Coolier - 新生・東方創想話

風が吹く 花が舞う

2010/08/08 09:04:22
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 相談。

 相談である。
 おおよそ射命丸文のパーソナリティからしてあり得ないそれが私の目的だった。
 目の前でにこにこしながらお茶を啜る髪の長い少女。彼女が相談相手――だ。
 巫女を生業としている少女。神に仕える聖職者である。
 そこだけ見れば相談相手として申し分なく感じるが何か間違えた気がしてならない。
 近場で相談出来そうな相手、というだけで選んだのだから文句は言えないが……
「それでどうしたんですか文さん?」
「あ……」
 迷っている内に切り出されてしまった。
 別に競っているわけではないのだから気にすることもないのだけど、言い出しにくくなってしまう。
 相談を持ち掛けるという時点で私らしくない、なんてこともあるのだし……
 彼女は――早苗さんは不思議そうな顔で私を見ている。
 腹を括ろう。もう相談すると伝えてあるのだから。
「その、ですね」
 言い出しにくいなぁ。
 口が重いのを自覚しながらぽつぽつと語り出す。
「実は……知人に嫌われてるようでして……」
「え?」
 予想外だったのだろうか、早苗さんの目は驚きに見開かれた。
「……文さんって誰か一人にでも好かれてましたっけ?」
「はい来たー! そういうリアクション来るってわかってましたよははっ!!」
 相談する相手間違えたよ!
 近場で済まそうとしたのが仇になったねヒィーハァーッ!
 あっはっはっはっは。最初から里近くの寺行けばよかった。
 よくは知らないけどあそこの住職さんの方がこのお花畑巫女の万倍は頼りになりそうだもの。
 あー…………泣きたい。
「……失礼します」
「待ってくださいー。うっかりです、うっかりなんです。うっかり本音言っちゃっただけですー。相談してっ
てくださいよー。最近なんだか山の妖怪さんたちみんな白蓮さんか神奈子様のとこ行っちゃって私に相談して
くれないんですよー」
 山の妖怪の眼識は正しかった。私より。
 腰に纏わりつかないでください早苗さん重いです。
 私より10cmは背が高いんだからほんと重いですって。胸だって私より大きいしさ。チキショウ。
 おしりにぐりぐり胸押し付けないでくださいよああもうイライラするなぁ!
 そんなことしなくてもでかいのはわかってるんですよ! 理解してますよ!
「……うっかり私の相談内容ばらされたらたまりませんし……っ」
「私の口の堅さは鉄壁ですよ! 熊本城にも引けを取りません!」
 ダメだ信用できない例え方がどこぞの口の軽い魔法使いそっくりだ。
 このひと、絶対口軽い。
 でもなぁ。他に頼れそうな人がなぁ。
 にとりさんは――趣味一筋な河童だし。
 霊夢さんは興味すらなさそうだし。
 チルノさんは論外だし。
 あとはそんなに親しくないし――……
 …………あれ、もしかして私友達少ない?
「ふぅ――白蓮さんを頼るか」
「私! 私が居るじゃないですか! 友達の! 東風谷早苗!」
 友達を強調しないでください。
 ものすごく胡散臭いです。
 あといい加減放してください。
 早苗さんを引き剥がし座り直して結局相談することになった。
 乗りかかった船と云うこともあるし、早苗さんから一秒でも早く解放されたいという諦めもあった。
「でも嫌われてるって誰にですか?」
 答え難いところから訊いてくるなぁ。
「それは……その、身内、です」
「みうち?」
「はい。天狗です。お恥ずかしながら」
「えー?」
 何故か早苗さんは笑う。
「天狗さん同士で嫌うなんてあるわけないじゃないですかー。文さんの勘違いですよあはは」
 そんなわけある。あるのよ。
 どんだけ脳天お花畑なのこの巫女。
 世界は敵か味方で分かれてるんじゃなくて味方にも敵が居たりするんだってば。
 ああダメかそんな複雑なの理解出来てないかだってこの人死闘を演じた相手でもすぐ仲良くなるし。
 あんだけフルボッコにされた霊夢さんと完全に友達になっちゃってるし。
「でも珍しいですねえ。文さんって誰かに嫌われたことくらい気にしないじゃないですか」
 うぐ。鋭い。
 こういうところは霊夢さんと張るな、この人……
「……私だって、交友関係で悩むことくらいありますよ」
 拗ねた言い方になってしまったな――と思う暇もなく、少女の視線が突き刺さっていることに気づく。
 まじまじと――真顔で、観察していた。滅多に見ることのない早苗さんの真面目な顔。
「――どうして嫌われていると?」
 茶化す様子もなく、踏み込んでくる。
「そ、それは……いつも、注意されて……」
「どんな注意を?」
「だらだらし過ぎだとか、あまり他人に迷惑を掛けるなとか……髪が乱れてるとか……」
「……ふむ」
 なんだろう、この迫力。
 抗い難いと――思ってしまう。
 私の答えを反芻しているのか、早苗さんは視線を外して考え込む。
 呼吸が、しづらい。
「あの――」
 沈黙が、耐え難い。
 普段のおちゃらけた様子からは想像も出来ない圧迫感。
 まがりなりにも、この人も神と云うことか――
「ずばり恋ですね!!」
 突っ伏した。
 畳に顔面から。
「その人は文さんのことが気になってしょうがないけど不器用なので好意を伝えられず注意という形でなんと
か関わってる! それを文さんは勘違いというか額面通り受け取っちゃって嫌われてると思い込んでるわけで
す! でも文さんもその人のことを憎からず思ってるから嫌われてるのが耐え難い! いいですねいいですね
いいですね! 元女学生ハートが震えて燃え尽きるほどヒートですね! 刻んじゃいますよ恋愛のビート!
さあ洗いざらいぶちまけてください文さん! もうどんどん相談乗っちゃいますよー!!」
 うわあ。
 ……うわあ。
 逃げなきゃだわこれ。
 このままここに居たらどんな目に遭うのか想像もしたくない。
 熱し易く暴走し易いという彼女の性格を熟知しちゃってる私としては三十六計逃げるに如かず。
 すぱっと立ち上がり背を向ける。
「新聞の〆切があるので失礼します」
「逃がしません」
「きゃああああああああああっ!?」
 何時の間に背後に回ってたのこの人ー!?
 がっちり胴を掴まれて逃げられない!
 10cmの身長差が仇となった! 持ち上げられちゃってる!
 首筋に生温かい吐息がかかる。背後で彼女がどんな顔をしているのか想像もしたくなかった。
「さあ文さん。相談の続きといきましょうか。大好物なんですよ恋バナ。いえいえ食い物にしようってわけじ
ゃありませんからご安心を。相手は誰です? 出会いは? 年上? 年下? 文さんとの関係は? さあ。さ
あさあさあさあさあさあさあさあさあさあさあさあさあさあさあさあさあさあさあ」
 地雷、踏んだ。
 この人にだけは頼っちゃいけなかった……!
「あ、ああああののあのあの――――げ」
「げ?」
「幻想風靡っ!!」
 私の持つ最速のスペルで逃げる!
 はははいくら早苗さんでも最高速度を出した私に追いつける筈は
「蛇符「神代大蛇」っ!!」
「よりにもよってボムで来ますかーっ!?」
 うわあああ効果範囲広いぃぃぃぃぃぃぃっ!!








「………………なんとか逃げ切れた……」
 うわーぉ疲労困憊ー……
 早苗さんまじこわい。八坂様の加護を受けてるとか風使いの私の天敵だし。
 当分守矢神社には近づけないなぁ……あー……新聞の配達どうしよう……
 ――てゆーかここどこだろう。
「山、ではありますよね……」
 地形からして妖怪の山から出てはいないようだが。
 逃げるのに必死で滅茶苦茶に飛びまわったからなぁ。
 うー。下手に動いて守矢神社近くに出たらまずいし……
「ぶるる」
 早苗さんの顔思い出しちゃった。
 あの時振り返らなければあんな恐ろしいモノ見なくて済んだのになぁ。
 脇目も振らず逃げるって実際難しいわねー……
「文さん」
「ひゃうっ!?」
 声は、真正面からだった。
 早苗さんよりも一回り以上大きな人影。
 太刀を腰に佩いた、白い哨戒天狗の衣裳。
 短めに揃えられた銀髪に、威圧的ですらある切れ長の、金色の眼。
 も、もみ――じ。
「…………」
 私がこんなことになった原因、私を悩ます張本人――犬走椛。
 彼女は何の気負いもなく私に近づいてくる。また、お小言だろうか。
 早苗さんの戯言は横に除けておくとしても、彼女がいやに突っかかってくる事実は変わらない。
 いつもいつも唐突に現れては耳に痛いお小言を告げて去っていく。
 嫌われて、因縁つけられているとしか思えなかった。――誰かに相談したくなるくらいに。
 手の届く距離で彼女は足を止めた。鋭い眼で、私を見下ろしている。
 剣士故だろうか、非常に良い姿勢はただでさえ背の高い彼女をさらに大きく見せる。
 彼女が動く。
 私の身体はびくりと震えた。
「――筆を落とされましたよ」
 差し出されているのは、私の万年筆。
「あ、あれ? あれれ?」
 慌てて確認するも、ポケットの中に万年筆は無かった。
 飛びまわってる間に落としてしまったのか。
「あり、ありがとうございます、椛――さん」
 びくびくおどおどと――万年筆を受け取る。
 ……なんで私は、彼女を前にするとこんな――情けない。
 そんな私の態度が気に障ったのか、椛は顔を顰めた。
 う……怒られる、かな。
「呼び捨てで構いません」
「え? あ、あのでも。ええと」
「私は年功序列を重んじる主義です」
「うぐっ」
 痛いところを突いてくる。
 私だって、女だ。年齢のことを言われたらいい気分ではない。
 まだ――年若い彼女にはわからないことかもしれないけど。
 こんな会話、続けていられない。話を、逸らさなきゃ。
「あの、あの……なんで私が、ここに居るって」
 滅茶苦茶に飛び回ったのだ。私自身、ここがどこなのかわかってない。
 それなのに彼女はどうしてこんなところで声を掛けてきたのだろう。
 なんで、こんなところに居るのだろう。
「私は――目鼻が利きますので」
 それはどうにも――言い訳じみて聞こえた。
 答えになってないし、余計に怪しさを募らせる。
 微妙に、視線を逸らされている気もしてくる。
 普段の侍を思わせる正々堂々とした立ち居振る舞いからは程遠い。
 後ろ暗ささえ感じさせるそれらは、私の知る犬走椛らしく、なかった。
 指摘する愚は犯さない。彼女の機嫌を損ねることは、出来る限り避けたいのが本音だ。
 彼女の、切れ長の鋭い、怖い眼に睨まれるのは……御免、だ。
 どうして私は、こんなにも彼女を――怖がっているのだろう。
 こんなのは射命丸文のパーソナリティじゃない。
 慇懃無礼で横柄でお調子者。そういうのが私の筈なのに。
 胸が、痛い。
「あ、あ――た、助かりました。取材の時、困るところでしたよ」
 沈黙に耐えかねて話しかける。笑みを作ったつもりだけれど、上手くいっただろうか。
「……取材、ですか」
「はい?」
 じっと、片目で見られてる。
 彼女は――片目を閉じる癖がある。千里眼を使う時の癖らしいけど、今は、使ってない筈だけど。
「また、誰かのところへ行くのですか」
「え、は、はい。そうなります、けど」
 窺うまでもなく彼女の目は鋭さを増している。
 睨んでるとしか言えない程に、私を見ている。
 もしかして、癖で片目を閉じているのではなく顰め面になったから片目を閉じたのだろうか。
 なにか、気取られて彼女は怒ってしまったのだろうか。
 萎縮してしまう。体が強張って動けない。
 彼女はまだ、手が届く位置に立ったまま。
「……あの、あのあのあのあの」
 おこられる。
 取材取材と新聞ごっこにかまけてないで少しは古天狗としての自覚を持ったらどうですかはしたないあなた
は千歳を越える妖怪でしょうだったらそれなりの生き方と云うものがあるんじゃないですかね情けないいつま
でも小娘みたいにはしゃいで恥ずかしくないんですか天狗の誇りを忘れるほど呆けてるんですか鏡でも見たら
どうですちょっとは冷静になれるかもしれませんよご自分の年齢思い出してって今度こそ怒られる……!
 目を閉じそうになって、狭い視界の中で彼女が顔を背けるのが見えた。
「え……」
 いつもなら、お説教が始まるところだった。
 あんな、怒ったような顔を見せたのに彼女はもうこちらを見もしない。
 金色の眼は私を見ていない――
 呼びかけようとして喉が引き攣る。
 何と、何を言えばいいのか。ちゃんと説教をしろとでも?
 バカな、私は彼女のお説教が嫌いだった。嫌いで、困っているから早苗さんに相談したんだ。
 じゃあなんで私は、喜ぶべき事態で、お説教を免れたというのにこうも不安を感じているのか。
 わからない。自分のことも、彼女のことも……さっぱりわからない。
 じゃり、と小石を踏む音がする。
 彼女は踵を返し、
「――失礼」
 一度も振り返ることなく、行ってしまった。









 とぼとぼと、獣道を歩く。
 飛べばいいのに、飛んでさっさと家に帰ればいいのに。
 悄然と歩くことしかできなかった。
 何してるんだろう、私。
 ああ、私はきっと疲れてる。疲れてるから飛ばない。歩く方が疲れるけれど、そこまで頭が回らない。
 考えるのが億劫なほどに疲れてるから考えない。なんでこうなったのかなんて考えない。
 考えない。気づいてない。椛が私を見捨てたなんて思ってない。
「――――っふ」
 笑った。嗤うしかなかった。自嘲しかできない。
 考えてる。気づいてる。思ってる。
 疲れた頭で同じことばかり考え続けている。思い続けている。
 彼女は、とうとう私を見捨てた。付き合い切れなくなった。
 お説教なんて労力を払うに値しないと見限った。
 嫌だった。困っていた。
 彼女にお説教されるのが嫌だった。付き纏われて困っていた。
 でもそれは、きっと……ポーズだった。
 彼女が勝手に来るから。彼女が私の為に来てくれるから。
 そう思い込む為の、くだらない、安っぽいプライド。
 彼女は純粋に、私が目障りだったのだろう。
 目障りだから更生させようとお説教を繰り返したのだろう。
 諦めたのか、嫌悪が勝ったのか、彼女はそれをやめた。
「ふ、ふ――」
 大外れ。
 でしたよ、早苗さん。
 彼女は本当に私なんか――――
 ばさりと、誰かが舞い降りた。
「おや射命丸文」
 期待なんかしていなかった。
 だから当然、彼女じゃない。
 チェック柄のスカート。長い髪を左右で括ったツインテール。
 彼女とは似ても似つかない少女の容姿。
「よ。どうしたの、元気ないじゃない」
「……なんだぁ……花果子念報の……」
 姫海棠はたて。同業者だ。
 彼女の、椛の同僚である白狼天狗じゃないだけマシだけど、正直嬉しくない。
 誰でも嫌だった。誰にも会いたくなかった。一人でいたかった。
「あはは……あいつに会っちゃうしひきこもりに会っちゃうしああもう最悪」
「出会い頭に随分と言いたい放題してくれるじゃないのこのパパラッチ」
 それもきっと、彼女に嫌われた一要因。
 慇懃無礼で横柄でお調子者の射命丸文は嫌われた。
 嫌われ、た。
 あ――ダメだ。
 我慢、できない。
 私はもうがたがたで、小突いただけで崩れてしまう。そう思っていた。
 でも小突いただけで崩れるのなら、小突かなくたって、外的要因がなくたって、簡単に崩れる。
 それを痛いほど熱いほど思い知りながら、私は泣いた。
「え?」
 はたての見てる前だっていうのに、止まらない。
 ぼろぼろと子供みたいに涙があふれて止まらない。
「え、ちょ、文?」
 一度崩れ出したら――もう、ダメだった。
「――うえええええぇぇぇぇぇ……」
「うわ!? マジ泣き!? あ、あの大丈夫? 私でよければ相談乗るよ? なにかあったの? どっか痛い
の? 家まで送ろっか?」
 はたてに肩を抱かれたまま泣き続ける。
 恥も外聞も構っていられない。ただ抱え切れぬ感情をこぼすように、涙をこぼし続けた。


 落ちつけたのは小一時間が過ぎてから。
 道端の岩に座らされてはたてに慰められていた。
 彼女の慰めの言葉は、全部が全部的外れだったけれど。
 一つ残らず無駄ではなかったようだった。
「……落ちついた?」
「ん……」
 泣きやんだのを確認してはたては話しかけてくる。
 短く応じ、すっきりしないままの頭で思考を再開した。
 あーあ。こいつに弱み見せちゃうなんてな。
 はたては言いふらすような子じゃないけど、それでも恥ずかしかった。
 安っぽい――プライド、だ。
「ねえ文」
 声に顔を向ける。
「なにがあったの?」
 それが好奇心からだったら一蹴していた。
 でも彼女のそれは、心配から出た言葉。それを表情が物語っていた。
 私と違って、彼女は腹芸に向いていない。きっと……本音だ。
 私を心配して、知らないままじゃ不安だから、訊いている。
 誤魔化しにくい。
 搦め手は得意だけど、真っ向から来られるのは――苦手だ。
 真っ直ぐに向けられる好意なんて、射命丸文の領分じゃない……
「……ちょっと、ね。知り合いに嫌われちゃってさ。それが思ったよりこたえて」
 はたての顔に浮かぶ、心配の色が濃くなった。
「大丈夫? 話して楽になるなら私聞くよ」
 早苗さんとは違って真面目に受け取ってもらえた。
 いや、違うか。早苗さんだって私が泣いていたら、それを見たら、真面目に応じてくれただろう。真面目に
心配してくれた筈。早苗さんもはたても、そういう真っ直ぐな風を帯びている。彼女たちが吹かす風はとても
さわやかで、透明だった。少し、羨ましいな。私はもう……そんな、真っ直ぐじゃないから。
「最近、ね。白狼天狗にやたら絡まれて……」
 気圧されたのか、諦めがついたのか。
 ぽつぽつと、私は語り始めていた。
「白狼天狗に? あーなんか仲悪いらしいよね?」
 他人に言われると、改めてぐさりと来る。
 諦めた……つもりだったけれど、やっぱり話しにくい、な。
「嫌われてるんでしょうね、私。鴉天狗だから見下されてるのかな」
「えー。そんなことないけどなあ。私からまれたことないし」
「そりゃあなたはひきこもりだからそもそも会わないし」
「あいあんくろう」
 頭蓋骨が。
 頭蓋骨がっ!
「あだだだだだだだだ!」
「次ひきこもりと言ったら割る」
「なにを!?」
「脳髄を」
 本気の眼だった。
「ごめんなさい! ごめんなさいっ!」
 話を逸らす冗談のつもりだったけど予想外に痛いところを突いてしまったのか。
 ひきこもりなの気にしてたらしい。これからは気をつけよう……
「いたた……」
 解放された頭をさする。たいして大きくもない手でどうしてこう的確にツボを握れたのか。
 ツボをぎりぎり締め付けるから焼き栗を剥く要領でばっくりいくかと思った。……恐ろしい。
「私フィジカルな攻撃は苦手なのよ……メンタルなのは強いけど」
「今はそうは見えないけどねー。メンタルもぐだぐだじゃん」
 ……逃げ道はなしか。
 激昂したように見えて彼女はまだ冷静だった。話を逸らせる気配さえ感じさせない。
 はたてはきっと、私をこのままにしておかない。
 解決とまではいかなくとも私がある程度余裕を持てるようになるまで許してくれないだろう。
 逃げてばかりじゃ……行き詰るだけだって、わかってるんだろう。
「椛となんかあった?」
 一気に、核心に詰め寄られた。
「――なんでそう思うの?」
 胸が痛い。心臓が締め付けられる。
 はたての顔を見れない。確信の色を宿しているだろう彼女の眼を見れない。
 当てずっぽうではなかった。はたては確信を以って核心に詰め寄った。
「文と問題起こしそうな白狼天狗なんて一人しか知らないし。最近あいつ変だったからさ」
 変? ……椛、が?
 ――……私には関係ない。彼女の、問題だ。
 視線を感じる。はたては探るように私を見ているらしかった。
「最近って……いつの最近よ」
「ここんとこ取材で出歩いてるのよ。ひきこもってないっつの」
 口調こそ軽いものの、はたての視線はまったく逸らされない。
 私の苦しみを、欠片ほども見逃さぬように見張っている。
「椛と、ケンカした?」
 ついに、彼女は踏み込んできた。
 ケンカ。
 違う、そんなんじゃない。
 ケンカにもなってない。あんなの、一方的過ぎる。
 ケンカと呼べるほど――対等じゃなかった。
 私も彼女もすれ違ってただけで、一度だって真っ直ぐには……
 ……顔も見ずに、互いに横を向いたまま話していたようなものだ。
 だから……ケンカじゃない。私と彼女は、最初から最後まで――他人のままだったから。
「…………違う」
 それだけ言うのが、精一杯だった。
 はたては――今どんな顔をしてるんだろう。
 たったあれだけのことで親身になってくれた彼女だ。同情しているのかもしれない。
 普段なら同情なんて独りよがりなもの突っぱねるけど、今はそうする気力もない。
 彼女がどんな顔をしていたって、関係ない。もう、どうでもよかった。
「――ああ、絡まれたって言ってたもんね」
 どんどん踏み込んでくると思っていたのに、彼女は引く。
 弱気に、なっていたのだろう。
 これ以上苦しみたくないから、それに乗る。
 乗ってしまって、楽になろうとしてしまう。
「そう、なんか、しつこいくらいにお説教されてさ。参っちゃったのかな」
「彼女真面目だもんねぇ」
「ええ、でも今日は……ちょっと、様子が違って」
「どんな風に?」
「お説教、されなかった」
 笑う。作り笑いでも苦笑になってしまうのは、それこそ苦笑するしかなかった。
 でもこれ以上はたてに心配させても悪いし……ここらが引き際だろう。
 適当に濁して、適当に流して……もう大丈夫だって言おう。
「落とした万年筆届けてもらったんだけど、なんか、彼女怒らしちゃったみたいで」
「万年筆? どこで落としたの?」
「知らない。落としたのにも気づかなかったわ」
「ふーん……」
 横目で見れば、彼女は考え込むように宙を見ていた。
「気づいてなかった、ってことは落としたのは昨日今日よね」
「今日だと、思うけど。落としそうなことしたし」
 答えれば彼女はまたもふーんと唸る。
 はたては――万年筆に引っ掛かっているようだけど、何故?
 ただ落とした物を届けてもらったってだけなのに。
「どうして椛はそれがあなたのだって気づいたんだろうね」
「え? あ、そういえば」
 におい、かな。目鼻が利くって言ってたし。
 でもなんで彼女が私のにおいなんて知って……?
「そういうことかぁ……」
 呆れたようにはたては息を吐いた。
「あんまいい趣味とは言えないねぇ、鴉天狗が言えた義理じゃないけどさ」
「え?」
「なんでもないなんでもない」
 笑って言って、何故か彼女は周囲を窺った。
 誰も居ない、なんてのは気配でわかるのに。
 どうしたのかと訊く前に彼女はこちらを見る。
「文はさー、ほら目立つから。だから絡まれたんじゃない?」
「……目立つ、かな。私」
「目立つ目立つ。行動派手だもん」
 露骨に話を逸らしている。
 踏み込まれるよりはマシだけど、腑に落ちない。
 はたては、途中で投げ出すような性格ではないと思うのだけれど。
「椛かー。椛ねぇ。あいつはあいつでネタに事欠かない奴よねぇ」
 なんの脈絡もない。既に相談と云うより世間話だった。
「椛はさー、ほら顔いいじゃん? 腕も立つしそんでむっつり……寡黙だから女子に人気があるんだよねー。
知ってた? あいつの写真とか結構売れるのよ」
 生返事を返すしかない。
 まあ、わかるけど。武人然とした彼女の立ち居振る舞いは若い子にはとても魅力的に見えるだろう。
 背も高いし、スタイルいいし。それに加えて中身だって真面目一徹だ。浮いた話の一つもない。
 まるで刀のように――研ぎ澄まされた、近寄りがたい美しさがある。
 彼女の写真を買ってるらしい子たちは、そんな内面まで見ているのかは知らないが。
「もちろん椛は気付いてないけどね。あいつ朴念仁だから」
「ふぅん」
「朴念仁っていうか目線が馬車馬っていうかまあ朴念仁か」
 どうやらはたては浮かれた女子たちとは違うようだった。
 さして椛に興味を抱いてる風ではない。
 まあ――どうでもいいのだけれど。
「あんたも好きなんでしょ?」
「うん……」

 空白。

「……――ううん!?」
「遅い」
 そんな! バカな! 幻想郷最速の私が! スローリィッ!?
「んな慌てなくても言いふらしたりしないわよ。記事にもなんないし」
「そういう問題じゃなくて!」
「まーまー。で? どんな感じで好きになったの? 切っ掛けとかあった?」
 ぐ、鴉のくせに猫みたいな性悪な顔しおって……!
「だから、そういうんじゃ……」
「いーじゃんいーじゃん女同士腹を割って話そうよー。相談よ相談」
「純然たる好奇心でしょ!?」
「でもない」
 ――? 相変わらず、笑ったままだけど……眼の色だけは、真面目そのものだった。
 わけがわからない。はたては私をからかいたいだけじゃないの?
 何故か、気圧されてしまう。
「……どんなって、気づいたら、としか」
「それは、お説教される前?」
「当然じゃない。私お説教されて喜ぶなんて奇矯な趣味してないわ」
「そーよね、文プライド高いし。じゃあけっこう長い付き合い?」
「付き合いなんて――ないわよ。取材とか、偶然会うくらいしか接点ないもの」
「そこで惚れた?」
「惚れたっていうか」
 これは、そう、恋なんて上等なものじゃない。
「――彼女の真面目なところとか、私に無いものだから……目についただけ」
「人柄?」
「そう、ね。ああいう真っ直ぐさって、他に知らないから。羨ましくなったのかも。私はああいう風には生き
られないもの」
「……なんで好きだって言わなかったの?」
 そんなの、言えるわけがない。
「好きとかじゃないんだって。私は彼女にお説教されるような不真面目天狗だし。彼女とは正反対だもの。彼
女の横に居るべき妖怪じゃないのよ」
 私は、絶対彼女に嫌われてる。
 そういう意味では――初めて話した時から、彼女のこと苦手だった。
 彼女とは相容れないと、理解していた。
 哨戒天狗として彼女が挨拶に来た時に、理解した。
 初対面からお説教とかそんな失礼なことはなかったけれど、口数少なく、ろくに私を見もしないで。
 それから幾度も会う機会はあったけど……お説教が始まるまで、それは変わらなかった。
「きっと……最初から、嫌われてたもの」
 強い視線に顔を向ける。
 はたては不満そうな顔をしていた。
「わかんないんだけどさー。なんでそこまで負い目感じちゃってるわけ? 説教の件だって椛が勝手にやって
たことでしょ? 自分を卑下しなくてもいいじゃない」
「だってだってだって、わ、私すっごい年上だし、か、彼女まだ若い、し」
 正反対、だった。
「私、好き勝手に生きてきた、し……だから、彼女みたいに真面目な子には、その」
 彼女が眩しくて、だから正反対の私は、近寄れなくて。
 だから互いに関わらなければ上手く回れると――折り合いをつけたつもりだった。
 だけど、ずっと、出会う前から、彼女の存在を知った頃から、なにか心に引っ掛かり続けた。
 それがなんなのかわからないまま今日まで時間は過ぎて……結局、彼女の方から拒絶された。
「……いいのよ、もう。終わったんだから」
 はたては――まだ、不満そうな顔をしている。
「根が深いなぁ」
 何が不満だと云うのだろう。
 彼女には解決できないこと? でもそんなの相談の領分を過ぎている。
 あくまで道を指し示すのが相談だ。そう簡単に、解決なんて出来やしない。
「不器用よねえ。千年以上生きてるくせにごめん言い過ぎた」
 くそう。小娘め。
 いつかわかるわよこの気持ち。
「傍から見てる分にゃ丸わかりなんだけどなー……お互いに、さ」
「……え?」
「んー……」

ぱしゃり

 はたては変わった形の、彼女愛用のカメラを取り出して何かを撮影した。
 いや撮影と言っても被写体を写したような動きではない。
 あれは、念写?
 唐突過ぎる。いきなり念写なんかして彼女は何を考えているのか。
 というか彼女の念写は見たことがあるがどうも違う。
 なんかカコカコしてぽんと出るのが彼女の念写だった筈だが……
 どうも、真っ当な念写でもしたかような妖力のうねりを感じた。
「――なるほど、あっちからか。ということは……」
 はたてはカメラをしまってこちらを向いて、近寄ってきた。
「こっち向きなら読唇術は使われないわよね――」
「へ、何を言って」
 ――――え?
 あれ? なにこれ。
 あれあれ――押し倒されてるの? 私。
「うぇ!? ちょ、はたて!? 私そっちの趣味は――!」
 もがくけどしっかり掴まれた腕が動かせない。
 アイアンクローでわかってはいたけどこいつ、腕力じゃ私より強い……!
「なに言ってんのさ。椛に懸想してた分際でさ」
「は――っ!? はた、た、はたてさん!?」
 あんたこそ何言ってんの!? 唐突過ぎるっていうかわけわかんないわよ!
 っく、でも腕力だってそこまで差があるわけじゃない。こいつの方がちょっと強いくらいだ。
 もっと暴れれば振り払うくらいは……
「天下に名立たる射命丸様も女心にゃうといよねー。あの伊吹様も苦手にしてるって大妖怪のくせして」
「は、な……なに言って……?」
「その気になりゃとんとん拍子に出世出来る癖にずーっと新聞記者なんかやっててさ。おつむが自由過ぎて忘
れちゃってることも多いんじゃない?」
「はたて――やめて、これ以上は」
「冗談じゃ済まない?」
 言って、にこりと笑う。
「そうそう、そういう顔と台詞が欲しかったのよ」
 問うことも出来ない。頭が混乱し切っている。
 はたてが何を言っているのか、何を考えているのか欠片も理解出来ない。
「な、なんなの……? 何する気……?」
「まあまあ。取って食いやしないってば。……そろそろかな?」


 木々を圧し折らんばかりに吹き荒れる暴風。

「文さんっ!!」

 尋常ではない殺気がありとあらゆる生物を竦ませた。


 え、え――?
 もみ、じ?
 獣や虫どころか草木の気配さえも縮こまる風景の中に犬走椛が立っていた。
「文さん無事ですか!? はたて、さん、は……!?」
 犬歯を剥き出しにして怒鳴られる。体が竦み上がってしまう。
 あ、あれ? そういえばはたては? 私を押し倒していたあいつがいない。
 はたての姿は――どこにもなかった。
 なに? どういうことなの? なんではたてが、どうして椛が?
 椛を見る。
 いつも持ってる盾を持ってなくて、抜き身の太刀を構えて……
 え、いや、なんでそんな殺気立ってるの?
「……も、もみじ……?」
 こんなに怒ってる椛なんて見たことない。
 私の様子に気づいたのか、彼女は慌てて太刀を納める。
「大丈夫ですか? あの、立てますか?」
 手を差し伸べられる。
 何も考えられないままその手を取り、立たせてもらう。
 なんだ――ろう。どうしてこうなっているのか、わからない。
 椛を見上げる。彼女は所在なさ気に立ち尽くしていた。
「えっと、あの、なんでここに……?」
 偶然ではありえない。万年筆の時とは違う。
 彼女とは一度しっかり別れたのだし、そう何度も会う筈がない。
「それは――その」
 何故か彼女は言い難そうにしていた。
 あの時にも感じた彼女らしくない振る舞い。
 状況はまるで違うと云うのに彼女の態度はまるで同じだった。
「その、千里眼、で」
 千里眼?
 そりゃ千里眼でなら、さっきの騒ぎにだって気づけたろうけど……
 それこそ偶然なんて言えない。見ようとしなければ、見えるものじゃない。
「え――監視……?」
「監視じゃありません!」
 怒鳴るというより、叫んでいた。
 必死に、そうじゃないと訴えていた。
 でもそれなら余計にわからない。
 監視でもないならどうしてあれに気づいたのか。
 てっきり素行不良の私の監視でも命じられているのかと思ったのだが。
 どう問おうか考えている内に、椛は天を仰いだ。
 背の高い彼女の顔はよく見えないけれど――なにか、辛そうに、諦めたような――
「――いつも、あなたを見ていました」
 金色の眼が唯一色に染まっていた。
 あれは――後悔の色だ。
「子供の頃から、自由なあなたに目を奪われて……」
 述懐は続く。
「真っ直ぐなだけでも曲がってるだけでもない、自由な風そのままのあなたに、憧れて」
 否。これは述懐と云うより、懺悔だった。
 彼女は……己の罪を告白している。
「あなたに話しかける切っ掛けが欲しくて、少しでもあなたに近づきたくて。迷惑だと、あなたは嫌がるとも
思ったけどやめられなくて……」
 真面目な彼女は――ああいう形でしか話しかけられなかった。
 彼女は真面目過ぎて、口実さえも見つけられなかった。
 だから、お説教という形で私との繋がりを保っていた。
「結局、殆ど、会う切っ掛けなんて見つけられなくて、偶然に頼るしかなくて、無意味だって、ただあなたに
迷惑を掛けるだけだって理解しても――やめられなくて」
 眼が瞑られる。
 彼女はもう私を見ることも出来なくなっていた。
「――……あなたが、取材の為に誰かに会うことにまで嫉妬してしまって」
 背を丸めて、辛そうに顔を歪め、拳を握り締め――
「綺麗な、あなたの風を……綺麗な、あなたを――濁らせてしまった」
 凛然とした彼女の姿を壊し切って、罪の告白を終えた。
 ――私の知る犬走椛なんて、そこには居ない。
 怯え切った、震える少女の姿しかなかった。
 あなたを苦しめて、泣かせてしまってすいませんと彼女は繰り返す。
 口を開く度に彼女の顔は苦痛に歪んでいく。
 口を開く度に己を斬りつけているかのようだった。
「もう、やめます」
 最後にすいませんと呟いて――彼女は背を向ける。

 去ろうとするその背に、手を伸ばす。

 掴めたのは、彼女の白い袖だった。

「……文、さん?」
 咄嗟に掴んでしまって、告げるべき言葉が見つからない。
 混乱しそうになるけれど、泣いてしまいそうな椛を見て……少しずつ、冷静さを取り戻していく。
 言うべき言葉なんて、決まっている。
 彼女が伝えてくれた想いに、返事を。
「お礼」
 袖を掴んだまま、口を開く。
「お礼、まだ、言ってません」
「礼なんて、私は……受け取る資格は」
「助けてくれてありがとう椛」
 きっと、これがはたての狙い。
 はたては私を追い詰め椛を追い詰め――真実以外語れないように仕組んだのだ。
 彼女の思い通りに動くのは癪だけれど……もう逃げ出せない。
 このまま逃げ出すなんて、許せない。
「私は」
 安っぽい私のプライドが――許さない。
「私はあなたが好きです」
 はたてのくれたチャンスを、使い切る。
 見開かれる金色の瞳を真っ直ぐに見詰める。
 真っ直ぐなんて、無理だと思ったけれど――私は、捻くれていると思っていたけれど。
 椛が言ってくれた。
 真っ直ぐなだけでも曲がっているだけでもない。
 ならば、真っ直ぐに風を吹かすことだって、出来る筈。
「文さん」
 紅潮した顔。
「私は、その――そういうことが、不得手、でして――」
 知ってます。
「……私はあなたのように器用ではありません」
 お互い様です。
「だから、これで合っているのかわかりませんが」

 ぐい、と強く手を引かれ


「私も、あなたが好きです。文さん」


 抱き締められた



「天狗さんたちはなんだかんだで仲よしだと思うんですよ神奈子様!」
「はっはっは。そうだねえ。ところで今日の晩御飯なにがいい?」
「はんばーぐ!」



六十四度目まして猫井です

ダブルスポイラーでの不仲宣言に心打ち砕かれました

なのでせいいっぱい抵抗してみました

もみあやが大好きです!!

ここまでお読みくださりありがとうございました


8/9
※改行がおかしくなっていたので修正しました
猫井はかま
http://lilypalpal.blog75.fc2.com/
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コメント



0.2490簡易評価
1.100名前が無い程度の能力削除
猫井さんキタ!これで勝つる!
…久しぶりの投稿お疲れ様です。良いあやもみでした!
6.100名前が無い程度の能力削除
なんというかこうグッ、と来るものがありました
7.80名前が無い程度の能力削除
グッと来る終わり方でした。
もっと読みたかったなーと言う気持ちが多少あるのでこの点数で。
9.100奇声を発する程度の能力削除
猫井さんの新作キター!!!!
この感じはとても堪りませんな!!とても素晴らしいもみあやでした!
14.100名前が無い程度の能力削除
良いです
15.70名前が無い程度の能力削除
ふむ、ストレートだ。
たまには良いなぁ。
椛さんかっこいいです。そして早苗さんwww
16.100山の賢者削除
ふと思ってしまった、椛は熟女趣味なのかと。
いやまあ、妖怪の年齢なんて有って無い様なもんですけどね。
 
>>ダブルスポイラーでの不仲宣言に心打ち砕かれました
いやよいやよも・・・ってな具合で発展することもありますよ。きっと。
19.90桜田ぴよこ削除
臆病になっちゃう文ちゃんかわいい!
23.90名前が無い程度の能力削除
震えるぞハート、萌え尽きるほどヒート!刻め!血液のビート!!
24.90ワレモノ中尉削除
いいなあ、この二人。昔みたいに素直な椛も好きだけど、最近のツンデレ気味椛もまた好きだ。
はたてはいい仕事したなあ。何だかんだで友達思いなところが良かった。

しかし、そんな余韻も、早苗さんの「はんばーぐ!」という一言で全て持っていかれてしまったw
26.100名前を忘れた程度の能力削除
ダブスポ不仲説で絶望していた・・・がっ!
それでもあやもみを書いてくれる人がいるっ・・・!
ありがとう。ほんとうにありがとう。
いいあやもみ(もみあや)でした。ごちそうさま
28.80名前が無い程度の能力削除
不仲説をぶっ壊せ!!
早苗さんwwwwwwwwwwwwwwww
32.100名前が無い程度の能力削除
流石、猫井さん。
今回の作品も素晴らしかったです。
39.100ice削除
>ダブルスポイラーでの不仲宣言に心打ち砕かれました
寧ろ、寧ろあれは燃料……! 現にこの様な素晴らしい作品をお書きになられているではありませんか!

>「綺麗な、あなたの風を……綺麗な、あなたを――濁らせてしまった」
この台詞は非常に優れた飛び道具。わたくし、暫し心を奪われました。
44.100名前が無い程度の能力削除
グっとくるあやもみ。
いやはやかっこいいぞ、はたて。
そして早苗さん自重しろw
50.100名前が無い程度の能力削除
胸の底から泣いた。貴方最高ですよ。
55.100名前が無い程度の能力削除
ん……うん、ごっくん。いいね。
こういう椛が見たかった。丁度こういう椛が見たかった。ありがとうございます。おいしかったです。
58.100名前が無い程度の能力削除
ぐはぁ…
64.80sas削除
文が可愛いぃぃぃぃい!
66.100名前が無い程度の能力削除
好き
69.100えぬろくよん削除
これはいいあやもみ

>元女学生ハートが震えて燃え尽きるほどヒートですね! 刻んじゃいますよ恋愛のビート!


波紋でも使うつもりですか早苗さんwww
貴女はもう少し常識にとらわれt(蛇符「神代大蛇」 ピチューン