「ふんふんふーん♪朝起きたらお姉様観察の時間よ~!」
私は上機嫌にお姉様の部屋へ向かう。
そして少し歩くとお姉様の部屋が見えてきたのでドアを勢いよく開けた。
「お姉様おはよう!可愛い妹のフランちゃんが来た…よ?」
「ご主人さまーもっと頭撫でてください♪」
「はいはい…」
私は固まってしまった。目の前には当然のごくお姉様がいたがもう一人いた。
それは誰か。長い黒髪に金色の瞳、頭には猫の耳が生えており尻尾が満足そうに揺れている。一瞬八雲か古明地かとおもったがよく見ると違うので式神の式神でも火車でもなさそうだ。
そんな風に一人考えていると、その猫娘はこっちを見てニヤリと笑った。
私はその笑みに見覚えがあった。
何時からかひょっこり現れてお姉様を奪いなおかつ私に歯向かったあのいまいましい黒猫だ。
「お姉様それ誰?」
私は確認のため一応お姉様に聞く。
お姉様はきょとんとすると楽しそうにいった。
「え?みぃよみぃ。もやしが魔法に失敗してねみぃが擬人化したの。」
予想通りの答えありがとうございますお姉様。
「可愛いでしょ?私はこれから出かけるから仲良くしててね。」
「はいお姉様。」
「みぃも。仲良くしててね。」
「あい!ご主人さま!」
ガチャッ
「……」
「……」
「さぁて…この泥棒猫どう調理しようかしら?」
「それはこっちのセリフよ妹様…いえフランドール。」
「言ったわね!ペットのクセに!ペットなら主人に従いなさいよ!」
「あたしの主人はレミリア様だけよ。貴女なんかしらにゃいわ。」
「黙れ!とにかくお姉様に近寄るな!」
「こっちからも言わせてもらいますわ!さっさと地下にかえってご主人様の前から消えてくださいな。」
「こうなったら戦いましょう!猫が私に勝てるわけないわ!」
「いい度胸ね…猫の恐ろしさ教えてやるわ!」
「シャァァ…!」
「うーーーー!」
今日も紅魔館は平和です。