すんだよ!」
「え?あ、ありがとうございます!」
無意識のうちに私も暗くなってしまっていたようです・・・
心配しすぎは駄目ですね、ここはポジティブに行きましょう!
「ちょっと遅くなっちゃったかな?」
紅く染まる西の空を眺め、そんな独り言を言い、私は帰路を急ぎます。
ですが、神社の見えるあたりで、何か違和感のようなものを感じました。
朝のお二人のような、なんだか暗い感じの・・・
なにはともあれ、到着しました。とりあえず私はいつものように、買ってきたものを片付け、お二人が居るであろう居間へ行きます。
「神奈子様ー諏訪子様ー今日のお夕飯は・・・」
思わず言葉が詰まってしまいました。
居間に入って最初に視界に入ったのは、
ちゃぶ台を挟んで座り、暗いというより重い雰囲気のお二人でした・・・
もう二日酔いではごまかせないくらいの・・・
「早苗、大事な話があるんだ、聞いてくれるね?」
その神奈子様の声で私は我に帰りました。「は」の発音のまま、開いていた口のまま、
「はい・・・」
私はそう返事をし、お二人の間になるように座りました。
「単刀直入に言うよ、私と諏訪子は別々に別れる事にした。それで早苗には、私と諏訪子、どちらに付いて行くか決めてほしいんだ。」
「え・・・?そんな・・・?そんなこと・・・」
決めれるわけが無いじゃないですか、私にとって二人とも最愛の人です・・・
「うっ・・・うぁ・・・うぅ・・・」
泣かずにいれないわけがないじゃないですか、
目から流れ落ちる液体を止めることはもはや不可能で、
嗚咽でまともに呼吸ができず、頭がぼーっとして何も考えられない、
「嘘だよ早苗ぇ!!」
え?
「ごめっ・・・さな・・・え、そんっなにっ悲しがっ・・・るとは思っわなく・・・て・・・」
「早苗・・・ごめん・・・」
そんな嘘、酷すぎますよ・・・
「なんっ・・・で、そっ・・・な、うそ・・・なん・・かぁ」
私のそんな嗚咽混じりの言葉に、
「ごめん・・・今日、エイプリルフールだからさ、早苗を驚かせようと・・・早苗、本当にごめん・・・」
「うそでもっそんっな嫌っですよぅ・・・」
「うっうゎぁあぁあぁぁん!!」
嘘と分かった安心感からか、私は子供のように泣きじゃくってしまいました。
仕方ないじゃないですか、今までずっとお二人に仕えて、ずっと一緒に暮らしてきたのに離れ離れになるだなんて・・・
号泣している神様と、泣いている私ともう一人の神様を見てオロオロしている神様を横目に泣き続けました。
一頻り泣き続け、ようやく泣きやんだ私は周りの状況を確認してみました。
諏訪子様はいまだに泣いておられます。
神奈子様は泣きやんだ私を見て安心しておられます。
「もう二度と、こんな嘘つかないで下さいね!」
私は少し怒った様子でそう言い残し、お夕飯の支度をするべく台所へと向かおうとしたとき、風きり音が聞こえました。
「あややや~何か凄いことになってますね~さっそく帰って記事にしませんと、ではっ!」
「「「・・・」」」
「あれは間違いなく誤解してるねぇ・・・」
「悲劇!守矢一家解散!?みたいなタイトルで記事書かれそうだよー」
「あ、私、追いかけますね!」
私は絶対に何か誤解しているであろう、新聞記者の所へと向かいます。
でも、その前に、
「神奈子様!諏訪子様!今日のお夕飯は菜の花の天ぷらですからね!」
私がその話を聞いた時、怖くなりました。
もし、なにかが掛け違っていたら今のように平和に暮らせなかったんじゃないか?って、
その恐怖も忘れかけたある日、
「朝ご飯できましたよー!」
といつものように神様たちを呼びました、いつも通りです。ですが、
「「おはよー」」
いつもと違います。
いつもは先に神奈子様、少し遅れて諏訪子様が入ってくるのですが今日は同時にいらっしゃりました。
それも、いつもより暗い雰囲気で・・・
いつもより少し暗い朝食を終え、私は、境内を掃除することにしました。
いつもなら喧嘩の一つや二つがあってもおかしくないのですが、今日はその気配すらありません。
いや、喧嘩はよくないですけど・・・
なにはともあれ境内の掃除を終え、未だに暗いお二人との昼食を終えた私は、食材やお酒の買い出しに行くことにしました。
「ちょっと買い出しに行ってきますね!」
「「行ってらっしゃい・・・」」
なんでお二人共こんなに暗いのでしょう?
とりあえず、二日酔いということにして私は出発する事にしました。
今日も人里は賑やかです。
神奈子様と諏訪子様もいつもはこれぐらい賑やかなのですけど・・・
とにかく、今は買出しです。
「えーと・・・お酒と、あとこれも下さい」
「おぉ早苗ちゃんじゃないか!いつもありがとねー今日はおひたしにでもするのかい?」
「いえ、天ぷらにしようかと・・・」
「なんか今日はげんきがないねぇ・・・これおまけしておくからちゃんと食べて元気出すんだよ!」
「え?あ、ありがとうございます!」
無意識のうちに私も暗くなってしまっていたようです・・・
心配しすぎは駄目ですね、ここはポジティブに行きましょう!
「ちょっと遅くなっちゃったかな?」
紅く染まる西の空を眺め、そんな独り言を言い、私は帰路を急ぎます。
ですが、神社の見えるあたりで、何か違和感のようなものを感じました。
朝のお二人のような、なんだか暗い感じの・・・
なにはともあれ、到着しました。とりあえず私はいつものように、買ってきたものを片付け、お二人が居るであろう居間へ行きます。
「神奈子様ー諏訪子様ー今日のお夕飯は・・・」
思わず言葉が詰まってしまいました。
居間に入って最初に視界に入ったのは、
ちゃぶ台を挟んで座り、暗いというより重い雰囲気のお二人でした・・・
もう二日酔いではごまかせないくらいの・・・
「早苗、大事な話があるんだ、聞いてくれるね?」
その神奈子様の声で私は我に帰りました。「は」の発音のまま、開いていた口のまま、
「はい・・・」
私はそう返事をし、お二人の間になるように座りました。
「単刀直入に言うよ、私と諏訪子は別々に別れる事にした。それで早苗には、私と諏訪子、どちらに付いて行くか決めてほしいんだ。」
「え・・・?そんな・・・?そんなこと・・・」
決めれるわけが無いじゃないですか、私にとって二人とも最愛の人です・・・
「うっ・・・うぁ・・・うぅ・・・」
泣かずにいれないわけがないじゃないですか、
目から流れ落ちる液体を止めることはもはや不可能で、
嗚咽でまともに呼吸ができず、頭がぼーっとして何も考えられない、
「嘘だよ早苗ぇ!!」
え?
「ごめっ・・・さな・・・え、そんっなにっ悲しがっ・・・るとは思っわなく・・・て・・・」
「早苗・・・ごめん・・・」
そんな嘘、酷すぎますよ・・・
「なんっ・・・で、そっ・・・な、うそ・・・なん・・かぁ」
私のそんな嗚咽混じりの言葉に、
「ごめん・・・今日、エイプリルフールだからさ、早苗を驚かせようと・・・早苗、本当にごめん・・・」
「うそでもっそんっな嫌っですよぅ・・・」
「うっうゎぁあぁあぁぁん!!」
嘘と分かった安心感からか、私は子供のように泣きじゃくってしまいました。
仕方ないじゃないですか、今までずっとお二人に仕えて、ずっと一緒に暮らしてきたのに離れ離れになるだなんて・・・
号泣している神様と、泣いている私ともう一人の神様を見てオロオロしている神様を横目に泣き続けました。
一頻り泣き続け、ようやく泣きやんだ私は周りの状況を確認してみました。
諏訪子様はいまだに泣いておられます。
神奈子様は泣きやんだ私を見て安心しておられます。
「もう二度と、こんな嘘つかないで下さいね!」
私は少し怒った様子でそう言い残し、お夕飯の支度をするべく台所へと向かおうとしたとき、風きり音が聞こえました。
「あややや~何か凄いことになってますね~さっそく帰って記事にしませんと、ではっ!」
「「「・・・」」」
「あれは間違いなく誤解してるねぇ・・・」
「悲劇!守矢一家解散!?みたいなタイトルで記事書かれそうだよー」
「あ、私、追いかけますね!」
私は絶対に何か誤解しているであろう、新聞記者の所へと向かいます。
でも、その前に、
「神奈子様!諏訪子様!今日のお夕飯は菜の花の天ぷらですからね!」
これ自体は私の始めてのSSなのです。
あと展開が早いのは私がせっかちだからかもしれません(笑)
次も頑張って!