Coolier - 新生・東方創想話

フォーカス オン 霊夢

2010/01/31 21:59:56
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 天魔と言う妖怪が居る。
 強者揃いの妖怪の山をまとめ上げる天狗の頭領で、神々にも等しい力を持つと評される武人。
 力だけではなく、妖怪達のヒエラルキーの頂点に立つに足る器の大きさを持った賢者。
 幻想郷で一番強いのはと問われれば多くは、やれ鬼だ、やれスキマ妖怪だと口にするが、
 少なくとも私個人は天魔様だと信じている。
 それ程までに私、射命丸文は同じ天狗として天魔と言う存在に憧れていたのだ。

 だからそんな天魔様に「博麗霊夢のえっちな写真を撮って来てくれ」と言われた日には割と本気で泣いた。
 











――――――――――フォーカス オン 霊夢――――――――――














「うう、何で私がこんな事を……」

 寒空の下、博麗神社の鳥居の前で一人ごちる。
 その手に握られた真実を映す為のレンズは、今日ばかりはピンク色に曇りまくっている。
 
 あの後、大天狗様のもとへ相談をしに行けば「私は魔理沙たんを頼む」とのたまう始末。
 もう天狗社会は駄目かもわからんね。
 自分の所属するピラミッドの腐敗っぷりに、私は三日三晩ほど頭を抱えて悩み続けた。
 しかし悲しきかな。 
 私も所詮は天狗ソサエティに生きる一羽の天狗。
 社会の庇護があって初めて生きながらえる事の出来る貧弱一般天狗に過ぎない。
 頭領である天魔様に逆らう事など、始めから出来る筈が無かったのだ。

 スパイ七つ道具の一つ、段ボールを脇に抱えながら大きく溜息を吐く。
 私はこれからこのステルス迷彩にも勝るカモフラージュ機器を用いて神社に侵入する。
 目標は言うまでも無く神社の主、博麗霊夢のえっちな写真である。
 何も知らないターゲットの無邪気な笑顔を思い浮かべると、ずきんと心が痛んだ。 

「ごめんなさい、霊夢さん」
「いや、いきなり謝られても。何かあったの?」
「ああ、霊夢さん聞いてくださいよ。実は霊夢さんのえ……」
「え?」
「え、えいどりあーん」

 我ながら見事なフォローだと感心はするが、何処もおかしくは無い。
 いきなりのターゲット出現にも、私は即座に機転をきかせて危機を脱した。 
 これならば、何処からどう見ても神社でエイドリアンと叫んでいるだけの天狗、怪しい所は何もないだろう。
 しかし、げに恐るべきは博麗の巫女の直感である。
 完璧であった私の誤魔化しを看破したかのごとく、霊夢さんは訝しげな視線をこちらに向けていた。

「こんな所で何やってるの、アンタ」
「え、エイドリアンごっこですよ。霊夢さんもどうです?」
「ルールは?」
「……気が向いたらエイドリアンと叫びます」
「へぇー」

 じとー。
 ジト目の霊夢さんも可愛いなぁ……ってそんな事考えている場合じゃない。
 ここで本当の事なんてバレた日には、明日の朝日が拝めるかどうかすら怪しくなってしまう。
 表向きは笑顔を返しながらも、私は脳をフル回転させて次なる手を考えていた。
 しかし浮かんでくるのは『キスをして誤魔化す』や『取り敢えず押し倒す』などロクでもないアイデアばかり。
 頭の回転も幻想郷最速ならばよかったのにと切に思う。

「……はぁ」

 はっきりとしない私の態度に何を思ったのか。
 見せつけるように大きな溜息を吐く霊夢さん。
 呆れたように首を振ると、私に向かってくるりと背中を向ける。

「別にいいわよ。言いたくないなら言わないで」

 そしてそのまま母屋へと向かって歩を進めた。
 私の態度を怪しんでいない筈など無いのに。
 ……ここで深入りしないのが、彼女の人気の秘訣なのかもしれない。
 人妖に好かれる博麗の巫女の片鱗を垣間見たような気がして、私は思わず感心したように頷いてしまう。
 視線は徐々に小さくなっていく彼女の背中から離せなかった。
  
 ふと。
 そんな彼女の足取りがぴたりと止まる。
 何事か、と首をひねる私に向かって、巫女は首から上だけをこちらへと向けた。

「せっかくだからお茶でも飲んでく?」




 


























 これは嬉しい誤さ―――――計画通りである。
 居間に通された私は心の中でガッツポーズをする。
 天魔様が霊夢さんの写真を『私に』頼んだのは、彼女との繋がりがあるからに他ならない。
 盗撮などせずとも、堂々と写真を撮らせてもらえばいいだけの話なのだ。
 始めからそうしろよ、などとは言わないお約束である。

「何ニヤニヤしてるのよ」
「いえいえ、気にしないでください」

 とは言え、ストレートに「えっちな写真を撮らせてくれ」などと言って撮らせてくれる筈がない訳で。
 そこは私の巧みな話術の出番と言う訳だ。
 上手い事気分を乗せて、えっちな写真を撮られたくなるように誘導してやればいい。

「霊夢さん」

 まずは様子見の軽いジャブ。
 私は霊夢さんに向かって屈託のない笑みを浮かべながら言葉を紡ぐ。












「脱げ」
















「……は?」
「脱げええええええっ!」
 



 カッとなってやった。
 今は反省している。
 頭に刺さった針を抜きながら、自分の行動を振り返る。
 どうやら様子見のジャブのつもりが、超大振りのアッパーになっていたらしい。
 割と本気で怯えたような先程の霊夢さんの様子を思い出し、深い罪悪感を抱いてしまう私であった。
 
「いやー、今日は冷えますねー」
「……そうね」

 やばい、警戒されてる。
 一定の距離を取りながら、こちらの様子をうかがう霊夢さんに、私は苦笑を返す事しかできない。
 どうやら先程の不幸な事故で心の二重結界が展開されてしまったようだ。
 しかし自分の未来がかかっているのだ、この程度で諦めてはいられない。
 こうも警戒されては次の行動も制限されるが、幸い、私はまだカードを何枚も残している。
 野球は家に帰るまでとも言うし、ここからの逆転満塁ホムーランも十分期待できる状況だ。
 
「とりあえずお賽銭入れますから脱いでください」
「死ね」

 早くも切り札が一枚散った。 
 くそう、何がいけないというのだ。
 正直「お賽銭!? 何処までもついて行きます、文お姉さま!」的な展開を予想していただけにショックが大きい。

「アンタさっきからおかしいわよ? 悩みがあるなら言いなさい」
「私の霊夢さんがありのままの自分をさらけ出してくれないんです」
「よし、黙れ」

 自分が言えって言った癖に。
 全く、乙女心とはつくづく難解な物である。
 笑顔のままで威圧をかけてくる霊夢さんを、私はどうどうとなだめた。

 しかし、さてどうした物か。
 先程までのやり取りから推測するに、どうやら霊夢さんは相当のシャイガール。
 お賽銭で駄目ならば、どんな見返りがあろうとも脱げと言われて脱いでくれる望みは薄いという事だ。
 ましてや無理やり脱がすなどもっての他。
 ただでさえ展開されている心の二重結界が、四重結界になってしまう事は目に見えている。
 やはりここは本人すら気付かない内に、本人の意思で服を脱がせるのが得策だろう。
 え? 着衣エロ?
 そんな物は邪道です。

 つまり―――――


「ちょ、アンタ何いきなり脱いで……!」
「霊夢さん、時代は乾布摩擦です!」

 そう、ここは乾布摩擦だ。
 それもやらせるのではなく、自分から率先して行う事に意味がある。
 人間とは他人の楽しそうな様子を羨んでしまう者。
 私が楽しそうに乾布摩擦をしていれば、霊夢さんは自分でも行いたくなるに違いない。
 そして服を脱ぎ、乾布摩擦で汗をかいた所ですかさず一枚撮らせて頂くという訳だ。
 我ながら完璧すぎるアイデアに惚れ惚れしてしまう。
 
「いやー、乾布摩擦は楽しいなぁ!」
「アンタ寒くないの?」
「寒い日こそ、乾布摩擦で心も身体もぽっかぽか! おお、ぬくいぬく……ぶぇっくしょーい!」
「……」
「さささ寒くなんてありませんよ? かかかか勘違いしないでくださいねっ!」

 ポーカーフェイスで誤魔化しているが、はっきり言って滅茶苦茶寒い。いや、むしろ痛い。
 聞いた話では、今年の寒波は例年とは比較にならない程に強力だという。
 氷精などは狂喜乱舞するかもしれないが、はっきり言って今の私にとっては最悪のコンディションだ。
 しかしこれはえっちな写真の為、ひいては私の未来のためなのだ。
 例え寒波がどれ程の者であろうとも、そう簡単に負ける訳には―――――

「炬燵入る?」
「はひっ!」

 射命丸VS寒 波
  ●    ○
  1R15秒TKO
 勝利者コメント:寒波「弱すぎなんだけどマジ! 誰だよコイツを天狗とか言った奴は!」

 などと言う新聞記事が頭に浮かんでしまうような完膚なきまでの敗北劇だった。
 やばい、寒波強すぐる。
 幻想郷のバランスブレイカー、寒波の恐ろしさに身体の震えが収まらない。
 

 ともかく、これで我が秘策『乾布摩擦で心も身体もぽっかぽか! ついでに写真も撮れて一石二鳥』大作戦は脆くも崩れ去ったという訳だ。
 そうなると、最早残ってくるのは強行手段。
 私の力に物を言わせて無理やり脱がせるしかないだろう。
 さっきまでと言っている事が違う?
 何ィ? 聞こえんなぁ!

「霊夢さん。片付けますよ」
「ん、そう? ありがと」

 目の前の少女が頷くのを待って、私は二人分の湯呑みを持って立ち上がる。
 私と距離が離れた事で安心したようにほっと一息を吐く霊夢さんだが、そこが素人の赤坂見附六本木原宿である。
 まだ私のバトルフェイズは終了していないのです。

 バナーン!(効果音)
 ここで満を持してジャーナリスト七つ道具の一つ、『バナナの皮』の登場。
 その金色の輝きはまさに幻想郷のエルドラドと呼ぶにふさわしい。
 ニヤリ。
 私は霊夢さんに背を向けたままで、勝利を確信したかのように唇をゆがめた。
 バナナの皮とくれば、次に何をするかなど、『求聞史紀』にすら載っている。
 床へと放り投げた金色の輝きを放つそれを、私はおもむろに踏んづけてやった。

「あー! バナナの皮に滑って転んだ拍子に私の団扇を振って風を起こしてしまったー!」

 ぶわっ!
 私の能力によって狭い室内を突風が駆け抜ける。

「きゃあっ!」
「今だーっ!」

 強風にまくりあがる霊夢さんのスカート。
 その瞬間を逃すまい、と私はカメラ右手に幻想郷最速と謳われる身のこなしで霊夢さんに接近する。
 これぞ我が秘策『バナナの皮に滑って転んだ拍子に私の団扇を振って風を起こしてしまったー!』作戦である。
 『まいっちんぐげーね先生』でも語られている通り、パンチラとは不思議な程にエロスを醸し出す物だ。
 無論ドロワーズとて同じ。
 それも霊夢さんのドロチラともなれば、わた……天魔様にとっては大量破壊兵器と言っても過言ではない。
 ドロチラ! ドロチラ!
 溢れ出るリビドーを抑えきろうともせずに、私はファインダー越しに霊夢さんの姿を捉え―――――
 
「も、もんぺだと……!?」

 そして硬直した。
 カシャリというシャッター音が何処までも虚しく響き渡る。
 霊夢さんのスカートの下に履かれていた赤き物体。
 それはまごうこと無きもんぺ袴。
 博麗の巫女は隙を生じぬ二段履きと言う訳だ。

「れ、霊夢さん、それは……」
「ああ、これ? この間妹紅からもらったのよ。何でももんぺ普及委員会の活動とかで」
「……」

 たった今、『もんぺ普及委員会撲滅委員会』の発足が決定した。
 スカートならば風でめくれるが、もんぺではそうもいかない。
 暖かいわよー、スカートをたくしあげる霊夢さんの姿に、私はぎゅうと拳を握りしめる。
 
 いや、焦ってはいけない。
 確かにもんぺ普及委員会によって、風でパンチラを狙うのは封じられた。
 だが例えば、そう―――――『北風と太陽』と言う話がある。
 突風で服が吹き飛ばせないなら、太陽の熱で溶かしてしまえばいいじゃないという話だ。
 今回も風が封じられたならば、熱の力を借りるまで。
 私は自分を鼓舞するようにうんと頷くと、懐からおもむろにストーブを取り出した。

「ぶっ!? 何それ!?」
「ストーブです。実は先日河童から譲り受けまして。これがとても暖かいんですよ」
「そうじゃなくて! 何処に持ってた、それ!?」
「いやだなぁ、目の前で懐から取り出したじゃないですか」

 どすん!
 畳の上に重厚なストーブを下ろす。
 いやぁ、重かった。

 未だに納得がいかないと言った霊夢さんの表情だが、私は構わずストーブのスイッチを入れる。
 これは拾い物を河童が改造した物らしく、電気のいらない仕組みになっているのだ。
 詳しい原理はわしにもわからん。
 何はともあれストーブがついた事で室内に暖かな空気が満ちて行く。
 乾布摩擦で冷え切った身体が、温もりを取り戻していくのを感じていた。

「おお、ぬくいぬくい」
「全く、こんな物があるなら始めから出しなさいよ」
「あややや、実は懐にしまっていた事をすっかりと忘れていまして」
「普通忘れない。と言うか普通入らない」

 呆れたように口にする霊夢さんだが、その表情は実に幸せそう。
 寒さに弱い彼女にとって、ストーブと炬燵という環境は理想的な物だったのだ。
 ……しかし彼女は気付いていない。
 今、このストーブの設定温度が『灼熱地獄』になっている事に
 もはや温度では無い気もするが、用意してあったのだから仕方ない。
 
「あー、暑くなってきたわね」

 じりじりじりじりじり。
 流石は『灼熱地獄』と言うべきか。
 先程まで氷室のようだった部屋の中はあっという間にサウナ状態。
 寒さで震えていた筈の身体は、汗をふきだすまでになっていた。
 ここまで暑くなれば、もんぺは愚か服を着ている事すら億劫になる筈。
 霊夢さんがキャストオフしたくなるのも時間の問題である。
 その瞬間を今か今かと待ち続ける私に対して、彼女は汗まみれの額をぬぐいながら口を開く。

「……流石に暑すぎじゃない?」
「そうですねー。服なんて邪魔ですよねー」
「何言ってんの、アンタ」

 しまった、先走り過ぎた。
 焦るな射命丸文。
 焦らずに霊夢さんが自分から脱ぐのを待つのだ。

「温度下がらないの、これ?」
「実は壊れてしまっていて、これ以下には出来ないんですよ」
「じゃあ一旦消してよ。流石にこれは暑すぎるわ……」
「それもできませんねぇ」
「文?」

 虚ろな目でスイッチを切る事を求める霊夢さんに、私は非情にも首を振る。
 ここまで来て部屋の温度を下げるなど出来る筈がない。
 霊夢さんの呼吸は荒く、最早身体もぐったりしている。
 彼女が耐え切れなくなって服を脱ぎだすのは―――――念願のえっち写真はもう目の前なのだ。

 ……しかし本当に暑いですね。
 でも、これも霊夢さんが服を脱ぐまでの我慢です。
 ふふふ、霊夢さんが脱げば全てが丸く収まるのです。
 そうでしゅ、霊夢さんが脱ぎしゃえすれば……うひひ。
 うへへ、脱げ―、脱げ―……へへへへへ……。
 
「ぬげーにゅげーうへぇひぇ……」
「文、しっかりしなさい! 文―!」

 射命丸VS熱 気
  ●    ○
  1R45秒TKO
 選手コメント:射命丸「これで勝ったと思うなよ……」
        熱 気「もう勝負ついてるから」



























「……面目ない」

 布団に寝かされながら、横で看病をしてくれた霊夢さんに謝罪する。
 暑さで霊夢さんをダウンさせるつもりが、まさか自分がダウンしてしまうとは。
 我ながら妖怪としてどうなのだと、実は結構ヘコみ気味だ。
 そんな私のおでこにのせられた濡れタオルを交換しながら、霊夢さんは呆れたように溜息を吐く。

「全く、暑いならさっさと電源切ればよかったのに」
「そうはいきません。私は霊夢さんのえ……」
「え?」
「えいどりあーん」

 ふぅ、危ない危ない。
 えいどりあんが無ければ即死だった。
 先程までとは違った意味で、汗をかいてしまう私。
 霊夢さんもえいどりあんなら仕方ないな、と判断をしたのだろうか。
 小さく溜息を吐くと、その場へと立ちあがり部屋の奥へと消えて行く。

「おや、どちらに?」
「お風呂よ。そろそろ沸いてると思うし、汗かいちゃったしね」

 何だ、お風呂か。 
 私が気を失っている間にお風呂を沸かしておくとは流石霊夢さ……
 
 お 風 呂 と な !?

 これは私にも運が回っ……計算通りである。
 服を脱がせる事に躍起になっていたが、お風呂ならば始めから全て脱いでいる。 
 そして入浴シーンと言えば、裸体だけでなくほのかに紅潮した表情と濡れた身体。
 古来より由美かおる神の祝福を受けた、お色気のチョモランマである。
 この機会を逃す手があろうか、否無い。
 私は気だるい身体に鞭を撃ち、すぐさま懐からスパイ七つ道具の段ボールとワニキャップを取り出した。
 スネークシャッター作戦の幕開けである。 

 
 















 漂う熱気と、こぼれる水の音。
 私は今まさに裸の霊夢さんがいるであろう欲情……もとい浴場のすぐ外側に立っていた。
 ここから先は言わば乙女のサンクチュアリ。
 踏みこんでしまえば、後戻りする事は叶わないだろう。

 大丈夫。
 私には段ボールとワニキャップがついている。
 段ボールを被っている限り霊夢さんから私の姿は視認できない筈だし、万が一見つかっても「何だワニか」で済まされる可能性が高い。
 そう、前準備は完璧なのだ。
 うんと自分を納得させると、私は覚悟を決めて浴場へと忍び込む。
 辺りを包みこむ熱気は寒い日には心地いいし、たちこめる湯煙も身を隠すにはもってこいだ。
 難点があるとすれば湿度でレンズが曇ってしまう点と、段ボールの中からでは写真が撮れない事か。
 
「ふんふん、ふ~ん♪」
 
 霊夢さんの楽しげな鼻歌が聞こえてくる。
 ザバッというお湯の音から判断するに、丁度湯船から立ちあがった所だろうか。
 少しだけ段ボールを持ち上げて様子を伺うと、湯煙に映し出されるスレンダーなシルエット。
 大佐、性欲をもてあます。
 見えそうで見えない少女の艶姿に、私の制御装置は早くも崩壊寸前である。
 つくづくティッシュを鼻に詰め込んでおいて良かったと思う。
 そうでもなければ「リミッターを外させてもらおう」とか言って自滅していたに違いない。
 
 ……と、いかんいかん、見とれている場合じゃない。
 今回の目的はあくまでえっちな写真を撮る事。
 私一人が満足しても仕方ないのである。
 本来の目的を思い出した私は、右手に持っていたカメラを霊夢さんへと向ける。 
 そう、まさにその瞬間であった。

「何これ、段ボール?」

 アッー!?
 博麗の巫女の勘が浴場に段ボールという、至って正常な光景を不審に思わせたのか。
 霊夢さんの訝しげな声が私の耳を射抜く。
 潜入フェイズは一転して危険フェイズへと移行していた。
 ひたひたと言う足音と共に霊夢さんの気配が迫ってくる。 
 このまま段ボールをはぎ取られてしまえば、露わになるのはワニキャップを被った私の姿。
 迷い込んだ野生のワニと勘違いしてもらえるかは五分五分と言った所だ。
 このまま座して審判を待つならば―――――!
 
 ばしゃっ!
 風を操る程度の能力を利用して、湯船のお湯を巻き上げる。
 大した量ではないが、彼女の視界を一瞬奪うには十分だ。

「わっ!?」

 好機!
 私は霊夢さんの視界が回復する前に、疾風怒濤の勢いで浴室の外へと脱出する。
 音も無く気配も無く、風の如く一気に先程の部屋へと舞い戻った。
 この間、僅か……10秒くらい?
 
 尚、我が盟友、段ボールとワニキャップはその場に放置である。
 あんな物を被ったままでは上手く動けないし、濡れてしまったそれらの置き場も無い。
 段ボールに至っては姿まで見られてしまったのだからどうしようもなかった。

『アヤー、俺ニカマワズ先二逃ゲルンダ―!』
『オ前トノ時間、悪クナカッタゼ』

 別れ際の彼らの声が耳にこびり付いて離れない。
 粗暴だったが、優しさも持ち合わせていた、段ボール。
 お調子者でいつも私を笑わせてくれたワニキャップ。
 二人とも、私にとって掛け替えの無い存在だった。

「さよなら、友よ。貴方達の事は忘れない」

 つぅと、一筋の滴が頬を流れる。
 犠牲になった二人に、私は心から深い敬礼を捧げたのだった。
 




「文、見てみて。これ面白いと思わない?」
 
 ちなみに、あの後段ボールとワニキャップを被って現れた霊夢さんに絶句したのは別の話である。
 よくわからないが彼女の琴線に触れてしまったらしい。





 















「はぁ、全然上手くいかない……」

 霊夢さんにお借りした風呂に深くつかりながら、一人ごちる。
 ここまでに私が撮った写真はもんぺ姿の霊夢さん一枚。
 可愛らしく撮れているとは思うが、これがえっちな写真かと問われれば首を捻らざるを得ない。
 ましてや相手は天魔様。
 こんな写真で合格点を頂けるとは到底思えなかった。

「うぅ、八方塞がりです」

 ずぶずぶ、と湯船に顔を沈めで行く。
 もう次なる手を考えるだけの余力は残っていなかった。
 否、手はまだあったが、最早何をやっても上手く行く気がしなかった。
 度重なる失敗が、私の自信を粉々に打ち砕いてしまっていたのだ。
 普段は鴉の行水な私だが、この日ばかりはずっと湯船につかっていたい気分。
 ここでぼう、としていれば妖精さん達が私の悩みを解決してくれそうな気がするのだ。
 ほら、見て下さい。
 たくさんの妖精さん達が、私を悩みも苦しみも無い世界に―――――――
 
「ごぼがぼがぼ!」

 ―――――連れて行こうとしていたので、とりあえずドロップキックで吹き飛ばしておいた。
 どうやらいつの間にか頭まで水没していたらしい。
 一瞬三途の川で寒中遊泳しているナイスバディ―な死神が見えた。
 何とか上半身を湯船から持ち上げると、けほけほと口の中に入ったお湯を吐き出す。
 
「けほっ……あー、現実逃避している場合じゃない」

 結果的に死にかけた事が、いい目覚ましとなった。
 ぶんぶんと頭を大きく振り、先程までの甘ったれた思考を吹き飛ばす。
 そしてそのまま自分を勢いづけるように、右手を大きく掲げたのだった。

「いざ、霊夢さんのえっち写真!」

 狭い風呂場に『えっち写真』のエコーがかかる。
 ……恥ずかしい。







「霊夢さん、お風呂頂きましたー……ってあれ?」

 着替えを終えて部屋に戻ると、霊夢さんの姿がない。
 明かりもついたままだし、炬燵が在るのはこの部屋だけ。
 はて、何処に行ったのかと辺りを見回していると、丁度自分の足元から穏やかな寝息が聞こえて来た。

「すぅ」
「あやや、寝てしまいましたか」

 すやすやと。
 炬燵から顔を出しているのは、とても安らかな霊夢さんの寝顔。
 緊張感の欠片もないその表情は、普段よりもずっと幼く見える。
 余りに幸せそうに眠っている為か、思わず私の頬まで綻んでしまう。
 
 ……しかし、何とも柔らかそうな頬である。
 ほのかな明かりに照らされて、呼吸と共にかすかに動くそれは、まるで私を誘っているようではないか。
 普段なら決して触らせてはくれないだろうが、意識の無い今ならば。
 不思議な引力を放つ頬に、私の指先が吸い寄せられていく。

「触りますよー……ぷにぷに」
「んぅ」
「ぷにぷにー」
「んんー」
「ぷにぷに~。ふふ、無抵抗な霊夢さんと言うのも可愛らしくていいですね」

 るんるん気分で頬をつつきながらそこまで口にして。
 はた、と何かに気付いた私は手を止める。
 無抵抗?
 それ即ち、何をされても抵抗しないという事。
 例えば……そう例えば、服を脱がされたりしても――――――

 

 神は私を見捨てなかった!



 何と言う僥倖、何と言う天恵。
 ここに来てのサヨナラ満塁ホームランの可能性に、私は興奮を抑えきれない。
 悪運? 否、そうではない。
 これは、神が私に与えてくれたチャンスなのだ。
 即ち、天魔様だけではなく神までも「霊夢のえっち写真キボンヌ」と仰っている事に他ならない。
 神から頼まれたんじゃ仕方ない。
 ありもしない依頼で自分を正当化すると、私はわきわきと手を動かして霊夢さんへと手を伸ばす。
 
「はぁはぁ、失礼しますよ霊夢さん」
「ん……」

 起こさないように慎重になりながら。
 まずはゆっくりと霊夢さんを炬燵から引き摺り出す。
 一瞬寒そうに身を震わせる彼女だが、直に何事も無かったかのように寝息を再開する。
 かくして全身が露わになった寝巻霊夢さん。
 普段とは違う服装に、髪をほどけさせた彼女はそれだけで十分に魅力的で。
 写真の件を抜きにしても、どきりとさせられてしまう。
 
「いやいや、抜きにしてどうする」
  
 自己ツッコミで本来の目的を意識し直した私は、そっと霊夢さんの寝巻へと手をかける。
 彼女の事だ、恐らく下着は付けていまい。
 ごくりと生唾を飲みこみながら、意を決したように服をはだけさせようとしたその時。
 
「むー、文ぁ……」
「……え?」
 
 しまった、起こしてしまった!?
 眠っていた筈の霊夢さんから突然名前を呼ばれ、弾かれたようにその場から数メートル後退。
 そのまま畳にへばりついて、「私はただ死体ごっこをしていただけです」アピールを敢行した。
 
 もし、脱がせようとした事がバレよう物ならば心の八重結界は愚か、霊夢保護者の会から神社に出禁を喰らってしまう可能性も高い。
 内心ビクビクで霊夢さんの反応を待つ私だが、一向にレスポンスが返って来ない。
 恐る恐る彼女の方向へと振り向くと、上半身だけむくりと起こした彼女の姿。
 その目は薄く開かれ、起きているのか眠っているのかさえわからない。
 余談だが、服は中途半端にはだけている。
 ……エロい。

「うーん、文……」
「ね、寝ぼけてる?」
 
 助かった……のか?
 虚ろな視線を向けながらフラフラと上半身を揺らす彼女の姿に、私は頬を引きつらせた。
 様子を見る限り寝ぼけているだけのようだが、ここで油断をしてはいけない。
 カメラを構えた瞬間に、図ったかのように意識を取り戻す可能性もある。
 博麗霊夢という存在を侮っては痛い目を見る、と言う事は十二分に理解していた。
 
「文ー」

 ……と言うか、何かさっきから滅茶苦茶私の名前呼ばれてるんですけど。
 一体私が何をしたというのだ……いや、色々と未遂だったが。
 とにかく、この状況で私の名前が呼ばれると言う事は―――――

 ①文! アンタ何脱がせようとしてるのよ!?
 ②文になら……脱がされてもいいよ
 ③文、抱いて!

 是非②か③でお願いしたい物だ。
 個人的には③のように大っぴらに言われるよりは、②のように奥ゆかしい方が好みである。
 
「つまり②でファイナルアンサー! ……ってうわぁ、近い!」

 我ながら全くもって馬鹿らしい妄想をしていたせいで、集中力を切らしていたのか。
 いつの間にか目の前に迫っていた霊夢さんに、私はびくりと身体を震わせた。
 
「文」
「あ、あの、だから霊夢さん、近……」
「寒い」
「へ?」
「寒いー」

 不機嫌そうな声でそう口にすると。
 そのまま体温を求めてか、霊夢さんは私の身体にしがみ付いて来た。
 いや、まぁ確かに私の体温は人間よりは高いし、お風呂上がりでより暖かいかもしれないが。
 そうやって抱きついても暖かいのは私にくっついている部分だけで、その他の部分は外気に晒されている訳で。
 暖を求めるのであれば、あまり効率的とは言えない方法であろう。



 しかしそれでも。
 寒いなら炬燵に戻ればいいではないか。
 そう言えなかったのは、私が彼女を炬燵から出した張本人だったからだけであろうか。
 離すまい、と力のこもった彼女の腕を見ていると、何かが私の胸を穿つのを感じた。

 きっとこの腕は、彼女の信頼の現れなのだ。
 何処までも無防備に。
 何処までも無遠慮に。
 彼女は私に温もりを求めてくれている。 
 少なくとも今この時に限っては、他でもないこの私に、だ。
 私は彼女にとって、それに足る存在なのだろうか。
 彼女が、離すまいと腕を回してくれるような妖怪なのだろうか。




 嗚呼――――――私は、何をしているのだ。
 目を向けようとしなかった自分の情けない姿に、ギリッと歯を食いしばる。
 信頼してくれる彼女を、簡単に裏切って。
 天魔様の命令だからと言い訳をして、自分の意思を殺して。

 確かに私はこれまでずっと目上の者に従って生きようとしてきた。
 そうやって生きるのは楽だったし、私自身人妖達の間を上手く立ちまわる自分が嫌いではなかった。
 けれど、私はそうやって千年の時を生きる中で、何か大切な物を忘れてしまったのではないか。
 いつの間にか、私は漠然とそう思うようになってしまっていたのだ。 

 だからだろうか。
 目の前の少女はいつも輝いて見えた。
 何者にも縛られない、博麗霊夢と言う存在を見ていると、がんじがらめになった自分がさぞかし滑稽に映るのだ。
 彼女は、私には無い物を持っている。
 気付けば私は、ただの人間である彼女に憧憬にも似た感情を抱くようになっていた。
 そんな憧れの博麗霊夢が、他ならぬ射命丸文を認めてくれているというのに。
 ―――――私がやろうとしている行為の、何と愚かな事か!
 余りにも愚か過ぎて、涙を流したくなってしまう。
 
「貴女には……敵わないなぁ」
 
 本当に、敵わない。
 様々な思惑を働かせて、効率よく生きようとしている私に対して。
 彼女は何かを意図した訳では無く、ただありのままに生きているだけなのに。
 それでも私はいつも、彼女に気付かされてばかりなのだ。
 カメラを畳の上に置き、彼女の背中に腕と生やした翼を回して触れて無かった部分を暖めてやる。
 全身が温もりに包まれた事で、幸せそうに喉を鳴らす霊夢さん。
 その笑顔だけで、私には十分だ。
 気恥ずかしそうに頬を掻きながら、聞こえていないと知りながら言葉を紡ぐ。

「あー、これは大目玉ですね。霊夢さんのせいですよ、もう」
「んぅ……」
「それでも、後悔はしませんよ。……ありがとう」





 結局私が撮った写真はもんぺ霊夢さん一枚だけ。
 天魔様直々の任務をこなせなかったのだ。
 お叱りは覚悟の上。
 こんな物を提出した日には、愚弄と取られるのも無理はないだろう。
 例え天魔様が手を下さなくとも、彼の部下達が許さないかも知れない。 
 いいではないか。
 叩きつけてやろう、「これが私の答えです」と言って。
 その時の彼の表情を肴に大笑いしてやろう。
 それはそれはさぞかし滑稽に違いない。
 
 もし山を追い出されたら、それからどうするか。
 いや、それは追い出されてから考えよう。
 その時の私はもう立場なんて考えなくていい。
 ただ私の思う通りに、ありのままに在ればいいのだから。

 立場も、外聞も、自分を縛るものは全部捨てて――――――
 ただありのままの自分で生きようと。
 私は腕の中の、ありのままで生きる少女に笑いかけながら、そう決心したのだった。


















「ヤバい、もんぺ霊夢エロい……」

 ちなみに、もんぺ普及委員会の副会長は天魔様だった。
 もう嫌だ、この山。











  
椛:<●><●>


俺、今から文に着衣エロの素晴らしさを教えに行くんだ……。
手負い
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コメント



0.6570簡易評価
4.100名前が無い程度の能力削除
霊夢も文もかわいいw
6.100名前が無い程度の能力削除
文天然すぎるw

いやいや、ここは俺が着衣エロの素晴らしさを教えに行こう
7.90名前が無い程度の能力削除
れいむが可愛いすぎて生きているのが辛い
10.100名前が無い程度の能力削除
この文は淑女という名の変態ですね。
11.100名前が無い程度の能力削除
いや面白かった 霊夢と文の雰囲気がなかなか
ただ一つだけ言わせて貰おう
着衣エロ? 王道じゃ!
15.90名前が無い程度の能力削除
妖怪の山どうしようもねぇ
はっ、もみもみは!?
17.90ぺ・四潤削除
「え? 着衣エロ? そんな物は邪道です。」
邪道なのはお前だ。

わざわざバナナの皮用意してるんだったら、最初から「バナナに練乳かけると美味しいですよ」って言って垂れるほど掛けて咥えてる写真撮ればそれで十分すぎたんじゃないのかwww
19.90名前が無い程度の能力削除
もんぺとは……、最高じゃないですか。
20.70名前が無い程度の能力削除
もんぺだと……?

許せる。
21.100名前が無い程度の能力削除
俺が出てると思ったら天魔だった
22.100奇声を発する程度の能力削除
貴様は着エロを邪道と申すかー!!!!

いいじゃん!着エロ!!!
お手伝い致します!
24.100橙華(仮)削除
まあ待て待て、エロとエロスは似ているが同じに非ず。
つまりえっちいのとエロいのも似て非なるものであり、明確な違いが存在するのだ。
具体的には前者は女の子全般で表現可能だが後者はバb(ry大人の女性でなくてはならないという点なのだが、その場合問題となるのは(以下略

まあなんだ、もんぺも悪くないじゃないって事でFA!
25.100名前が無い程度の能力削除
お前一人にいい格好させられるかよ・・・!
31.100名前が無い程度の能力削除
モコモコして可愛いよね。
32.100名前が無い程度の能力削除
もう嫌だ、この山……とか思ってたら文にそっくりそのまま言われた件
33.100名前が無い程度の能力削除
えっ、今は着衣エロが流行なの?
なんてこった……ジャングルでマッパの時代は終わっちまったのか……

それとれいむがかわいすぎてキャストオフ
36.90名前が無い程度の能力削除
時代はあやれいむと着エロかー…
38.100名前が無い程度の能力削除
こんな妖怪の山嫌すぎるww
40.100名前が無い程度の能力削除
着衣エロが邪道?
あやや、それは許せんな!

それはそれとしてこの妖怪の山もうダメだw
42.100名前が無い程度の能力削除
もうみんないろいろとだめだ
46.100名前が無い程度の能力削除
あやれいむの時代キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
48.100名前が無い程度の能力削除
じゃあ、普及委員会会長のもこたは僕がいただいていきますね。
50.100名前が無い程度の能力削除
俺、普及委員会の書記になるわ…
52.100名前が無い程度の能力削除
えいどりあーん!
もんぺ霊夢の写真とまいっちんぐけーねを今すぐよこせ……いや、ください。
56.100名前が無い程度の能力削除
この幻想郷にはどうしたら行けますか?
66.90名前が無い程度の能力削除
是非天魔様の部下になりたい
67.100名前が無い程度の能力削除
もう駄目ねこの妖怪の山(椛含む)
>俺、今から文に着衣エロの素晴らしさを教えに行くんだ……。
お前一人に任せておけるかよ!
71.100名前が無い程度の能力削除
言う、言うからな!!
もうやだ…この国
72.90名前が無い程度の能力削除
もんぺれいむ…アリだな
73.90名前が無い程度の能力削除
まさかの副会長www
笑わせていただきました

あと霊夢かわえぇ
76.100名前が無い程度の能力削除
ピラミッドの上から下まで腐ってるというのはわかりましたw
84.100名前が無い程度の能力削除
天魔www
86.90図書屋he-suke削除
誰も突っ込んでないので・・・

満塁ホムーラン
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なんだかんだで、仲いいなぁこ二人。
しかし天魔自重w
90.100名前が無い程度の能力削除
あやれいむはいいな。実にいい
そしてもんぺ霊夢はエロい
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リアルで「ぐふふふ……」とか笑みが漏れちまったぜ、ちくしょう。
もうね、どこもかしこもツッコミどころ満載で私の思考も二重決壊されそうです。
ま、アレよな。天狗さまは上も下の方も天狗さまってコトで、意味もなくヽ(`Д´)ノボッキアゲ!!
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あやれいむ素晴らしい
97.100名前が無い程度の能力削除
あとがきの椛にクソ吹いたwww
99.100マンキョウ削除
こんな天魔さんもアリだよねw
103.100名前が無い程度の能力削除
えいどりあーん!
106.80喉飴削除
文と霊夢のお話と聞いて飛んで来ました。
あやれいむ布教委員会に是非入会してくだs(ry
あぁ、可愛いなぁもうっ!
111.80名前が無い程度の能力削除
スラング多いぜ
113.100名前が無い程度の能力削除
こくじん、ブロント様のコンボでは満点をつけなければいけないのは確定的明らか
116.100名前が無い程度の能力削除
こくじんワラタw
いろいろとさりげなくネタ仕込みやがってwツッコミきれないじゃないかw
ああ、あと私は魔理沙たんを頼む。早急にな!
117.100名前が無い程度の能力削除
>個人的には③のように大っぴらに言われるよりは、②のように奥ゆかしい方が好みである。

激しく同意だ。ファイナルアンサー!
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なるほど、えいどりあんなら仕方ない。
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で、魔理沙たんの写真マダー?
127.100名前が無い程度の能力削除
文ちゃんかわいいよ文ちゃん
131.90名前が無い程度の能力削除
さりげない、こういうブロントさんもあるんだなーと感心が鬼なった
133.90名前が無い程度の能力削除
スラングてんこもりwホムーランとか最近聞かないなw
ブロントさんはニガテだけどこれくらいなら面白かった

天魔良くやった
134.100名前が無い程度の能力削除
トウードゥーやらコクジンやらブロントさんとかもうwww
内容がしっかり甘いのにネタのインパクトがww
135.100名前が無い程度の能力削除
流石は文いじりに定評のある手負い殿だ!ますますをもって感服いたしましたw
あと、途中でシンもいましたね
140.100名前が無い程度の能力削除
まさかの天魔萌えとは、新たな世界の道が開いた。
天魔ー! 俺だー! もんぺ普及委員会に入れてくれー!!
144.100名前が無い程度の能力削除
清々しいぐらいにダメな幻想郷だwww

私は早苗たんを頼む
146.70名前が無い程度の能力削除
こくじん笑った
148.80名前が無い程度の能力削除
もうやだこの山。
151.80ずわいがに削除
天魔がダメとかいうが文もどうしようもなくダメじゃねーかww
154.無評価名前が無い程度の能力削除
悪いがここのコメント欄はいくらなんでも厨房くさい
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面白かったです
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うん、最高じゃないか。
そしてさり気なく空気王何してるんだw
164.90名前が無い程度の能力削除
かつて妖怪の山は鬼を頂点とした社会だったってことは、いくら天狗の頭領である天魔様といえど鬼には敵わないんじゃないかな?w