旧地獄は、その機能のほとんどがつかわれていない。しかし、現在は灼熱地獄だけが稼動していた。
「お空、そろそろ休憩しない?」
火車のお燐は、灼熱地獄を管理している地獄カラスのお空にいった。お空は、天窓を開けて上がり過ぎた熱を下げる。
猫車の脇で二人は腰を降ろし、お弁当をお空に渡した。
灼熱地獄の底を見つめたままお空は、お燐に聞いた。
「ねぇ、お燐。地獄の花って知ってる?」
「・・・知ってるけど。どうしたの」
「見たいなと思って」
「そうなんだ。でも、無理じゃないかな。あくまでも噂だしね」
地獄の花は、各地獄にだけ咲く一輪の花。
昔の地獄には、咲いていたらしい。でも、今は旧地獄が捨てられてからはどこにも見なくなってしまった。
お空は、花が見たかった。
「お空、わたしがよくいく旧針山地獄にもないし。血の池地獄もないって」
「そう・・・だよね」
花の形状は、地獄の種類によって変わるかしい。
針山は針の花。血の池は血の花。灼熱地獄は炎の花。
「でも、探そうと思うの。私の・・この地獄の花」
「そこまで言うなら、手伝おうか?」
二人はコブシを合わした。
------------------------------------------------------------------------
旧都に続く街道は、地底に住む住人の生活拠点だ。ここには、さまざまな情報と人が集まってくる。
盃を持った鬼が二階の宴会場から街道を行きかう住人をみていた。
「勇儀さーん。誰か来てますよー」
「はいはい、今行くよ」
勇儀は、階段を駆け下りると地霊殿の地獄カラスがいた。
「おやー。さとりのところのカラスか。どうしたんだい」
「鬼さんなら、地獄の花のありかを知っていると思って」
「ほう、地獄の花ね。あいにく、私は知らない」
「そうなんだ」
「ちょっとまて、地獄に詳しい鬼を知っているよ。今度、聞いておいてやるから」
「おねがいします」
勇儀は地獄の花を知らない。四天王の一人が一度だけ見たという。その四天王はいつ会えるかな。
「四人で会えるのは、いつになることやら」
------------------------------------------------------------------------
昔々、地獄の花と呼ばれる花がありました。その花は、地獄に落ちた者の怨念を結晶にした物だった。その事実を知っているのは、もう少ししか居ない。
「お燐。いつも何をやっているの?」
「さとり様。な、何もやってませんよー」
「そう。地獄の花の捜索もほどほどにしなさい」
「はーい」
さとりは地獄の花を見たことがあった。
ここに居を構えたころ、こいしがどこからか持ってきたのだ。枯れかけていたような形状だったから、おそらく飢餓地獄だったのだろう。
「私は、もう見たくないわ。酷いものだからね」
「どんなのだったんですか?」
「ただ酷いもの。心が読める私だからこそ、花は語りかけてくるの。怨念をね」
「・・・・・・」
「その花は、どうしたの?って、すぐに枯れたわ。地獄の花はその地獄でしか持たないから」
地獄の花はもうないだろう。地獄の機能は新地獄に移したから・・・・・・。
------------------------------------------------------------------------
地上と地底を繋ぐ橋の上。橋姫は、見えない地上を見ていた。
「自然を楽しめて、妬ましいわね」
その時、光の玉が降りてきた。
「何あれ?」
「おーい、橋姫」
光の玉は割れて、黒い少女が現れた。
「・・・・・・。ぬえさん!!」
「うん。久しぶりね」
「勝手に出てった癖に、守護をしている私に断りもいれずに」
「ムラサたちも、すまないって思ってるよ。たぶん」
「楽しそうね。嫉ましいわ。ぬえさん、何しにきたの?」
「あれを探しにきた」
「あれって?」
「地獄の花」
ぬえは光の玉になって、旧地獄へとおりて行った。
橋姫は大気が震えているのを感じた。一波乱がありそうだ。
「騒がしいわね。ああ、嫉ましい」
------------------------------------------------------------------------
旧都のさらに奥にある、地獄の入り口付近に大きく開かれた平地がある。
最近、地上に出て行った船【聖輦船】があった場所だ。
「これは、ひどいな。寂しいしね」
ぬえは、ムラサが残していった花を回収に来ていた。冷寒地獄の氷の花だ。
灼熱地獄とは正反対に位置した場所にある。
「もう、ないよね。絶対ないよね」
広い平地をくまなく探すが、見当たらなかった。
ことの発端は、ムラサが花を忘れた事に気づいたことだ。一輪も白蓮もなくてもいいといったのだが、絶対欲しいと言い張った。
「なんで、私が・・・。そりゃ、旧都に用事はあったけど。物探しならナズでしょ」
ガソッ。
「誰?」
そこには、黒い猫とカラスがいた。
(に、にゃーん)
「・・・・・・」
------------------------------------------------------------------------
勇儀さんから、地獄の花のありかを聞いた。四天王の一人がここで見たそうだ。
「本当にここにあるのかな。お空、どう思う」
「さあ。わからない」
二人は、【聖輦船】があった場所に向った。そこは、ただ広くて今は何もない。
「お空。まって!!誰かいる」
お燐は猫の姿になって様子を見に行った。
(にゃっ!!)
「お燐。どうしたの?」
平地の奥に黒い影があった。あれは知っている姿だ。
「誰?」
(にゃーん)
お燐は数歩下がった。しかし、お空は疑問の顔で固まった。
「ねぇ、お燐。誰だっけ?」
「お、お空。ぬえさんだよ」
いつの間にか人化していた。
「さとりのペット?どうしたのこんなところで」
お空は、地獄の花を探しにきたといった。
------------------------------------------------------------------------
地獄街道の飲み屋。勇儀の盃が揺れるほどの衝撃があった。
「なんだなんだ」「また、喧嘩かよ」「どこのどいつだ?」
騒ぐ住民たちは楽しそうだ。
勇儀は遠くに煙をみた。
「あれは、カラスか?」
地獄の入り口付近から火の手が上がった。
それを見たさとりは頭を抱えていた。
「もう、どうしてくれるのよ。あの二人は・・・・・・」
飼い主として主人として、行かなければならない。
「しょうがないな」
【聖輦船】があった平地。ぬえはとび上がっていた。
「な、なによ。あれ」
地面が熱でえぐれていた。
「お空。何をやってるの」
「私の花を盗もうとしたから、退治した」
「こ、ころすきか~」
ぬえとお空はにらみ合う。
「何で、こうなった?」
お燐は、できるだけ遠くに逃げる事にした。
爆符「ギガフレア」
お空は制御棒から炎の塊を射出した。
ぬえはかろうじて回避して、反撃を計ろうとする。
「こんの。烏あたま、ここにあるのは氷の花だから。溶けるでしょうが」
ぬえは飛び散った石に、正体不明の種を付けた。
正体不明「忿怒のレッドUFO襲来」
赤いUFOがお空に迫りくる。しかし、お空は的確に打ち抜いていく。
「もう、やっかいね。誰よ、こいつにこんな力を与えたのは」
「う、うにゅ~」お空の周りに熱の塊が集まる。
「地獄の人工太陽」地獄の太陽が創られた。
ぬえは、引こうとしたが重力がそれを許さなかった。
「平安京の悪夢」
二つの力はぶつかり合った。
「やめなさい。二人とも」
想起「壊れ行く世界の記憶」脳に直接その記憶をたたきつけた。
水を打ったように静かになった。
「さとりさま」
「さとりさん」
しかし、太陽は残ってた。二人は気づかなかった。氷の花が太陽にのまれたことを・・・・・・。
「お燐じゃなくて、ぬえだったの?」
------------------------------------------------------------------------
地霊殿は灼熱地獄の上にある。唯一稼動している地獄だった。
「お空。地獄の花はもうないのよ。地獄として機能していないから」
「でも、さとり様。私、欲しいんです」
「どうして?ああ、そうなの。わかったわ。お空、特別よついてらっしゃいな」
お燐は地獄街道で勇儀と飲んでいた。
「どうして、お空は地獄の花なんか。欲しいのかな」
「わたしにはわからないな」
「私、そろそろ帰りますね」
橋の上。ぬえは橋姫と話していた。
「どうなのよ橋姫」
「まえに巫女が来たときがあるわ。その時、山の神がどうとか言っていたような」
「ふーん。ムラサにはなかったって言おうかな」
灼熱地獄の奥。ここには、お空もめったに来ない。
「なんですか。さとり様」
「いいから」
さとりは、手をかざした。
想起「灼熱地獄の怨念」
「ああっ!!!!」
地面から、一輪の炎の花が咲いた。
「もう、やらないからね。わかった」
「ありがとうございます」
お空は、花を手に取った。
------------------------------------------------------------------------
旧地獄は、その機能のほとんどがつかわれていない。しかし、現在は灼熱地獄だけが稼動していた。
「お空、そろそろ休憩しない?」
お燐は、灼熱地獄を管理しているのお空にいった。お空は、天窓を開けて上がり過ぎた熱を下げる。
猫車の脇で二人は腰を降ろし、お弁当をお空に渡した。
灼熱地獄の底を見つめたままお空は、お燐に向き直った。
「ねぇ、お燐。はい・・・・・・これ」
「えっ!!。これって地獄の花。しかも、灼熱地獄のもの」
「さとりさまがくれたの」
「私たちの苦労が水の泡~。よかったね、お空」
「お燐。私たちが出会ってもうすぐ300年になるよね。だから、これお燐に
あげる」
「ありがとう。でも、それって再来年でしょ」
二人は笑いあった。じゃあ、再来年にお祝いをしおうと約束した。
地獄の花は、灼熱地獄の大地に植えられた。
完
「お空、そろそろ休憩しない?」
火車のお燐は、灼熱地獄を管理している地獄カラスのお空にいった。お空は、天窓を開けて上がり過ぎた熱を下げる。
猫車の脇で二人は腰を降ろし、お弁当をお空に渡した。
灼熱地獄の底を見つめたままお空は、お燐に聞いた。
「ねぇ、お燐。地獄の花って知ってる?」
「・・・知ってるけど。どうしたの」
「見たいなと思って」
「そうなんだ。でも、無理じゃないかな。あくまでも噂だしね」
地獄の花は、各地獄にだけ咲く一輪の花。
昔の地獄には、咲いていたらしい。でも、今は旧地獄が捨てられてからはどこにも見なくなってしまった。
お空は、花が見たかった。
「お空、わたしがよくいく旧針山地獄にもないし。血の池地獄もないって」
「そう・・・だよね」
花の形状は、地獄の種類によって変わるかしい。
針山は針の花。血の池は血の花。灼熱地獄は炎の花。
「でも、探そうと思うの。私の・・この地獄の花」
「そこまで言うなら、手伝おうか?」
二人はコブシを合わした。
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旧都に続く街道は、地底に住む住人の生活拠点だ。ここには、さまざまな情報と人が集まってくる。
盃を持った鬼が二階の宴会場から街道を行きかう住人をみていた。
「勇儀さーん。誰か来てますよー」
「はいはい、今行くよ」
勇儀は、階段を駆け下りると地霊殿の地獄カラスがいた。
「おやー。さとりのところのカラスか。どうしたんだい」
「鬼さんなら、地獄の花のありかを知っていると思って」
「ほう、地獄の花ね。あいにく、私は知らない」
「そうなんだ」
「ちょっとまて、地獄に詳しい鬼を知っているよ。今度、聞いておいてやるから」
「おねがいします」
勇儀は地獄の花を知らない。四天王の一人が一度だけ見たという。その四天王はいつ会えるかな。
「四人で会えるのは、いつになることやら」
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昔々、地獄の花と呼ばれる花がありました。その花は、地獄に落ちた者の怨念を結晶にした物だった。その事実を知っているのは、もう少ししか居ない。
「お燐。いつも何をやっているの?」
「さとり様。な、何もやってませんよー」
「そう。地獄の花の捜索もほどほどにしなさい」
「はーい」
さとりは地獄の花を見たことがあった。
ここに居を構えたころ、こいしがどこからか持ってきたのだ。枯れかけていたような形状だったから、おそらく飢餓地獄だったのだろう。
「私は、もう見たくないわ。酷いものだからね」
「どんなのだったんですか?」
「ただ酷いもの。心が読める私だからこそ、花は語りかけてくるの。怨念をね」
「・・・・・・」
「その花は、どうしたの?って、すぐに枯れたわ。地獄の花はその地獄でしか持たないから」
地獄の花はもうないだろう。地獄の機能は新地獄に移したから・・・・・・。
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地上と地底を繋ぐ橋の上。橋姫は、見えない地上を見ていた。
「自然を楽しめて、妬ましいわね」
その時、光の玉が降りてきた。
「何あれ?」
「おーい、橋姫」
光の玉は割れて、黒い少女が現れた。
「・・・・・・。ぬえさん!!」
「うん。久しぶりね」
「勝手に出てった癖に、守護をしている私に断りもいれずに」
「ムラサたちも、すまないって思ってるよ。たぶん」
「楽しそうね。嫉ましいわ。ぬえさん、何しにきたの?」
「あれを探しにきた」
「あれって?」
「地獄の花」
ぬえは光の玉になって、旧地獄へとおりて行った。
橋姫は大気が震えているのを感じた。一波乱がありそうだ。
「騒がしいわね。ああ、嫉ましい」
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旧都のさらに奥にある、地獄の入り口付近に大きく開かれた平地がある。
最近、地上に出て行った船【聖輦船】があった場所だ。
「これは、ひどいな。寂しいしね」
ぬえは、ムラサが残していった花を回収に来ていた。冷寒地獄の氷の花だ。
灼熱地獄とは正反対に位置した場所にある。
「もう、ないよね。絶対ないよね」
広い平地をくまなく探すが、見当たらなかった。
ことの発端は、ムラサが花を忘れた事に気づいたことだ。一輪も白蓮もなくてもいいといったのだが、絶対欲しいと言い張った。
「なんで、私が・・・。そりゃ、旧都に用事はあったけど。物探しならナズでしょ」
ガソッ。
「誰?」
そこには、黒い猫とカラスがいた。
(に、にゃーん)
「・・・・・・」
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勇儀さんから、地獄の花のありかを聞いた。四天王の一人がここで見たそうだ。
「本当にここにあるのかな。お空、どう思う」
「さあ。わからない」
二人は、【聖輦船】があった場所に向った。そこは、ただ広くて今は何もない。
「お空。まって!!誰かいる」
お燐は猫の姿になって様子を見に行った。
(にゃっ!!)
「お燐。どうしたの?」
平地の奥に黒い影があった。あれは知っている姿だ。
「誰?」
(にゃーん)
お燐は数歩下がった。しかし、お空は疑問の顔で固まった。
「ねぇ、お燐。誰だっけ?」
「お、お空。ぬえさんだよ」
いつの間にか人化していた。
「さとりのペット?どうしたのこんなところで」
お空は、地獄の花を探しにきたといった。
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地獄街道の飲み屋。勇儀の盃が揺れるほどの衝撃があった。
「なんだなんだ」「また、喧嘩かよ」「どこのどいつだ?」
騒ぐ住民たちは楽しそうだ。
勇儀は遠くに煙をみた。
「あれは、カラスか?」
地獄の入り口付近から火の手が上がった。
それを見たさとりは頭を抱えていた。
「もう、どうしてくれるのよ。あの二人は・・・・・・」
飼い主として主人として、行かなければならない。
「しょうがないな」
【聖輦船】があった平地。ぬえはとび上がっていた。
「な、なによ。あれ」
地面が熱でえぐれていた。
「お空。何をやってるの」
「私の花を盗もうとしたから、退治した」
「こ、ころすきか~」
ぬえとお空はにらみ合う。
「何で、こうなった?」
お燐は、できるだけ遠くに逃げる事にした。
爆符「ギガフレア」
お空は制御棒から炎の塊を射出した。
ぬえはかろうじて回避して、反撃を計ろうとする。
「こんの。烏あたま、ここにあるのは氷の花だから。溶けるでしょうが」
ぬえは飛び散った石に、正体不明の種を付けた。
正体不明「忿怒のレッドUFO襲来」
赤いUFOがお空に迫りくる。しかし、お空は的確に打ち抜いていく。
「もう、やっかいね。誰よ、こいつにこんな力を与えたのは」
「う、うにゅ~」お空の周りに熱の塊が集まる。
「地獄の人工太陽」地獄の太陽が創られた。
ぬえは、引こうとしたが重力がそれを許さなかった。
「平安京の悪夢」
二つの力はぶつかり合った。
「やめなさい。二人とも」
想起「壊れ行く世界の記憶」脳に直接その記憶をたたきつけた。
水を打ったように静かになった。
「さとりさま」
「さとりさん」
しかし、太陽は残ってた。二人は気づかなかった。氷の花が太陽にのまれたことを・・・・・・。
「お燐じゃなくて、ぬえだったの?」
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地霊殿は灼熱地獄の上にある。唯一稼動している地獄だった。
「お空。地獄の花はもうないのよ。地獄として機能していないから」
「でも、さとり様。私、欲しいんです」
「どうして?ああ、そうなの。わかったわ。お空、特別よついてらっしゃいな」
お燐は地獄街道で勇儀と飲んでいた。
「どうして、お空は地獄の花なんか。欲しいのかな」
「わたしにはわからないな」
「私、そろそろ帰りますね」
橋の上。ぬえは橋姫と話していた。
「どうなのよ橋姫」
「まえに巫女が来たときがあるわ。その時、山の神がどうとか言っていたような」
「ふーん。ムラサにはなかったって言おうかな」
灼熱地獄の奥。ここには、お空もめったに来ない。
「なんですか。さとり様」
「いいから」
さとりは、手をかざした。
想起「灼熱地獄の怨念」
「ああっ!!!!」
地面から、一輪の炎の花が咲いた。
「もう、やらないからね。わかった」
「ありがとうございます」
お空は、花を手に取った。
------------------------------------------------------------------------
旧地獄は、その機能のほとんどがつかわれていない。しかし、現在は灼熱地獄だけが稼動していた。
「お空、そろそろ休憩しない?」
お燐は、灼熱地獄を管理しているのお空にいった。お空は、天窓を開けて上がり過ぎた熱を下げる。
猫車の脇で二人は腰を降ろし、お弁当をお空に渡した。
灼熱地獄の底を見つめたままお空は、お燐に向き直った。
「ねぇ、お燐。はい・・・・・・これ」
「えっ!!。これって地獄の花。しかも、灼熱地獄のもの」
「さとりさまがくれたの」
「私たちの苦労が水の泡~。よかったね、お空」
「お燐。私たちが出会ってもうすぐ300年になるよね。だから、これお燐に
あげる」
「ありがとう。でも、それって再来年でしょ」
二人は笑いあった。じゃあ、再来年にお祝いをしおうと約束した。
地獄の花は、灼熱地獄の大地に植えられた。
完
しかし、
他の人の作品と見比べて若干オリジナリティが強い、ような…
只少し展開が速めだった為か、どこか淡々とした印象を受けました。
もう少し各個人の行動や表情等の描写を増やしてみてはどうでしょうか。
地と星のキャラが入り交じった地獄の花の探索というお話自体は楽しかったです。
お空はプレゼントとして花を探してたんですねぇ。そしてさとりさんの厳しさと優しさにはため息が出ますわ(ホゥ