Coolier - 新生・東方創想話

初手、第8手白の歩をd8へ(戴冠)

2008/07/09 02:48:22
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今は昔、ってほどでもない最近の昔の話。
博麗の巫女が死んだ。
直に、普通の魔法使いも死んだ。
ハンプティダンプティは落ちてしまえば戻らない。



この魔法の森は、もう私にとっては名無しの森と同義だ。
名無しの森は、とうに過ぎ去っているというのに!




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~d3

名無しの森に入って少しの頃、私は或る虫を見つけた。
何時も耳元でつぶやいているくせに、見つからない。
何時も一緒にいるくせに、見えない。
そのくせほとんどの人は、(勿論妖怪も)その存在自体に気づいてない。
まあ、当たり前のことだけどね。



何かを意識するときはそのものの名前を知らなければならない。
名を呼びかけ、そのものに気付くと供に、そのもの自体にも気付かせる。
魔術、というよりは精霊術、呪術に置いての基本となることだ。
だから、あの魔女は私よりも若い時に其れを見つけたし、あの黒白は生涯懸けても見つけられなかった。
…本当は見つけてたかもしれないけども。
私が気づいたのは門を越え、本を封じた後。
私が、友達を作ろうと色々調べた時。
不思議の国の魔法ではなく、現し世の国の、鏡の国の魔法を識ろうと。
そして、言葉の、言霊の、名付けの力を識った。
だから、故に、私は見つけた。
其れは生き物ではなく、存在ですらなく、概念のものだったけど、私ははっきりと感じることができた。
其れは言葉を知り、名を知り、その概念存在を知ったからだ。



その時、初めて私は三尸の虫を見つけた。
見つけたからといって、すぐに扱えるわけではない、空想力と創造力を働かし、その夢想である幻想に名を与えて初めて顕在できる力を持ち、私達の手に負える物と成る。
其れは私の目標と酷似する行為・・・・・・・・・・・
言うなれば無から有を生みだす行為。
苦労はしたけれどあるとき突然、其れは成った。
其れは私の位階が、いつの間にかそこに至っていたからか。
其れは私の魔力が、いつの間にかそこに至っていたからか。
ともかく、ある日突然五感にそれは顕れた。
見えなければ無害でも、見えて聞こえて感じれば其れは有害だ。
見えて聞こえて感じれば其れを封じることは出来るけども、誰もしない。
消すほうが楽だからね。
思うに、虫を捨てるから種族として至るのではなく、種族として至るから虫を捨てるのだろう。
だって正直この虫、鬱陶しいし。
蝿とか、蚊とか嫌いでしょ?鬱陶しいし。
…兎も角、そうして私は虫を捨てた。
名無しの森を出て少し経ったぐらいかな。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~d4→d5,6→d2

名無しの森から脱けたのは何時までも春が来なかった年のこと。
目の前に現れたのは双子ではなかったけれど、黒白と紅白、そして見知らぬ女中。
女中のことはそのときは知らなかった。初対面だったしね。
しかし、他の二人のことは知っていた。
私を不思議の国から引っ張り出し、鏡の国へと誘った存在。
そして鏡の国の中でさえ、名無しの森でさ迷っていた私に名前を思い出させてくれた二人!
嗚呼、愛しの子猫達・・・・・・


…今はもう死んでしまったけどもね。


割れた卵はもう戻らない、微睡みに太鼓は鳴り響いた。
楽しい楽しい微睡みの時間はもう御仕舞い。
違う時間に入れない。異なる時間とは過ごせない。
時間君と仲好く出来やつなんか居るもんか。
夢心地の時間は終り、私は私の時間を生きる。
私自身の、黎明の時間だ。
夢は果敢無く消え失せる。
夢は泡沫の如く立ち消える。
確かに遺るのは足元に残されたケーキを切り分けていた大皿だけ。
無情な時間。無情な命。無情な、心。



でもそれらはそう云うもの。
そう在るべくしてあるもの。
だからこそ赫くのだ。
それゆえに煌くのだ。
何故、私の命題は耀くことが出来なかったのか。
何故、あの輝きを手に入れる事が出来なかったのか。
そう、足りなかったのはそう云うこと。
私は私の愛しき子供達はそう云うものだったこと。
だからこそ私の愛娘で友達のこの子達はこうして動いていること。
そして、私自身。
このとき、私は私の命題に光を見た。
其れを教えてくれたのがあの人間達。
不完全な人間達・・・・・・・
不思議の国から誘い出し、鏡の国に留まらせ、名無しの森から私を救ったあの二人!



鏡の国に、彼女達を追って入ったときは本当に意気揚揚だった。
私は邪婆有尾鬼ジャバウォッキ邪舞邪舞鳥ジャブジャブチョウ万蛇砂魑バンダスナッチも携えて傅かせる事さえ出来たのだから。
でも、本当のことは分かってなかった。
私は、邪婆有尾鬼ジャバウォッキ邪舞邪舞鳥ジャブジャブチョウ万蛇砂魑バンダスナッチに魅入られ、逆に振り回されていただけだって。
其れを教えてくれたのも…。
だから、私は封印した、私の本をお母様の贈り物を。
鏡の国から不思議の国を見なければ読めない不思議な物語を。
そして、その中身は鏡の国でしか読めないのだ。



封印を外したのはいつの頃だったか。
でも、結構最近。
あの時は本当に驚いた。
邪婆有尾鬼ジャバウォッキ邪舞邪舞鳥ジャブジャブチョウ万蛇砂魑バンダスナッチなんてあの本の力のほんの一端。
瑣末な力だったのだ。
初めて開いた時には幻視の力が足りなかったのだろうか。
きっとそうだろう。位階が十分に達してはいなかった故に、邪婆有尾鬼ジャバウォッキ邪舞邪舞鳥ジャブジャブチョウ万蛇砂魑バンダスナッチごときに振り回された。
…軽い、トラウマだ。



この本のおかげで随分と研究が進んだ。
この本に内包されていたものは膨大な詩篇。
終らぬ途切れぬ渦巻く廻る、輪廻し膨張ししかし収縮しつつ派生する。
歪んで拗れて隠喩に満ちた、不思議の国の鏡文字で綴られた詩篇だった。
嗚呼、しかし私には分かるのだ。
不思議の国から鏡の国へ渡り現し世すら垣間見た私には。
此処は名無しの森などではなかった。
永劫の思索の海に沈み、輪廻する思考の牢獄に篭り、回帰する真実の闇に浸る。
思想と言う名の騎士が争い覇を競い新たなものを産みだしてゆく。
嗚呼、是は正に発明の森・・・・・・



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~d7

其処に居たのはどれほどの間だろう。
名無しの森に居た時間と同じくらいかな?
私は遂に其の命題を完成させる。


――完全自立人形・・・・・・


あと少しだ。
もう完成は目前なのだ。



私の悲願、私の命題。
切掛けは、実はもう覚えていない。
小さな頃から人形は好きだったけどね。
其れが、コレクターといえるほどに入れ込み始めたのは、丁度、こっちで暮し始めたとき。
少なくとも、最初は友達が欲しかっただけだ。
後、お手伝いさんも。
兎角、一人暮しとは不便なものだから。
その友達に入れ込むようになったのは何時だったか、たぶんあの丘であの子を見たときから。
其れまで私はまさしく正しく迷図園で徘徊さまよっていたのだ。
鏡の国に来たものの、同じ名を持つあの物語に否定され、完全に目標を失った。
でもその丘に上がったとき全ては変わった。
嗚呼、丘の上からこの鏡の国が、否、私の物語の荒筋が、私の辿るべき道筋が全て見渡せたのだ。



そうだ、そうだ、そうなのだ。
其れが契機。
そのときに私の生涯の命題は決定した。
私の目的が、目標が、その終わりが見えたのだ。
…終わり?いやいや、そんなはずは無い。無いはずだ。
此れはあくまで終わりの一つ。
一つであらねば成らないし・・・・・・・・・・・・事実そうある筈だ・・・・・・・・



私の名を冠すあの詩篇は私に膨大な知識を与えてくれた。
そしてその知識は材料学だ。
其処に在ったのは七つの色。  
混ざり合い、交じり合い、一つになり、何物をも編み上げる七つの彩・・・・
三つを重ねれば白に成る。
三つを混ぜれば黒に成る。
なれば七つもあればどうであろう・・・・・・・・・・・・・・・
造れるのだ、創れるのだ。
現象界のあらゆるいろを、叡智界の全てのいろを。
其処から私の人形は容を変えた。
物質界に囚れているだけでは駄目なのだ。
イデアと躰は供に練らねばならぬのだ。
根源に遡れば錬金術が覗かせる。
源流を鑑みれば魔術に帰結しよう。
枝葉を色彩るのは呪術であろうか、精霊術であろうか。
有らゆるものを混ぜ合わせた渾沌の魔術。
其れが人形の躯を造る・・・・生命を創る・・・・・



詰まりは、素材など何とでもなるのだ。
ある程度の炭素と水があれば、後は魔力で練り上げられる。
心すらも同じこと無限に近い七つの色・・・・・・・・・を混ぜればよい、或る程度の斑を残し、或る程度の偏りを残し。
常に流れ流動し、変化し、色を変える。そのように。
しかしそれだけでは足りない。
況して需要なのは、赤でありながら青であること、白でありながら黒であること、極彩を持った無彩色・・・・・・・・・である事。
詰まりは矛盾・・バグ・・エラー・・・
これ等を生まれながらに内包し・・・且つ正常に動くこと・・・・・・・・・
この澱みが、この揺れが、心の機微を情動を生むのだ。
そうこれこそが、概念ではない、実在の証明。
無から有を産み出す行為・・・・・・・・・・・



そして、嗚呼、忘れてはならない。
自立とは、心とは、文字通り自ら立って・・・・・歩くことから始まるのだ。
他人の力ではなく、自分の力で、死に対して・・・・・立ち、向かうことから生まれるのだ。
確定的な死・・・・・
最後の、楔となるプログラム。
此れを打ち込むことで私の娘は、私の愛しい人形は、生まれる、完成する、誕生する。

―――産まれるのだ・・・・・・

そう、この期に及んで私は気付く。

完全自立人形・・・・・・

其れは生命とどう違うのだ?
感情があり、心があり、怒り、悲しみ、苦しみ、そして喜ぶをも識るであろうその人形。
傷つくだろう、泣くであろう、そして、寿命が在るゆえ死ぬであろうその人形。

不完全なその人形・・・・・・・・

そして私は彼女に魔力を与えた。
そして、成長すらも私は彼女に与えた。
もし、彼女が捨食の法を識れば?
もし、彼女が捨虫の法を識れば?
そして―――

もし・・彼女が私と同じ行為に及び・・・・・・・・・・・・生命を創ったならば・・・・・・・・・

嗚呼、嗚呼!
そうか、そう云うことか、だから母さんは―――












~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ?

「そう、その子の名前はアリスにするのね。」

「ええ、ぴったりな名前でしょ?女王と成るべくして不思議の国で生まれた子、アリス」

「ルイス・キャロルのアリス?でも、それだと女王になったところで終らない?」

「大丈夫よ、そっちのアリスが成ったのは夢の中の女王様。私のアリスは最後に不思議の国を作るのよ」

「本当に出来るのかしらね?」

「あら、出来るわよ、私だって出来たんだから・・・・・・・・・・・。それに命を創るのと対して変わらないわ。
 多少規模が大きくなるだけで、術式自体は難しくもなんとも無いもの。ちょっと大き目の結界みたいなものよ。
 貴方のマヨヒガもそう云うものじゃないの?」

「ふふ、そうね。そう云うことにでもしておきましょうか」

「あら、もう帰るの?」

「ええ、そろそろこっちの子・・・・・の面倒もみないとね」

「ああ、博麗の・・・。そうね、それじゃあ、さようなら紫・・・・・・

「ええ、さようなら。次に合うのは…」

「60の倍数年後ね」

「ふふ…じゃあね」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~d8

七つの色を練り合わせ、混ぜ合わせ、力場を作る。
そうしておいて、魔力を注ぐ。
力場に込められた魔力は渦を巻き、強大な力場をその中に更に発生させる。
そうしてその中にも更に力場が出来、魔力密度は更に上がっていく。
そして、臨界を越え、事象の地平線にも似た穴ができる。次元の穴だ。
私と私の子は今からこの穴を潜って次元の裂け目に世界を作る。
大変な作業だが、私の子にも手伝ってもらった。
恥ずかしいことだが、この子を作るときに魔力を注ぎすぎた。
加減が分からず、ほぼ全力を注いでしまったのだ。
今の私は、少々魔力不足だ。人間で言う貧血に近いだろうか。
そんな状態の私が何故、こんな魔力を膨大に浪費う事をしているのか。



この子を産むために長い間篭り続けていたせいか、今の幻想郷で私の力は指折りのものとなっていた。
生命を生み出すほどの力だ。
その存在自体が幻想郷のバランスを崩しかねない。
故に、私は私の世界を作るのだ。
…やっと私には母さんの意図が分かった。
母さんもそうやって此処を離れたのだろう。
そう私はこれから、恐らくは魔界を作るのだ・・・・・・・・・・・
最初は、少なくとも今は小さなものしか創れないだろう。
しかし、時間など幾らでもある。
60年もすればあの、懐かしの故郷のような不思議の国が出来上がるだろう。



ふと、私の子を見やる。
恥ずかしながら、この子が産まれたとき初めて、この子の名前を考えていなかったことに気付いたのだ。
金髪に赤いエプロンドレス。モデルになった人形に因んで上海と名付けようとも思ったが止めた。
この子には、もっと相応しい名前がある。
愛しい子、私の子、命題の子。               
生涯の夢とした子が此処に居る。私の、夢の子・・・
嗚呼、そうだ私の名前も変えよう。
これからは魔界の神と、創造神と成るのだ。
何時までも、七色の魔法使いではいられない。
…そうだ、いい名がある。
自分で付けるのも気が引けるが、これからはそう名乗ろう。
無限に近い七色のいろをもって、世界を創り出す創造神・・・











そう私は神の綺を持つ者・・・・・・・・・・・――――











end
はじめまして。

参考にしたのは言うまでもなく『鏡の国アリス』です。
ちなみに訳は新潮文庫verです。

>これは東方のSSとして書く気があったのか
この話は、東方のアリスとルイス・キャロルのアリスを比べたとき、いくつかの類似点が浮かんだことから書き始めたSSです。
個人的には類似点をあげつらうだけでなく、何故、類似性があるのか?そもそも、何故アリスなのか?
そう云うことに踏み込んで書こうとしたつもりです。
前者は多少疏かになりましたが、自分としてはこの物語は東方でなければ成立しないものだと考えています。



※(7/11)誤字っぽいもの修正。後、少し読み易いように読点追加しました。
yubi
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コメント



0.1730簡易評価
3.30名前が無い程度の能力削除
神綺が出てきたということは旧作なのでしょうが……それをよく知らない私が失礼を承知で言うなら、
「これは東方のSSとして書く気があったのか」?

オリジナルであることはまだ分かりますが、この話の根源(テーマ)が何なのか見つけることができませんでした。私が「鏡の国のアリス」をあらすじ程度にしか分からないことも起因しているのかもしれませんが、まずは何を思ってこのSSを書こうと思ったのか、それを読者に伝えきれなければ読み手の印象は良いものになりません。(置いてきぼりにするから)
「鏡の国のアリス」と「東方」の似ている部分を繋ぎ合わせただけ、それが私の抱いた評価です。
辛辣ではありますが人に見てもらうことを前提としたSSを次からお願いします。
4.70名前が無い程度の能力削除
オチが上手いと感じました。これは良いループ。
アリス達が人形だってネタは今までにいくつかありましたがこの解釈は新鮮。そうか夢の子かぁ。…まぁあの凶悪ナイフメイドのモデルが上海ってのは何かこう、笑えるものがありますが。
このアリスが創った魔界にもいずれ巫女と魔女がカチコミにくるんでしょうな。その時アリスは何を思うか…。
5.80名前が無い程度の能力削除
無限ループって怖くね?ってことで。
このアリスは横チョンで銀っぽい髪の色の娘を創るんだろうか、やっぱり
6.80名前が無い程度の能力削除
神綺さまご生誕~!!
私はこの神綺があの神綺様で、この後にあのアリスが生み出され、更にその後にあの四人がカチコミに来ると思いました(つまり、本編の神綺様ね)

>これは東方のSSとして書く気があったのか
質問が分からん
9.90名前が無い程度の能力削除
なるほど、そういうオチですか!
面白かったです!
10.70名前が無い程度の能力削除
面白かったです。
アリスは旧作から新シリーズへと移り変わる上で、身体的にも精神的にも
大きく成長を遂げたキャラクター。このペースで成長を続けて行けば、
創成神に追いつく事も遠い未来の話ではないのかもしれませんね。

しかし上の方で、旧作シリーズを知らない人が仰っている様に
最近のブームで東方に興味を持たれた方には、内容把握が厳しい作品だったかもしれません。
15.80名前が無い程度の能力削除
この黒白は生前のみまさまだったりして
16.80名前が無い程度の能力削除
これは面白い。
ちなみに自分も旧作の事はよく知りません、特に夢子さんとか。
でもそれは自分が無知なだけで、ネタが解れば更に愉しめるようになるのかな?と、思えますし
知らない人にわかるような表現にすると間延びしてテンポ乱れる気もするので
この調子でもっと書いて欲しいと願います、ごちそうさまでした。
17.90名前が無い程度の能力削除
良かったよ
21.90名前が無い程度の能力削除
アリスが神綺様になってアリスの人形がアリスになる……。
ループはイヤァァァァァァァァアアアアアッッ!!
23.100名前が無い程度の能力削除
これはいい無限ループ
31.90名前が無い程度の能力削除
新解釈!?アリスが人形であるという説は他でも見ましたが、このループは初めて見ました。
文章の難しさを作者のせいにしようかとも思ったが、
それができるほど自分には読解力および根気がない。
不思議の国のアリス・鏡の国のアリス(新潮版)は読んだことがありましたが、内容を
ほとんど忘れていることに愕然。 
邪婆有尾鬼うんぬんのところは何度も繰り返されるとくどい気がしました。
いろいろ書きましたが、読めてよかったです。鏡の国のアリスを読み直してきます。夢子さん万歳。
37.80名前が無い程度の能力削除
〝この神綺〟としてはさようならなんじゃないかな、と解釈してみました。
60年後の娘によろしく的な。ループというより永遠に繰り返す拡大路線。
だから、うかつに神を呼ぶとたくましいのがいっぱい(ry

……解釈の正誤はどうであれ、大変面白かったです。
38.80名前が無い程度の能力削除
アリスが人形なんじゃないかってのは自分も考えたことあるんですが、アリスが神綺様になっていくのはなるほどと思いました。
そしてこれが連綿と連なって幾つもの魔界が出来ていくわけですね。

これは東方のSSとして書いたから最後のオチがあるんじゃないかと思うしだいで、あいにくアリスは読んだことないですが。
40.80名前が無い程度の能力削除
旧作は知っていても鏡の国のアリスを知らない私ですよ。
少なくとも怪綺談を知っていれば楽しめます。

博麗は八雲に、魔界は神と人形師によって無限に続く。
亡霊と魔法使いも忘れるような恨みなら案外、単なる言い争いによる確執だったり。

そんな事を思いました。
魅魔様は封魔録知ってないと楽しめないんだろうなぁ……
52.100名前が無い程度の能力削除
大好物です。
55.100名前が無い程度の能力削除
設定がどうのこうの言うより文章が美しすぎる。小説というより絵画を見ている気分でした。
56.90名前が無い程度の能力削除
文体が超かっけーっす!

誤字かな?
呪術に置いての→呪術に於いての