※一発小ネタでございます。さぁ何も考えずにどうぞ。
季節ネタなのでしょうか？若干キャラ崩壊です。
作品集106の『嘘つきの日』から少しだけ続いていますが気にならない程度です。
5月10日 幻想郷の境にて
どこかもわからない幻想郷の境。
それで八雲紫とその式が住んでいる。
幻想郷の管理者八雲紫は卓袱台に両肘をついて手を組むといきなりこう言った。
「幻想郷が悪いと思うのよ」
「なんですか藪から棒に」
紫は藍の出したお茶を飲んでため息をついた。
ひと月ほど前、彼女が起こした異変のせいで色々走りまわったのだ。
主に弁解と謝罪の方向で。
「私が変なことを言って幻想郷が変になるのは幻想郷のせいだと思うのよ」
「はぁ」
「そうよ！ 幻想郷が私に付いて来れないのが悪いんだわ！」
何を言っているんだこの人は、と思うがあえて突っ込みを入れないのが式としての嗜みである。
主人の傍で尽くすのが役割だ。
目の前で卓袱台に足をあげて天を指し高笑いしていたとしても主は主である。
「でしたらどうなさるおつもりで？」
「少しずつ、外の世界の行事を浸透させるのよ！ そうすればこんな古臭いとこも私に追いつくはずよ！」
自分の管理する土地をそこまで言うか、と思うがそれには触れない。
それが式としての嗜みだ。突っ込んではいけない。
「まぁ、祭り事を増やすのには賛成です。幻想郷の住民は皆そういうことは好きでしょうから」
「そうよね！ だからとりあえず軽いものから始めようと思うわ。あまり行事として見られてない軽いやつをね」
「…………というと？」
藍が尋ねると幻想郷の主は笑顔で答えた。
5月10日 博麗神社にて
幻想郷の結界の傍の博麗神社。
相も変わらず参拝客なんてものはいない。
しかし今日は客人が来ていた。
「それで、今日はコットンの日なんですよ！」
「なんでコットンなのよ？ 意味が分からないわ」
何故か最近毎日のようにやってくる早苗は霊夢に外の世界のことやらをペラペラと話す。
外の世界が恋しくなったのか、現実逃避か。
霊夢にはわからなかった。
「あ、わかったぜ。５と１０でコットンだな？」
「そうですそうです！ さすがは魔理沙さんです！」
妙なハイテンションで話す早苗。
それが楽しいのか魔理沙も最近は毎日足を運んできていた。
「ふ～ん。なら外の世界はいつでもお祭り騒ぎなんだな！」
「そうですそうです！」
いやそれはないだろう、と突っ込みを入れたかったがそこはあえてスルーした。
そうでなくては夢想天生など使えるはずもないのだ。
目の前で大福を食らいながら酒のごとく他人の分のお茶を飲みまくる巫女が居たとしても彼女のスルースキルの前では無意味である。
「まぁいいけど。私には関係が……」
と霊夢が言うと早苗はお茶を飲んでいたはずなのに顔を真っ赤にして、
「それだから霊夢さんはダメなんですよ！ もっとノリがよくなきゃだめです！」
何言ってんだこの巫女、と思うがそれもお茶と一緒に飲みほした。
すべては夢想天生の前に受け流されるのだ。多分。
「そうだぜ！ 幻想郷ももっと色々やるべきだ！」
「これ以上宴会を増やすつもり？ 私は別にいいけど……」
「それなら早速始めましょう！ 幻想郷に広めるんです！ とりあえずはカレンダーにも乗ってる……」
外の世界から来た巫女は笑顔で話した。
「「バードウィークから広めていきましょう！」」
記念日じゃなくて週間じゃないのか、という突っ込みは幻想郷では届かなかった。
ある日の文々。様大新聞（予定） 税別5000円（未定）より
『先日の未明より八雲紫（年齢不詳）によって『バードウィーク』となる行事が展開された。
内容は鳥を賛美し守るというもので多くの反対者が出たが博麗霊夢（同）、霧雨魔理沙（同）、東風谷早苗（同）が連番状を叩きつけたため採用に至った。
それにより事実上鳥の妖怪の地位が幻想郷の最高地位となり『お鳥様』と呼ばれ幻想郷が大荒れとなった。
現在幻想郷では外の世界の動物擁護の歴史に基づき、お鳥様が通る時は大名が通る時のごとく道の端で頭を下げる光景が広がっている。
この事態に危機感を覚えた聖白蓮はゲリラ団体『NMSN』を結成。
天狗達によって指揮されている妖怪の山警護隊『諏訪ット』との抗争を開始し、あらゆる所で弾幕戦が繰り広げられている。
一方で地獄の閻魔が全ての死神を動員して当事者の4名を捜索中。捕獲次第すぐさま連番状を回収、及び行事の撤廃を行う予定である。
しかし独裁体制を敷いた鳥の妖怪が死神達の邪魔をしていることと、八雲紫の能力によって捜索は難航している。
編集後記（犬走椛）
というかなんで文様が書かないのでしょうか。確かに鳥型ですけど。
全く気がつけば2週間ですよ。なんですか。バード『ウィーク』だからですか。
ほんとさっさとなんとかしてくださいよ。さっさと当事者を縛りあげてリンチにでもしちゃえばいいんですよ。毎度毎度。
これのせいであの夜雀なんかに土下座しなきゃならないんですよ？
まったく私達狼天狗は肩身も狭いし……。
おっと誰かきたようですね……』
この新聞は発行されなかったという。
季節ネタなのでしょうか？若干キャラ崩壊です。
作品集106の『嘘つきの日』から少しだけ続いていますが気にならない程度です。
5月10日 幻想郷の境にて
どこかもわからない幻想郷の境。
それで八雲紫とその式が住んでいる。
幻想郷の管理者八雲紫は卓袱台に両肘をついて手を組むといきなりこう言った。
「幻想郷が悪いと思うのよ」
「なんですか藪から棒に」
紫は藍の出したお茶を飲んでため息をついた。
ひと月ほど前、彼女が起こした異変のせいで色々走りまわったのだ。
主に弁解と謝罪の方向で。
「私が変なことを言って幻想郷が変になるのは幻想郷のせいだと思うのよ」
「はぁ」
「そうよ！ 幻想郷が私に付いて来れないのが悪いんだわ！」
何を言っているんだこの人は、と思うがあえて突っ込みを入れないのが式としての嗜みである。
主人の傍で尽くすのが役割だ。
目の前で卓袱台に足をあげて天を指し高笑いしていたとしても主は主である。
「でしたらどうなさるおつもりで？」
「少しずつ、外の世界の行事を浸透させるのよ！ そうすればこんな古臭いとこも私に追いつくはずよ！」
自分の管理する土地をそこまで言うか、と思うがそれには触れない。
それが式としての嗜みだ。突っ込んではいけない。
「まぁ、祭り事を増やすのには賛成です。幻想郷の住民は皆そういうことは好きでしょうから」
「そうよね！ だからとりあえず軽いものから始めようと思うわ。あまり行事として見られてない軽いやつをね」
「…………というと？」
藍が尋ねると幻想郷の主は笑顔で答えた。
5月10日 博麗神社にて
幻想郷の結界の傍の博麗神社。
相も変わらず参拝客なんてものはいない。
しかし今日は客人が来ていた。
「それで、今日はコットンの日なんですよ！」
「なんでコットンなのよ？ 意味が分からないわ」
何故か最近毎日のようにやってくる早苗は霊夢に外の世界のことやらをペラペラと話す。
外の世界が恋しくなったのか、現実逃避か。
霊夢にはわからなかった。
「あ、わかったぜ。５と１０でコットンだな？」
「そうですそうです！ さすがは魔理沙さんです！」
妙なハイテンションで話す早苗。
それが楽しいのか魔理沙も最近は毎日足を運んできていた。
「ふ～ん。なら外の世界はいつでもお祭り騒ぎなんだな！」
「そうですそうです！」
いやそれはないだろう、と突っ込みを入れたかったがそこはあえてスルーした。
そうでなくては夢想天生など使えるはずもないのだ。
目の前で大福を食らいながら酒のごとく他人の分のお茶を飲みまくる巫女が居たとしても彼女のスルースキルの前では無意味である。
「まぁいいけど。私には関係が……」
と霊夢が言うと早苗はお茶を飲んでいたはずなのに顔を真っ赤にして、
「それだから霊夢さんはダメなんですよ！ もっとノリがよくなきゃだめです！」
何言ってんだこの巫女、と思うがそれもお茶と一緒に飲みほした。
すべては夢想天生の前に受け流されるのだ。多分。
「そうだぜ！ 幻想郷ももっと色々やるべきだ！」
「これ以上宴会を増やすつもり？ 私は別にいいけど……」
「それなら早速始めましょう！ 幻想郷に広めるんです！ とりあえずはカレンダーにも乗ってる……」
外の世界から来た巫女は笑顔で話した。
「「バードウィークから広めていきましょう！」」
記念日じゃなくて週間じゃないのか、という突っ込みは幻想郷では届かなかった。
ある日の文々。様大新聞（予定） 税別5000円（未定）より
『先日の未明より八雲紫（年齢不詳）によって『バードウィーク』となる行事が展開された。
内容は鳥を賛美し守るというもので多くの反対者が出たが博麗霊夢（同）、霧雨魔理沙（同）、東風谷早苗（同）が連番状を叩きつけたため採用に至った。
それにより事実上鳥の妖怪の地位が幻想郷の最高地位となり『お鳥様』と呼ばれ幻想郷が大荒れとなった。
現在幻想郷では外の世界の動物擁護の歴史に基づき、お鳥様が通る時は大名が通る時のごとく道の端で頭を下げる光景が広がっている。
この事態に危機感を覚えた聖白蓮はゲリラ団体『NMSN』を結成。
天狗達によって指揮されている妖怪の山警護隊『諏訪ット』との抗争を開始し、あらゆる所で弾幕戦が繰り広げられている。
一方で地獄の閻魔が全ての死神を動員して当事者の4名を捜索中。捕獲次第すぐさま連番状を回収、及び行事の撤廃を行う予定である。
しかし独裁体制を敷いた鳥の妖怪が死神達の邪魔をしていることと、八雲紫の能力によって捜索は難航している。
編集後記（犬走椛）
というかなんで文様が書かないのでしょうか。確かに鳥型ですけど。
全く気がつけば2週間ですよ。なんですか。バード『ウィーク』だからですか。
ほんとさっさとなんとかしてくださいよ。さっさと当事者を縛りあげてリンチにでもしちゃえばいいんですよ。毎度毎度。
これのせいであの夜雀なんかに土下座しなきゃならないんですよ？
まったく私達狼天狗は肩身も狭いし……。
おっと誰かきたようですね……』
この新聞は発行されなかったという。
みすちーとか文ちゃんとか朱鷺子さんに堂々と土下座できるのはいいかも……できるだけ近くで土下座して「あ、靴をお磨きいたします」と言いながら足元に飛び込んで上をチラリと。
ところで『NMSN』って何の略だろう……
あ、前作のお陰で責任を取ってくれって言われてナズーリンと結婚することができました。ありがとうございました。
NAMUSAN……か。聖母は本当に南無三が好きだなあ！
若干、雪上を腹ばいで進むペンギンの如く滑り気味な所も見られましたが、
よろしいんじゃないでしょうか。うん、楽しめました。
それにしてもコチドリやシロチドリの雛の可愛さは異常だ……
＞それで八雲紫とその式が住んでいる→そこには八雲紫と、とかの方がよろしいのでは。
＞まったく私達狼天狗は肩身も狭いし→白狼天狗、ですね。