Coolier - 新生・東方創想話

すべての日常が崩壊したあと

2010/07/06 22:31:41
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 ……やあ。いらっしゃい。
 ここに人が来るなんて珍しいな。何か探し物かい?あまりいいものはないけど。
 ……話を聞きにきた?あんたも物好きだね。いいよ。何の話だい?
 ……幻想郷について?……まさか幻想郷のことを知っている人がいるとはね。……いいよ。あんたになら話そう。
 幻想郷について。そして、その運命を……


 幻想郷には、様々な種族のものが住んでいた。強い妖怪や弱い妖怪。もちろん人間も住んでいて、さらに神様までもそこにいた。
 ここでの摂理は、妖怪が人間を襲い、人間が妖怪を退治する、というのでバランスを保っていたんだ。それは、人間でも妖怪でも暗黙の了解だった。だから妖怪も必要以上に人間を殺すことなく、人間が妖怪を多く殺すこともなかった。
 そして、この幻想郷での中心となる人物が、博霊の巫女とも呼ばれる博霊霊夢だった。
 彼女が退治した妖怪は数知れず、妖怪退治のエキスパートとして人間から親しまれていた。ここまでは普通の人間と同じかもしれないけど、博霊霊夢が凄かったのは、多くの妖怪からも好かれていたということ。どれほどの力があったのかがよく分かるね。

 そしてこの博霊霊夢は博霊の巫女として、外の世界……つまり、今私たちが住んでいるこの世界と幻想郷を隔てる大結界を管理していた。この大結界のおかげで外の世界の誰にも知られず、何の干渉も受けず、平和に過ごせたという感じかな。

 それと、もう一つ幻想郷ではルールがあって、人間と妖怪では襲う襲われる、退治する退治されるの関係でいいんだけど、実力のある妖怪同士や力のある人間での戦いでは、本気を出して戦うと危険なことになるから、スペルカードルールという弾幕戦で戦うことにしたんだ。自分の弾幕に名前をつけて、より美しかったほうが勝ちっていうルール。

 そういうルールや摂理に沿って幻想郷では平和に時が流れていったんだ。


でもある日、博霊の巫女が重い病にかかったんだ。いろいろな妖怪や人間が病を治そうとがんばった。いろいろな薬や治療法も試した。でも、駄目だった。病で3日間苦しんだあと、博霊霊夢は静かに息を引き取った。巫女の跡継ぎがいたらよかったんだけど、博霊霊夢はまだ少女だったこともあり、子供などいなかった。
 大結界は、数日持ったが、結界のほころびを直すことができず、そんほころびから結界は崩れていった。結界がなくなった幻想郷はその世界を維持することができず、建物も、妖怪も人間も、みんな消え、幻想郷は滅びた。


 ……これが私の知っている幻想郷が滅亡するまでの話。ごめんね……話してるうちに涙が出ちゃって……
 ありがとう。話を聞いてくれて……。まあ、きっと幻想郷の話なんてきっと何年もすれば誰も分からなくなるよ。

 ……もう行くの?……うん。それじゃあ。また機会があったら……。


 ……まさかあんなことになるとは私も思ってなかったからね……。私もかつては河童と呼ばれた存在。
 みんなに……会いたいよ……。どうして私だけ生き残っちゃったんだろう……。どうせならみんなと一緒に消えてしまいたかった……。


 ……私もみんなのところに今から行くから待っててね……。


 そうして私はこの世界から姿を消した。また幻想郷のみんなと笑いあえる日を願って……。
いかがでしたでしょうか?短いお話になってしまいましたが……。
ちょっと書き方を変えてみたりしてみました。
ちょっとおかしいところとかあるかもしれませんが気にしないでください。

これだけじゃわかりずらいかもしれないので補足。
この話は、幻想郷が崩壊したあと消えると思っていたにとりが気がついたら外の世界にいた、というはなしです。外の世界で物品屋をやっていたところに話を聞きたいという人間がやってきて話をする、という展開になっています。

話が急展開だったかもしれませんが、見てくれたらありがたいです。それではまた。
ゆう@東方好き
http://twitter.com/yuutouhouzuki
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コメント



0.480簡易評価
19.無評価名前が無い程度の能力削除
ほのぼの好き→幻想郷が滅びるとかつまんね
原理主義者→オリキャラつまんね
夢想家→設定語りつまんね
設定屋→にとりが生き延びる合理的理由が在りませんね(クドクド

で誰からもダメ出しをされる構図
21.10名前が無い程度の能力削除
ふむ。まず、幻想郷が滅びるに至る過程が弱い。この話のメインとも呼べるパートなだけに、幻想郷のシステムについての説明と同じ分量というのはいささか寂しい。
また、途中までは会話、つまり、にとりと外界の一般人の会話のうち、にとりの言葉のみで構成されている。それがラストで、突然話の相手が読者に向いている。分かりにくいというか、既に文章としての体裁をなしていない。
もっと深く、広く、長く。ゆうきゃんどぅいっと。
28.20蓬莱人形と名乗れる程度の能力削除
うーん
にとりから話を聞くんじゃなくて、幻想郷が滅びていく過程、つまり、
霊夢が病気にかかってから、周りの妖怪たちの様子などを書いていくと、
かなりいい作品になると思います。
あと、にとりが生き残ったのならば、幻想郷が滅んでからどうやって今まで生きてきたのかのかも書くといいかと。
設定自体は面白いので、20点で。