「あぁ、咲夜を食べたい」
パチュリー・ノーレッジとお茶をしていたレミリア・スカーレットが唐突にそんなことをいいだした。
「何?咲夜を殺したいの?」
「いいえ?パチュリーは咲夜を食べたくないの?」
「魔女は食事を取らなくてもいいのよ」
「吸血鬼もね」
パチュリーは驚くことなく本に目を伏せている。
「じゃあ、きらいなの?」
「まさか。好きよ。嫌いな相手なんてたべたくないわ。好きだから食べたいのよ」
「じゃあ私はレミィは食べたくないわね」
「どういう意味!?」
パチュリーは相変わらず本に目が向いている。
「…で?何故なの?」
パチュリーは遠まわしな探求をやめ、直球に聞くことにした。
「ほら、だって咲夜は人間じゃない?死んだら美味しくないから、生きている内に食べたいの」
「じゃあ、言えばいいじゃない。咲夜を食べたい、って。」
「それはもう言ったわ」
言ったのね。
「それで?なんて?」
パチュリーは目こそ本に向けているが意識はこちらの話にくいついてきている。
「2つ返事でおkだったわ。『はい、分かりました。今はお掃除中ですので、終わり次第どうぞ、お食べください』って…。なんか引けたから冗談にしておいたわ」
レミリアは紅茶を口につけた。
それじゃあなんできいたんだ、という内心もおくびにもださないパチュリー。
「なら、吸血すればいいじゃない。属にもできて一石二鳥じゃないの。」
そして、一呼吸おいてから。
「そうね。最初はいいと思ったわ。」
「じゃあ、何故?」
「咲夜に断られたの。無理にはしたくないし。それにね、ほら、私ってよく血を零すでしょ?咲夜の血は、一滴も零したくないの」
レミリアは図書室の一角にある扉を見つめた。
パチュリーは紅茶を一口口につけて、ため息をはいた。
「暴慢ね。」
「やっぱ、我慢するしかないのかなぁ…。何で先に逝っちゃうのかしら」
「まぁ、そうね。人間には必ず寿命が存在するし、それはずらせないもの」
でもね、レミィ。パチュリーは心の中だけで付け加えた。
未来は、変えられるのよ?
レミリアはつまんない、という風に口を噤んだ。
「何かパチェ、つめたくない?」
「そう?何時もどおりよ」
とはいっても相変わらず視線は本に落としたままである。
…いつもなら、本くらいは閉じてくれるのに、とレミリア。
「でも、まぁ。私の気なんて分からないでしょ?」
「分かるわよ。」
「へぇ?」
「言ったでしょ。レミィをたべたくないって」
「?えぇ、そうね。そうだけれど、それが?」
「…食べたら、いなくなっちゃうじゃない、」
パチュリーは本から顔をあげ、レミリアの方に向き直った。
「…レミィ。貴女どうして私よりさきに逝ってしまうの?」
「…卑怯だわ」
パチュリー・ノーレッジとお茶をしていたレミリア・スカーレットが唐突にそんなことをいいだした。
「何?咲夜を殺したいの?」
「いいえ?パチュリーは咲夜を食べたくないの?」
「魔女は食事を取らなくてもいいのよ」
「吸血鬼もね」
パチュリーは驚くことなく本に目を伏せている。
「じゃあ、きらいなの?」
「まさか。好きよ。嫌いな相手なんてたべたくないわ。好きだから食べたいのよ」
「じゃあ私はレミィは食べたくないわね」
「どういう意味!?」
パチュリーは相変わらず本に目が向いている。
「…で?何故なの?」
パチュリーは遠まわしな探求をやめ、直球に聞くことにした。
「ほら、だって咲夜は人間じゃない?死んだら美味しくないから、生きている内に食べたいの」
「じゃあ、言えばいいじゃない。咲夜を食べたい、って。」
「それはもう言ったわ」
言ったのね。
「それで?なんて?」
パチュリーは目こそ本に向けているが意識はこちらの話にくいついてきている。
「2つ返事でおkだったわ。『はい、分かりました。今はお掃除中ですので、終わり次第どうぞ、お食べください』って…。なんか引けたから冗談にしておいたわ」
レミリアは紅茶を口につけた。
それじゃあなんできいたんだ、という内心もおくびにもださないパチュリー。
「なら、吸血すればいいじゃない。属にもできて一石二鳥じゃないの。」
そして、一呼吸おいてから。
「そうね。最初はいいと思ったわ。」
「じゃあ、何故?」
「咲夜に断られたの。無理にはしたくないし。それにね、ほら、私ってよく血を零すでしょ?咲夜の血は、一滴も零したくないの」
レミリアは図書室の一角にある扉を見つめた。
パチュリーは紅茶を一口口につけて、ため息をはいた。
「暴慢ね。」
「やっぱ、我慢するしかないのかなぁ…。何で先に逝っちゃうのかしら」
「まぁ、そうね。人間には必ず寿命が存在するし、それはずらせないもの」
でもね、レミィ。パチュリーは心の中だけで付け加えた。
未来は、変えられるのよ?
レミリアはつまんない、という風に口を噤んだ。
「何かパチェ、つめたくない?」
「そう?何時もどおりよ」
とはいっても相変わらず視線は本に落としたままである。
…いつもなら、本くらいは閉じてくれるのに、とレミリア。
「でも、まぁ。私の気なんて分からないでしょ?」
「分かるわよ。」
「へぇ?」
「言ったでしょ。レミィをたべたくないって」
「?えぇ、そうね。そうだけれど、それが?」
「…食べたら、いなくなっちゃうじゃない、」
パチュリーは本から顔をあげ、レミリアの方に向き直った。
「…レミィ。貴女どうして私よりさきに逝ってしまうの?」
「…卑怯だわ」
何気に嫉妬からの愛情アピールと咲夜の助命を訴えてるパチェリーさん流石です
好きだから食べたい食べたくないというのは一大テーマだと思いますね
まあ普通は食べたくないですが狂気は食べたいを選ぶでしょうし、これは人は正気であるべきか狂気であるべきかのテーマでもあると思いますね
愛とは利己に劣るかどうかの話でもあると思います
まあレミリアがどこまで本気で食べるつもりかわかりませんが
あとここの子達今絶賛高二か中二状態だからあんまコメ気にしなくてもいい気がします
ダークなのや意地悪が好きな俺ワイルドだぜえ〜な年頃なんですよ 少年少女とは限りませんが
その人物というキャラクターを文章化して表現するにあたってキャラクター自身の行動や言動に一貫した理屈が通っていなければそれはただの文字の羅列にしかなりません
矛盾している言動があると思ったのならそこからさらに一歩踏み込んで、何故内心と実際の言葉が矛盾しているのか、キャラクターの心理を考えてみてはどうでしょうか?
今後への期待も含めてこの点数をつけておきます