Coolier - 新生・東方創想話

霊夢と食べ物と仲間達

2010/05/16 11:04:00
最終更新
サイズ
4.69KB
ページ数
1
閲覧数
816
評価数
6/32
POINT
1460
Rate
9.00

分類タグ

「霊夢!何食べようとしてるんだ?!!」
「見れば分かるでしょ・・・草よ。」
「おい!やめろバカ!腹壊すぞ!」
「嫌よ!離して!目の前のご飯を食べさせて!」
と魔理沙に捕まるが力無きままに倒れる。

「何か食べさせて・・・何か食べさせて・・・」
魔理沙にしがみ付く霊夢。

「霊夢・・・・」



~永遠亭にて~



「栄養失調ね。ほらビタミン錠を出しとくわ。」
「にしても普通の人間ならとっくの昔に餓死してるんだけど・・」

「タベタイ・・ナニカタベタイ・・」
「れ、霊夢?何かさっきよりも変だぜ?・・」
「!!」


「ウガァァァァァァァ!!!!」
「うどんげ!!患者が暴れだしたわ!麻酔を!」
「お、おい・・霊夢?」
「ギャギャギャアアアアア!!!!」
「ほら!魔理沙!!あなたも霊夢を抑えて!!早く!」
「あ、ああ!!」
「ギャババガバババ!!!!」
「今よ!麻酔を!」
「はい!お師匠様!!」


「・・・・・・・・」
「完全に沈黙したわね・・」
「い、いきなり何だったんだ・・?」
「おそらく、食欲の限界地点を突破したのね・・」
「げ、限界?・・・」
「ほら、見て御覧なさい魔理沙。霊夢の顔を、特に目の周りを・・」
「うわ・・これはひどいですね・・」
「げっ!・・」

そう霊夢の顔はまるで骸骨の様になり、目の周りが墨で塗られたみたいにくまができていたのであった。
しかも麻酔で眠っているというのに口だけはパクパク動いているのだ・・・

「霊夢・・気づいてあげられなくてごめんな・・・」
「とりあえず・・・霊夢はこちらで預かるわ。」
「え?い、いいのか?」
「こんな状態で外には出せないわ。また暴れるかもしれないからね。」
「霊夢は治るのか?・・」
「大丈夫よ。1週間ぐらい安静にしていれば治るわ。」
「いろいろすまないな・・・・それじゃ私はこれで。」







三日後・・・

「大変です!師匠!!霊夢が脱走しました!」
「え?そ、そんな馬鹿な・・・」
「あーっもう!探すわよ!うどんげ!」
「はい!」



~白玉楼にて~

「あら?霊夢じゃない?何か用かしら?」
「え?食べ物くれ?・・嫌よ。私だってお腹が減ってるんですもの。」
「それより霊夢・・顔色悪いわよ?」
「って!ちょっと!どこ行くの?!」


「私の半霊に何をするだぁ!!?」



~紅魔館にて~

「あら?霊夢じゃない・・」
「え?食い物あるか?・・まぁ・・プリンならあるけど。」
「え?くれ?・・というか・・霊夢顔色悪いわよ?・・どうかしたの?」
「って!どこ行くのよ?霊夢!」

「あ!!お嬢様専用プリン倉庫のプリンが・・・無い・・」
「50個もあったのに・・・いったい誰が・・?」
「咲夜ぁ!!!犯人は霊夢よ!!今すぐ追いかけて!!」
「え?は、はい!!」


~地霊殿にて~

「あら?これはこれは・・・って随分お腹が減っている様ですね。」
「って・・え、ちょっと・・私を・・食べたい?!」
「な、何て破廉恥な事考えてるんですか?!」
「って・・ちょっと!近づかないでください!!」
「ちょ!!止めてください!!まずは話を聞きましょう!!」
ビリビリっ!(服が破れる音)

「きゃーー!!!助けて!!!お燐!お空!!こいしーーーー!!!」

「大丈夫ですか!!!さとり様!!」
「っきゃぁぁぁ!!!こっちに来るなーーー!!!化け物巫女ーーー!!」
「誰かーー!!!助けてー!!!」
「うにゅーー!!!怖いよーーー!!!」
「大丈夫!?お姉ちゃん!?って何で胸出してるの?!」
「え?あっ!きゃあああああああ!!!」




~博麗神社にて~


「やっと見つけたわよ・・霊夢・・よくもお嬢様のプリンを食べ散らかしたわね・・」
「ちょっと~~食べ物の恨みは怖いのよ~」
「よくも・・よくも・・恥ずかしい事をしてくれましたね・・博麗霊夢・・!!」
「さぁ・・今度こそ安静に寝てもらうわよ・・」
「霊夢・・・もうチェックメイトだぜ・・」

バタッ・・・・

「れ、霊夢?!おい!大丈夫か!?霊夢ーー!!」
「ま・・・ま・・り・・さ?・・・」
「霊夢!!正気に戻ったか?!」
「ご・・・ごめ・・・んね・・・み・・んな・・に・・めい・・わ・・く・かけ・・ちゃっ・・て。」
今にも死にそうな顔をしている霊夢が謝る・・

「いや・・別に・・プリンなら言えばちゃんとあげたのに・・」
「私もよ。霊夢がちゃんと言えば食べるものくらいあげたわよ~?」
「私もです。それなのにあんな強引に襲ってくるから・・」
「霊夢・・・ほら・・アリスと私で作ったクッキーだぜ。食べろよ。」

「み・・・み・・・み・・んな・・・」

「まったく・・・素直じゃないのね・・」
「それで・・お師匠様?霊夢はどうするんです?」
「もう大丈夫でしょ・・だって、ほら、あの顔を見なさいよ。
 彼女にとっては食べる事よりも最高の仲間達がいることの方が嬉しいみたいよ。」
「は、はぁ・・・」




その日の夜・・博麗神社では幻想郷中からたくさん集まって大宴会が行われたという。

「うまい!うまい!うまい!これうまい!うますぎる!!!」
「おいおい霊夢?早食いすると良くないぜ?」
「そーよそーよ、まぁあたいは最強だから大丈夫だけど!」
「クス・・・・」
「あら?お嬢様?怒っていないのですか?」
「まぁね・・・霊夢の嬉しそうな顔見てたら良くなっちゃった。」
「お姉ちゃんってあんまり胸無いんだね!」
「それは禁句よ・・こいし・・」
「幽々子様!まだ食べるんですか?!」
「あら?あとご飯100杯はいけるわよ~」

「おし!霊夢も完全に回復した事だし!一件落着だな。」
「まだまだ食べるわよ!!!」
「え?まだ食うの?!」
「勿論でしょ!!」


終わり
                                                                  書いてて腹減りました。
tesuto
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.940簡易評価
2.90名前が無い程度の能力削除
ご飯が欲しくなりました。
14.70名前が無い程度の能力削除
よかった、ゾンビ化はしてなかったか
15.80名前が無い程度の能力削除
数年前に人気だったネタを今になってお目にかかるとはね。
16.100名前が無い程度の能力削除
二行目から思わず吹いたわ。俺のミルクティーをかえせw
22.100名前が無い程度の能力削除
なぜさとりだけ食べようとしたかもう少し詳しく…
24.80名前が無い程度の能力削除
地霊殿についてもう少し詳しく!