Coolier - 新生・東方創想話

光あれ! 私、マエリベリー・ハーン!

2013/10/02 22:34:01
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ゴンチチワ! 私、マエリベリー・ハーン! 顔面センターフライ! 早くタッチアップして!!

自分の人生に真っ正面から向き合った結果、留年という選択肢を進んではや3年。

卒業と言う言葉も今ではどこか遠い異国の言葉にすら聞こえるわ……

まあ、そんな事は全然どうでも良いんだけどね!

就職だって、大卒とか関係ない職人になるつもりなのよ!

私は小さい頃から連打が得意だったから、連打職人になろうと思うの!

研鑽を積むために、私の体の快感ボタンを秒間16連射して、イキ狂うのが日課!

半ば気絶して就寝するから、寝付きも良くなって一席二兆!(<-どこの高級映画館やねん!)

今度、毛売り(もーり)名人に弟子入り志願してくるわ!



そうだ、紹介が遅れたわね。

隣に居るのが、相方の釘煮蓮子!

容姿端麗、成績優秀、文武両道に長けたパーフェクト女子大生だけど、学費未納だけに学籍はもう無いの!



さて、そろそろ私たち秘封倶楽部の活動を見てもらおうかしら!

びっくりして実家のお母さんに電話しちゃダメよ?

それでは、ステイ・チューン!














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私、マエリベリー・ハーン! そこそこに山羊座!

秋も深まってきたし、私たちも深みにハマろうと言うことで、お芋掘りに行こうと思います!

私ったら、お芋掘りなんか初めてだから緊張しちゃうわ!

刺青ならいっぱい彫ったんだけど……ちょうちょとか!





「着いたわね、メリー」

「わぁー、一面畑なのね」

「ここら一帯採り放題よ。 さて、この辺に受付が有るはずなんだけど……」

「あ、看板が有るわよ。 さつまいも畑・手掘り体験、ですって! 本当に手で掘るのね!」

「今時珍しいよね。 私も子供の頃、お母さんの田舎でやったきりね」

「手掘りかあ……ちゃんと手袋をしないとね」

「そうそう、軍手を借りられるから、受付で言わないとね」

「あら、自前のゴムを持ってきちゃったわ」

「え? ゴム手袋? あっはは、メリー、ゴム手袋じゃあ芋掘りは最大限楽しめないわ。 やっぱり軍手じゃないとね」

「あら、そうなの!? いやー、お芋の感触が分かりやすいかと思って、うすうすなのをチョイスしたんだけど、そういう物なのね……」

「それ本当に手袋か?」

「手袋を持ってきたとは一言も言ってないわよ?」

「そうだな、私が悪かったな」

「それじゃ、お芋を掘った後は、私の豊かな大地を手掘りしてもらおうかしら!」

「普通に芋だけ掘って帰るんだよ!!」

「あら、慣れてるのにぃ……。 あ、お芋に被せて……?」

「いいからさっさと受付行くわよ!!!」





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私、マエリベリー・ハーン! おまけしてね!

私は蓮子と二人暮らししてるの!

二人で暮らすのはとっても心強いし、寂しさも感じないけど、

だからこそ心配な事も有ったりするのよ!





「蓮子、帰りが遅いわね……もう日付が変わりそうよ……。 メールの返信もないし、心配だわ……」

「私ったら情けないわね。 大の大人に対して、まるで親みたいに心配して……。 同窓会に行ってるだけなのに」

「それに、いつも心配を掛けてるのは私の方よね…………」



ガチャ



「た、だいま……」

「蓮子! 遅かったじゃない、心配したわよ! 大丈夫? まだ処女?」

「どこ心配してんだ」







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私も、マエリベリー・ハーン! こう見えてもオス犬よ!

体は小さいけれど、宇佐見家の忠実な番犬なの!

でも、その飼い主たちによって、一生子供を残せない体にされた事もまた事実よ!

グッバイ、私のω……

今日も蓮子ちゃんとおさんぽに行くわよ! あ、行くワン!





「ほらメリー、リードつけるからじっとして……」

「キュン、キューン」(もうちょっと足広げて! スカートの中見せて!)

「キューンじゃなくて、これ付けないと散歩行けないでしょ?」

「クゥーン………………」(ふん、見せてくれないのね……。 休日の犬の散歩にスカートだなんて色気づいちゃってマァ……)

「よっしゃ、行くよ!」

「わふ」(歩きながらチラ見しよ……)





「良い天気ねー、メリー」

(今日は白か……)

「あ、ちょっと靴紐が緩んじゃってる……。 ちょっと待ってね」

(か、屈んだ! チャーンス!!)

「あ、ちょ、メリー邪魔しないでよ、スカートに入るなー!!」

(スカートは『黒』! ぱんつは『白』!『黒』と『白』がはっきり別れて感じられるわ!)

(玉を取られた体でも勇気がわいてくる。 『正しいことの白』の中に私はいるッ!)

「フガフガフガフガ」

「えーいもう! ほら、結んだから、行くわよ!」

(ちぇっ、もう終わりか……。 意外と器用なんだから……)




「あら、あの外人さん誰だろう、見かけない人だけど……。 わ、めちゃ美人」

(!?)

「道に迷ってるのかな? 声かけてみよ」

(!!)

「あのー、どうかしましたか?」

「ア、あの、実は、道ニ迷ってしまっテ……」

「あらら、どこに行くんですか?」

「えっとォー…………こコのー……」

「ああ、それはこの道をー…………その後に……」


…………………………

…………………………






(この姉ちゃん……)

(この姉ちゃん……)






(めっちゃマブいやん!!!!)




「うわっ、メリー! 暴れんなコラー!」

「あラら、元気ナ男の子デすねー?」

「わっ、バカ、他人の足にしがみ付くな……腰を振るなーーー!!」

「おちゃメさんデスね!」

「もう……恥ずかしい……! 手術もしたのに全然落ち着かない…………って、んん??」



その時、蓮子は見た!!!

想いが強さを生む瞬間を!!!!!











__















~~ ムズムズ
















uu ニョキ












ω ポコーン












「は、生えたーーーーー!!??」













そして奇跡は続く!!!!










「ホらホら、お手! でキますかー?」

(するする!! 手じゃなくてもしちゃう!!)

「あわわ……」

「おかワり! おー、賢いネー!」

「あ、あのお姉さん、この子暴れて危ないからそろそろ……」

「あラ、私の故郷ノ家はもッと大きーい犬が沢山いテ、ヤンちゃさんですヨ!」

(私はもっとやんちゃよ!! ほら、顔舐めさせてーーーーー!!)

「アはは、ジャンプも得意かなー? ……キャッ!」

ゴツン!

(ぎゃうっ!)

「え、ちょ、お姉さん、大丈夫ですか!? 頭打った!? もう! メリー、大丈夫なの!?」

「……………………」

(……………………?)

「お姉さん……? メリー……?」

「……なあに?」

「お姉さん、大丈夫ですか?」

「あ、蓮子ちゃん! 大丈夫よ!」

「え? 蓮子ちゃん…………? 何で私の名前を…………??」

「何か、このお姉さんと私が入れ替わっちゃったみたいね!」

「は?」

「信じてないの? でも、私は今日の蓮子ちゃんのパンツの色も知ってるわよ! 白でしょ!」

「なっ…………!」

「ワン、ワンワンワン!!!」

「あなたの名前は結局分からずじまいだったけど、これからは私があなたの体でメリーとして生きていくから、安心してね!」

「いや、ちょ」

「じゃあ、とりあえず今日はお別れ、また会いましょう! れ・ん・こ♪ キャー呼び捨てで言っちゃった♪」






「………………………………………………」

「クゥーン……」
















その後、某国の田舎町のある家に、一匹の小型犬が届いたという。
こんな俺も恋はするし、振られもしたよ。

辛いけど、しないよりはマシだったと思う。

振られた時、結構すっきりしたんだ。

何か、かえって自分に自信を持てたよ。



これからは、もっと積極的に生きようって、そう思った、初夏の夜……。

22歳の、少し遅い青春が、終わった。
緩衝材
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コメント



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1.100名前が無い程度の能力削除
今度会ったらモンエナおごるよ。飲もう。
3.100名前が無い程度の能力削除
もうほんと緩衝材さん大好き。
5.100奇声を発する程度の能力削除
とても面白く良かったです
8.無評価S削除
テンポが良い。
いい恋あるといいですね
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なんだこれ面白い
16.100名前が無い程度の能力削除
なんだか火星旅行に行ってきた気分です
しかしながら、出だしの部分で心にヒビが入りましたよ畜生...
17.100名前が無い程度の能力削除
初めてだよ、文章を読んだだけで「病」の一文字が頭に浮かんだのは。
梱包、緩衝材ってすげえよなぁ!?
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君グレート・ハイセンス。