スペルカードルール制定以前、つまりは『弾幕ごっこ』というスポーツなどではない、本当の『弾幕』戦が繰り広げられていた昔。
妖怪を祓うことを生業とする巫女であるが故に、妖怪との戦いを余儀無くされた年端も行かない独りの少女がいました。
その名は、博麗 霊夢。
彼女はとある疑問を抱えていました。
――どうして私は、皆と違うんだろう?
周囲にいる自分と同じ年頃の子供達との間に引かれた境界線。
本来頼るべき大人達に逆に頼られるという異常な光景。
それらのことに彼女が疑問を持ち、そして疑念を抱えるのは必然だったと言えるでしょう。
そんな現実に苦悩する少女の前に現れたのは、とある一人の人間の魔法使いの少女。
「稽古をつけてあげる(はぁと」
つい先程、悪霊退治に失敗して返り討ちに遭い、命辛々逃げ帰ってきた霊夢に向けられたのは、予想外の一言でした。
頼りにするものが何も無かった少女に差し伸べられた力強い手は、大人のものではなく、自分と大して変わらない少女のもの。
けれどその手の主こそが、霊夢にとって初めての、対等でいられる、そして対等でいてくれる存在となったのです。
その名は、霧雨 理沙。
いつのことだったか、理沙は霊夢に言いました。
「役割なんて関係ないわ、自分の好きなように動き回ればいいの。
アドリブを利かせてやりたいようにやるのが、一番楽しめる筈だもの。
台本に沿った形式通りの演劇なんて、演じる役者も、それを観る観客もつまらない。
常識通りの日常なんて、誰かに決められた人生なんて、観ていても演じていても息が詰まる。
だから私は古道具屋の娘の服を脱ぎ捨てて、自分で縫った魔法使いの衣装に着替えたわ。
――貴女はどう、霊夢?
ドレスとガラスの靴、それに南瓜の馬車くらいは用意してあげてもいいわよ?」
「・・・悪くない話だけど、その気持ちだけで十分よ。
私は巫女のままでいい。
だって私には、この服が一番良く似合うもの」
「あらそう、残念ね。
・・・折角用意しといたのに」
「嘘を吐くな嘘を」
「嘘じゃないわよ」
そんな無意味な、けれど何よりも価値のある時間を過ごしながら、霊夢は空を見上げて、思います。
――私は巫女のまま、自由気ままに生きよう。
それは、記念すべき、博麗 霊夢が空を飛ぶ程度の能力を得た日の出来事。
魔抜けてます。
短いというのはこの際置いておいて。
知らないのだったらwikiなどである程度の知識を得てからにしなさい。
そんな「やったことない」で済ませられると思うな。
で、これは霊夢に初めて対等な存在ができたという話ですか?
それなら解るんだけど…。
ただ、面白いのかそうじゃないのかと問われたら
微妙としか言えない。
あれ程のSSを書けるというのに、あなたは得点やレートに追われて迷走してる気がします。
前作品も一見すれば評価は低いように感じられてしまいますが、少なくとも熱意は感じられました。
次回作に期待していますので頑張ってください。
あの特訓は失敗に終わったんだろうなぁ的な読者の認識を打ち砕いてくれる別解を、仄めかしでも何でも良いから何かしら作品内で示す事が出来れば話を広げられそうな気もするのですが。
ああ、でも支援したい。という微妙な葛藤からこんな点数を。
あと、やってない癖に二次創作するなという批判が飛んで来る可能性はあっても、やっぱり旧作を題材にする時「東方wiki、touhouwiki、イザヨイネット、幻想板、アンサイクロ、youtubeその他で収集した旧作関連の情報を元に構成しています」的な何かは、取り敢えず載せておく方が無難じゃないかと