Coolier - 新生・東方創想話

蓬莱人形 〜 Fantasy of the Devil you are Killed is Clown

2024/09/14 22:37:31
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蓬莱人形 〜 Fantasy of the Devil you are Killed is Clown
制作:ゆっくりA
著作:ZUN、上海アリス幻樂団
原作:蓬莱人形 〜 Dolls in Pseudo Paradise
※これは、蓬莱伝説を聞きながら見るのをおすすめします

──某年某月某日
僕達の村は、僕を含め元々8人だけだった
だから、皆で遠い東方の国の山奥へと引っ越す事になった
引っ越す当日、皆はせっせと歩いた
そして、山の麓まで到着した
そして、休憩していると、ある一人の村人が大きな桃の木の脇に穴があると言ってきた
興味本位で入ってみた。そう、あんな事になるなんて、知らずに…

夢幻
好奇心が人一倍あった僕はさっそうと森の奥を目指した
そしたら、奥で謎のピエロに呼び止められ、笑顔で蓬莱の玉の枝を受け取った
その瞬間、身体の全神経から力が抜け、真横に落ちていく
首と体を切断させられたのだ
僕は動くこともままならないまま、二度と仲間たちと会えなくなった…
残りの村人は7人になった

燃華
朝は、池の上に紅と白の二色の巫女が踊っているのを確認した
最も早起きの得意な僕は、その無慈悲で過激な舞に長い時間魅了させられ
やがて雨が降り、僕は我に帰った
もう、その時には巫女の姿もなかった…
雨は止むことを知らなかった
巫女はしっとりと全身を濡らしたまま
雨に溶け込むように消えゆく
その巫女に見惚れている間に
雨は恐ろしい嵐になった
最も美しい僕はピエロに拐われたのだ
そのまま僕を置き去りにして
ピエロは嵐の中に消えていった
僕は二度と仲間たちと会えなくなった…
残りの村人は6人になった

想華
夜、六人は異国風のパーティを開催したのだ
でも、最も幼かった僕はまだお酒を飲ませてくれなかった
だから、パーティ中は物凄く暇だった
僕は、何も言わないままその場を離れ
暗闇から不吉なピエロにとらわれてしまった
その瞬間、身体の全神経から痛覚が消え、真横に落ちていく
首を切られたのだ
そのあと、僕は二度と退屈出来なくなり
仲間たちともあえなくなった…
残りの村人は5人になった

創夢
僕は息が切れるまで走った
なぜなら、この”楽園”が怖くなったからである
この位、予想はしていたけど
いくら走れど、頑張って走っても
出口を見つける事は出来なかった
そして、その瞬間全てを悟った
僕の想い人は既にいなくなっているという事に
その事を悟り、生きていても仕方ないと思ってしまった
僕は失意のあとに太い枝に縄を括り付けて
首をかけた
でも、何故か意識があり、苦しいという感覚もない
縄が緩かったのか?それが原因なのか?
そう思った
でも、違った
僕は生まれ変わった
失うものは何もない
そう思い、もう一度人間の真似をしてみる事にした
目が冷めたら、僕達村人5人は暗い所にいた
一人の証言では、謎のピエロに連れ去られてしまったらしい
ここは牢屋か?と思った
そして、残りの4人は
用地的に脱出計画を企てていた
僕は内心、止めとけば良いと思いながらも
見続けていたが、とうとう口に出さなかった
いや、出せなかった
そして、四人の計画通り、計画は実行され
僕の意見に反し、その計画は無事成功したのだ
だが、僕はその計画に加わらなかった
なので、僕は永遠にこの暗闇から出られない
永い暗闇で暇を潰していると、後ろから何者かが近づいてきた
でも、抵抗しなかった
熱いものが背中をつたり、その後全身へと伝っていく
僕達は見事脱出に成功したんだ
僕達はなんて賢いんだろうと感心した
そして、楽園で見つけた住処に帰ろうとした
誰もお互いを疑い、咎め合う事をするやつはいなかった
皆正直者だったから
皆仲良しだったから…

夢想
楽園は僕達が住むにはちょうど良い建物を用意してくれ
森の奥にある古びた洋館は、すんなりと僕達を歓迎してくれた
でも、いつもなら大量の食事だったが、いつの間にか半分で済むようになった
正直者の僕達はいつの間にか半分になっていた
午後はいつもお茶の時間と決めていた
いつもなら、苦いだけのコーヒーが
今日だけは僅かに甘く感じられた
そのコーヒーに惚れ薬─Love Potion─が入ってるとも知らずにね…
最も大人びた僕は、美しきピエロに恋し、幸福のまま眠りについた
残りの村人は3人になった

僕は、確かに毒で殺された仲間を見たんだ
あれは自殺のはずがない
コーヒーは適当に僕は選んで、皆の部屋に配っただけだ
他の二人には、彼の死を伝えなかった

紅夢
最も警戒心の強い僕は、自分で用意した食事以外は口にしなかった
他の二人が寝静まるまで、頑張って起きていた
僕らは、別々の部屋に入って、鍵を閉めた
そう、僕はあろうことか、二人のうちの一人を疑ってしまっていたんだ
すると、何処からかすぐ近くで釘を打つような音が鳴り響いた
一体、誰の仕業だろう?暗闇の中、恐怖で顔が強張る
音に合わせ、僕の手足が痛む
まるで、五寸針で打たれたかのような感じだ
霊媒師にでも相談しようとも思った
でも、あることに気がついてしまった
僕が木に打ち付けられていて、動けないという事実を
誰が僕を木に打ち付けているのだろうか
そして、最後の針
その瞬間、僕は声を出す事もままならず、全ての光が途絶え、全神経から力が抜ける
そこには、眉間に打ち付けられたかのような跡があった

君は、あまりにも腑抜けだった
正直者が、馬鹿を見るという事が分からない?
こんな森の奥で、隠居倉しで、昔のあの鋭い感覚が壊れてしまったのか?
もう一度街の賑わい、富と快楽が恋しくないの?
僕は、昔みたいに皆で強盗団になり、人生をもう一度やり直したいだけなのに…

幻夢
一仕事終えた僕は、朝食の準備をしながら、夜がふけるのを待った
最も早起きの得意な僕の意識内は、もうすでに虫の息だった
今朝のハムエッグになにか盛られたんだと感づいた
僕はなんて頭悪いのか
残りの人数が二人になるまで分からなかったなんて…
全ての元凶は、あいつだったんだ…
気違いになった時点で、殺しとくべきだったか…
いずれにしても、時既に遅し
いつかの巫女が見えた
これは僕の幻覚か?
それにしても、髪色はあんなにブロンドがかっていたのか?
僕の残りの命と引き換えに
もう少し幻覚を見せてほしいという願いは、前者だけ叶ったようだった

創夢
あの時、生まれ変わった僕は、昨日は夕食後
猛烈な睡魔に襲われた
頭が割れるように痛い
昨日の夜の事がなんにも思い出せない…
永い夢を見ているような感じだった
眼の前の現実を突きつけられ
こんな現実なければもっと良かったのに
と思った

なんてことだ、一人はコーヒーに毒を入れられ死に
一人は木に打ち付けられ死に
そしてもう一人は、首を跳ねられ死んでいたなんて
僕は椅子と縄を用意し、最後に呟いた…
最後に死んだやつと言えば、コーヒーで毒殺されたやつしか思い浮かばない…
もしかして、そういう事なのか?
そういう事だろう
僕の夕飯にもなにか盛られていたようだからね
そんな事はもうどうでもいいんだ
僕は一人だけ
こんな嘘つきだらけのこの世に未練もクソもない
今回は、丈夫な縄を天井に括り付け、僕は高い椅子を蹴飛ばした「
今度こそ、二度と地面と接着する事はなかった
こうして、僕の恐ろしき人生に膜をおろした…

村人は死に、楽園の巫女はいつもと変わらない日常を送っていた
ある日、巫女の日記にはこう書かれていたらしい
──今日あった事といえば、森の廃洋館のあった方から
歩いてくる美しいブロンド髪の少女に出会った事くらいね
その少女は、確か何処かで見たことある気がしなくもないけど
私はそんな些細な事に頭を使おうとは思わないわ
その娘は、いたずらっぽく舌を出しながら
ペコリと頭を下げて、笑いながら楽園の出口の方向に向かって
走っていっていたわ
変な娘だったわ
そういえば、あの娘はあの村人八人の中で唯一の女だった気がするわね
そんな事は私に関係ないのだけれどもね
今日も退屈だったわね

この楽園から、八人の人間が消えた
八人のうち、七人の死体が
人食い妖怪などの食料になった
楽園は、正直者を失っただけ
そんな事は、大したことないだろう
どうも!初見さんはいらっしゃい!常連さんはこんにちわ!
初代幻想神社神主のゆっくりAです!
今回の小説は…蓬莱伝説を聞きながら見るのをおすすめしますね
原作をモチーフにしておりますので、結構相性が良いかと
とまあ、僕も時間がないので(^^;
ここらでお暇しましょうかね
それでは、さようなら
──残りの村人は1人になった…
ゆっくりA
[email protected]
https://sites.google.com/view/eternal-shrine/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0?authuser=0
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